中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

閑話休題:もうすぐ停電

2011年03月25日 07時03分29秒 | 閑話休題:日々雑感

           閑話休題:もうすぐ停電

         2011年3月24日(木) 曇

 

■何とかベルトのホウレンソウを食べたい
 東日本大震災後13日目.もう3月も下旬である.
 相変わらず,福島原発は不安定.ホウレンソウの他にも何種類かの野菜や牛乳,さらには水からも,×××シーベルトとかの放射能が検出されたという.
 私には,自動車のシートベルトや,偉大な作曲家シューベルトなら分かるが,件(くだん)の“シーベルト”って何なの? がサッパリ分からない.
 まさか日本語に直したら“海ベルト”でもなかろう.海ベルトか山ベルトか分からないが,私ごとき年寄りになったら,甲状腺に放射能が蓄積されることも極めて少ないだろう
 「甲」だか「乙」だが知らないが,私の甲状腺など,とっくに“甲”や“乙”を通り越して
“丙”.つまり“丙状腺”になっているだろう.丙状腺には,放射能も寄ってこないだろう.
 ならば,被災地のためにも,被災地産のホウレンソウを積極的に食べてあげようではないか.
 どうせ,この先,長くてせいぜい20年程度の命.
 お腹いっぱい“××ベルト”のホウレンソウを食べても,放射能で死ぬよりも,他の死因であの世へ行く可能性の方がずっと高いだろう.
 放射能汚染の疑念のある被災地産の食べ物を腹一杯食べて,あの世へ行ってやろうではないか.その方が被災地域に貢献できる・・・
 そんなことを,考えていた矢先,今日(19日)の朝日新聞の投稿欄に,
 「スーパーなどで,被災地産であることを明記してホウレンソウを売りなさい・・そうすれば年寄りが買いますよ・・」
という主旨の記事が掲載されていた.
 “我が意を得たり・・”
 そうなれば,私達老夫婦は,積極的に“この訳あり野菜”を食べるだろう.ポパイのように・・・
 この気持ち,どこで発信したら良いのだろう.まあとりあえずは,このブログ.読者の数は少ないけれど.

■昔の生活を思い出す
  考えてみれば,新婚早々の頃の我が家には,自動車は勿論,電気洗濯機,電気釜,電気アイロン等々電化製品は全くなかった.
 トイレもくみ取り.古新聞を小さく切ったものを落とし紙に使っていた.使う前に新聞紙を手で揉んで柔らかくしていたことを思い出す.
 紙おむつもなかった.手縫いして作った“おむつ(オシメ)”を使っていた.繰り返して洗濯している内に“おむつ”が柔らかくなり,赤ん坊の肌に優しくなった.“おむつ”が干してあると,あの内には赤ちゃんが居るなと分かった.
 余談だが,列車の中で赤ちゃんに“おっぱい”を飲ませるのも当たり前だったように記憶している.
 七輪,練炭・薪で煮炊き,薪割りもした.薪で風呂沸かし・・これが当たり前だった.唯一の楽しみは,やっと買ったラジオ.
 それが何時の間にか随分と贅沢になってしまった・・・
 昔の生活が良かったと礼賛する気持ちは毛頭ない.不便で辛かったから・・でも,今回の災害は,今の生活を見直す切っ掛けになるかもしれない.
 もし,私達が,もう少し昔の時代の生活に戻れれば,あの恐ろしい原子力発電に頼らなくても,水力と火力発電だけで生きていけるかもしれない.その方が,多少不便でも,安穏で望ましい生活かもしれない.
 快適な生活は,たんに1人辺りのGDPもさることながら,精神的に満足しているかという質(クオリティ オブ ライフ)で測定すべきだろう.その意味でも,もう一度,生き方を見直すチャンスを与えられたと考えよう.
 昭和一桁人間の“繰り言”かもしれないが・・

■計画停電もまた楽し
 今夜は第1グループが停電になる.
 私は18時過ぎぐらいから,山で使うヘッドランプを首にぶら下げている.停電もどうということはない.
 山小屋に泊まっていることを考えたら,暗くなったら寝て,明るくなったら起きれば済むことである.人間以外の動物は,皆,そんな生活をして居るではないか.自然に沿う最も合理的な生き方かもしれない.
 停電になれば,なまじ電化してしまった我が家では,暖房も入らなくなるし,IHが使えず煮炊き不能である.ガスコンロは使えても換気が困難である.どうにも住みにくい.
 電気のない夜は寒くて辛い.でも.今,自分のすぐ側に置いてある寝袋に潜り込めば,そうは寒くない.着るものを沢山着て,寝袋に入れば,マイナス5℃位までなら十分耐えられる.ましてや,山の中のテントと違って,天井や壁のある家の中である.電気がなくても,山のテントよりはずっと快適だ.
 それに,山へ行っているときは,1週間ぐらいは“着の身,着のまま”.下着など取り替えない.それでも平気じゃないか.それを考えれば,1週間ぐらい洗濯しなくても構わない(正直言えば辛いけど).
 計画停電の停電時間は,せいぜい3時間.これでも,戦争末期や戦後の時代に比べれば,天と地ほど比較にならないほど恵まれている.
 計画停電も良いじゃないか.
 それに,世界中の国々のことを考えれば,たった3時間の停電だけで,後の時間は良質な電気が供給されている国は,随分と恵まれている方だ.
 贅沢は言い出したら切りがない.
 3時間だけ辛抱すれば,すぐに洗濯だってできるし,温かいものも食べられる.
 考えようによっては,たとえ計画停電があっても,天国,天国.
 まんざら捨てたもんではない.
 要は自然体で何でも受け入れようという意識があるかどうかだ(私にあるかどうかは別にして).
 今,18時15分.間もなく停電.今日の愚痴はこの辺りで終わり.
                          (おわり)
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/eb21aea8b221925c4e77272612c25086
「閑話休題」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d81b75a56fba69444fd5ed8b2a9dc64a



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。