耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

市川のリハビリ

2008年12月09日 10時32分16秒 | 郊外
 京成中山駅の近くに、地引生花店という店があって盆栽を売っていると
いうNETの記事を見たので行ってみた。

地引生花店の情報

間口1間奥行き2間ほどの露店のような店でオヤジが一人で店番していた。
自分の道楽でやっているという。いろいろ話をしてくれたが、芸の無いの
は盆栽とは言わずただの鉢植えだとか、素人が枯らすのは水遣りの不足で
肥料ではないとか、松は少なくとも年に2回は葉の手入れが必要で素人に
は難しいとか、ミニ盆栽は邪道だとか、面白かった。



しかし私はただの鉢植えで十分で、自分で種から育てる方を選びたいの
で、何も買わなかった。というか値段と鉢の大きさで手が出なかった。

 道を挟んだ向い側の下総中山駅の前には大きなショッピングセンターが
出来ていて、見違えるほど開けていた。やはり首都圏は変化が激しいもの
だ。しかし、近くの小鳥屋は昔のままで大きなインコがまだ居たし、昔良
く行った安くてうまい寿司屋もまだやっていた。



海商寿司の紹介

 市川駅のすぐ近くの千葉街道沿いに小粋な店があったので行ってみた。
湯浅四郎樹商店という。和風の立派な店構えだし、店頭に高そうな新巻と
数の子を並べていたので高級店かと思ったが、中の商品はなかなか吟味さ
れた良い物が安く揃っていた。赤魚の粕漬け、きびなごの干物、乾燥納豆
と正月用の乾し鱈を買った。沼津では安くて旨いものが手に入ったが、
首都圏でも探せば結構良い店があるものである。

湯浅四郎樹商店のこと


紅葉狩り

2008年11月03日 15時19分26秒 | 郊外
 日光に行った。

 朝早く出るつもりが7:30になったので、東北道の鹿沼で降りて下を走った
ら、例弊使街道という杉並木に入ってしまった。古くは高崎から日光までつづ
いた街道で、世界一長い並木道としてギネス記録になっているという。狭い
道の両側に太い杉が立ち並び、折からの風で、落ち葉ならぬ枯れ枝がバサバ
サ落ちてきて舗道に散らばっている。
そんな薄暗い道が20km近くも続くのだから、箱根なんかの比ではない。

 いろは坂の紅葉はもう盛りを過ぎた様だし、時間的にも出遅れているので、
人出が多いところは避けて、霧降の滝を目指すことにした。東武日光駅を過
ぎたところから山に入り3km程行ったところに滝の入り口があった。谷のこち
ら側から正面に滝を見る観瀑台があり、盛りを過ぎ効用というよりは枯葉に
近い木々を通して滝が見えた。秋の好天のもと、なかなかの見ものではあっ
たが、吹く風は鼻水を誘い、もう山は冬の入り口である。

紅葉と云うより枯れ葉滝の音   蛙蝉



 日光街道に戻ると、東照宮や中禅寺湖に向かう車で大渋滞なので、足尾
に向かうことにした。あの鉱毒で悪名を馳せた精銅所の在った所である。
今はもう操業をやめて、鉱山跡を観光施設にしていた。銅精錬の大変さと
寛永通宝の自慢は有ったが、公害の話はどこにもなかった。亜硫酸ガスで
裸になったはげ山は、杉の植林で青々としていた。
 帰りは渡良瀬渓谷沿いに桐生に出て佐野藤岡でラーメン食って、終わり。
 途中、黒保根の道の駅で、地元産の野菜やきのこを買った。くるみや銀
杏も有ったので珍しかったから買った。生の和くるみは硬くて、割るのも
食べるのも一苦労だった。
 13時間のドライブですっかり腰を痛め、おまけに鼻風邪を引いてしま
って、連休の残りは家の中でくすぶっていたので、くるみ割りは絶好の暇
つぶしになった。