教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

リーダー不在でも個々が動いて自己組織化するには?

2013-12-03 | 番組、記事、書籍コメント
「リーダー不在で数万匹が整然と動く–昆虫の驚異に学ぶ組織を動かすシンプルなルール 」

こちらの記事では、中央集権ではなく、有機的な組織がどう機能するかということを昆虫を例に論じています。

エッセンスは以下なので、引用します

======ここから引用===

分散型組織を有機的に機能させるためのエッセンスを考えてみたい。

 ミッションとビジョンを浸透させ、組織の原動力を創る
分散型組織で最も大切なことは、構成員である社員が使命と目標を共有することだ。ミッションとは「何をすべきか」を、ビジョンを「どこに向かっていくか」を共有するもので、これがない組織は、根っこのない幹になってしまう。ミッションとビジョンは、分散型組織において、最も根幹をなす原動力となる。

 複雑なマニュアルによる統制から、シンプルな行動原則へ
先の読めない時代、社員の行動を事細かに規定したマニュアルによる統制では、彼らの臨機応変な行動を大きく制限してしまう。社員が自律的に動く組織になるために、シンプルな行動原則である「価値観」「役割」「ルール」を共有することだ。価値観は「どういう価値を創造すべきか」という共通認識で、現場社員の意思決定の基準となる。役割は「その社員がどういう役割を担っているか」を、ルールは「しなくてはいけないこと、してはいけないこと」を明確にするものだ。これらをいかにシンプルに昇華させられるか、僕たち人間はハチやアリのルールから学ぶ必要がある。

 多様性とコミュニケーションにより、イノベーションを創出する
不確実な時代には、長期的な戦略よりも、環境変化に即応したイノベーションが重要だ。社員の多様性を重んじ、社員間、さらには社外との人的なコミュニケーションを促進すること。そのために社内の透明化を図り、社員が意思決定に必要な情報を共有すること。多様性とコミュニケーション、そこから発生する学びこそ、イノベーションを創出する推進力となるはすだ。

 統制型リーダーシップから、オープンリーダーシップへ
リーダーを持てること。これが人間と昆虫のもっとも大きな違いだろう。人間組織においてリーダーシップの役割は極めて重要だ。ただし、分散型組織におけるリーダー像は、統制型組織と大きく異なる点に注意したい。権力が分散した組織においては、社員のコントロールができないからだ。社員の自主性を生かし、彼らの力が最大限に発揮されるようにバックアップするリーダーシップが重要となる。この点については「統制がきかない時代のリーダー像 ? 鍵を握るオープンリーダーシップ」に詳しく記載したので、参考にしてほしい。

=======ここまで引用

「ミッションとビジョンを浸透させること」
 これは、何かプロジェクトを行う時に、ワークショップなどでも必ず取り入れています。

「シンプルな行動原則」
 マニュアルを複雑化しすぎると、ふつうは遂行できません。(パイロットなど訓練された特殊な専門職は別ですが)

「多様性とコミュニケーション」
 現代人が足りないところですね。多様性をみとめれば、はるかに戦いによる負債やセキュリティコストがかかりません。

「オープンリーダーシップ」
自分だけがおれがおれが 型のリーダーシップではなく、すべての人に関わるリーダーシップの育成が組織では急がれています。

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