こんにちは!リハビリの中村です。
今日は入れ歯と転倒についてです。
入れ歯と転倒・・・一見関係なさそうですが、実は深い相関があります。
まず、大人の歯は親知らずは28本が標準です。そして日本人の70歳以上では、平均歯数は20本を下回っているそうです。
次にいくつかの論文の要約を載せます。
・19 歯以下で義歯未使用の者は,20 歯以上の者に比べて,3 年後の転倒リスクが2.5倍高い(65歳以上を調査)
・歯数が14~28の者を基準として,1~13および0の者は,骨折リスクがそれぞれ 4.1 ,4.5倍高い(50歳以上の男性を調査)
・歯を 1 本失うごとに骨折のリスクが1.06倍高くなる (50歳以上男性を調査)
・義歯の装着により、身体動揺や歩行が安定する
・咬合が不意な姿勢の乱れに対しての平衡機能に寄与しており、転倒回避能力を含むバランス能力に影響することが示唆
リハビリ界隈では入れ歯と転倒の関係性はよく言われています。少し調べただけでも結構出てきました。
要は歯の喪失や義歯未使用による咬み合わせの喪失は,脳への命令が弱くなり、結果として身体の重心が不安定になり転倒しやすくなると考えられているみたいです。
自前の歯でなく入れ歯でもいいみたいです。入れ歯は初期費用も維持費用も安くないですが、費用に見合った効果がありそうですね。
個人的な話ですが私は虫歯になったことがないので、このまま自前の歯で過ごしたいものです😁
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