耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

老母の声

2011年11月27日 14時39分53秒 | その他
国元の弟から電話が有った。老母の様子を見にグループホームに来たと言う。

 久し振りに母の声を聞いた。声だけは元気そうだ。
骨折の痛みも意識していないようだ。三人目のひ孫が生まれたことを話した。
話は理解してくれたが、それがどういうことなのか、残念ながら分かって貰えない。
 いつものことでは有るが、嬉しくて、悲しい。

 どんな形ではあれ、母親の肉声を聞けることは嬉しい。分かるか分からないかは
別にして、嬉しいことが有ったと報告できることは嬉しい。久し振りに何となく爽やか
な気分になった。

               佳きことを老母に話して小春かな 蛙蝉

 2年間の会社勤めが終わったので、また笠張り老人に戻った。暇が出来たので、
一度老母の顔を見に帰京しようかと思っていたが、どうやら年明けになりそうである。

ベネチアングラス

2011年07月18日 15時41分42秒 | その他
近くに住む妹と、食事をした。

 年に1-2回しか会わないが、今回は地中海クルーズのお土産でベネチアン
グラスのショットグラスを買ってきてくれた。有難いことである。
鳥好きの妻は、小鳥の飾り物を貰って感激していた。

 昔の友人の影響で、旅行した時には空港の売店や地元のコンビニで、小さ
なショットグラスを買ってくることにしている。数ドル出せば、ご当地ものが買
えるので、手軽なのが良い。知り合いが旅行するときにも、土産物を買って来
るつもりがあるなら、ショットグラスを、と言っている。最近は自分で行くことは
無くなったが、親戚の若い者が時々買ってきて届けて呉れる。



 そうこうするうちに、2-30個溜まっている。時々、貰い物のスコッチをスト
レートで飲んだりしているが、一輪ざしなんかに使われることも多い。

 どうせ、私が死んだら、捨てられる運命だろうから、たまには眺めて、思
い出に浸るのも良いかもしれない。

文鳥の死

2011年01月22日 21時35分07秒 | その他
 我が家のシナモン文鳥が先ほど、私の手の中で大往生を遂げた。

 享年10歳。文鳥としては例外的な長寿だったが、スプーンから末期の水を
飲んだ後、あえぎの間隔がだんだん長くなり、最後に首をひと振りして、
8時13分に息を引き取った。

 思えば数奇な運命の鳥だった。

 黄色い嘴の、孵ったばかりで我が家に来たのが2001年7月。
その時から手の上が好きだった。





 水浴びが好きな鳥だった。
まだ良く歩けないくせにお皿の水に飛び込んで、しぶきを上げていた。



 最初は薄い黄土色の地味な鳥だったが、1ヶ月もすると頭に濃い色が出て
きて、もう次の月にはシナモン文鳥の模様になってきた。



 このころから、PCのキーボードがお気に入りで、私の邪魔をして怒って
いた。目の周りが鮮やかな赤になったのもこの頃であったろうか。





 私が沼津に転勤になった時に、足が弱いから東名のドライブには耐えられ
ないだろうと言う、言われも無い嫌疑に寄り上の娘の家に養子に出された。
そこでは、孫が生まれたり、飼っていた犬の調子が悪くなったりするたび
に放置されて、可哀そうだったので、下の娘が引き取った。

 しかしここも共稼ぎで、なかなか籠から出してもらえずすっかり性格が
ひねくれてしまっていた。

 私が浦安に帰ってきて、やっと我が家に戻ってきたのが昨年の秋、しば
らくは攻撃的だったが、すぐに思い出したのか自分の巣箱のように私の手の
中に入ってきた。手のひらに腰を落ちつけて、指の間に嘴を突っ込んで、
つまんで貰うのが何より好きだった。

 今朝、籠の中で動けなくなっていたので、私の手に移した。もう戦闘的な
鳴き声を出す元気もない。



 せめて水でもと、スプーンで飲ませて暫くすると次第に呼吸が荒くなった。
それも束の間、最後に首をひと振りして、私の手の中で逝ってしまった。

               手の中で春を待たずに鳥逝けり 合掌




年のせいか

2010年09月23日 16時11分26秒 | その他
最近良くつまづいて転びそうになる。

 爪先が上がらず段差に引っ掛かるのだ。ゴム底の靴の踵が、ツルツル
の床に食いついて、突っ掛かることも有る。ゴルフの翌日などの疲れた
時が多いが、それだけでもない。

定期検診の後で異常値を自慢しあう奴らのように、老いをひけらかす
つもりはないが、やはり年のせいであろうか。

太陽電池は電池か

2010年03月23日 21時22分11秒 | その他
 電池とは、「電気を貯めておいて、必要に応じて取り出して利用するための道具」
という意味では、違う。電気を蓄えないし、必要な時に取り出せないことが多い。

 以前、会社で「電気の話」という入門的な話をしたことがあるが、その時「電気は
貯められない。だから需要に応じて発電する必要があるし、発電した分は使いき
らないといけない。需要と供給にアンバランスがあると、電圧が変動したり周波数
が不安定になる。電力を供給するだけでなく、電力系統を安定に保つことも電力
会社の大きな役目である。」と説明したことがある。
 電池は、電気を貯めているのではなく、化学エネルギーとして貯めているのであ
る。

Wikipediaによると化学電池とは、エネルギーを化学反応によって直接に直流電力
に変換する電力機器である、ということになっている。静電気を別にすればやはり
電気は貯められない、と考えるべきであって、電池はエネルギー変換装置だと言
うべきかもしれない。
熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電対(ゼーベック効果)や、水素が
酸素と結合する時のエネルギー放出を電気の形で取り出す燃料電池も同様なエ
ネルギー変換装置である。
電磁誘導の法則を利用して、電力を取り出す発電機もそうだが、これは水や蒸気
や風の力で機械を動かして電気を作り出すところが、静止している電池と別物の
印象を与える。

 で、結論は太陽電池は「電池」だと言っても良いだろう、ということである。

まあ、良かったね。

臭い仲

2010年02月28日 15時29分12秒 | その他
 今回の出張で、ユウチャンと岩ジイの臭い仲が明らかになった。
仕事の合間や、車で移動の休憩時間に、ふたりはいそいそと手をつないで居なく
なるのだ。 ヤニの補給だというが、分かった物ではない。

 タケちゃんとソノタさんはよく話し込んでいるので近寄りがたいし、今ジイには
無視されているし、この二人が連れ立って姿を消すと私は一人ぼっちで、寂しい
ものである。



 デービスはあからさまにタバコを嫌い、toxic!と言っているし、ニューオリンズの
空港でリムジンが来るのが遅いと、「あまり遅いからあいつがたばこを吸いすぎ
て死ぬ!」と冗談を言っていた。タケちゃんもこんなにたばこで中座するなら仕事
にならないんじゃないか、と言っているのに、「たばこの後は1時間仕事に集中
できる」などと言って取り合おうとしない。 たばこを我慢しすぎると体に良くない、
ともいう。
 しかし、これだけたばこが迫害されると、大変だろうとちょっと同情もするが、
私に煙が来ないところでやってもらいたいものである。

脳溢血のきざし

2010年02月13日 21時30分04秒 | その他
 階段を登るときにちょっと足が引っ掛かり、躓きそうになった。しかし足を強く
踏み出して態勢を立て直すことが出来たがその時、両こめかみに締め付けら
れたような痛みが走った。瞬間的な血圧の上昇だったようだ。
 このところ、転びそうになることが増えているが、頭に血が上ったのは初めて
だった。
 優勝が決まるグリーン上で緊張の極限でパットを打って、それがカップインす
る瞬間もこうして血圧が上がるのだろうか。

 こうやって脳溢血にだんだん近づいて行くのだろうが、望むらくは後遺症に苦し
むことなく、そのまま逝ってしまいたいものである。

シナモン文鳥

2009年09月18日 09時41分43秒 | その他
 我が家に文鳥が帰ってきた。
 数年前に孵ったばかりの雛を買って来て、手乗りに育てたシナモン文鳥である。



 その後、彼はずいぶん苦労を重ねた。沼津転居に当たり綾瀬の長女宅に引き
取られたが、孫たちに追い回されて冷遇の果てに、隣の舅宅に移された。そこも
犬を飼うからとのことで追い出され、次女宅に移った。そして、1週間留守にする
からということで、我が家に避難してきたのだ。

 我が家に帰ってきてすぐは、可なり攻撃的で嘴でつつくし、手には乗るけど捕ま
るのを逃げて落ち着きがなかった。
 ところが昨日、鳥谷がホームランを打って巨人をやっつけているのを見ている
時、私の手の中にスルッと潜り込むと、そのまま目をつぶって居眠りを始めた。
以前我が家に居たころと同じことをしだしたのである。



 インコも手乗りに育てれば人に慣れるが、文鳥はもっと人の手に来たがる。
手から手へ飛びまわり、指の逆剥けをつくじったりするものである。
 しかし彼は、たなごころの窪みに身をうずめて、お腹を降ろして手の温もりに
身を任せるのが好きだった。そして今、その習慣を思い出したのである。

 今は、籠の中で人の姿を見かけると、出口の周りでしきりに出たがる。出して
やると私の手に直行して、すぐ潜り込んでくる。

 なんとも可愛い鳥である。
時間が有り余っている傘張り老人に似合っているとは思いませんか。

HDD復旧

2009年04月26日 20時49分40秒 | その他
 HDDのクラッシュについては以前報告した。
                   HDD換装

 壊れたHDDのデータの一部でも復旧できればと思い、ツールを購入した。
novac社のNV-TW130U という、取り外した内蔵HDDをUSBケーブルでPCにつなぐ
ものである。



 昔の内蔵HDDはIDE接続で、追加のドライヴとして接続できたが、今はSATAと
いう接続方式で、追加のドライヴを接続できない。従ってUSBケーズルで接続
する方法を採った。
 以前HDDがクラッシュした時も、バッドブロックになったところ以外は読み
出すことができたので、今回も期待した訳であるが、案の定メールフォルダ
以外は大部分のデータを復旧することができた。

 写真やCDから取り込んだ音楽の情報が戻ったことは嬉しかった。
早速、外付けHDDにバックアップCOPYを取っておかなくっちゃ。