耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

ベランダの花

2023年06月13日 11時21分42秒 | 盆栽

我がサンコーポは、1101戸の大型マンションだが、個々の部屋は大きくはない。

私の部屋は、66㎡ほどだが、共用部のベランダがついている。

その狭いベランダが、今、花盛りだ。

     

今が旬のあじさいは、濃い青がきれいだが、うちのは赤い、隣のダリアと赤を競っている。

 

赤いと言えば、ブーゲンビリア、ハナキリンの朱色も鮮やかだ。

 

 

昨年、江戸川区の朝顔園で買ってきた団十郎の種が、芽を出した。

どんな花を見せてくれるか、楽しみだ。

  

中庭から貰ってきた南天も、花を着けた。赤い実がなると楽しいが、

ヒヨドリが食いに来そうだな。

バス通りの植え込みには、カラスアゲハに似た、真っ黒のアゲハ蝶が

飛んでいる。ジャコウアゲハという。このチョウの幼虫は、毒があると

言うウマノスズクサというツル草の葉しか食べない。

    

カラスアゲハが、卵を産みに来てもいいように、鉢植えにして待っているのだが。

    

物干しざおにも、いくつか鉢が釣り下がっている。

エアプランツやグリーンネックレスや、食中植物の壺も沢山。

鹿の角のような、美角シダも増殖を繰り返している。

 

 

かくして、狭いベランダは満艦飾!

全部、かみさんの仕業である、私は加担していない!

 


鸞鳳玉

2013年09月29日 17時55分39秒 | 盆栽
 サボテンをひと鉢育てている。 鸞鳳玉と言う和名が付いている。

 サボテンとは言ってもトゲがなく、ノペッとした形をしている。
アストロフィツムと言う属名は切り口が星の形をしている事に依る
と言う。
 10年ほど前に100円かそこらで買った時は4稜だったが、そのうち
5稜に成ってしまった。 鸞鳳系は稜が少ないのが珍重され、4角鸞鳳
とか3角とかがもて囃されるので、内心喜んでいたが値段相応だった
ようだ。



 どうも私は凝り性のようで、昔から何かにハマるとトコトン掘り
下げないと気が済まないたちのようである。SFを読み出した時は
文庫本の小松左京を全部買ったし、ロボット物に凝った時は早川
文庫のアイザックアシモフを全冊揃えた。
それらは未だに捨てられず、かみさんにいつも文句を言われている。

 学生時代に何かの拍子でサボテンにハマった。あの頃は、博多の
町中ではサボテンなんか手に入らず、カタログを取り寄せて
通信販売で購入するしか無かった。金は有るはずが無いから、
1本20円とか30円の小さな苗を少しずつ買い込んだ。
 サボテンは乾燥に強いので、鉢に植えてなくても紙でくるんで
小さなダンボール箱に詰め込んで、郵送できるのである。

 少し慣れたら、種子を買って実生にもトライした。砂場で拾って
来た砂を良く洗って煮沸消毒してから、播種するのである。
発芽したときから小さな刺があって、とても可愛かった。
 学生が、研究室の屋上でサボテンを育てているのは意外性が
あって、食堂のおばさん達なんかに結構モテたのであった。

 

 子供たちを連れて、今は無き真鶴サボテン公園で、サボテンの
花殻を拾ってきて、自宅で発芽させたことがあった。

 数年経って直径15cm位まで大きくなったので段々邪魔者扱いされ、
あちこちに里子に出された。残ったひと株は、水槽を転用した温室
の中で大きく育っていたが、昨冬この水槽を割ってしまって、寒さ
で凍傷を起してこの世を去った。

    <野良サボ>


 何鉢かサボテンが有ったがこの鸞鳳玉だけが一つ生き残った。
この春、植え替えてやったら、俄然元気を取り戻し、大きくなり
だした。名前のように、こいつは球状に育つはずで、これから
丸くなるのを期待している。






 サボテンといえば刺が特徴だが、美しい刺を持った文鳥丸と
いうサボテンが昔から好きだった。



 フェロカクタス属は強刺類とも言い、強靭な刺を持つものが
多いが、文鳥丸は根元が赤く先端が白で緩やかにカーブしている
刺が魅力だ。

 先日近くのホームセンターで幼苗を見つけたので200円ほどで
買ってきた。最近は植物というより、インテリアとして売られて
いて、砂が接着剤で固められていたり、極端な場合はスプレーで
刺に色をつけたりして売られている。生き物なのに残酷な限りで
ある。


 可哀想だから少し大きめの鉢に、乾燥した牛糞や油粕を少し
入れて、植え替えてやった。これで、元気に育ってくれるだろう。

 私が生きている間に、どれだけ大きくなるか、楽しみである。


サボテンの里親募集!

2012年09月17日 14時30分17秒 | 盆栽
 マンションの大規模改修工事で、12階まで足場を組んでペンキの
塗り替えをするという。ベランダで作業するので、全ての植木鉢を
移動しなければならない。

 朝顔やゴーヤは、時ならぬ台風で出足を挫かれたので、グリーン
カーテンにまではならなかったが、もう盛りを過ぎた。クレマチスや
バラの鉢は、娘たちの家に避難させようと思っている。

 問題はサボテンだ。

 30年前に真鶴のサボテン公園で、大きな金鯱から種を取って来て、
自宅で播いて育てたもので、今や直径15cm、鉢こみで高さ25cmにまで
なった。熱帯魚の水槽を温室代りにしているが、場所を食って困って
居る。最初は10株程育てていたが、多いのであちこちに養子に出した。
ただ、今も生き残っているという話は、聞いたことがないが。




 まだ3鉢残って居るが、我が家には1鉢有れば良いのでので、何処か
の公園にでも野良サボとして置いてこようかとも思っている。しかし
棘が危ないので、すぐ処分されてしまいそうだ。

どなたか、1鉢だけでも引き取って頂けないでしょうか。勿論無料です。

車で行ける所なら、お届けしますよ。

梅雨籠り

2011年06月11日 11時47分51秒 | 盆栽
先日、大宮盆栽村で買ってきた、ビニールポットに入っていた長寿梅の
盆栽を植え替えた。

 ボケ類は、春に植え替えると根にガンができるとのことで、植え替えの
適期は秋か冬らしいが、鉢植えなので良いことにした。
 深いポット鉢だったので、太い根がとぐろを巻いていて、細い根はスチ
ールタワシのように鉢一杯に広がっていた。
 これをバッサリ切って、小さな鉢に納めたが、果たしてうまくいくかどう
か、新しい花が咲いてくれば、嬉しいのだが。

 ついでに、誕生日プレゼントに貰った、斑入り白鳥花も剪定してみた。
多分繁り過ぎているので、これもバッサリ整理する必要があるんだろう
が、度胸が無いからチョロチョロと徒長枝を切るだけにした。これも少し
様子を見て、またトライしてみることにしよう。

 梅雨籠りすることも無く枝を切る 蛙蝉

おじぎ草

2009年08月05日 14時29分32秒 | 盆栽
 近くのホームセンターの園芸コーナーで、おじぎ草を見つけた。
 葉っぱに触ると、恥ずかしそうに葉を閉じるのが可愛くて、思わず買って
しまった。勿論一株98円という値札が大きな要因ではあるが。

 おじぎ草、含羞草とも書く。なんと床しい名前だろうか。
この世知辛い世の中に恥らいなどという言葉は、死語になっているが、花の
名前にその痕跡を留めているのだ。

               含羞草かくのごとくにあらまほし 蛙蝉


国風盆栽展

2009年02月11日 14時55分57秒 | 盆栽
 東京都美術館の国風盆栽展、見てきた。

入場料は千円、かなり高価だが女房と二人でじっくり2時間かけて見た。

残念ながら撮影が禁止されているので写真は無いが、さすがに名品揃いで、
ゆっくりと目の保養をしてきた。

 無料バスがピストン運転している、上野動物園の北側の「上野グリーン
クラブ」という盆栽の展示販売店にも寄ってみた。立春盆栽大市をやって
いて、小品や素材が沢山出ていた。
 


 写真は見事な石付きの楓であるが、その前にある小鉢が面白かった。

アルミ線を縒り合せて松の形に作った、飾りものである。工芸盆栽と書
いてあったが、樹形作りの練習になるかもしれない、と思った。

 先日、近くのスーパーで、シジミバナという名札が付いている鉢を
350円で買った。雪柳の八重にも見える白い花が蜆の身に似ているのが
名前の由来らしいが、写真のように切り詰めたら、それらしい形になる
かな、と思っている。もう少し暖かくなったら、剪定してみよう。

これも良い練習台だろう。


美男かずら

2009年01月18日 16時22分14秒 | 盆栽
 友人に近場の盆栽屋を教わったので、行ってみた。上野の不忍池のすぐ隣り
で、折から小品盆栽展をやっていた。



 展示即売会もやっていたので、以前から欲しかった美男かずらの小さいのを
買ってきた。

 園芸の世界では美男かずらだが、本当はさねかずらと言う。そう、あの小倉
百人一首にある、

  名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
                         三条右大臣
のさねかずらだ。この話はどこかに書いたことがあるかな。

 昨年、箱根の山中城址でつるに生った綺麗な赤い実を見つけたので、持って
帰って調べたらさねかずらだった。小さな赤い実が球状に集まった、キイチゴ
を大きくしたような丸い集合果が特徴である。
沼津港の干物屋に大きな球状果をいくつか付けた盆栽が置いてあったのを見つ
け、その実に惹かれていつか美男かずらの盆栽が欲しいと思っていたが、NET
で調べると1万円以上のものばかりだったので、諦めかけていた。

 それが、有ったのである。小品だが結構根元が太く、赤い実を地面に引きず
っているようなのが¥5,800だった。



 これは高くて手が出なかったので他を探すと、ミニの売り場に赤い葉の小鉢
が見えた。「美男カズラだよ。花が咲いたら蟻が通るところに置いておくと、
蟻が受粉を手伝ってくれるよ。今年は咲かないかもしれないけどね。」と言わ
れて、買ってしまった。



 帰って調べると、サネカズラは雌雄異株だとのこと。しかし栽培されている
ものには一株に雄花と雌花の両方が付くものもあると書いてあるサイトもある。
それでも雄花も雌花も一日花で、時期を合わせるのが難しいとも書いている。
 さて、この老いの身が生きている間に、見事な実を楽しむことが果たして出
来るであろうか。

浦安のベランダ

2008年11月30日 21時31分23秒 | 盆栽
 今日は晴れるが寒いという予報だったので長袖のシャツを引っ張り出したが、
ベランダの掃除を始めたら暑くて汗で、薄着に着かえた。人工芝の下を掃除し
て、折角水を流すならサッシの溝を掃除しようかと思い、ついでだから網戸を
洗うか、網戸が濡れたからガラスを拭くか、で結局午前中は大掃除になったし
まった。しかし京都で浮かれている人は、帰ってきても気が付かないだろう。

 今日は赤パンの坊やがTVに出るのは3時半からなので、冷凍ビビンバを食っ
てから散歩に出かけた。中央公園で松傘を、E棟の玄関で南天の実を、そして
F棟の外側で万両の苗をGET! 欅と南京櫨と楓と錦木と銀杏と団栗と胡桃と
百日紅と、そして今日の松と南天と、来年の3月は種播きで忙しくなりそうだ
から、種集めはこれ位にして置こう。



 沼津のベランダにミカン食いに来ていたヒヨの糞から芽を出した万両の苗は
ここまで大きくなった。来年播く種はどうなる事やら。

 男の方ばかり見ていたら、女子golfが大変なことになっていた。古賀ミホが
大逆転で優勝して、賞金女王を掻っ攫っていた。あいつなかなか根性顔してる
ナと思っていたが、大したもんだ。宮里藍はもう終わってるし、横峯はおやじ
にかき回されて目つきが悪くなってるし、諸見里は江連につぶされて、不動は
すでに埴輪だが、うまくしたもんで次の花形が出てきたようだ。

 スケートも女に押されていたが信長の末裔が頑張り出したし、見るだけでも
飽きないように出来ている。世の中、結構金を使わないでも楽しめるものだ。

小さな秋

2008年10月25日 11時18分11秒 | 盆栽
 ベランダの盆栽棚のナンキンハゼが紅葉した。
 はっぱ1枚だけだが。
ベランダから下を見ると、街路のイチョウの緑が薄くなって、黄色い落ち葉
もチラホラ落ちている。
 今年の夏は暑いと思っていたが、もう秋なのだ。

一枚のハゼの葉が教えてくれた、小さな秋の気配だ。

 伊豆のだるま山は、そろそろ色づいているだろうか。箱根は紅葉の盛り
だろう。もう一度、ゆっくり露天風呂に浸かって、全山の紅葉を楽しみた
いものだ。

   吹く風や一葉色づく盆の櫨  蛙蝉

 下界では解散風が吹くかと思ったら、アメリカからの不況風に吹き飛ばされたようだ。