中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルアペフ山・タラナキ山登頂記(24)羊が芝刈るゴルフ場

2006年04月25日 09時53分03秒 | ニュージーランド:ルアペフ・タラナキ
羊が芝を刈るゴルフ場と石灰岩の断崖

<<ニュープリマスへ移動>>
2006年2月1日(水) その3
 私達はバスに乗ってニュープリマスへ向かっている。
 運転手が,
 「景色が良いところがあるから,サービスで臨時停車しましょう」
と愛想良く言う。
 バスは,進行方向左手の谷間に流れる川に沿って,くねくねと続く下り坂を走っている。
 9:34,バスは左手の小さな空間があるところで停車する。ここはピリアク展望台(PIRIAK Look Out)という所である。右手にナウルホエが見えている。眼下には,緑の中を蛇行する川が素晴らしい風景が見える。バスを下車した一同は素晴らしい風景を眺めながら一息入れる。そして思い思いに写真を撮る。
 9:45,バスに乗り込み,ビリアク展望台を後にする。車窓からコンボディアスという名前の白い花がたくさん咲いているのが見える。
バスは次第に起伏の多い地帯の中を走るようになる。そして,9:47頃からポプラが沢山見えるようになる。ドッジさんが,添乗員のSさんに,
「あの木はポプラですか?」
と平凡な質問をする。これが切っ掛けとなって,Sさんによるポプラ談義が始まる。
 「・・・この辺りのポプラはイタリアンポプラという種類です・・・・」
 9:51,ワンナウェー川を越える。そして,9:53,タウマルヌイ(Tarumarunui)の郊外に達する。そして2分後の9:55,市街地の中心部にバスを停めて,一休みすることになる。広い通りに商店が並んでいる。街の長さは200~300メートル程だろうか。私達はSさんの案内でフェニックス(PHENIX)という飲食店に入る。ニュージーランドの習慣で,10時にモーニングコーヒーの時間である。私はリンゴジュースを賞味する。その後,この店の近くにある不動産屋の看板を眺め,文房具屋兼本屋に入って見物をする。
 10:24,タウマルヌイを出発する。
 のどかな風景が続く。ポプラと牧場が単調に続くので,ついつい眠くなる。そして,いつの間にかうたた寝をしてしまう。
 11:12,目が覚める。雨が降っている。
 11:19,私達のバスは,国道3号線との三叉路に突き当たり,左折する。いよいよ国道3号線に入る。そして,モカウ川(Mokau River)の沿った道を下る。昔,マウリは,この川をカヌーで遡り,さかのぼれなくなると,陸の上にカヌーを上げて運び,また,次の川でカヌーを浮かべて移動したという。
 11:23,広いゴルフ場の脇を通り過ぎる。このゴルフ場では,羊を放し飼いにしている。羊が草を食べるので,柴を刈る手間が省けるのだそうである。ちなみに,このゴルフ場のプレー代は,1ラウンド約5ドルである。ゴルフをやらない私には,この代金が高いか安いか分からない。
バスの運転手が,
 「ゴルフ場の写真を撮りますか・・・?」
と言って,バスを停車させる。
 ゴルフ場の写真?
 私には,ゴルフ場に写真を撮るなんて,やや奇異な感じがするが,とにかくバスを降りてみる。
道を挟んでゴルフ場の反対側は牛の牧場である。沢山の牛が,のんびりと草を反芻している。道路の土手には,黄色や紫の花が沢山咲いている。
 11:34,小さな街,ピオピオ(Piopio)という可愛い名前の集落を通過する。
 11:43,ポプラと牧場が続くゆるやかな下り道をバスは進む。雨がまた降り始める。やがて,車窓の左右に石灰岩の断崖が目立つようになる。石灰岩は水に溶けやすいので,この辺りには沢山の洞窟があるようである。石灰岩があるということは,この辺りが,昔,海底だったことを示している。

 バスは,進行方向左手の谷間に流れる川に沿って,くねくねと続く下り坂を走っている。右手は急斜面の崖が覆い被さるように迫っている。
 11:47,石灰岩の断崖が良く見えるところで,バスが停車する。眼下に川が蛇行しているのが見える。素晴らしい眺望である。広場の右手に小さな岩がある。皆,入れ替わり,立ち替わり,この岩に登って,納得したような納得しないような顔をして降りてくる。当初,こんな岩に興味がなかった私も,最後に岩に登ってみる。
 岩の上からの眺望は,それなりに開けている。ここで写真を2~3枚撮ってから岩を降りる。皆,岩の傍にたむろして,雑談をしている。私は一同からソッと離れて,今,バスで下ってきた道を,20~30メートル戻る。皆の目線から隠れたところで,そっと少納言である。ここから谷間を見下ろすと,闊葉樹の素晴らしい緑陰が広がっている。あまりにも鮮やかな緑である。思わず数枚の写真を撮る。
 11:55,展望台を発車する。ビアンコさんが日本製のアーモンドチョコレートを皆に配る。久々の日本の味である。
        (第24話おわり)




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