カンツバキ系の白の千重咲きの山茶花「富士の峰」。名前どおりにどっしりとした冬の富士山を思わせるような白の中輪だ。今頃にふさわしい名花だろう。
(2019-10 東京都 神代植物公園)
メイアン家の作出になるピンクの大輪のバラ「コンフィダンス」。花が痛みやすいのが玉に傷だが、外の花弁のほうが大きくなる構造が珍しい。半剣弁高芯咲きの花弁はピンクの微妙なグラデーションを示す。「ピース ファミリー」の中でも最高傑作という評価にもうなづける。
(2019-10 東京都 神代植物公園)
名前は「信頼」という意味です。「ピース」を作出したフランスの大育種家「フランシス メイアン」の作出花のひとつで、ピース直系の子供たち「ピース ファミリー」の中でも最高傑作のひとつだと感じております。
巨大輪は通常花付きが少なくなるのですが、この品種は巨大な花ながら花付きよく、外弁が大きくなる独特の花型がこの上なく優雅です。デリケートな色調も素晴らしく、美しい花型と相まって栽培技術を競う競技花として現在も使用されています。甘く上品な芳香にも恵まれ、濃い緑の葉も花色を引き立てます。樹は半横張りに形よく茂ります。早咲きであるのもうれしい特徴です。現在の品種と比べますと弁質、耐病性は劣るものの気品に満ちたその姿は不世出の名花と思われます。
巨大輪で良好な花付き、甘い香り、よく整う樹形、早咲きで作りやすい樹、花と葉の調和、すべてがバランスよく整った名花中の名花、ピンクのばらが目指したひとつの完成形とも言える品種です。
品種名 コンフィダンス
ローマ字 Confidence
商品番号 1180131
系統 ハイブリッド ティー （HT）
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 中香
花径 12㎝
樹高 1.2m
樹形図 1c番 半横張り
作出年 1951年
作出国 フランス
作出者 Francis Meilland