サフランが咲き始めた。長く伸びた赤い雄しべからは、パエリアで使う黄色の色素がえられる。机の上に転がしておいた球根からも花が咲くという珍しい植物でもある。しばらく前にたくさん咲いていたイヌサフランと違って、まず葉が伸びてから花が咲く。
(2020年秋 川崎市)
サフラン
学名:Crocus sativus
和名:サフラン
科名 / 属名:アヤメ科 / サフラン属(クロッカス属)
サフランは、秋咲きのクロッカスの一種で、もともとは染料、香料、薬用として多く栽培されていましたが、今は観賞用としても利用されています。パエリアやサフランライスの黄色は、サフランの3裂した赤色の雌しべから得たものです。
球根は7月ごろから流通します。大きくて重いものを選びましょう。8月に植えつけると、マツの枝のような葉が出て、10月中旬から12月上旬には1球から2~3本の花茎が伸びて開花、その後葉がさらに長く伸びます。球根を入手したときにはすでに花芽ができており、あとは花茎が伸びて開花するのを待つだけです。今年限りの花として楽しむのであれば、球根を土に植えずに、皿や器に転がして、半日陰に置いておくだけで花を見ることができます。
基本データ
園芸分類 球根,草花,ハーブ
形態 多年草 原産地 地中海沿岸
草丈/樹高 10~15cm 開花期 10月中旬~12月上旬
花色 紫 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 やや弱い
特性・用途 香りがある,落葉性