戦争も企業も、 本当に大切な人材は、実働部隊(兵士)なのです。 全員に、リーダーシップ能力を教育してもリーダーだけではまとまらない。 船乗りに例えるなら船頭だけを船にたくさん詰め込んでも船は動ごきません。 しかし、船にエンジニア含む乗組員だけだと、船は一応動きます。 今日の、ソフトウェア業界もSEやSier(和製英語)などを目指すひとも多いのですが、 SEはプログラマなしでは何もできません。
エクセルでスケジュール書いてるだけではプログラムは完成しない。やはりプログラマが大事なのです。 ソフトウェア業界は、イメージしやすいので例えに使いましたが別の業界であっても同じことだと思っています。
これは企業でも戦争でも同じです。兵士ひとりひとりが大切であって、 兵士1人に対し、指揮官10人だと戦争になりません。 少し話はそれますが、企業ではその指揮官である部長が無能であるために入れ替えが頻繁に行われています。
しかし、それは本当に無能な部長なのでしょうか?
有能な部長が成績を出せないのは、部長の所属した部の兵士が本物の無能であったり、兵士極端に少ない人数(例えば一人)ということもあります。 兵士がひとりしか居ないのに、部長や課長さらに主任までも居た場合最悪です。
兵士一人に数人が、おんぶされている状態です。この状況を経営者は、把握し組織を考え直すことも必要です。
とくにプログラマという兵士は人口も少なく、獲得が困難です。
兵士が少ない場合「アウトソーシングすればいい」とすぐに口から出る無能な経営者がいます。
たしかに人が少ないならアウトソーシングすればいいと思います。
しかし、兵士が1人の場合ベンダーをコントロールできる数も限られます。
わたしの勤め先も一時期部内に部長が2人居ました。この時点でこの会社は馬鹿でしょうと思いました。
これは人事制度の問題も含まれています。この会社の場合、給与で職務が決められているためです。
職務が上がると給与も自動で増える仕組みになっていて、給与の高い契約で途中入社する人は
自動的に位の高い職務になるのです。入社時の契約で、年収1千万を超えた時点でそのひとはもう部長なのです。
そのひとは、プログラマとして才能があるかもしれないのにも関わらず部長としての仕事をすることになります。
極端なはなしですが、1千万のプログラマを10人雇うと同じ部に10人の部長が配属されることになります。
完全に日本企業(この会社)の人事制度が、バカなんだとしか言えません。
リーダーはとても大事で重要なポジションだと思いますが、リーダーだけでは
何も完成しませんし、リーダーをいくら連れてきてもコストがかかるだけなのです。
いま、リーダーを目指しリーダースキルを伸ばすための勉強をしているひとも多いと思います。
しかし、リーダーは10人に1人いるか居ないかなのです。我々は、リーダー以外の残り9人になる可能性の方が高いです。
その場合、9人の中のスペシャリストを目指すほうが本当は正しいのかもしれません。