教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

会議を変える(1) マルチステイクホルダー

2013-02-05 | マインド、メソッド、ツールなど
「会議を変えれば日本は変わる」
なんとなく、そんなことを思っているここ3年くらいなのですが、フューチャーセンターやV字回復した企業の会議風景(日産、JALなど)を知るにつれ、その感覚は一層強まっています。

シリーズで、”会議を変える”というタイトルで連載していこうと思います。
今回は、マルチステイクホルダーによる会議です。

2012年に各種メディアに登場したフューチャーセンター。
ここでの会議は、基本、マルチステイクホルダーの集まりです。マルチステイクホルダーとは、解決したい問題があった場合、それに関連するすべてのセクション、個人を網羅的に招集するというものです。

この理由は、例えば街づくりを考えてみるとわかりやすいですが、行政・住民・商店・企業などがマルチステイクホルダーとして会議に参加せず、行政だけの決定でものごとをどんどん決めてしまったなら納得感のある街にはなっていかないことでしょう。
「日産 驚異の会議」では、クロスファンクショナル(部門横断)と行っています。

一見、一部の関係者たちだけで解決できそうに思える問題でも、様々な人を巻き込んで問題解決にあたるメリットは以下のようなものです。

1 新鮮なメンバー構成により盲点や違った視点をメンバーが持つことができる
   いわば素人にはかえって、プロが見過ごす視点が見える場合がある。

2 部分最適に陥らず、全体最適がみられるようになる
   自分の与えられた部分だけを最適にしようとみんなが頑張ると全体としての
   パフォーマンスはむしろ落ちる場合も多い

3 違う人・違うセクションの人の取組を知ることで、自分とのつながりを理解
   違う人との接点、つながりから、自分の立ち位置をもう一度つかむことができる

4 波及効果が広がる
   多分野の人が会議に集まっているため、会議後の波及効果も全体的になる

一方で、難しくなるのはファシリテーションです。
さまざまな分野を担った人たちの主張は様々。
それをきちんと聴きながら合意決定に持っていく専門スキルを持つ人が会議には必要になってくるわけです。

   
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