鮮やかな黄色の花がみごとな「キレンゲショウマ」。レンゲショウマとは名前だけが似ているがアジサイ科の別種の花だ。下向きに咲くのが優雅だが、なかなか開花しているところはみつからなくて、ずっと探していた。箱根でやっとみつけた。日本固有種で絶滅危惧種VUに指定されている。
(2020-08 神奈川県 箱根)

「キレンゲショウマ」
●科名アジサイ科キレンゲショウマ属
●花期7付~8月
●生育地山地の湿った岩礫地、特に、石灰岩地帯に群落をなしている多年草。
●特徴
高さ約1m。花は長楕円形で、花弁の長さは約3cmで対生する苞のわきから柄をだし、集散状に3個ずつ花を開き、鮮やかな筒状花を横向きに咲かせる。葉は掌状で、やや光沢のある暗緑色、長さ・幅ともに10~20cm。裂片は三角状で鋸歯がある。
自生地としては、紀伊半島の大峰山脈、四国の石鎚山、剣山、九州山地の 九州の祖母山 などが有名だが、関東以西に分布があるようだ。
●育て方
半日陰だが、低地で夏の直射は厳しいので注意する。水はけの良さとアルカリ土壌を心がけ、水を切らさないようにする。春と秋に肥培し花の充実をはかり、翌年の開花に備える。
キレンゲショウマは挿し芽で根付くので、余分な枝があれば、切り取って挿し芽で殖やす。実生は採り播きする。
●近縁種
キレンゲショウマ属は日本固有の単型属。
●和名黄蓮華升麻、黄色の花色でレンゲショウマに似ていることから名がある.。ただし、レンゲショウマは別属。