ギニアなど、アフリカ中部の熱帯雨林に生える「コスツス・ルカヌシアヌス」。穂咲きアヤメ属らしく、穂の先に口紅を塗ったような白い花をつける。どこか神秘的な花だ。
(2020年秋 神代植物公園)
コスツス・ルカヌシアヌス Costus lucanusianus
アフリカの中部、ギニアから東へエチオピア西部、南へはコンゴ民主共和国に分布しています。熱帯雨林に生え、高さは3メートル以上になります。葉は楕円形でらせん状につきます。花は白色で濃赤色の縁と真ん中の黄色いラインがあり、茎の先端にある球状の穂状花序に咲きます。果実は楕円体の蒴果で、長さは1~1.5センチです。熱帯アフリカでは、頻脈や胃病の民間薬としてよく使われます。
ショウガ科ホザキアヤメ属の常緑多年草で、学名は Costus lucanusianus。英名は Spiral ginger。
Spiral ginger (Costus lucanusianus) belongs to the Zingerberaceae (the Ginger family). It is an evergreen herb that is native to central Africa, from Guinea east to western Ethiopia and south to DR Congo. This herb grows in tropical forests and can reach up to 3 m in height. The leaves are elliptical and arranged spirally. The flowers are white with a dark red margin and a central yellow line, and bloom in the terminal, globose spike. The fruit are an ellipsoid capsule 1-1.5 cm long. It is commonly used as a medicinal plant for tachycardia and stomach complaints in tropical Africa.
■熱帯植物シリーズ■
「金盃」(熱帯植物シリーズ 20-01)
「かぐや姫」(熱帯植物シリーズ 20-02)
「白珠丸綴化」(熱帯植物シリーズ 20-03)
「コロカシア・ファラックス」(熱帯植物シリーズ 20-04)
「ペトレア・ヴォルビリス」(熱帯植物シリーズ 20-05)
「コスツス・バルバツス」(熱帯植物シリーズ 20-06)
「サンタンカ」(熱帯植物シリーズ 20-07)
「ナンヨウサクラ」(熱帯植物シリーズ 20-08)
「アリアケカズラ」(熱帯植物シリーズ 20-09)
「ヘリコニア 'カメハメハ'」(熱帯植物シリーズ 20-10)
「メディニラ 火の鳥」(熱帯植物シリーズ 20-11)
「アリストロキア・トリカウダータ」(熱帯植物シリーズ 20-12)
「ブルグマンシア・ベルシコロル」(熱帯植物シリーズ 20-13)
「オオベニゴウカン」(熱帯植物シリーズ 20-14)
「フウリンブッソゲ」(熱帯植物シリーズ 20-15)
「ヤエサンユウカ」(熱帯植物シリーズ 20-16)
「コスツス・イグネウス」(熱帯植物シリーズ 20-17)
「サガリバナ」(熱帯植物シリーズ 20-18)