教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

ミスの積極報告を定例とすることが組織を活性化する

2014-08-24 | マインド、メソッド、ツールなど
いままで、ワークショップなどで日本人のメンタルモデル(深いところにある思考の癖のようなもの)が自分なりに浮かび上がってきていたのですが、その一つが、「正解を出さなければいけない(失敗してはならない)」といったものでした。

このメンタルモデル。良い作用としては、時間や作業の正確さなどがあげられるでしょう。商品やサービスが国際的に定評があるのはこうした部分が反映されていると思います。決まったルーチンの仕事を淡々とこなすにはうまく作用しているのでしょう。

しかし、負の作用としては、「変化に鈍感」「チャレンジを避ける」「既得権益を守り変えられない」「柔軟性に欠ける」といったことにつながります。特に今日のように産業構造の変化や商品・サービスにイノベーションが次々と起きていくような世の中ではマイナスに作用することも少なくありません。

今回、『サイボウズ式:「ミスの報告、大歓迎」と言ってみよう』という記事がありました。

これをヒントに、例えば、小さなミス(仕事でも家庭でも)やどじったことを積極的に人前で言える習慣をつけるために、装置としてそれに特化した定例会を週に1度、職場で持つなどというのも有効かもしれません。

要は、失敗をかくしたがる、成功したときしか報告しない、失敗は恥 といった文化からの脱却ですね。
気軽に小さな失敗を堂々と報告できるようになれたとしたら、会社全体を巻き込むような大きな失敗はさけられるのではないでしょうか?



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