に段の and so on

決して段持ちではない、ちょっとだけ弐段のつれづれ。

あこがれのプジョー406クーペ(PEUGEOT 406 Coupe)

2011年05月31日 07時32分43秒 | プジョーさん

まだ手元に届いていないあこがれの406クーペについて記しておきたい。

まず、現行車にクーペ407というのがあるが、ちょ段が購入した406クーペというのは、プジョーにおいても久々のクーペボディだった。それまで404と504にクーペが存在していたらしいが、いずれも昭和30年後半から40年にかけて存在していたもので、406クーペというのはそれから30年を経てから発売された車だ。合理的な考えばかりが優先され、美とか贅とかスポーティとかそういった本来必要だったはずの部分がどんどん切り捨てられていく時代だったからこそ、30年もクーペは存在していなかったのだと思う。

クーペというのは大体がセダンからの派生で、この406もセダンとフロアパネルが同じなので、クーペといえども身長180センチのちょ段がリアシートに身をゆだねることも苦痛じゃない。かえって、仕立てのイイ応接室のソファで居眠りをするような感覚ではないのかな?

ただしデザインと組み立てはイタリアのカロッツェリアである、ピニンファリーナによるもの。プジョーとピニンファリーナの最後の共演であった。フェラーリに通じる流れるようなボディラインが、妙に艶やかだ。セダンとの共通点はエンジン、ミッション、ダッシュパネルだけらしい。

外装で注目されるのはブレンボのブレーキキャリパーであるが、ちょ段の後期型はオプション設定だったらしく、ちょ段の買った車には付いていない。でも、キャリパーの大きさが災いして、アルミホイールの選択が厳しかったと聞いているので、無くてもイイかと諦めている。

フロント正面に回るとバンパー下部に現行プジョーをちょっと控えめにした口が大きく空いている。これに関しては、前期型の素晴らしいデザインをスポイルしていて、正直『みっともない』と断言できる。

後ろに回ると、Cピラーが飛行機の垂直尾翼(大げさ)のように若干立っていて、リアウインドウと段差がある。これが一番のお気に入りかな?冬は雪が積もるだろうねぇ。

運転席ドアを開けると窓がヒョコっと1センチぐらい下がる。これはドアを閉じるときに車内の気圧が一瞬高まる不快さを無くすもので、ドアを閉じるとヒョコっと元に戻る。スカイラインクーペにも付いていた装備だと思い出した。

ドアを開けると分厚いアンコが詰まった、豪華な革シートが迎え入れてくれる。リアは二人掛けで、中央の肘掛けを引き出すとそこは長尺物を積む穴が開くようになっている。座面中央部にはコンソールボックスもある。リアシートの作りを見てリアシートに座りたくなるが、フロントシートは実はレカロの設計だったりする。ただでさえ優秀なプジョーのシート。207で身を持って体験しているが、これをレカロが設計したとなるとなおさら期待が膨らむ。
もちろんパワーシートで、ちょ段が憧れた理由もここにある。パワーシートって細かい設定ができるし、ポジジョンの記憶ができるから、ちょ段夫婦のように著しい体格差があるドライバーが座るには、このメモリー機能って便利だろうねぇ。

シート脇のセンターコンソールは革で仕上げられており、できればダッシュボードも革で覆って欲しかった。

古いだけあって2DINのカーナビは付きそうもない。CDチェンジャーが標準だ(今、無いよね?)

電子制御サスなどのギミックは無いが、フロントパフォーマンスロッドが付いていたりして、やる気を感じる。エアバッグもカーテンこそ付いていないが、サイドエアバッグもあるしESP(いろんな言い方はあるが、横滑り制御装置)も付いている。

3000CCの燃費が気になるところだが、早くみんなに見せてあげたいと思う。

手元に届く406クーペの個体が、クソなタマでないことを心底願っている。