耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

潮来あやめ祭り

2023年06月08日 08時30分25秒 | 大人の遠足

今月の「大人の遠足」は潮来であった。

潮来あやめ園は、5年前にも行っている。


幹事のウラさんの設定したルートを辿って、バスで新浦安に出て

京葉線・外房線・成田線・鹿島線とJRを乗り継いで3時間かけて

たどり着いた。

途中、沿線は田植えの最盛期。車窓にみずみずしい早苗田の風景が

が広がる。

           早苗田にすらと佇む鷺一羽  蛙蝉

 

まずは腹ごしらえである。

テッちゃんの紹介で潮来名代の錦水と言う鰻屋。

炎天下に並んで待っているお客さんの前を通り抜けて、座敷に

案内された。良い気分である。

ビールで乾杯した後、特上のうな重、重箱からはみ出すほどの

大きなうなぎがうまい。潮来の楽しみの1つである。

            これやこの暫し無言で鰻食う 蛙蝉


店の裏手はすぐ利根川。台風の大雨で濁った水が岸辺まで

溢れている。

            台風の雨を集めて利根速し 蛙蝉

 

早速あやめ園に向かおうとしたが、途中で船頭さんの呼び込みに

止められた。交渉したら、安くすると言うので、先に橋巡りをする

ことにした。

擦り切れたレコードのような「潮来花嫁さん」のテープを聴きながら、

橋めぐり。12橋巡りは、本来は利根川を渡って千葉県側の12橋に

行くが、今日は、潮来の前川と言う利根川の支流を遡る。

 

利根川の本流は水位が高いので水門で仕切られているけど、それでも

濁った川の水は、溢れそうになっている。船頭さんの自慢話によると、

河の右左は世界中で同じだと言う。下流に向かって右側が右岸、左側が

左岸だ。ちなみに船は右側通行方が世界のルールだと言う。

その右岸に、石壁の蔵のような建物が見えた。

テッちゃんは、これが目指す愛友酒造だと思ったらしいが、これが

大きな間違いで、この後で難儀することになる。

                橋巡り潮来船頭の名調子 蛙蝉

船から降りると目的地の「水郷潮来あやめ園」。

ここで写真を撮ろうとしたジンさんが大騒ぎ。カメラを忘れてきたと

言って、取りに戻った。



園内は、色とりどりの花が満開、折からの晴天で見事に咲いている。

あやめと菖蒲とかきつばたはよく似ている。パンフレットによると、

あやめは花弁の根元に綾目模様が入っていて、かきつばたは花弁の

根元に白い一本筋、花菖蒲は花弁の根元が黄色になっていて、花の

色が多彩だと。

   

 

園の名前のアヤメは5月上旬までで、もう終わっていて今咲き誇って

いるのは、全て花菖蒲とのこと。

ちなみに菖蒲湯に入れる菖蒲はガマの穂の仲間で、花菖蒲とは別もの

である。

早乙女姿のお姉さんが花殻を摘んでいたので、テッちゃんが早速

口説きに掛かった。成果はどうだつたんだろうか?

             炎天下色を極めて花菖蒲

                   すげ笠の潮来早乙女花を摘む  蛙蝉


さっきの舟から見た状況では、造り酒屋は直ぐそこのような気がする。

ウラさんの計画ではタクシーで行くことにしていたが、テッちゃんは

歩いていこう行こうと言う。

歩き出してしばらくしたら、右手に石造りの蔵が見えたが、なんと

これは再現した水郷旧家磯山邸跡で、酒屋ではなかった。そして

ここから、炎天下を延々と30分も歩かされた。

数年前に愛友酒造を訪問した時には、歓迎の看板が出ていて、楢酒

飲み放題でサービスが良かったので、今回も期待したが予想外だった。

 

せっかく、おいしい地酒を期待して出かけたのだから、もっと

サービスしてくれてもよかったのではないか?

5年前に行ったときは、有料ではあったがたる酒を飲ませてくれたよ。

無料で飲ませろ、とは言わない。他所では味わえない、おいしい

酒を、楽しみたかった。 残念!

 


三番瀬

2021年03月27日 09時09分22秒 | 大人の遠足

 コロナ宣言解除を待ち兼ねて、大人の遠足に出かけた。

 

 但し、3密を避けて距離を取って、と思ったが13人も

集まると、そうもいかない。花見日和の好天で、少し風は

有るが絶好のコンディションだった。

 

 我々の出発地は、敷地の東南の角にある3本の椰子の木

だ。ヤシの木集合、と言うとそれだけで分かる。

 そのまま南に歩いて、まずは高洲中央公園。

  

 もう、河津桜は葉桜になっていた。ソメイヨシノは

二分咲だが八重はもう七分。ここの八重は染井吉野より

早い。その八重桜の下で、記念写真。これでアリバイは

出来た。

        花も芽も卒業遂げし子の如く

 

 近くのスーパーで缶ビールを買って、海岸で乾杯。

女性陣にはアイスクリームを用意した。

 堺川を渡ると、東急ホテルのバス停で二人が離脱した後、

総合公園から墓地公園まで海岸沿いを歩く。アスファルト

舗装道より、芝生の道の方が柔らくて歩き易い。

 三番瀬環境観察館は、コロナで閉鎖になっていたが、

この日から再開したとのことで、職員の女性たちに歓待

された。しかし余り見るべきものはないのが残念だった。

 ここからバスで新浦安駅に出る選択肢も有ったが、全員

一致で美浜まで歩くことにした。

 三番瀬沿いの遊歩道は、昨年までは海岸に出る仮設の

ハシゴが幾つか有ったが、今は全部撤去されていて、潮干

狩りは出来なくなっていた。人が居ないので、水辺には

マガモ、オオバン、キンクロハジロ、そして大きなカモメ。

チチチっと飛び回っているのは、セキレイだが、シギや

クイナの仲間もいるみたい。ボラの群れが泳ぎ回る中で、

水草を漁っている。

 40分ほどで京葉線の下をくぐって美浜公園に着いた。

 早咲の桜は絶景だが、まだ蕾も目立つ中、花見客で

賑わっていた。

 

 警察署の隣のマンションは、3月1日に火災が発生

したところだ。

 若潮通りから見えるところに、真っ黒な焼け跡が

確認できた。火元は10階の部屋とのことだが、ベランダ

から燃え上がった炎が11階の部屋を蒸し焼きにした様子

が見て取れる。

 もって他山の石とすべし、とどこかの政治家が言った

とかいう話があるが、まさに我がマンションでも教訓に

したい。

 

 そしてお定まりの、仕上げはバーミヤン!

 1400円会費で、アクリル板越しに腹いっぱい話をして、

楽しい一日だった。

 

 3時間半の散歩は、歩行距離:12km、歩数:17千歩

 

     花吹雪何は無くともまず一献

 

 


去年の思い出

2021年03月22日 08時39分21秒 | 大人の遠足
去年の今日は、まだ二分咲だったようだ。
今年の春は早い。
 
      花が咲き鳥が鳴き又歳を取る 蛙蝉
 
 
 
堀江→当代島
 浦安のルーツをたどる散歩に出かけた。  サンコーポを14時に出発し、4番バスで堀江3丁目で下車。そこから歩き出して、まずは、堀江ドッグ。  江戸川の水は濁って......
 

 


三番瀬

2020年03月29日 14時10分09秒 | 大人の遠足

 都内への遠征を自粛せざるを得ないので、浦安散歩の第二弾!

 快晴無風の3月23日に、高州公園→墓地公園→三番瀬を歩いた。

 高洲中央公園は、八重桜が満開。

この公園はソメイヨシノと八重が同時に見ごろを迎える。

 シートを広げた花見は自粛、という看板は有るが、

結構な人出だ。

 海沿いの、高洲海浜公園の手前の空き地は、建設工事中

だった。オリンピック関連かと思ったが、長谷工が4階

建てのマンションを建てると言う。

 海岸では、ひと型の凧揚げが気持ちよさそう。

 橋の上から、境川の河口が見渡せる。

 総合公園の手前で、元気な女性軍に追い越された。

やはり、好天に誘い出されたようだ。

 総合公園のバーベキュー会場を抜けて海岸に出ると、

対岸が見渡せる。

 堤防の向こうには、なんと滑走路が。

この辺りは、昨年で終わりになったエアレースの基地に

なっていたのだ。

 墓地公園の前で、バスで駆けつけた女性軍と合流。

 

私が入ることになっている樹林墓地や、共同墓地には

彼岸だから、花が一杯。

 角を左折して三番瀬沿いに進むと、新設された「三番瀬

環境監察館」。残念ながらコロナで閉鎖中。

 三番瀬は、大潮の干潮から時間ほど経っているので、

かなり満ち潮。

 きれいな水を水鳥も小魚も喜んでいる。

 マガモ、オオバン、キンクロハジロ、カワウ、そして

カモメまで。

 このあと美浜公園で、花見の予定だったが、日暮れが

近くなったので、町中に戻った。

 女性軍は多分お茶だろうが、爺さんたちは新浦安でビール!

良い一日だった!

 

 


堀江→当代島

2020年03月21日 11時24分24秒 | 大人の遠足

 浦安のルーツをたどる散歩に出かけた。

 

 サンコーポを14時に出発し、4番バスで堀江3丁目で下車。

そこから歩き出して、まずは、堀江ドッグ。 

 

江戸川の水は濁ってごみが沢山で、汚い! 堤防の外側には

2mほどの幅のコンクリートの歩道が有って、岸辺には船を

係留する木の柱が沢山立っている。

 

川の岸寄りは水面が穏やかだが、中央部は風で波が高く、

水流も渦巻いている。そんな中、真っ黒な水鳥バンが泳いで

いる。水が汚い分、エサが多いのかも知れない。

 

 境川の水門の手前に、大きな一本桜が有った。まだ数輪

しか咲いていないが、満開になったらさぞ見事だろうと

思った。

 その辺りから、釣り船や屋形船が沢山係留されているのが

見られる。堤防の内側には、由緒ありそうな船宿が並んでいる。

山本周五郎のあおべか物語と大書きしているのは吉野家だ。

30畳敷きの大座敷に80人乗りの、大型屋形船が係留されていた。

 

 

ここでは、キンクロが、泳ぎ回っている。

 

 浦安橋を越えて、こうなったら稲荷神社まで行こうという

ことになって、上流に向かって歩き出した。

 

 妙見島が切れるあたりに大きな当代島水門が有った。ここは

船圦川の入り口だったという。今はもう、水門はコンクリートで

埋められて、ただの遺跡になっている。

 

 船圦川は、昭和50年頃に埋め立てられて、船圦緑道になった。

道の真ん中の小川が流れていて、子供たちが水遊びできるらしい。

 

と、流れの中にウナギが!

 

小枝でつついてみたが動かない。どうもブロンズの鰻のようだ。

よく見ると、流れに沿って、色んなものが。

  

トンボやハゼや貝の姿を楽しんでいるうちに、稲荷神社の

入り口に来た。

 

 今年は4年に一度の浦安三社祭りの年だ。

三社とは、清瀧神社・豊受神社、そしてこの稲荷神社である。

 

  

 

 見るからにきれいになっているので驚いたが、社殿を改装して

昨年新装OPENしたんだとか、実に全国の4割を作っている行徳の

神輿屋の自信作も見せてくれている。

 

、救急車で私が担ぎ込まれたころは葛南病院と言っていた

東京ベイ医療センターの隣の、相馬のり店でお土産を買って、

お定まりの打ち上げは、浦安駅裏の居酒屋。

 

これにて、一件落着!

 

  

      まだ風は頬に冷たし二分桜   蛙蝉

 

 

 


梅見

2020年02月27日 19時51分45秒 | 大人の遠足

 コロナ騒ぎで、自粛モードの都内に、梅見に行った。

地下鉄は混雑していてマスク姿が多いが、とても感染者が居る

とは思えないし、誰も思っていないみたい。

 小石川後楽園は江戸初期、水戸徳川家の江戸中屋敷の庭として

造られたもので二代藩主光圀が完成し、中国の教え「先憂後楽」

から「後楽園」と名づけられた。水戸の偕楽園より先に作られた

ので、後楽園の梅が偕楽園に移植され、それが里帰りしたものも

ある。

ちなみに後楽園球場の名前は、この庭園の名前に由来している。

 梅祭とあったが、白い梅はもう盛りを過ぎ、梅の木も少なく、

梅見と言うよりは史跡と日本庭園の鑑賞だった。園内の涵徳亭で、

熱燗一本を飲んで休憩。銘柄を聞いたら白鶴とのことで、360円

だったが美味かった。

 隣の東京ドームと野球博物館を見学することも考えたが、近くの

門が閉鎖されていたので、反対側の神楽坂に行くことにした。

 東京には名のある坂が多いが、神楽坂もその一つ。早稲田通りの

一部で、飯田橋駅近くの神楽坂下から上の、坂道の両側に風情ある

狭い路地があり、洒落た料理屋が点在している。

 お昼は、芸者新道のあべやの比内地鶏親子丼を狙っていた。

あべやの看板が有ったので、喜んで入った。表の看板に有った

親子丼を食べたいと思ったが、無いと言うので、皆で同じにして

とりひつまぶしを食べることにした。これはこれで美味しかったし、

店の雰囲気もとても良かった。

これ、比内地鶏だよね、って聞いたら、いえ「おくのみやこどり」

です、と言う。あげくに、あべやさんはこの奥ですよだって。

店を出てから、大笑いすることしきり!

 芸者新道、かくれんぼ通り、兵庫横丁、本田通などの名前が付いた

小路には、若い女性の姿が多かった。

 

 次は、堀の内側の東京大神宮。縁結びの神様だから、爺たちには

無縁だと思ったが、女性ホルモンの摂取には、最適だったようだ。

 天気が良いので、そのまま坂道を下って行ったら、数百mで九段

だと言う。じゃ靖国神社に行って桜の標本木を見て来よう、と言う

ことになった。

 

 大鳥居をくぐって、大きな狛犬を見て、本殿に着く前の休憩所で、

取り敢えずビール。昼前、昼食、昼後と一日に三回も酒飲むのは

初めてだ、という初心者も居たが、爺さんたちにはいつものこと。

 靖国神社は、兎角の議論の尽きない所ではあるが、和風庭園と

巨木が多い、都内に得難いグリーンスポットだった。

 

 そうそう標本木は、囲いの中で腰巻を着せられて立っていた。

見るからに老木の風情で、蕾はまだ固かった。

夕方にTV見ていたら、標本木の確認をしたとのNEWSが有った。

 少し風は吹いていたが、快晴の都内散歩は楽しく、コロナに

脅されることなく来て良かった、と痛感した一日だった。

 

 

  梅散らす後楽園のビルの風

  梅園を閑静とするコロナかな

  九段には母の泪か散る花か   蛙蝉

 

 


朝日新聞社を見学した

2019年12月14日 09時29分30秒 | 大人の遠足

 朝日新聞東京本社を、見学した。 

 勉強もさることながら、築地の寿司と場外市場の魅力の方が

大きかったかな? 

 

 朝日新聞程になると、もうお役所みたいで見学の申込み手続きが

ルーチン化されている。受付は電話のみで、許可がおりたら葉書が

来る。申込みが多いようで、半月先じゃないと、空きがない。 

 

 10:45からのコースに、小学5年生の二組とあわせて組の見学った。 

この時間は、編集が終わり夕刊を印刷する時間帯だから、編集部はゆったり

していたが、校正だけは忙しそうだった。 

 

 昔子供の頃、朝日新聞の西部本社を見学したことが有ったが、その頃は

人が活字を拾って鉛製版していて、新聞発行を妨害するために砂をかける

事件があったとか言ってたが、今は全く仕組みが変わってた。 

パソコンで原稿書いて編集も割り付けも全て電子化されているが、誤字脱字の

校正だけは赤鉛筆で人が作業してる。 

 製版は鉛製版ではなく、薄いアルミ板にインキを乗せるやり方だ。

興味深いが長くなるので省略する。 

 見学が終わると記念撮影した写真を掲載した号外を呉れたが、そこで

ハブニング。 何と誤植があった。サンコーポ浦安が浦和になっていた。

指摘したら直ぐ修正して14部刷り直してくれたが、もう一ヶ所。千葉県が

埼玉県になたっていて、又刷り直し。

記念の号外を3部も貰って笑って終わった。 

 

 築地には、あの太った社長で有名な「すしざんまい」の店が沢山有る。

本店、別館、本陣、奥の院、新館、築地駅前店、匠、 銀座6丁目店、etc

一番席数が多い所と思って、奥の院に電話予約したがそれでも30分

待ち。お年寄りの団体さんがバスで押し寄せて来てた。 

寿司はまあまあだったがやはり目の前で握ってもらうのが一番だな。 

 

 火曜日だと言うのに、場外市場は大混雑。外人さんが殆どで、圧倒

されて何も買わずに退散した。 

地下鉄の上に有る築地本願寺に寄った。こんな時でないとなかなか入れない。 

 壌土真宗のお寺だが、コンクリート作りでイスラムのモスクみたいで

面白い。田舎の古寺と違って、布教活動も盛んな様子だ。 

 

     寿司を喰弥陀を拝みて年忘れ     蛙蝉






紅葉狩り

2019年12月14日 09時20分40秒 | 大人の遠足
 紅葉狩りと、洒落込んだ。 

 当初は養老渓谷を計画したが、先日の台風で被災した 
様なので、松戸の本土寺に行くことにした。

 京葉線で新松戸、そこから常磐線で北小金。

北小金駅から本土寺までは古松・老杉の並木の参道である。
途中の懐石料理屋で、まずランチ。

 みんなでワイワイ言いながら食べるランチは楽しい。
ビールも進む。
 
 先ずは本土寺門前の漬物屋を冷やかしていたら、
恒例の味噌汁を振舞われた。
 
 ここのひょうたんの柴漬けは、珍味だ。
 
 本土寺のもみじは山門の辺りが一番綺麗だ。

 
いつもは境内に入るのは無料だが紫陽花の頃と紅葉の
時期は500円。これを嫌がる人が居て、今回はパスする
ことになった。
 
境内の五重塔の前で詠んだふりしようとして、用意して来たが、
矢張り俳句は写生が必要だ。

    塔前の和服美人に散る紅葉

    ほの白き薄日に映える紅葉かな 蛙蝉


 次の目的地は広徳寺。今日はこの界隈の寺社巡りも
兼ねている。曹洞宗の禅寺だが、汗かいて見に行くほどの
ものは無い。
 
 住宅街を少し歩くと100円野菜が売られていた。普通は
料金箱がおいてあるが、ここは珍しく自動販売機だった。

 
 暑い。この時期なのに日陰を選んで歩く。足が弱い
おばさん達はゼーゼー言っていた。
 
 次は大勝院の予定だが、ここもパス。戦国時代の小金
城主だった高城氏の城跡見学は、元気なおじさん達に
任せて、日陰で一休み。
 
常磐線の線路を挟んで向こう側に、東漸寺というお寺が
あるという。実は本土寺より、こちらの方が紅葉が綺麗だ
ということで、行ってみることにした。
 
 おばさん達はギブアップして、お茶して待っていると
言う。
駅前の通りを右に坂を降りて行くと、左に森が有った。

階段を登ったら、裏口だ。 
 
暗い木陰を抜けると、いきなり

目が覚めるような赤と黄色。鐘楼越しに見る紅葉は素晴らしい。

 東漸寺は浄土宗の古刹で、広い庭がよく手入れされていた。

 
 又、来年も遊び歩けますように、とお賽銭を弾んで、お願い
した。
 
 赤いもみじが陽に映えて、評判通り素晴らしい。
いやほんとに綺麗だ。

山門を抜けて正面から出ると、大きな通りだった。
 


そのまま平坦な道を北小金駅まで5分。

こんな楽な道があったんだ。
だから、知らない人についていくと、ろくなことは無い!
 
 
 
 

筑波山を制覇

2019年11月25日 11時11分33秒 | 大人の遠足

 つくばExpressのつくば駅は、万博の時に整備したのだろうが、

広くて綺麗だ。 

 祝日の良い天気で人出も多く、つくば駅から筑波神社行きのバスは

増発していた。 バスの窓から、横に広がる独特の山容が見渡せる。 

 

 つつじが丘の土産物屋を冷かしてから、ロープウェイで女体山を

目指す事にした。 70人乗りの大きなゴンドラが満員だったが、

下を見ると木間がくれに山道を歩いて登っている元気な人達が大勢

見えた。 

 頂上駅から少し登ると女体山の頂上だが、人が多くて大混雑。 

御影石の大岩の上からの眺望は素晴らしかった。直ぐ近くに霞ヶ浦の

湖面が広がり、小さな丘がポコポコ見えて、独立峯であることが良く

分かる。遠く富士山も望めるはずだが、霞んで見えなかった。 

 女体山は標高877mで、871mの男体山より少し高い。

筑波は女性上位だ。 

 

 順番を待って記念撮影したら、さあ、隣の男体山迄の縦走だ。

山道は分かり易いし人が多いので迷うことは無いが、台風の影響か、

ぬかるんで居るところが多く、滑りやすくて歩き憎い。 

 

 途中のせきれい茶屋で休憩。400円の缶ビールが旨かった。 

筑波山は万葉の昔から神の山。山体全部が筑波山神社の境内で、

祭神はイザナギノミコトとイザナミノミコトだと言う。 

イザナギの「キ」は男、イザナミの「ミ」は女で、男と女で国を

作ると言うのが、日本の神話だと言う。 

このせきれい岩で、イザナギとイザナミに子供の作り方をセキレイが

教えた、と言う話だが、鶺鴒があの尻尾をヒョコヒョコさせて、

教えたんだろうか? 

 われわれは、女性の仲間が持参したせんべいを食べただけで、国は

作らなかった! 


 ここからはもう直ぐに御幸ヶ原の広場で、男体山が見える。土産物屋の

話では登りは60m15分、とのことだったが、見上げるだけで満足して、

ケーブルカー乗り場に並んだ。 

 筑波山から利根川に流れ出る男女川(みなのがわと読む)は

万葉集にも出てくる歌枕で、百人一首にも陽成院の

  筑波嶺の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となりける

があるが、ケーブルカーはこれを越えて降りて行く。

 筑波山神社の近くで実演しているという、日本の代表的な

大道芸「ガマの油売り口上」は、平日はやってないので、

わざわざ休日の人混みの中に来たのに、今日は居ない。

 

どうやらお昼休みらしい。残念ながら、土産物屋の水槽の

ガマガエルを見るだけに成った。しかしあれは、どうみても

ガマガエルではなく、ウシガエルだと思うな。 

  観光地の土産物屋は、どこも似たり寄ったりだがここもそうで

どこにでも売っているようなものばかり。近くのコンビニの方が

余程気が利いている、と思った。


     峰道も免れ得ずや秋出水

     秋旅や足向くままに筑波山 蛙蝉



社会見学

2019年08月17日 18時07分29秒 | 大人の遠足

 今日は暑い。今年一番の暑さだと言う。

 その暑い中、友人に頼んで、新習志野に連れて行ってもらった。

新習志野駅前の、だだっ広い広場を突き抜けた「千葉県国際

総合水泳場」の奥に、「ボートピア習志野」がある。

 

  都心から最も近いボートレースの場外舟券発売場で、江戸川・

平和島をはじめとする全国のボートレース場のレースを見たり、

舟券の購入・換金ができる。

 高さ27メートルのメインスクリーンで、臨場感あふれるレースを

コンサートホールの雰囲気で観戦することができるのが売りだ。

舟券の購入は、競馬場と同様にマークシート方式の投票券で、

プロのボートレーサーが無料で予想もしてくれる。

 レースは全て6枠で、枠順が若い方がどうも強いように思う。

1:白、2:黒、3:赤、4:青、5:黄、6:緑、と枠毎に

色分けされているので、黄色が好きな親分は、俺は5番だと

喚いていた。

 折角来たんだから、平和島の第1レースを買ってみることにした。

新聞の見方、出走表の読み方、マークシートの書き方、券売機の

操作、そしてスクリーンの映像を見ながらレースの進め方を教えて

もらい、まずは手始めに私の誕生日に合わせて、1-6の連複を

買ってスクリーンの前の椅子に座った。

 6枠の艇はスタートから一番大外を大回りして、大方の予測通り

最後尾。 ま、ウォーミングアップだな!

 ビールを飲みながら、ゆっくり観戦しようという魂胆だったが、

酒類は売って無いし飲酒は不可、と言われた。確かに酒飲んで

うだうだ言うやつが居ると、大変なことになるな、と納得!

  昼のビール休憩を挟んで、結局4レースに参加した。

競馬と違って、6枠しかないし本命がしっかりしていて大穴の

余地が少ないせいか、倍率はあまり高くない。2連復ならせいぜい

数倍から高くて十数倍程度。だから、3連で買う人が多いようだ。

 

 売る程の時間を持て余している老人の、安い遊び方を又一つ実習

することが出来た。

 

 

 

 


富士登山

2019年07月28日 13時12分33秒 | 大人の遠足

  富士山に登った。 

と言っても、宝永山の火口縁だけど。

 しかも、富士宮5合目駐車場まで登ったのは富士急のバスで、

我々はそのバスに乗って行っただけ。

 

 三島駅で駅弁買って、5合目駐車場で腹拵えして、登山届提出して、

入山料の千円を払って、売店で金剛杖買って、さあ出発。

新五合目の登り口には、最初に富士登山した外国人の記念碑が有る。

 

 赤い溶岩粒の登山道は、まるで砂場のように足を取られて、極めて

歩き難い。しかも急な登りが続いて、息が切れる。

心なしか空気も薄いような気もする。

 

 6合目の山小屋はガスの中で霞んでいる。杖に焼き印押して

もらって、宝永山に向かう我々は、右に分岐する。

 

斜面をトラバースする登山道は整備されていて、歩きやすい。

ガラガラの石ころの中の高山植物の黄色の花が、目立つ。

所々にハイ松が低く枝を広げている。

  

 流れる雲の中、程なく「宝永第一火口縁」の道路標識に着いた。

時たま薄くなるガスの中に宝永山の山頂と火口底とが見える。

 

 小休止していると、三島駅から同じバスで来た、3人組のパーティー

が追い付いてきた。何となく仲間意識から、一緒に記念撮影。

 ここから火口底まで下り5分帰りの上りが10分の往復で、

若手だけがトライした。

霧の晴れ間から、宝永山頂が顔を出したので、記念撮影。

 

 

3人のパーティは宝永山を経由して、御殿場ルートから山頂を

目指すらしい。手を振って別れた。

 

 火口縁を、樹林帯への分かれ道の「宝永第二火口縁」の標識

まで下る道は、傾斜がきつくガラガラの石ころと、ザラザラの

砂の急斜面で、一歩下りるごとに靴が埋まるほどに滑って、

極めて歩き難い。

大砂走とは、こんな状態だろうか。

 

この道は年寄りにはかなりこたえる。

これだけ砂利を踏み下ろしたら、どんどん山が低くなるんじゃ

ないかと、余計な心配をしてしまう。

 

 

 針葉樹の樹林帯の中を、先程の富士宮5合目駐車場に戻る道は、

UP-DOWNが少なく歩きやすい。

立ち枯れした針葉樹の残骸や、土石流のあと、コケモモの小さな花、

富士山らしい景色を楽しみながら歩くことが出来た。

 

 

 

 提出した登山届に、持ち物としてウィスキーの小瓶と書いて

おいたが、なんとみんな小瓶を持って来ていた。

さすがに山では呑まなかったが。

 

 その分、帰りの新幹線でビールが美味かった。

 

     雲の中杖を頼りに富士の山

     眺望は無けれどこれも富士登山  蛙蝉



 


秩父の散策

2019年07月11日 08時42分03秒 | 大人の遠足

 初夏の秩父を散策した。

 日本史上では和同開珎が鋳造された地の「知知夫」が秩父の由来だと言うが、

今は観光地としての整備が進んでいる。

   

 西武秩父駅から、秩父鉄道の秩父駅前までのつもりでバスに乗った。乗客は

我々一行のみで、貸し切り状態だった。良くないこととは知りつつ、ワンマンの

運転手に美味しい蕎麦屋は何所か?と聞いたら、観光客はあまり行かないが、

クルミ蕎麦が有名な「わへいそば」が、固めで美味しいだろう、とのこと。

その上、秩父神社にお参りするなら、ここで降りた方が良い、と神社の近くで

降ろしてくれた。

 

 

 武甲山の男神と秩父神社の女神との、年に一度の逢瀬である「秩父夜祭」で

有名な秩父神社は、関東でも屈指の古社のひとつで、徳川家康が寄進という

社殿の周りには、色鮮やかな木彫がある。

左甚五郎作と言われる、竜・虎・梟・三猿が並んでいて、美しい。

 

 

 暑いから、神社詣りはそこそこにして、美味しい蕎麦を求めて、歩き出した。

秩父駅前からの下り坂を20分も歩いただろうか。やっと見えてきた「わへいそば」は

定休日だった。

 

 ぶうぶう言いながら、もう一度秩父神社の近くの、古民家風の蕎麦屋に

戻って、冷たいビールでやっと一息。私は念願のクルミ蕎麦にした。

 

  これから、造り酒屋を見学する、というのに、やっぱ蕎麦には日本酒だろう、と

秩父錦を一杯ずつ。

 

 見学を申し込んでいた「武甲酒造」は歩いて10分。

東京農業大学の醸造学科出を自慢する親父が説明してくれたが、学士様だけあって

少し横柄な態度だが、話すことは面白かった。

   

 この蔵の日本酒は、秩父地区以外には殆ど出荷していないと言うが、試飲に出して

くれた日本酒は、どれもおいしかった。

 

 

 秩父駅から長瀞駅まで、秩父鉄道の予定だったが、1時間に1本しかなく、

値段を交渉して2台のTAXYで移動した。早く着いたのは良いが、船が出るまで

30分も待たされた。荒川ライン下りは、3社が競合していて、客の奪い合いの

ようだった。

 

 

 

 大雨の後ではあるが好天無風なので、荒川の流れは緩やかで、波一つない。

 

 船頭の兄さんが、両岸の特色ある岩石の名前を説明する。撮影できたタモリも

喜んだと言うが、この辺りは結晶片岩が露出している。地下のマグマの近くで

造られた岩で、ミルフィーユのように岩が層になっている。通常は地下深くでしか

見ることが出来ないが、なぜか長瀞周辺にはこのような岩が地上に現れている。

 

 さらにマンガンを含んだピンク色の「紅簾石片岩」が、地上で観察できるのは

世界的にも貴重と自慢していた。

 

 川幅が狭くなって船首が上下して、大きく飛沫を上げる処が2カ所あったが、

スリルが有るのはそこだけ。あっという間に川下りはおわってしまった。

 

 

   川船の水の飛沫も酒の供 蛙蝉

  

 帰りに、長瀞駅から見上げる武甲山は、玄武岩の上に、石灰岩が乗り上げて出来た

と言う。これが秩父セメントを産んだが、今は業界再編により太平洋セメントに

なっている。

 山頂まで石灰岩の採掘が進み、山肌をさらす異様な姿が印象的だった。

 

 


鎌倉・江の島

2018年10月07日 15時44分07秒 | 大人の遠足

 7月の暑い日に、鎌倉見物を思い立った。

 ボランティアでガイドをしている友人のアドバイスで、
鎌倉ガイド協会のサイトから、

高徳院(鎌倉大仏)~長谷寺(長谷観音)~極楽寺~江の島

というコースを選んだ。

 計画した時は紫陽花のシーズンで、鎌倉は花巡りで大混雑
している、とのことだったので、朝7時に浦安を出た。

 着いたときは、もう紫陽花は終わり、海水浴のシーズンに
なっていたので、鎌倉駅も江ノ電も、混んでいなかった。

 まずは有名な大仏さんである。



 かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな
                        与謝野晶子

晶子は、釈迦牟尼と詠んだが、本当は阿弥陀如来とのこと。

         涼やかに炎暑に座して美男仏 蛙蝉

 ビルマの(多分)黄色の僧衣の集団が読経していたり、
白人の男性がキリっとした姿勢で座禅をしていた。





 暑い日差しの中、次の長谷寺までは、歩いた。

     老いの身に何の祟りの猛暑やら  蛙蝉

 花の時期は人出が多く1時間待ちもざら、とのことだが、
境内は閑散として、どこが「アジサイの径」だか分からない
ほど、普通のお寺。



 国宝の十一面観音菩薩像(長谷観音)にお賽銭を上げて、
簀の子の下のベンチで休憩したが、臨時設置されたミスト
シャワーが気持ちよかった。


 極楽寺までは登りで、歩いて30分との話だったので、
江ノ電を利用することにした。
驚いたのは、若い女性の二人連れがビキニの水着で乗って
きたことだ。鎌倉は開かれている!

 極楽寺は、ひっそりとした境内に、蝉しぐれだけが
聞こえていた。
 平安時代はこの辺り一帯が寺領だったとのことだが、
今は、小さなお寺だ。


     鎌倉の名も無き寺の夏木立  蛙蝉


 いよいよ江ノ電で弁天さんに会いに行く!



 電車を降りると、ギラギラ太陽の炎天下。この暑さで
橋を歩くのか、とうんざりしていたら、救いの神が!





 島の向こう側まで船で行くよ、と呼び声。喜んで
400円払って乗った。気持ちいい潮風も束の間、着いた所は、
島の裏側の断崖絶壁の下!
 ここから急な階段を、汗だくでゼエゼエ言いながら
登らされた。登りに弱い親分は、文句言う気力もなさそう。



 登りきった所に、うまい具合に、飯屋が待っていた。





何はともあれ、生ビールで一息ついて、名物しらす丼を食べた。
私は釜揚げと生しらすをハーフ&ハーフにしたはが、どちらも
旨かった!



 元気が出たところで、江ノ島探検。
どうも我々は、普通の人達と反対方向に歩いている様で、
一番奥からだんだん入口に向かっている。

名物の展望タワーは、下で写真撮るだけで、弁天さんを目指す!



奥津宮、中津宮を経て、江島神社に至った。弁天様はここに居る。





なんと、ここまで下からエスカレーターで登れるという。



もちろん有料だが、さっきの断崖絶壁はどうしてくれる、と
恨めしかった。


何とも暑い思い出となった!









横須賀散歩

2018年09月17日 10時28分55秒 | 大人の遠足

 東京湾唯一の無人島を探検することにした。
横須賀の沖にある「猿島」である。

 猿島と言う名前は、日蓮上人が房州から鎌倉に渡る
途中で嵐に遭って、 遭難しかけたとき、白猿が船上に
現れて、この島へ導いたという伝説 から来ている、
と言う。
旧日本軍の兵舎や砲台など軍事遺跡のほかに、日蓮洞窟も
有った。

 最大標高40mほどで、30分も有れば一周できる。
横須賀の三笠丸の横から、双胴船が出ていて、10分ほどで
着くが、港の外は波が荒く結構揺れる。船の2階はオープン
デッキなので、波をかぶりそう。




 お昼は、海軍カレーに決まっていた。
 港の近くに横須賀ポートマーケットがあるので、行って
みたら、定休だった。



 船乗り場の前に「海軍カレー」の看板があるのを見て
いたので、行ってみたらお土産だけで、食事はできない
とのこと。
10分歩いたら、米軍キャンプのゲートの前に専門店が
あるよ、と教えてもらって、暑い中とぼとぼと歩いたが、
そこもお休み。





  疲れ果てて、へこたれも出た。


 横須賀の海軍カレーは、どこで食えるんだ?   
と、筋向いにインドカレー屋があった。



 やっと美味いカレーが食べられそうだ。
取り敢えずは、ビールで乾杯

 シナモンライスのカレーの味は、どこにでもある、
カレーだった!


 折角来たから、軍港巡りクルーズに行こうということになった。




 猿島の船は波をかぶっていたので、私は
1階のガラス窓越しにしたが、ここは船が
大きいのか、2階でもあまり波をかぶら
なかったようだ。



 横須賀港は、呉に並ぶ軍港で、米軍の軍艦や
自衛隊の艦船が沢山停泊している。
空母ロナルドレーガンは横須賀が母港で、いつもは
見られるとのことだったが、TVニュースによると、
現在はフィリッピン海で演習中!だとか。

 クルーズ船が動き出したら、いきなり黒い船体。
自衛隊の潜水艦だそうだ。



 輸送艦しもきたの向こうに、いかつい船体が2つ3つ。
イージス艦だ。



 イージス艦とは、イージスシステムを搭載する、
巡洋艦・駆逐艦といった軍艦の総称。
イージスシステムは、索敵能力、情報処理能力、
対空射撃能力を備える画期的な装置で、同時に多数の
空中目標を捕捉し、これらと交戦できる、極めて
優秀な防空艦だとか。

 良く見ると艦首の星条旗が半旗になっている。
9.11のNYテロ被害を悼んでいるんだそうな。



 港の入り口に、大きな四角のブイが並んでいる。
軍港の所以の消磁所。敵の探索を避けるために、
これで軍艦の磁気を取り除く。

 港の向こうに、ニッサンの追浜工場が見える。
大きな自動車運搬船は、軍艦の灰色と対照的に
青と白の鮮やかな色だ。



 次は、海洋観測艦わかさ。試験艦あすか、もいる。




 補給艦ときわ、は洋上で燃料や飲料水などを
補給する艦船。



 島を一周して、元の船着き場に戻って来たが、
先程見逃した大きな船がまだたくさんいる。



 これは、護衛艦おおなみ。


 輸送船しもきた



 そして、護衛艦いずも。
改修して日本初の空母になるかもしれない。



 憲法だ、反戦だと、いろいろ言われているが、
軍港横須賀では戦争のための軍艦が、それも
莫大なお金を投入した、豪華船が目白押しに
停泊している。

これが現実だ!


成田山詣で

2018年02月19日 14時07分31秒 | 大人の遠足

 立春の次の日に、成田山新勝寺にお詣りした。

 総武線西船橋から京成船橋まで歩き、京成特急に乗るつもりだったが、
京成線が人身事故で乱れているというので、千葉駅から成田線に乗った。
 JR成田駅は、提灯を掲げて雰囲気を出していたが、節分の豆撒きが
終わったので、参道にはパラパラしか人が居ない。



 11時前だから土産物屋もまだ準備中で、少し寂しい。
 表参道は、上町・仲町・本町と、雰囲気の異なる3つのエリアに
分かれる。上町の、歴史ある老舗の名店が開店準備している中で、
長命泉の幟を見つけた。



 店に入ると、節分絞りの新酒が並んでいる。



 4合ビンを1本買って、その場でみんなで呑んだ。フルーティで
甘くて香りが強くて、アルコール19.5度。美味かった。



 仲町は、うなぎ屋と漬物屋が並んでいる。
店先でうなぎを割いて串を打って、炭火で焼いている店も多い。
予約はできないとのことなので、見当を付けておいて、参拝後に
食べることにした。






 本町の総門前で記念撮影して、境内に入った。


 ホームページの推奨見学コースによると、15-20分で一周
できそうだったが、ボランティアの説明員が居るとのことだった
ので、頼んでみることにした。女性の説明員が来て、1時間コース
にしますかそれとも1時間半にしましょうか?という。意味が
理解できなかったが、うなぎが気になるので短い方にした。

 しかしすぐに意味が分かった。隅っこにある不動明王の石碑の前で
説明が始まったが、なんとそこだけで10分以上かかった。


 昔、成田山は男性が講を組んで、江戸から2泊で来たこと、
したがって門前町は男が喜ぶ店が多かったこと、女性は
この石碑の不動明王の拓本を自宅で拝んでいたこと、などと
詳しい説明を延々と続ける。三重塔でも経堂でも鐘楼でも
そんな調子で詳しい説明が続く。
1時間コースにして良かったな、とみんなで感心していた。


 浦安から来たという話をしたら、彼女は40年前に浦安
中学校の教師をしていたとのこと。一気に親しくなった。

 額堂の奥に、真新しい弘法大師の銅像が有った。彼女に
よると、延暦寺から不動明王の像を持ち出したのが弘法大師で、
この地に祭って祈願すると、平将門の乱が平定したので、
この像を本尊にして寺を作り、新勝寺と名付けた、その縁で
この銅像が有る、という。


 それにしては、弘法大師由来のお堂や施設が無いのは何故
だろう?と思っていたが、後で調べたら不動明王の像を持ち
出したのは、開山の師で、その像を刻んだのが弘法大師と言う
伝説が有るだけ、とのこと。


 そんなこんなでうなぎ屋についたのは12時半。10分ほど
待ったがまず漬物をつつきながら熱燗。


 うな重は、潮来の方が美味かったような気がする。
食べ終わるころには満員だった店内も、空席が目立つ
ようになった。


 帰りは、おいしい煎餅屋が有るので、裏道を行こうと
強く主張する人が居たので、また総門前まで戻った。
裏道は土産物屋も見物する処も無いただの裏道で、目的の
煎餅屋もお休みで詰まらなかった。


     節分の後の祭りの新勝寺
     梅の香も鰻に負ける不風流
     成田には酒と鰻と梅の花   蛙蝉



 天気が良い暖かな日で、ゆっくりと散歩を楽しむことが
出来た。