<カナスキスビレッジ付近の風景>
アシニボイン紀行;第1日目(3);キャンモアを目指して
(アルパインツアー)
2015年9月21日(月)~29日(火)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/14e839e4f0e87c2851b8ff2f0acd515d
第1日目;2015年9月21日(月)(つづき) 晴
<ルート地図>
■ガルガリー・キャンモアルート地図
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区間距離;ガルガリー→キャンモア 102キロメートル
カナナキスビレッジ→キャンモア 49キロメートル
ガルガリー→カナナキスビレッジ 113キロメートル
したがって,われわれの移動距離は,113+49= 162キロメートル.
■カナナキスビレッジ・キャンモア拡大図
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<キャンモアへ向けて出発>
■ガルガリー空港から専用車で出発
ガルガリー空港に到着した私達10名とツアーリーダーのTMさんを加えた11名は,現地案内人のMYさんが運転する大型のワンボックスカーの専用車に乗車する.
11時30分,私達を乗せた専用車はガルガリー空港から発車,一路,今夜の宿泊地キャンモア(Canmora)に向けて移動する.
専用車はすぐに広々とした平原に入る.片道2車線の立派な道路を,西に向かって快走する.道路の両側には牧草地が広がっている.
MYさんは自動車を運転しながら,カナダのこと,これからのツアー予定のことなどを,私達に平易に解説する.
「…この辺りの標高は,大体1000メートルほどです…北緯51度位に位置していますので,日本よりかなり北になります.カナダの面積は日本の約27倍あります.人口は約3400万人で,日本の首都圏の人口と同じぐらいでしょうか.人口の90パーセントは南側に住んでいます…」
■広々とした大地
進行方向左手の遠くの方にビル群が見え始める.ガルガリーの中心部のようである.道路の両側に,ときどき大きな住宅街が見える.遠目には日本の住宅街と同じように見えるが,どうやら電信柱が全く見えないし,一軒当たりの敷地面積も,私が住んでいる住宅地よりもずっと広そうである.
私は独りで勝手に連想する…
”そラそうでしょうよ.なにせ,日本の27倍も広くて,人口が日本の4分の1なら,1人当たりの面積は27×4=108(倍)あってもおかしくないさ…それに日本の国土の約70パーセントは山岳地帯だ.それに較べれば,カナダは平らな所が多そうだ…どの程度平か良く分からないが.
でも,仮にカナダの国土の50パーセントが平地だとすれば,日本より約1.5倍の比率で住宅地が増えるはずだ.
私の住んでいるところの敷地が約80坪,もしこれをカナダに単純換算すれば,
80坪×108×1.5=12960坪
ということになる.
’1万3000坪か!,すげえな’”
こういうのを”捕らぬ狸の皮算用”という.
こんな馬鹿なことを連想している内に,前方にカナディアンロッキーの山々が随分と近付いてくる.
車窓から周囲を眺めていると,あいかわらず,所々にかなり規模が大きい住宅地が点在している.ただ,これまでは真っ平らだった土地が,だんだんと小さなうねりを繰り返す丘陵地帯に変わる.
やがて,専用車は,真っ黄色に紅葉した針葉樹林帯の中をひた走る.
<ガルガリー付近の平原>
<バリアレーク散策>
■バリアレーク地図
■バリアレークに到着
12時37分,バリアレーク(Barriar Lake)に到着する.
MYさんが,
「…ここはとても景色が良いところです.ちょっと立ち寄りましょう.もし良ければ,湖畔で昼食を摂りましょう…」
と私達を促す.
専用車から外へ出る.
”寒いっ…!”
温度計を持参していないので,外気温が何度あるか分からないが,多分一桁台だろう.とにかく,まだ残暑のある日本から,いきなりこの寒さでは,かなり身に堪える.とて藻ではないが,外で食事をするという雰囲気ではない.
「食事をするには,ちょっと寒いですね.じゃあ,とにかくちょっとだけ湖畔を散策しましょう…昼食は車の中か,別の所で摂ることにしましょう…」
ということで,MYさんの先導で湖畔散策を開始する.
<バリアレークに到着>
■ビーバーと熊,それにアスペン
MYさんの先導で,湖畔沿いの散策路をノンビリと歩く.道すがら,MYさんから色々なお話を伺う.
最初の話題はビーバーである.
「…ビーバーはアスペンの枝を使って,堤防を作って川をせき止めるんです.そして何匹かのビーバーの家族がその堤防のメンテナンスをします.ところが,何らかの理由で,ビーバーがいなくなると,堤防がだんだんと水漏れするようになり,せき止められていた水がなくなり,その後が草原になります.
やがて,その草原に小さな虫が生息するようになります.その虫を餌にする鳥や小動物が集まってきます.その小動物を狙って獣類が集まります.
ビーバーが堤防に使う枝はアスペンだけです.アスペンは紅葉が素晴らしい気ですが地下系の根が繋がっていて,ビーバーがアスペンの枝を使っても,アスペンは決して枯れません.ビーバーはアスペンしか使いません…自然は良くできています.」
続いて,MYさんは,通りすがりの所にあるゴミ箱の前に立つ.
「…このゴミ箱,見て下さい.取っ手の形状に注目して下さい.この取っ手は人間には開閉できても,熊には開けられないようにできています.
カナダでは熊も人間も自然の中に共存しています.熊に人間が美味しい食べ物を持っていることを覚えさせないための工夫なんです.人間が高カロリーの食べ物を持っていることを残飯などで一旦知った熊は執拗に残飯を求めるようになるからです…」
<熊対策がされているゴミ箱>
■紅葉したアスペンの林
見事に紅葉したアスペンの林の中をノンビリと歩く.清潔感溢れる素晴らしい散策路である.凛とした空気が辺り一面に広がっている.
”これは,良いな…素晴らしい散策路だ”
<アスペンの林を歩く>
■そそり立つ岩山
アスペンの林を抜けると,視界が一気に広がる.目の前にはガガとした岩山が聳えている.
この広場でトイレ休憩を取った後,私達の専用車が停車している駐車場に向かう.
<駐車場付近からそそり立つ岩山を望む>
<カナナキスビレッジ>
■カナナキスビレッジの地図
■カナナキスビレッジに到着
13時05分,専用車に戻った私達は,再び西へ向かう.
暫く走ったところで,MYさんが,
「見晴らしの良いところがありますので,ちょっと立ち寄りましょう…」
と私達を誘う.
13時24分,「見晴の良いところ」という所で駐車する.カナナキスビレッジ(Cananakis Village)というリゾート地のようである.
専用車から外に出る.
なるほど素晴らしい眺望である.眼下には,名前は聞いたがすぐに忘れた川が流れている.そのずっと奥には,鋭く切り立った残雪の山が見えている.
<カナナキスビレッジからの眺望>
■広場の先にあるリゾートホテルへ
展望を堪能した後,広場を横切って,広場の向こうにある豪華なホテルに向かう.
MYさんの説明によると,ここは有名なリゾート地だとのことである.
<広場の向こうにあるリゾートホテルへ向かう>
■リゾートホテルで休憩
13時46分,リゾートホテルに到着する.ここでトイレ休憩を取る.
ホテル入口に「Mount Kidd Manor」と書いてある.このホテルの名称だろうか?
13時50分,カナナキスビレッジを出発する.
<カナナキスビレッジのホテル>
<キャンモアに到着>
■キャンモアデイロッジ地図
■キャンモア市内からデイロッジへ
私は,専用車に乗り込んだ途端に眠くなる.今,日本時間では22日の朝5時近くである.従って一晩徹夜してしまったのと同じである.これでは,いくら早起きの私でも,襲い来る眠気には耐えられない.私は専用車の中でずっと居眠りをし続ける.
14時30分頃,キャンモア市内に入る.案内役のMYさんが,車窓から見える主要な建物や施設の説明をしてくれるが,ここがどんな街なのか全く予備知識のない私には全くチンプンカンプンである.
市内をどう回ったかは,私には全くフォローできなかったが,
「…ホテルにチェックインする前に,ちょっとドライブしましょう…」
ということで,キャンモア市内を通過して,坂道を数分登って.14時41分,デイロッジ(Day Lodge)という施設に到着する.
ここがどういう所か私にはハッキリ分からないが,広いロビーとレストランがある.
■MYさんからのレクチャー
トイレ休憩の後,MYさんが全員をロビーに集める.
カバンの中から,やおら大きな地図を取り出して,ツアーリーダーのTMさんと一緒に広げる.
MYさんは,カナダの歴史,東側に住むカナダ人と,西側に住むカナダ人の特徴,カナディアンロッキーの生成過程など,話題は多岐にわたる.
私は,話を伺いながら,MYさんの博識なことに驚くと同時に,この方のご専門は一体何なんだろう.どこの大学で何を専攻したんだろう…と気になり始めるが,プライバシィに触れることなので,伺うのを自粛する.
私は自分のノートに克明にレクチャーの内容を記録したが,ここでその全部を披露するのは冗長に過ぎるので省略するが,カナディアンロッキーが隆起によって生成されたことと,その規模が幅約300キロメートル,長さ約1300キロメートルにわたる巨大な山脈だということだけ付記しておこう.
<MYさんのレクチャー>
■コーストキャンモアホテルに到着
15時25分,私達は専用車に乗って,デイロッジを出発する.
往路を辿って山を下る.それ以降,どこをどう通ったかは分からないが,15時40分,今夜から2泊するホテル,コーストキャンモアホテル(Coast Canmore Hotel)に到着する.
広い庭のある中々立派なホテルである.私達は,このホテルに2泊する予定である.
<コーストキャンモアホテルに到着>
(つづく)
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「カナダアシニボインハイキング」の目次
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「カナダアシニボインハイキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dae26e12affc9d89924fbd7f43fe2942
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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