中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉:新春初笑いと社寺史跡巡り・裏大仏ハイキング

2009年01月27日 15時55分00秒 | 鎌倉あれこれ

                    <ドミンゴスのコーヒー>

        新春初笑いと社寺史跡巡りと裏大仏ハイキング
            (鎌っこ倉ぶ第82回例会)
         2009年1月24日(土) 晴.強風.

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 2009年1月24日(土),「鎌っこ倉ぶ」第82回例会が開催された.
 今回は,JR北鎌倉駅から,台の住宅地を経由して,源氏山公園へ向かい,さらに裏大仏ハイキングコースを縦走した.途中,光照寺,葛原ヶ岡神社を見学した.
 「鎌っこ倉ぶ」の主目的は,社寺見学にあるが,今回は珍しくハイキング主体の例会となった.
 天気は概ね晴だったが,終日,冷たい北風が吹いていて,寒い1日であった.
 帰路は市役所通りを真っ直ぐ鎌倉駅へ.小町通の「ドミンゴスさんのコーヒー」店で懇親会を開催してお開きにする.
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<ハイキングマップ>



<プロフィールマップ>


  水平歩行距離   8.4km
    累積登攀高度  318m
    累積下降高度    332m


■強風が吹いている
 早朝から強い北風が吹いている.
 昨日(1月23日),東海道五十三次宿場巡り同窓会「洛遊会」のメンバーと一緒に,北鎌倉から極楽寺まで歩いたばかりなので,連続2日間の鎌倉散策になる.何となく食傷気味ではある.しかし,家に隠っていても,どうせ数時間もすれば,外を歩きたくなるに違いないので,面倒くさいなという気分を振り切って,9時丁度に家を出発する.
 わが家から北鎌倉までは,3キロメートルほどの尾根道を歩くか,あるいはバスで大船へ出て,横須賀線で北鎌倉向かうかのどちらかである.通常の神経の持ち主ならば,当然,バスと電車を乗り継ぐ筈である.ところが,どこかヘソが曲がっている私は,戸惑いながらも,結局は北鎌倉まで歩くことにしてしまう.
 尾根道を辿る.源氏山付近の様子を見るために,葛原ヶ岡神社近くまで行ってみる.
 海風か,北風かよく分からないが強い風がゴウゴウと吹き付けている.兎に角寒い.今日は,ここで昼食の予定だが,この風では,寒くて,到底,無理だなと判断する.

■山ノ内から北鎌倉駅へ
 一旦,山ノ内配水場に戻る.ここから北鎌倉に向かう尾根道に沿って,台峰緑地に向かう.
 9時30分頃,北鎌倉女学院グラウンドに到着する.グラウンドの上から,雲が幾重にも棚引く富士山が見えている.強い風で空気が透明で,何時もより富士山が一層クッキリと見えている.
 北鎌倉女学院の正門前を通過する.坂道を下って,住宅地の路地に入る.人通りがほとんどない路地を抜けて,9時40分に北鎌倉駅前のコンビニに到着,昼飯用のオニギリ2個を購入する.コンビニの店長と雑談したかったが,店長は不在.

              <北鎌倉女学院グラウンドからの富士山>

■北鎌倉駅から歩き出す
 9時47分に集合場所のJR北鎌倉駅前に到着する.
 今日の北鎌倉駅前は,何時もの土曜日に比較すれば,幾分空いている.
 定刻10時,参加者一同は車座になって,幹事と案内役のお師匠さんから挨拶を拝聴する.今日の参加者は10名余り.少々少な目である.

■光照寺のクルス紋
 10時05分,北鎌倉駅前から歩き出す.駅前の鎌倉街道を渡って,交番横の路地に入る.そして,先ほど通ったばかりの道を逆向きに歩く.
 路地を抜けて,10時21分,西台山光照寺に出る.この寺は,藤沢山遊行寺の末寺.時宗.一遍上人の法難霊場である.山門の欄間にクルス紋と呼ばれるキリスト教の十字の紋があるので有名である.
 今回はこの寺の見学は予定していなかったので,このクルス紋だけ見学して,先を急ぐ.

                      <光照寺>

■再び北鎌倉女学院グラウンドへ
 光照寺前の急坂を登る.坂道は右側に緩いカーブで続いている.道なりに,台の住宅地を5分ほど歩いて,路地を左折する.細い路地を道なりに進むと,細くて急な登り坂に突き当たる.狭くて急で長い階段を登り詰めると山道に突き当たる.ここで山道は左右に分かれる.私達は左側の山道に入る.やや急な登り坂が続く,
 道は再び左右に分かれる.右側の道を進むと,竹藪のトンネルを潜り抜けて,谷戸池の近くに通じている.この道は,とても素晴らしい散策路だが,お師匠山が,今日のメンバーには無理と判断して,左側の山道を辿る.
 山道を,およそ5分歩いて,北鎌倉女学院グラウンドに上に出る.先ほど私が1人でここを通過したときには良く見えていた富士山は,もう雲の中に隠れている.それでも,近場の藤沢の街が良く見えている.
 山ノ内の稜線に出た途端に,北風が強く吹き付けてくる.風に当たると急に寒く感じる.

■山ノ内の休憩所
.もちろん,私も北鎌倉へ出るときに,良く利用する.最近,この道路の一番高い所の下草が綺麗に刈り込まれた.そして,畠だった所が広場に整地されている.広場の一番高い所に,丸太の腰掛けが数脚,円形に並べられ,眺望を楽しみながら休憩が取れるようになっている.
 腰掛けに座ると,目の前に六国見山(標高147m)が大きく聳えている.山麓には円覚寺の建物が幾つも見えている.その右に名月谷近くの住宅地が高い所まで続いている.
 さらに,その右に明月院の裏山,さらに建長寺の裏山,勝上嶽が続く.そして,その手前に,浄智寺から葛原ヶ岡に抜ける尾根が見えている.
 ここで,暫くの間,休憩を取るが,吹き曝しの冷たい北風が寒い.

                   <台峰の休憩所>

■山ノ内展望台
 10時46分,山ノ内展望台に到着する.相変わらず六国見山が良く見えているが,先ほどの休憩所よりは遠くに見える.人なつこいお師匠さんは,早速,畠にいたご婦人と話を始める.
 「・・こんにちは・・・ここのご年輩の方はお元気ですか?」
女性は,南側の畠を指さしながら,
 「・・こちらの方は,昨年,亡くなられましたが,あちらの畠の方はお元気ですよ・・・」
 相変わらず北風が吹いている.この辺りは,何時も何かの花が咲いている所だが,残念ながら,今の季節には何もない. ここで,数分立ち休憩を取った後,山ノ内配水場に向けて歩き続ける.

              <山ノ内展望台から六国見山を望む>

■葛原ヶ岡神社
 山ノ内配水場から尾根道を辿って,11時17分に葛原ヶ岡神社に到着する.社殿の前で,神主が,あきかわらず,石油缶で焚き火をしている.その隣のテーブルに,数種類のお守りを並べて売っている.今日は黒猫の姿がない.
 今日は土曜日だというのに,ここを訪れる観光客はそれほど多くなさそうである.
 葛原ヶ岡神社の社殿脇に,改築の際に発見された「昇運の神龍」が飾られている.早速,この龍を見学する.これは120年ほど前に作られたもので,旧本殿に祀られていたものだという.現職の神主も社殿の中には滅多に立ち入らないので,長い間,この龍の彫刻の存在が分からなかったというから,考えてみれば呑気な話である.
 葛原ヶ岡神社は,由比ヶ浜の鎮守である.祭神は文章博士の日野俊基.1887年(明治20年)創建.日野俊基は後醍醐天皇の朝臣(あそん).鎌倉幕府倒幕計画に参加した咎で,葛原ヶ岡で処刑された.
 
             <葛原ヶ岡神社>                    <昇運の龍>

■梶原の湧水
 ここから梶原に下った谷に,小さな湧水がある.この湧水が大変美味しいと,近隣では評判である.私はご希望の方に,この湧水を紹介したいと思っていたが,成り行きで,全員で湧水を見学することになる.
 葛原ヶ岡神社から細いトラバース道が谷間に伸びている.途中,極めて急な下り階段を降りて,11時40分頃,湧水に到着する.
 湧水の規模が,とても小さいので,一部の方から大笑いされる,紹介した私の面目丸つぶれである.とはいえ,私自身,この水を飲んだことはない.
 同行者のお一人が,この水を飲む.その方の話では,水温は暖かく,やわらかな味の水だという.
 
      <急な階段を下る>                   <梶原湧水>

■銭洗弁天
 梶原の湧水から,坂道を登って,源氏山公園に出る.この坂道は「巳」の日には,自動車が進入禁止になる.巳の日には,この上にある銭洗弁天で何か行事があるとのことである.登り詰めると,裏大仏ハイキングコースの分岐点に突き当たる.そこから,数十段の階段を下り,トンネルを潜って,銭洗弁財天宇賀福神社に到着する.神社の休憩所で昼食を摂る.
 境内には沢山の観光客が訪れている.
 祭神は本宮が市杵島姫命,奥宮が弁財天.1185年(文治元年),巳の月巳の日,源頼朝の夢枕に宇賀福神が立ち,霊水で神仏を祀れば,国内は平穏になると告げられ,ここの泉を発見したといわれる.

                     <銭洗弁天境内>

■枝の間から大仏を拝む
 12時51分,銭洗弁天を出発する.
 銭洗弁天の裏山の参道を通って,一旦,源氏山公園に出る.ここから,裏大分ハイキングコースを辿る.市役所通りトンネルの上を通過し,空中喫茶「アトレ」横の尾根道を一旦下る.ここから大仏の頭を垣間見ることができる.一同,木の枝の間から大仏を参拝する.すぐに大仏を発見する人,何時まで見ていても発見できない人,様々である.

■バス停火の見下
 裏大仏ハイキングコースを抜けて,13時53分,仲之坂住宅地に出る.住宅地脇の公園で,暫くの間,休憩を取る.何人かの方々は,幹事が持参した羽子板で羽根つきを楽しむ.正に新春初笑いである.
 14時13分,広場から歩き出す.大仏切通に向かう積もりである・・・が,なぜか立入禁止になっている.結局,14時34分にバス停「火の見下」に到着する.
 ここから市役所通りを通って,15時20分頃,鎌倉駅西口に戻る.

                   <仲之坂住宅地の公園>

■「ドミンゴスさんのコーヒー」で休憩
 鎌倉駅表口に出る.相変わらず観光客で賑わっている.どこかで軽く懇親会を・・ということになる.土曜日の混雑する時間帯で,ユックリできる所は小町通の「モア」か「ドミンゴスさんのコーヒー」(以下ドミンゴスと略する)しかない.「モア」派も多かったが,未だ「ドミンゴス」に入ったことがないという方々の意見を尊重して,「ドミンゴス」に入る.
 店には数名の先客が居たが,席を譲り合って頂き,全員が何とか座る.私はブレンドコーヒーを注文する.前回,味わって大変美味しかったからである.
 次回の予定を決めて,16時50分に解散となる.私は鎌倉市役所前から鎌倉中央公園行のバスを利用して帰宅する.

[ラップタイム]

 9:00  鎌倉中央公園入口歩き出し
 9:21  山ノ内配水場
 9:30  北鎌倉女学院グラウンド
 9:40  北鎌倉駅前コンビニ(9:46まで買い物)
 9:47  北鎌倉駅着
10:05  北鎌倉駅歩き出し
10:24  光照寺
11:17  葛原ヶ岡神社
11:53  銭洗弁天(12:51まで昼食)
13:53  仲之坂住宅地公園(14:13まで休憩)
14:34  バス停火の見下
15:20  鎌倉駅西口(解散)

[ハイキング記録]

■水平歩行距離           
8.4km
■累積登攀高度            318m
■累積下降高度      332m
■所要時間(休憩時間込み)
 
北鎌倉歩き出し  10:05
 鎌倉駅着          15:20

 (所要時間)  5時間15分(5.25h)
 歩行速度
    
8.4km/5.25h=1.60km/h

                        (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/616f00b6a68ae7ebbb7182ae02cad6f3
「鎌っこ倉ぶ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/abead8638dc63e6f0c3c70f7eec80ead
「鎌っこ倉ぶ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ce28239ef988531fd66382cadd429e14



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