榎本牧場を後にし、帰路につく。
再び猫と出会ったところに行き当たって、ああ、ここだったよなあと、しばし佇む。

すると!
ご覧いただけるだろうか。左下からとっとっと、と歩いてくる物体。
あの猫だっ!
自転車を脇にしたぼくの周りをぐるぐる回り始める。
なんという手練手管。行きに会うよりも、しょんぼりした帰りに会う方がうれしい。猫に手玉にとられている気がする。肉球の上で踊らされてる気がする。
約束したかりかりをあげてると、やや、とことことこ、とやってくる小さなものが。

きみ、子持ちだったのか!
かわいいぞ、この子たち。
ぼくがちょっと動くと、びくっとして逃げてしまう。
なんというかわいい生物。

彼女の下に潜り込む子猫。
おいおい、なんだか、きみだけじゃなく、子どもたちまでまとめて面倒みてやるっ! みたいな感情がわき上がるのはなぜだ? 大丈夫、子どもたちもそのうちなついてくれるよ、などとドラマのようなセリフが浮かんでくるのはなぜだ? ぼくはいったい猫と何をしようと? 何を築こうとしてるんだ?
自分でも訳わかんない感情。
これって恋?
再び猫と出会ったところに行き当たって、ああ、ここだったよなあと、しばし佇む。

すると!
ご覧いただけるだろうか。左下からとっとっと、と歩いてくる物体。
あの猫だっ!
自転車を脇にしたぼくの周りをぐるぐる回り始める。
なんという手練手管。行きに会うよりも、しょんぼりした帰りに会う方がうれしい。猫に手玉にとられている気がする。肉球の上で踊らされてる気がする。
約束したかりかりをあげてると、やや、とことことこ、とやってくる小さなものが。

きみ、子持ちだったのか!
かわいいぞ、この子たち。
ぼくがちょっと動くと、びくっとして逃げてしまう。
なんというかわいい生物。

彼女の下に潜り込む子猫。
おいおい、なんだか、きみだけじゃなく、子どもたちまでまとめて面倒みてやるっ! みたいな感情がわき上がるのはなぜだ? 大丈夫、子どもたちもそのうちなついてくれるよ、などとドラマのようなセリフが浮かんでくるのはなぜだ? ぼくはいったい猫と何をしようと? 何を築こうとしてるんだ?
自分でも訳わかんない感情。
これって恋?