神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史58 魅惑的な音を使って

2023-05-20 10:51:13 | イスラム教
前回は、悪魔(イブリース)が、音を鳴らし始め
それに合わせて平地の人々が踊るようになった
という話をしました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

音に合わせて踊るというのは、
今では全然珍しい事ではありませんが、
当時(大昔)では、アッと驚くような事だったようです。

音を鳴らし、人々が集まり、そして踊り始める。
まあ、パーティーのようなことが始まりだすと、
少しづつ、少しづつ、山に住むシースの民が
 「面白い音がするぞ。」
と山を下りてくるようになりました。

彼ら山の民が、そこで眼にしたものは、、、
ハイ、、、きれいな女の人達でした。
シースの民(山の人々)は、男はなかなかのイケメン揃いでしたが、
女の人達はそうでもなかったそうです。
反対に、カビールの民(平地の人々)は、男はそうでもなかったそうですが、
女の子達が、、、可愛かったとのこと。

可愛い女の子を見て、男たちは喜びますが、
平地の女たちの方も、初めてのイケメンの誕生に
やはり、、、、、喜んだようです。
(まあ、気持ちはよく分かりますよね。)

そして、悪魔は男達に囁くのでした。
「どうして、彼ら達と交流を持ってはいけないんだ?」
「親戚だろう?」

悪魔の囁きというのは、巧妙で、
私達は自分自身の声を聞いていると思ってしまいます。
自分で自分に問いかけ、答えを探しだしているかのような錯覚を持つのです。
しかし、
実際は、悪魔がシュワシュワと、何やら囁きかけているんです。

そうやって、悪魔が男たちに囁きかけ、
女の方にも囁きかけたりするうちに、
両者が結局は、交流するようになり、
そして、いつの日か
婚姻外の関係を持つようになるまで発展してしまいました。

人類は、結構早い段階から”婚外交渉”というのを経験する事になってしまいました。
その元凶は、音、、だったわけです。


アダムが創造された時、イブリースはアダムに対して
サジダ(頭を地につける動作)をすることを拒否しました。
覚えていらっしゃいますか?

拒否した後の、イブリースと神様との会話を
クルアーンの中から見てみましょう。

イブリースは、神様にこんな事を言ったようです。

「泥で創られたものに、なんでサジダなんてするんだ。」
「あなたは、この者を私よりも重視される。
 だが、もし復活の日まで、私に猶予を下さるなら、(僅かの者を除き)
 彼の子孫を必ず私の配下にするだろう。」
(17 61ー62)

神様は、これに対し、こうおっしゃいました。

『去れ、もし彼らの中、あなたに従う者があれば、本当に地獄こそが
 あなた方一味への応酬、十分な報復である。
 あなたの(魅惑的な)音で(または声で)、彼らのうちの出来る限りの者を
 動揺させ、あなたの騎兵や歩兵で彼らを攻撃しなさい。
 彼らの財産や子供作りに協力し、うまそうな約束を結べ。」
 だが悪魔の約束は、欺瞞に過ぎない。』
(17 63-64)

人類のほとんど全てを地獄に連れていきたい悪魔ですが、
その方法はと言うと
『魅惑的な音(声)を使って、動揺させ、、、』とあります。
この音というのが、音楽を示すのでは?という見解があります。

最近では、サウジアラビアでも海外からアーチストを呼んでコンサートを
開くようになりました。
ホンの10年前では考えられなかったようなことですが、現実にそうなってしまいました。
音楽コンサート又は、ライブというのでしょうか。
そういった場所では、どうしても男女が同じ場所に集まりますし、
興奮(動揺)もしてしまいます。
そうすると、、、、
ドンドンとエスカレートしてしまう人達というのは、
どこの国にでもいるものです。

悪魔は、私達の行いにさぞや満足している事でしょう。

悪魔の囁き、音楽のように興奮(動揺)させるものには、
特に注意が必要です。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように。
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