中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第7日目(1):タラナキ山登頂(1)

2014年02月17日 04時14分10秒 | ニュージーランド:ルアペフ・タラナキ

                              <ロッジ近くの電波塔>

[復刻版]
 ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第7日目(1):タラナキ山登頂(1) 
 
            (山旅スクール5期同窓生)
        2006年1月27日(金)~2月4日(土)

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第7日目;2006年2月2日(木)
 霧ときどき小雨

タフランギロッジ

<ルート地図>


                        拡大図 ↓


<プロフィールマップ>



<早朝のホテル>

■ブレックファーストボックス
 今日はいよいよエルバート山登頂の日である.今回の旅行のハイライトである.
 4時30分,モーニングコールの電話で起こされる.どういう訳か,昨夜はあまりよく眠れなかった・夜中にホテルのプール付近で騒いでいる人達がいて,それが気になって,どうも寝不足気味である.
 5時30分頃,私達の部屋にもブレックファーストボックスが届く.
 早速,ボックスを開けて見る.
 ボックスの中にはトマトとベーコンを挟んだパン,りんご1個,ミカン2個が出てくる.パンは暖かい.食べ始めてみると,パンが結構美味しい.美味しいものを食べていると,何となく満ち足りた気分になってくる.

 そそくさと朝食を済ませて,ロビーへ降りる.

<ブレックファーストボックスの中味>

■ロビーでバスの出発を待つ

 6時10分,昨日,私達をニュープリマスまで運んでくれた運転手が,私達を出迎えに来ている.早速バスに乗り込む.バスはすぐに発車する.
 実は,私達が乗っているバスは,この運転手が,わざわざ日本へ行って,中古で購入した日産車である,彼は,この中古バスを元手にして,送迎バスを生業としているとのこと.
 「・・・この中古バス,なかなか優れものだよ・・・」
と運転手はご満悦である.

<ホテルロビーで出発を待つ>

<専用バスで登山口へ>

■エグモント国立公園
 どこをどう走っているのか定かではないが,平原の真っ直中を走っている2車線の国道3号線をドンドンと飛ばす.地図を見ていると,どうやらエグモント国立公園の東側から南西側に回り込んでいるようである.
 車窓の両側には,例によって羊の牧場が次から次へと表れる.
 6時45分,テワイエグモント旅行センター(Te Wai Egmont Visitors Centre)の前の駐車場に到着する.ここの標高は975メートルである.
 芝生を挟んで小綺麗な建物た建っているが,閉まっていて,中には入れない.一同,ここで登山に供えて身支度を整える.

<エグモント国立公園> 

登山開始
 7時12分,いよいよ歩き出しである.
 上空はどんよりと曇っていて,あたりは霧に覆われている.
 今日のガイドは,ジョンさん(John Jordan)と,ドンさん(Don Paterson)である.ジョンさんが先頭に立つ.
 ジョンさんによると,
 「・・・今日の予報では,朝夕は曇り時々雨,所によって雷雨。日中は時々晴・・・」
 要するに,現地の天候に熟達したガイドにも,この先どんな天候になるか,全く分からないそうである.
 私達は山腹にある電波中継塔への運搬道路に沿って,南方向に,ただ黙々と歩き始める.
 やがて濃い霧に遮られて,視界は殆どなくなる.
 
<エグモント国立公園の案内板>                   <小雨の中,歩き出す>

■電波中継塔の運搬道路
 運搬道路は未舗装だが,道幅が4~5メートルもある立派な道路である.しかし,勾配は見た目以上に結構厳しい感じがする.そこを,結構な速度でドンドンと登っていく.例によって,酋長さんが先頭に飛び出している.後ろの方から,
 「・・・酋長さん,速いよ・・・」
と声が掛かる.
 酋長さんは,少し後ろを振り返りながら,
 「・・・そんなに速いですか・・・?」
というような仕草をする.
 後ろの方では,
 「・・まあ・・・もうすぐ,酋長さんのペースが落ちるから,放っておきますか・・・」
などと,軽口を叩いている.

<霧が一面立ちこめる運搬道路>

■霧の中のマウンテントタラ
 7時45分,標高1085メートル付近で,ほんの2分ほど立ち休憩をとる.
 霧雨の雨足が強くなり始めたので雨具を着用する.辺りにはマウンテントタラやマウンテンスピンダー(杉の一種)が繁茂している.その傍らにコロミコが群生している.
 8時19分,標高1,225メートル地点を通過する.
 ここは少し小高い丘になっていて,天候が良ければ,多分眺望が素晴らしそうな所だろう.ここでいくつかのトレッキングコースが交差しているようである.
 8時40分,標高1380メートル地点で,やっぱり,いつの間にか一行から遅れはじめた酋長さんとドッジさんが私たちに追い付くまで4分ほど休憩を取る.
 何時の間にか,ほんの少し霧が薄くなったような気がする.私達が登っている運搬道路が,前方で大きく左に回り込んでいるのが見えはじめる.相変わらずの登り坂である.

<マウンテントタラ? あるいはマウンテンスピンター?>

<タフランギロッジで休憩>

■巨大な電波塔
 やがて,右手の小高い丘の上に大きな電波塔が霧に霞んで見え始める.電波塔近くまで登ると,道が二手に分岐する.左を進むとすぐに電波塔である.私たちが登る登山道は右の道である.

<電波塔が見える>

■タフランギロッジ到着
 分岐通過してから200メートルほど離れたところを見上げると,片流れ屋根の2階建ての建物が見えている.この建物は山岳会が運営するタフランギロッジ(Tahurangi Lodge)である。
 8時56分,タフランギロッジに到着する.

<タフランギロッジ到着>

■ロッジの入口
 一般の登山客は,この建物の入口を入った玄関までにしか入れない.玄関には3人も座れば一杯になるベンチが置いてある.
 私達は,山岳ガイドの指揮下にあるので,このロッジの中まで入ることができる.ジョンさんがロッジ入口の鍵を開ける.建物の中に入る.中は結構,広い.玄関を入ると右手に男女別のトイレ,その手前に事務室がある.左手は広間になっていて,ベンチが並べてある.ここで身支度を整えてから,靴を脱いで2階に上る.

<ロッジの入口;一般客はこのベンチの所までしか入れない>

■ロッジ2階でティーブレーク

 2階には,階段の両側に宿泊施設が整えられている.
 さらに,3階まで上る.3階には台所,食堂,談話室が完備している.
 私達はガイドのおごりで,コーヒー,紅茶などを頂戴する.いわゆるニュージーランド流のモーニングティーの時間である.
 広い食堂で,ノンビリとした時間を過ごす.
 どうやら,私達のガイドは,今日の悪天候の中を,このまま山頂を目指すよりも,山麓をトレッキングする方に切り替えたかったのだろう.

<タフランギロッジの内部>

                                   (つづく)
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「目次および索引」
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