白いポンポンのような花が群れる「シラタマホシクサ」。金平糖草という別名もうなづける。かわいいが写真には撮りにくい(笑)。
(2020年秋 箱根)
シラタマホシクサ(白玉星草、学名:Eriocaulon nudicuspe)は、日本の固有種で東海地方の一部地域の湿地などに生えるホシクサ科ホシクサ属の一年草である。
特徴
花茎の先端に直径1 cm程度の小さな花を付け、白色の短毛が密生して白い玉のように見える。一面に群落していると白いホタルが乱舞しているように見える。背丈は20-40 cm程度まで伸び、葉は線形で長さ14-20 cm、幅1-3 cm。頭花は多数の小花で構成され、雄花と雌花がある。花期は8月下旬-10月。晩秋になるまで白い金平糖のような花が見られ、「金平糖草」とも呼ばれる。
分布
鉄分の多い酸性土壌の湿地に生える。東海丘陵要素植物の一種で、静岡県・愛知県・岐阜県・三重県の伊勢湾沿岸近辺の湿地に分布し、豊橋市の葦毛湿原が生息地の一つである。名古屋市東部の里山では宅地化に伴い減少し、湿地が乾燥地に遷移する環境の変化によっても消滅したと考えられている。