11月15日、16日に、武蔵野美術大学で、次のようなイベントが行われていたので参加しました。
ICHIGAYA INNOVATION DAYS~共につくる社会を考える2日間~
このイベントでは、有限会社りす 藤本智士氏が登壇していたのですが、そこで語られていたのが、「プロジェクトの立ち上げ時には、座組が大事である」ということを話されていて、それが印象に残りました。
編集者という仕事は、雑誌や書籍などにとどまらず、街づくりのプロデューサーや商品企画のアドバイザーとしてもその編集力が問われるということですが、時にリーダーとしてどういうメンバーで何を目的に何をするかの全体設計をするわけです。
そんなとき、よく、手上げ方式でやりたいメンバーなら自主性があるだろうからと安易な座組をしてしまうと、確かに失敗するケースというのは多数みてきました。
藤本さん曰く、構成メンバーは、「何かをやりとげた経験値がある人」というのが大切だそうで、そうしたメンバーがそろったならば、意図合わせがきちんとなされれば、最終的にうまく軌道にのっていくとのこと。参考になりました。
確かに、いろいろ苦しいことや困難、紆余曲折を体験しつつも、最後まで何かをやり遂げた経験のある人は、そういう状況が来た時の対応力が違うような気がします。そして意図合わせがしっかりできていれば、多少の「どうやるか」の対立が途中で生じたとしても、最終的には意図した目的に向けてエネルギーが結集するなーというのもイメージできました。
そのほか、ポリフォニー(多数の声をきく)的な世界解釈などにも考えを及ばせたりして充実した2日間でした。