E46 のち ぎんびー時々ナナエフ

腰痛おやぢのつれづれ日記

読書週間

2023-11-02 16:36:01 | book
いや、面白いですね、日本シリーズ。
 
点を取っては取られ、最後は逆転!とか・・・・最高じゃないですか!(^^;
 
一喜一憂するオリファン、トラファンでなく、ホークスファンである私は単純に野球が楽しめて、サイコー!(^^;
 
ということで、読書週間ということですが、今週は読めませんね。(笑)
 
しかしながら、先月は・・・結構読みました。(^^;
 
10月に読んだ本です。



まず今年28冊目は・・・・
 
レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」
 
二葉十三郎訳です。
 

 
創元推理文庫のこの画、いいでしょ?(^^;
 
手前の男性がフィリップ・マーロウだと思うんですけど・・・。
 
早川書房からも村上春樹訳が出ていますが、表紙は素っ気ないですね。
 
読んでて思うのですが、やっぱり米国人と表現の仕方が違ったりするので若干違和感があったり、銃を向けたり、向けられたりの感覚がわかりませんね。
 
銃を向けられたら、どういう感じなんだろう?
(そりゃ、勿論コワイと思いますが(^^;)
 


今年29冊目は、荒木あかね「此の世の果ての殺人」
 

 
江戸川乱歩賞受賞作です。
 
どうしてこの本なのか・・・・。
 
新聞に福岡の作家って載ってたから。
 
そしたら、なんと若干23歳!
 
スゴッ!

物語の設定には??と思うこともありますが、色んなことよく調べて書いてあるなって感心します。
 
何より舞台が福岡なので、地理的なこともわかって楽しめます。
 
あぁ、ここはどこそこだ、とか。
 
糸島の農産物直売所「伊都菜彩」も少しですが描かれています。(^^;
 (伊都菜彩と実名が出てくる訳ではありません。)
 


そして、30冊目は、ORIONさんからオススメいただいたギャビン・ライアル「深夜プラス1」
 

 
いやぁ、ORIONさん、あざーす!!
 
面白かったです。
 
ほんと、スリルがあり、中にはロマンスも隠れてて、映画みてる感じで楽しめました。
 
中に出てくる銃や車もステキです。
 
シトロエンのDS(デー・エス)、ルノー4(キャトル)
 

 
いいですねぇ。(^^;



31冊目村上春樹「街とその不確かな壁」
 

 
ハルキストの私?は、何となく好物です。(^^;
 
この作品は、以前の作品「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を書き直したいという思いから作られた作品だそうです。
 

 
(これはこれで面白かったんですけど)
 
なので、最初の方は、「世界の・・・」の内容がおさらいのように描かれていて、しかし「世界の・・・」の様には終わらないところからスタートします。
 
「壁に囲まれた街の僕と影」というのが村上氏にとって大事なモチーフで、「世界の・・・」では、書き切れていなかったのだそうです。
 
ま、私なんかが読んでも全くわかりませんが。(^^;
 
何なんでしょう、氏の表現の仕方とか文章の書き方?想像のさせ方?よくわかりませんが・・・・好きなんですよね。



32冊目は奥田英朗「我が家の問題」


 
短編集なんですけど、色んな家庭の夫、妻、子供それぞれの、それぞれにある問題、例えば会社や学校でのストレス、いじめをどうやって解決していくか。
 
と言うようなものを集めてあります。
 
帯にあるように、思わず「ある、ある!」とかプッ!と吹き出してしまいます。
 
テーマに重たいものも含まれていますが、ホント、気楽に読める本です。
 
楽しかったです。
 


そして、33冊目はカズオ・イシグロ「わたしを離さないで」
 

 
言わずと知れたノーベル文学賞作家です。
 
かたちとしては、介護人と呼ばれる女性の回顧録・・・・かな。
 
その中で語られるものからみえてくる残酷な物語。
 
読み進めて行くうちに、彼ら、彼女らの置かれた境遇がみえてくる。
 
近未来的というか、恐怖を覚える感じ。
 
ひょっとして、こういう時代もくるかもしれないという怯え。
 
しかし、すごいな、流石ノーベル賞作家。



ということで、先月は6冊という結果でした。
 
さて、今月は何冊読めるかな?

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9月に読んだ本

2023-10-02 17:50:12 | book
朝晩急に冷え出しました。
 
昼間は、まだまだ暑いですけどね。
 
体調管理に気をつけませう。



さて、9月に読んだ本です。
 
今年24冊目は、遠藤周作「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」
 

 
氏が執筆から50年経って見つかった原稿を本にしたものらしいです。
 
手紙の書き方のハウツー本でした。
 
面白おかしく手紙の書き方を指南してくれます。
 
ま、最後まで読まなくても宜しい。(^^;
 


25冊目は、知念実希人「黒猫の小夜曲(セレナーデ)」
 

 
地縛霊を昇霊させる死神?が猫の体を借りて、地上に降り立ち、生前の未練を解消していくっていう、ファンタジーミステリー。
 
読んでたら、高野和明氏の「幽霊人命救助隊」を思い出しました。
 
救助隊の方は、自殺した人が、生きてる人を死なないように仕向けるのに対して、黒猫の方は、黒猫が死んだ人の思いを解消していくって感じ。
 
医師である知念さんらしく、医療に関するところもテーマになっていて、さすがです。
 


26冊目は、大江健三郎「死者の奢り・飼育」
 

 
今年3月鬼籍に入られたノーベル文学書作家の大江健三郎氏。
 
その氏の初期の短編集です。
 
なんていうのかな・・・・解説に書いてあったんですけど・・・。
 
「傍観者に対する嫌悪と侮蔑」
 
特にそれを意識させられたのが、「人間の羊」。
 
結構強烈です。
 
非常に考えさせられます。
 
短編なのですぐ読めますので気になる方は一度手に取ってみて下さい。
 
 

27冊目は、北方謙三 選 日本ペンクラブ編「闇に香るもの」
 

 
宮部みゆき、重松清、東野圭吾、阿刀田高、北方謙三、森瑤子、結城昌治、勝目梓の短編を集めたものです。
 
テーマは、作品の中でチラリと出てくる小物とか香りとかが、ストーリーを大きく変えたりする・・・・一品。
 
そんなものを、北方氏が集めた本。
 
北方氏が最後に
 
「八通りの愉しみができる本と言ってもよく、贅沢な本を編むことができたと自負しているが、いかがなものだろうか。」
 
と書いています。
 
イヤイヤ、それぞれ作家さんの個性が出ていて本当に楽しかったです。
 
大江健三郎の短編読んで、この本読んで、短編っていいな・・・って。
 


さて、9月は4冊でした。
 
今月は、アレと、アレと・・・・アレ読みましょう。(^^;
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「長いお別れ」

2023-09-08 18:19:33 | book
こういうのはよくないと思うんですけど・・・・
 
原尞さんが亡くなって、新聞などに取り上げられて・・・・・
 

 
原さんと原さんが敬愛したレイモンド・チャンドラーを読みたくなって・・・・
 
以前読んだチャンドラーの「長いお別れ」と「The Long Goodbye」を引っ張り出してきました。(^^;
 

 
どちらも同じものなんですけどね。(笑)
 
「長いお別れ」清水俊二訳を最初に読んで、のちに村上春樹が同じものを訳していることを知って「The Long Goodbye」を読んでたんですよね。
 
で、やっぱり訳の仕方で雰囲気が違うんですよね。
 
当たり前かもしれませんけど。
 
さわりだけ・・・
 
「私がはじめてテリー・レノックスに会ったとき、彼は<ダンサーズ>のテラスの前のロールス・ロイス”シルヴァー・レイス"の中で酔いつぶれていた。駐車場から車を出してきた駐車場係は、テリー・レノックスが左足を自分のものではないといったように車の外にぶらぶらさせているので、ドアを閉めることができなかった。」清水氏訳
 

 
片や「テリー・レノックスとの最初の出会いは、<ダンサーズ>のテラスの外だった。ロールス・ロイス・シルバー・レイスの車中で、彼は酔いつぶれていた。駐車場係の男は車を運んできたものの、テリー・レノックスの左脚が忘れ物みたいに外に垂れ下がっていたので、ドアをいつまでも押さえていなくてはならなかった。」村上氏訳。
 

 
清水氏の訳では、待ち合わせて会ったような感じがするし、村上氏の訳では偶然会ったような感じを受けますね。(^^;

同じ左足でも、「自分のものではない」と「忘れ物」ですよ。(^^;
 
よく訳したもんです。

 
これだけでも面白くないですか?(^^;
 
ま、これ以上は読みませんけど。(笑)
 
何せ、読みたい本が溜まってきていて・・・・
 
でも、なかなか時間もないし・・・・。
 
あぁ、困った。
コメント (6)
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8月に読んだ本

2023-09-01 12:23:38 | book
はやいもので、もう9月ですよ。
 
どうします?(^^;
 
今年も残り1/3です。
 
ハァ・・・・溜息が出る。
 
暑くてしょうがないから。(笑)



さて、先月読んだ本です。
 
今年21冊目は、半藤一利「日本のいちばん長い日」
 

 
お盆前、丁度タイムリーな感じで読みました。
 
1945年のポツダム宣言受諾前後を記録したノンフィクションです。
 
読まれた方もたくさんいると思いますし、映画の原作にもなっていると思います。
 
阿南陸相の自刃のシーンは、泪せずにはいられません。(^^;
 
しかし、私の見方が悪いのか、何か美化されているように思えるのは私だけ?



22冊目は、ピエール・ルメートル「傷だらけのカミーユ」
 

 
この本は、「その女アレックス」「悲しみのイレーヌ」のカミーユ・ヴェルーヴェン警部の物語です。
 
作品内の時系列では、「悲しみのイレーヌ」から「傷だらけのカミーユ」そして「その女アレックス」かな。
 
でも、日本では翻訳された順に、アレックス、イレーヌ、カミーユだったようです。
 
しかし、それが逆によかったような気がします。
 
横山秀夫の「64」と賞レースを争ったみたいですね。
 
この三部作は面白かったです。



23冊目は、原尞「私が殺した少女」
 

 
問題はこの本ですよ。(^^;
 
この本、発売当初買って読んで・・・・ないですね。(笑)
 
買って、書棚にしまったまま、だったようです。
 
どおりで、内容を知らなかったわけだ。(^^;
 
当時は若くて、仕事を覚えるのに必死だった・・・・かな?
 
しかし、原さんの作品は、いいですね。
 
重すぎず、軽すぎず、いい感じです。
 


ということで、先月は3冊。
 
いい感じです。
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6月7月に読んだ本

2023-07-31 18:10:23 | book
5月「モルヒネ」を読んだあと、7月に入った段階で、6月に読んだ本の紹介です・・・・って、やってるはずだったんですけど・・・。

怪しいヤツを読みはじめたのですが、コレが癖が強くて、ほんと手強かったです。

6月に入って読み始めたのが・・・・
 


今年17冊目、夢野久作「ドグラ・マグラ」

どうです?

私が好んで買いそうな表紙でしょ?(笑)

怪しげな感じがして、購入したのに読み始めたら、ナント下巻で。(^^;

慌てて、上巻を探して読み始めたのですが、これがホント難解で・・・・。

この人が主人公か?と思ってたら、こっちの人が出てくる、あっちの人も出てくる。

現代文で書かれるところもあれば、古文、漢文、医学の話も出てくるし・・・・まさしくカオス・・・・(^^;

ホント、なかなか進まなくて、結局読み終わるのに40日かかりました。

最後の方にやっと面白くなってきましたが、結局最後までよくわからない。

最後は読者による想像・・・・ですかね。

調べたら、これ、1988年、映画になってました。
 
どんな映画になったんでしょう、この本の世界観・・・・表現出来たのかな・・・結構気になります。(^^;



続いて18冊目、鏑木蓮「白砂」
 

 
ドグラでヘトヘトになっていたので、軽く読めるような小説をと思い購入。
 
刑事が、殺人事件の真相に迫るってやつです。
 
殺された女性、犯人にも同情してしまいます。
 
宮崎県高千穂の土呂久公害に絡む内容も含まれていて、興味深く読みました。
 
文字も大きくて、一気に3日位で読んでしまいました。(^^;
 


19冊目は、原尞「そして夜は甦る」
 

 
面白い?いや、大好きな作品ですねぇ。
 
本人もチャンドラーが好きと言われるように、随所にチャンドラーの作風に似たところが出て来ます。
 
1988年の作品なので、作中に出てくるブルーバードは、810ブルか910ブルか。
 
何となく910であって欲しいような気がする。(^^;

作品の中に出てくる狙撃事件なんかは、昨今の事件と相まって、ちょっと考えさせられるところもあったり。

 
順に読んでいこうと決めたので(笑)、「愚か者死すべし」と「それまでの明日」が手元にストックしてありますが、「私が殺した少女」を見付け読み終えるまでお預けです。(^^;
 
 


20冊目は、佐木隆三「身分帳」
 

 
人生の大半を塀の中で暮らした主人公が刑期を終え出所し、身元引受人の弁護士を頼り、まともな?生活を取り戻そうと一生懸命?努力?するドキュメンタリー。
 
全てにクエスチョンマークがつくのは、すぐにキレたり、相手のことを思いやれないところ。
 
本当に、真っ直ぐで、不器用な人で、ひょっとするとアスペルガー症候群だったのかもしれませんが、今となってはわかりません。
 
佐木さんも、あまりに不器用な人生を送っている主人公に同情とかそういうのではなく、本当に応援したかったんでしょう。
 
この本も映画の原作になってますね。



という事で、6月7月で4冊・・・・というところでした。
 
さて、8月は忙しいので、何冊読めるか・・・。
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