教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

東葛リベラルアーツ「高校生版リーダーシップ研修 第2回」

2011-06-12 | 研修・セミナー・講演など
東葛リベラルアーツ「高校生版リーダーシップ研修」の第2回が本校PC室にて開かれました。この高校生版リーダーシップ研修は、社会人60名からなるメーリングリスト参加者によりつくられています。企画・構成・運営などもボランティアベースでやっていただいています。

今回のテーマは、「リーダーからのストーリーを聴こう」です。

メインファシリテーター・ナビゲーターは、企業のリーダーシップ研修などを長年リードしてきた由佐美加子さんです。由佐さんは、野村総合研究所やリクルートで組織開発や人材育成などを専門に仕事にしてきた傍ら、グローバルな問題解決を行っているアダム・カヘン氏の日本招聘、U理論の日本語訳などを手掛けている大変お忙しい方です。今回、多忙な中、本校のリーダーシップ研修の一授業を担当していただけました。

前半では、由佐さんからの中学時代のストーリーをお聴きしました。
シンガポールでの高校入学では、日本人がまず入るのは無理と言われた高校に、自分で電話をかけてチャレンジして合格した時の体験。そのストーリーに潜むリーダー性とは何かについて皆で考えました。
そして、誰しも、自分が人生を切り開いたり、自分自身をリードした鮮明な体験はあるはずで、それを元に対話をしながら、「自分は何者なのか?」ということにフォーカスし、それを他人からのコメントももらいながら見つけます。そして、「自分は○○ができます。○○な人です。」と一人ひとりポジティブな宣言をしていきました。参加した力強い生徒の宣言が頼もしかったです。

後半では、それでも、人間はいつも自分らしいパフォーマンスが常時できているわけではなく、小さくなってしまう(本来の自分から離れてしまう)シーンが人生の中では多々生じるといいます。しかし、この小さくなってしまう自分が無意識に現してしまう反応、すなわち「皮肉やあきらめ、恐れ、切り離し、攻撃」に対して、まずは自分でそのパターンに気づくことが大切であることも学びました。

実際に、リーダーはこうしたパターンに陥ったとしても、それに気づいて修正し、行動を選択していくものであることなど、リーダーのみならず人間の基本姿勢のコアな部分にも触れることができたと思います。

参加者に対して社会人のお手伝いのスタッフも多く、たくさんサポートをしていただきました。

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