耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

梅見

2020年02月27日 19時51分45秒 | 大人の遠足

 コロナ騒ぎで、自粛モードの都内に、梅見に行った。

地下鉄は混雑していてマスク姿が多いが、とても感染者が居る

とは思えないし、誰も思っていないみたい。

 小石川後楽園は江戸初期、水戸徳川家の江戸中屋敷の庭として

造られたもので二代藩主光圀が完成し、中国の教え「先憂後楽」

から「後楽園」と名づけられた。水戸の偕楽園より先に作られた

ので、後楽園の梅が偕楽園に移植され、それが里帰りしたものも

ある。

ちなみに後楽園球場の名前は、この庭園の名前に由来している。

 梅祭とあったが、白い梅はもう盛りを過ぎ、梅の木も少なく、

梅見と言うよりは史跡と日本庭園の鑑賞だった。園内の涵徳亭で、

熱燗一本を飲んで休憩。銘柄を聞いたら白鶴とのことで、360円

だったが美味かった。

 隣の東京ドームと野球博物館を見学することも考えたが、近くの

門が閉鎖されていたので、反対側の神楽坂に行くことにした。

 東京には名のある坂が多いが、神楽坂もその一つ。早稲田通りの

一部で、飯田橋駅近くの神楽坂下から上の、坂道の両側に風情ある

狭い路地があり、洒落た料理屋が点在している。

 お昼は、芸者新道のあべやの比内地鶏親子丼を狙っていた。

あべやの看板が有ったので、喜んで入った。表の看板に有った

親子丼を食べたいと思ったが、無いと言うので、皆で同じにして

とりひつまぶしを食べることにした。これはこれで美味しかったし、

店の雰囲気もとても良かった。

これ、比内地鶏だよね、って聞いたら、いえ「おくのみやこどり」

です、と言う。あげくに、あべやさんはこの奥ですよだって。

店を出てから、大笑いすることしきり!

 芸者新道、かくれんぼ通り、兵庫横丁、本田通などの名前が付いた

小路には、若い女性の姿が多かった。

 

 次は、堀の内側の東京大神宮。縁結びの神様だから、爺たちには

無縁だと思ったが、女性ホルモンの摂取には、最適だったようだ。

 天気が良いので、そのまま坂道を下って行ったら、数百mで九段

だと言う。じゃ靖国神社に行って桜の標本木を見て来よう、と言う

ことになった。

 

 大鳥居をくぐって、大きな狛犬を見て、本殿に着く前の休憩所で、

取り敢えずビール。昼前、昼食、昼後と一日に三回も酒飲むのは

初めてだ、という初心者も居たが、爺さんたちにはいつものこと。

 靖国神社は、兎角の議論の尽きない所ではあるが、和風庭園と

巨木が多い、都内に得難いグリーンスポットだった。

 

 そうそう標本木は、囲いの中で腰巻を着せられて立っていた。

見るからに老木の風情で、蕾はまだ固かった。

夕方にTV見ていたら、標本木の確認をしたとのNEWSが有った。

 少し風は吹いていたが、快晴の都内散歩は楽しく、コロナに

脅されることなく来て良かった、と痛感した一日だった。

 

 

  梅散らす後楽園のビルの風

  梅園を閑静とするコロナかな

  九段には母の泪か散る花か   蛙蝉

 

 



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初コメントです (木村@総務)
2020-02-29 16:54:31
お疲れ様です。
ちゃんとマスクしてますね(^^)

偶然ですが先日仕事で飯田橋から神楽坂を
歩きました。
管理組合の仕事以外にも積極的に
外で活動されてまだまだ現役ですね。

来期も少しですがご一緒できるかと思いますので
よろしくお願いします。
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