<瓜ヶ谷ヤグラ>
鎌倉:矢戸ノ池と谷戸池,台峰・六国見山を一回り
(単独散策)
2011年3月3日(木)
<散策地図>
<プロフィールマップ>
水平歩行距離:12.0km
累積登攀高度:391m
累積下降高度:435m
<鎌倉中央公園>
■バス停鎌倉中央公園入口から出発
丹沢へ行くつもりだったが,朝の内にヤボ用があって行けなかった.天候が思わしくなかったり,用事があったりで,先週土曜日に塔ノ岳を訪れてから,マゴマゴしていると1週間もブランクになる.その間,毎日,鎌倉市内を1~2キロメートルほどは歩いていたが,このままでは,メタボになってしまう.今日辺りは,例え塔ノ岳に行かなくても,10キロメートル程度は歩いておきたいと思う.
そこで,今日は「二つ」という数字に拘って,時間の許す限り,鎌倉市内を歩くことにする. 「二つ」とは,まず公園を二つ,そして,谷戸にある池を「二つ」廻ることにする.
冒頭の地図で明らかなように,二つの公園とは鎌倉中央公園と六国見山森林公園,二つの池とは矢戸池と谷戸池である.
私は,出発点であるバス停鎌倉中央公園入口から歩き出す.
■可愛い子ども達
二つの池の畔に沿う散策路を下る.園内のあちこちにある梅が綺麗に咲いている.ご近所の年配の方々がのんびりと散策している.
獅子岩から隣の谷戸へ入る.そして,そのまま梶原口へ向かう.
すると,沢山の子ども達が梶原口から歩いてくる.どこか近くの小学校の学童らしい.2~3年生ぐらいだろうか.丁度私の孫ぐらいの年齢である.数名の先生に引率されている.子ども達は,先生の言うことを良く聞いているようである.私とすれ違うときに子ども達が元気に,
「こんにちは・・」
と挨拶する.とにかく子ども達が可愛い.
■鎌倉中央公園の梅林
梶原口近くの梅林に到着する.正に今が見頃.暫くの間,梅の花を眺めながら立ち休憩をとる.
<矢戸ノ池から台峯緑地へ>
■矢戸ノ池
梶原口から公園の外へ出る.何処へ行こうかと一瞬迷うが,久々に矢戸ノ池(谷戸池と書く人もいる)へ降りてみようかと思う.
梶原団地の桜並木に沿う登り坂を,源氏山公園方面に暫く歩く.そして,山ノ内ポンプ場の手前から,矢戸ノ池のある谷戸へ下る.山道に入ると,すぐにびっしりと繁茂した背の丈ほどの竹に囲まれる.数十段の階段を降りると,谷戸の右岸沿いの泥道になる.今朝まで降っていた雨で,泥濘の道路は滑りやすい.
湿地帯の中をダラダラと下り坂が連続する.そして,10時15分頃,矢戸ノ池に到着する.池野付近は立入禁止になっているので,池の岸に沿っている道を歩きながら,繁茂する木の間から湖面の写真を撮る.
矢戸ノ池は不気味なほどに静まり返っている.
<笹深い小径を下る>
<矢戸ノ池>
■竹藪をかき分けて台峯緑地へ
矢戸ノ池を通り過ぎてから,暫く進むと蓋付きの排水溝が谷を横断している.ここで右折して,急な登り坂を進む.この辺りの竹は,さらに勢いよく繁茂しているので,まるで竹のトンネルのようになっている.滑りやすい坂道を登り切ると,台からの山道に突き当たる.
注意して見ると,この突き当たりの三叉路の少し手前右手に,踏み跡のような道がある.尾根道である.
尾根沿いに暫く進むと進行方向右手に,枯れ木の間から北鎌倉女子学園グラウンドが見下ろせる.もし晴れていれば富士山や丹沢の山が見える筈だが,残念ながら今日は曇り空,山は何も見えない.ただ,今日は平日なので,体育の授業中のようである.生徒達の元気な声が聞こえてくる.
<笹のトンネルを抜ける>
■展望台で眺望を楽しむ
北鎌倉女子学園グラウンドの直ぐ先にある展望台に立ち寄る.目の前に六国見山,その右に建長寺の裏山,勝上嶽,さらに天園ハイキングコースの山々が見えている(「嶽」は,正確には「山」冠に「献」).手前には,浄智寺から葛原ヶ岡へ向かう裏大仏ハイキングコースがある山並みが連なっている.
山麓は北鎌倉.ときどき横須賀線の電車が通り過ぎるのが見える.
山桜が咲く頃になると,ここからの眺めは正に絶景.山桜の頃が待ち遠しい.
<展望台から六国見山を望む>
<裏大仏ハイキングコースへ>
■瓜ヶ谷ヤグラ
山ノ内の尾根から山道を下って西瓜ヶ谷住宅地の中のジグザグな急坂を下る.
一旦,自動車道路に出る.この道路を少し登って,すぐに左に折れる.田圃の縁を抜けて,山に突き当たったところに5穴からなる瓜ヶ谷ヤグラがある.
丁度,日の光が反射してヤグラの中が明るくなっている.ヤグラの中央に鎮座する地蔵菩薩(かな?)が,日の光の中で浮き上がるように見えている.
<瓜ヶ谷ヤグラ5穴>
■天柱峰
瓜ヶ谷ヤグラを拝観してから,雨でドロドロの急坂を登る.坂に沿って真新しい虎ロープが取り付けられている.こんな秘所にも人が入るようになったのかと,自分のことを棚に上げて残念に思う.
雨上がりのズルズル道を難儀して登る.そして,笹をかき分けるようにして東へ進むと,突如,裏大仏ハイキングコースに突き当たる.ここまで来ると,沢山のハイカーとすれ違う.
今,修学旅行のシーズンなのだろうか,沢山の小学生の集団とすれ違う.
浄智寺の方へ少し歩くと天柱峰に突き当たる.
<天柱峰>
<浄智寺>
<東慶寺>
■北鎌倉のコンビニ
ここから北鎌倉までの道は,ここで明らかにできないが,とにかく北鎌倉駅へ出る(冒頭の地図は,裏大仏ハイキングコース経由ということになっている).
駅近くのコンビニに立ち寄る.
ここは,もう10年ほど前から(もっと前からかな?),ときどき立ち寄っている.そんな関係から,い何時からとはなしに,このお店のご主人と懇意にさせていただいている.今,ご主人は体調を崩されているが,元気な頃,是非,一緒に鎌倉を散策しましょうと言っていたのに,約束が果たせないままになっている.たまたまレジに居る奥さんが残念そうに私に言う.
「・・一緒に歩きましようと主人が言っていたのに残念です・・何時,FHさんが立ち寄られるかと噂をしていましたよ・・」
レジの近くに居る娘さんと3人で,暫時,立ち話.
「これからどちらを歩かれるんですか・・・」
「とりあえず六国見山の山頂で,昼食を摂ろうと思います・・・本当は,今日,丹沢へ行くつもりでしたが,出掛けられなくて・・天気がまあまあなので,せめて鎌倉でも散策しようかと思いまして・・」
「・・・六国見山って,随分,遠いですね.何時も何キロぐらい歩くんですか?」
「今日は,ほんの少ししか歩きませんが,仲間と歩くときは20キロメートル程度にはることもあります・・」
話は尽きないが,お仕事の邪魔になるのも困るので,この辺りで退散する.
<六国見山森林公園>
■西管領屋敷を登る
権兵衛踏切を渡る,丁度,横須賀線の電車が通過する,電車の車体の色から,宇都宮線からの湘南新宿ラインの電車のようである.
西管領屋敷の住宅地の坂道を登る.最近,道路が綺麗に整備されたので,大船高校の生徒達が,此路を良く利用しているようである.
坂道を登り切ると,級に視界が開ける.
この辺りから先は,以前は,すぐに田園地帯が広がっていたが,今は,随分と沢山の住宅が建ち並んでいて,迷いそうである.
<権兵衛踏切>
■素晴らしい眺望の六国見山
新興住宅地を抜けると,すぐに六国見山森林公園の入口に到着する.
入口から山頂直前まで,綺麗に整備された階段道が続く.以前は,普通の山道だったのに・・
ほんの数分登って,12時丁度に六国見山山頂に到着する.日差しがないのでちょっと寒いが,左手に鎌倉市街地,右へ向かって源氏山,大平山,丸山など鎌倉の山並みがうねうねと続いている.
■眺望を眺めながら昼食
展望の良いデッキで幼児数人が付き添いのお母さん達(かな?)と一緒に車座になって昼食を摂っている.何とも可愛い.幼児達の仕草を見ていると飽きないが,あまりジロジロ見るわけにもいかないので,離れた所で,私もソソクサと昼食を済ませる.
<六国見山の富士塚>
<多聞院,熊野神社を経由して大船へ>
■じめじめした切通を抜けて
六国見山から野住宅地脇の山道を下山する.
木々の間から,今泉の住宅地,ゴミ焼却場の煙突,横浜の皆城山,岩瀬の裏山が見渡せる.相変わらず笹が繁茂する小径が続く.
やがて,進行方向左手が高野台の住宅地になり,短い急坂を下って,バス停高野台に出る.
ここから大船高校のグラウンド脇を抜けて,大船方面へ向かう.やがて素晴らしい切通に入る.この辺りは熊野神社の裏山である.
■熊野神社と多聞院
切通を過ぎると,左手に駐車場がある.この駐車場脇の細い道を抜けると,熊野神社の石段の前に出る.長い石段を登るのは少々億劫だが,折角だから登ってお参りをする.境内には全く人気がない.
続いて多聞院も見学する.
<熊野神社>
<多聞院>
<常楽寺から大船駅へ>
■常楽寺から路地に入る
多聞院から道なりに常楽寺に向かう.
常楽寺山門脇から,狭い路地に入る.クネクネと左右に曲がる路地を抜けて三菱電機情報電子研究所の裏手に出る.
■鎌倉芸術館
鎌倉芸術館の前を通過する.
丁度,鎌倉芸術館で“ナントカ千家”の大きな会合があるらしく,和服姿の奥様方が多数集まっている.私とは全く違う異次元の方々だなと思いながら通過する.
<谷戸池と子育地蔵>
■黙仙寺へ
一旦.大船駅へ出る.相変わらず駅前は大変な雑踏である.
このまま帰宅しようかとも思ったが,まだ何となく歩き足りない.そこで,大船駅を通り抜けて,黙仙寺へ向かう.長い階段を登る.
次第に高度が増すにつれて,眼下に大船の街が良く見えるようになる.
<黙仙寺の山道は長い階段>
■桜の名所,谷戸池
黙仙寺の境内を抜けて,狭くて急な階段を下って,住宅地の中の路地を進む.そして,玉縄2丁目の住宅地の真っ直中にある谷戸池に到着する.ここは桜の名所としても有名である.
矢戸ノ池は自然の中の池.それに対して谷戸池は住宅地のど真ん中.
矢戸ノ池は繁茂する草木に囲まれている.谷戸池は金網に囲まれている.
矢戸ノ池の周りは森ばかり.谷戸池の周りは住宅ばかり.
矢戸ノ池の周りには碌な花がない.谷戸池の周りは桜がいっぱい. どちらの池が好みかは,人それぞれだろう.
<金網の目にカメラのレンズを突っ込んで撮影>
■子育地蔵
しばらく,谷戸池を眺めた後,池の近くにある子育地蔵を詣でる.
■再び大船駅へ
その後,暫く裏道を辿ってから,大船観音下のバス通りに出る.坂道を登り下りして,再び大船駅へ戻る.駅構内の某ファストフード店で,230円也のコーヒーを賞味する.ここの店は私のお気に入り.週に2回ほどは訪れている.
暫く休んでから,バスに乗車.夕方,自宅に戻る.
水平歩行距離12.1キロメートル,累積登攀高度391メートル,累積下降高度435メートルのプチ散策が終わった.
<大船駅構内の某ファストフード店>
<ラップタイム>
9:32 鎌倉中央公園入口歩き出し
9:56 梅林
10:10 矢戸ノ池
10:40 山ノ内展望台
11:02 瓜ヶ谷ヤグラ
11:11 天柱峰
12:00 六国見山(12:18まで昼食)
12:30 バス停高野台
12:42 熊野神社
12:45 多聞院
13:28 大船駅
13:33 黙仙寺(13:43まで休憩)
13:52 谷戸池
13:56 子育地蔵
14:10 大船駅
[散策記録]
■水平歩行距離 12.0km
■累積登攀高度 391m
■累積下降高度 435m
■所要時間(休憩時間込み)
バス停鎌倉中央公園入口発 9:32
大船駅 着 14:10
(所要時間) 4時間38分(4.63h)
水平歩行速度 12.0km/4.63h=2.59km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/12c1d660e59771c3c21e77baa97f4a8b
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e5d5feba0d65ac25dcac8a451a412eb1
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