中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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豆桜満開の尾根を常連と登る丹沢:塔ノ岳(今年17回目)

2013年04月10日 22時54分59秒 | 丹沢の山旅

                           <塔ノ岳山頂から富士山を望む>

   豆桜満開の尾根を常連と登る丹沢:塔ノ岳(今年17回目)
          (常連に同行)
      2013年4月10日(水) 曇

■10日ぶりの塔ノ岳
 つい先日までウメの花を楽しんでいたかと思っていたら,瞬く間に桜の花の見頃もおわり,もう新緑のシーズンとなってしまった.
 4月に入ってから,相次いで2回もの爆弾低気圧や強風が吹き荒れるなど悪天候の日が多かったり,私自身が絵を出展している展覧会があったりで,4月1日に塔ノ岳へ登ってから,もう10日近く間が空いてしまった.今日辺り,塔ノ岳に行っておかないと体がダメになるという恐怖感もあって,昨日から,
 “今日こそ…絶対に塔ノ岳へ登らなければ…”
という強迫観念に似た気分になっている.そんなこともあって,今朝は極めて素直に塔ノ岳へ出掛ける気になる.ただ,10日も間が空いた塔ノ岳詣でである.果たしてまともに山頂まで歩けるかどうかすら気掛かりである.

■1番バス
 何時も通り,5時10分に家を出発する.もう外はすっかり明るくなっている.
 小田原駅での“階段2段跳び乗換”も無事終わり,渋沢6時48分発大倉行の1番バスに乗車する.平日にしては結構登山客が多い.超韋駄天のNさん,韋駄天のTさん,編集長のY川さん,大三郎さんとお知り合いの女性,ゲザンシュタインさん,ホッシーさんなどのご常連が乗車している.
 7時頃,バスは大倉に到着する.
 7時10分,たまたま居合わせた韋駄天のTさん,大三郎さんと知り合いの女性,ゲザンシュタインさん他と一緒に大倉から歩き出す.

■見晴階段
 路面は比較的良く乾いていて歩き易い.気温は10℃.山登りには少々高め,春になると,そろそろ山ヒルが出だしそうな気配である.
 観音茶屋で衣服調整をする.そして,7時36分に観音茶屋に到着する.ここで衣服調整.
 7時58分,漸く見晴茶屋を通過する.かなり遅いペースである.
 見晴階段に差し掛かる.例によって,見晴階段を見上げた写真を撮る.今日は偶然にも登山者の後ろ姿は全く見えない.

<見晴階段>

■豆桜が見頃
 一本松を通過してから,急な駒止階段を登って,8時33分に駒止茶屋を通過する.大倉を歩き出してから,もう1時間23分も経過している.予想以上に遅いラップなので少々ビックリする.
 10日前に塔ノ岳に登ったときには,雑事場ノ平付近の豆桜が満開だったが,今日は青葉になっている.ところが,今日はもう青葉になっている.その代わりに標高が少し高い堀山の尾根沿いの豆桜が丁度見頃を迎えている.
 見頃の豆桜の写真を撮るが,私のバカカメラで何処まで撮れているか分からない.

<堀山の尾根の豆桜>

■心地よい緑陰を行く
 堀山の尾根は正に新緑.
 尾根道をノンビリ歩くのは実に心地よい.
 「普通に歩いていて下さい…」
とお願いして,新緑の中を歩く様子を写真に収める.でも,バカカメラに下手くそな私の組み合わせなので,ウルトラピンぼけの写真しか撮れない.誰が写っているかがやっと判別できる程度の出来である.まあ鮮明度は二昔前の防犯カメラ並みというところだろう.


<新緑の中をそぞろ歩き>

■高曇りの中の富士山
 堀山の尾根に差し掛かる.そして,富士山が良く見える場所に到着する.
 私のバカカメラでは,どうせ良く撮れないだろうと思いながらも,念のため富士山の写真を撮る.その結果が下の写真である.富士山は茫洋としか写っていないが,まあ,こんなものである.
 富士山はまだ5~6合目まで雪で真っ白,まだまだ冬のようだ.
 堀山の尾根を歩いていると,下山してくるKシゲさんとバッタリ.
 「ヤア,ヤア,・・・・」
とお互いに握手をしながらご挨拶.
 「もっと,塔ノ岳に登ってこなければダメだよ」
とKシゲさんから,発破を掛けられる.

<堀山の尾根からの富士山>

■萱場平
 8時55分,堀山の家に到着する.ここで小休止.何時も途中で休憩を取らない私は,ちょっと調子が狂った感じになる.
 その後も,ユックリペースで登り続ける.そして,9時10分,漸く萱場平に到着する.単独山行ならば丁度花立山荘を通過して花立山に向かっている時間である.
 萱場平の定点観測写真を撮る.私の不注意で,ご一緒させて頂いている方の体が千切れて画面に入ってしまった,ご容赦.
 萱場平を過ぎる頃,下山してくる超韋駄天のNさんとすれ違う.単独山行のときは花立階段を登り切る頃すれ違う方である.

<萱場平>

■チャンピョン
 萱場平を過ぎたところで,下山してくる強力のチャンピョンとすれ違う.ポーズを取って貰って写真を撮る.チャンピョンの塔ノ岳登頂回数は,今日の2回を含めて4253回になるという.これはもう飛んでもない数字である.

<チャンピョン>

■花立山荘
 後7分坂(花立階段)を約7分で登って,9時41分に花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は2時間30分.何時もなら金冷シを通過して,塔ノ岳山頂近くの階段を登っている時間である.でも,ユックリ,ノンビリ歩くのも悪くはないなと思いながら花立山荘を通過する.
 山荘からは相変わらず富士山が見えている.ここでも富士山の写真を撮る.ただし,ベンチの廻りに居られる方々は,たまたま画面に入った見ず知らずの方々である.

<花立山荘からの富士山>

■花立山からの富士山
 9時55分,花立山山頂を通過する.ここでも数枚の富士山の写真を撮る.
 晴れていれば,富士山だけでなく,南アルプスも良く見えるはずだが,今日は春霞のため遠目は利かないようである.
 手前に鍋割山稜が見えているが,まだまだ春の気配は薄いように思える.

<花立山から富士山を眺める>

■塔ノ岳山頂
 10時丁度に金冷シを通過する.金冷シから最初の階段に差し掛かる.前方に4~5人のパーティの後ろ姿が見えている.
 私はゲザンシュタインさんに,
 「あのメッチェンに追い付きたいです…」
とお断りして,歩行速度をかなり速める.
 というのも,ここまでユックリ登ってきたので,何となく体力的に物足りない感じがする.そこで,最後だけでも全力で登って体力を出し切ってみたくなる,だからメッチェンなど言い訳に過ぎない.
 私はここから猛ダッシュ.半ば駆け足に近い感じで登り続ける.前方を歩いていたパーティには直ぐに追い付いてしまう.
 「スミマセン,先に行かせてもらいます」
とリーダーに挨拶してから先に行かせてもらう.
 10時11分,やっと塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は3時間01分.たった1分とはいえ,遂に3時間を越えてしまった.慚愧.
 まずは取りあえず,山頂から四方八方の写真を撮る儀式を済ませる.丁度写真を撮り終えた頃,ゲザンシュタインさん達も山頂に到着する.
 10時14分,無事全員が塔ノ岳山頂に勢揃いする.山頂の気温は+7℃.動かないで居るとかなり寒い.
 「では,新人歓迎の集合写真を撮りましょう…」
ということで撮ったのが下の写真である.
 この写真には,見知らぬ女性が2人入って居る.この2人はゲザンシュタインさんが,
 「一緒に撮りましょうよ…」
と誘った方である.
 「写真をブログに載せますよ,宜しいですね」
と私はこの2人にも念を押す.

<塔ノ岳山頂での集合写真>

■尊仏山荘
 尊仏山荘に入る.今日の小屋番はオーナーのHさんお一人.早速300円也のお茶を所望する.
 先客は,ご常連のホッシーさん.今日の客は私たち常連だけ.
 お茶を飲みながら四方山話をしていると,華伊達美弥雄さんが,どこからともなくノッソリと現れる.美弥雄さんは,オーナーのHさんが煙たいのか,オドオドとHさんの顔色を伺っているようである.そしてシオシオと石油ストーブに近付く.何となく緊張しているネコの様子が面白い.
 40分ほど雑談をしてから,そろそろ下山しようかということになる.

<華伊達美弥雄さん>

■キャベツのTさんとお友達
 10時59分,往路と同じメンバーで下山を開始する.尊仏山荘から外へ出ると,ガタガタ震えがくるほど寒い.でも,一寸我慢して,花立山荘まで下れば暖かくなるのが分かっているので,そのまま下山を開始する.
 11時16分,花立山荘に到着する.
 ここでキャベツのTさんとバッタリ.Tさんはキリマンジャロに一緒に登った知人と一緒である.
私も以前キリマンジャロに登っているので,キリマンジャロ繋ぎの3人ということになる.
 この知人の方は,私のブログを読まれているとのこと.私は気恥ずかしい気分になる.彼は,近々,ツブカル山に登られるとのこと.私のツブカル山のブログ記事も読まれているようである.

<花立山荘にて>

■またまた集合写真
 キャベツのTさんを囲んで,ここでも集合写真を撮る.
 ズラリと並んだご常連さんの写真は,何とも迫力がある.この写真を眺めながら,皆さん本当に元気だなと感心する.

<花立山荘で集合写真>

■またもやチャンピョンとすれ違う
 11時45分,萱場平に到着する.
 ここで,またもやチャンピョンとすれ違う.今度は重そで大きな荷物を背負っている.
 例によって万歳をしているところを写真に撮らせて貰う.

<重い荷物を背負ったチャンピョン>

■一寸急いでバスに乗車
 何時も下りが高速なゲザンシュタインさんも,今日は私の鈍足にお付き合い頂けたので,下りもユックリペースである.有り難い.
 途中,見晴山荘でも休憩を取る.
 13時02分,観音茶屋を通過する.
 「あれ~っ! 急げば12時22分のバスに間に合うかな…」
 私は咄嗟にこのバスに乗りたいなと思う.
 実は,今日の午後,タイ駐在の長男が孫娘を連れて我が家に2泊3日の予定で来ることになっている.できれは早く家に帰りたい.そして,孫娘に会いたい.
 私は,
 「13時22分のバスに間に合いそうなので,失礼して先に帰ります」
とお断りして,全速力で歩き続ける.
 13時17分に大倉に到着する.バスの時間まで5分ある.登山靴を洗う時間は十分にあるので,水場で靴の泥を洗い落としてからバスに乗車する.
 程なくバスが発車する.車窓から先ほどまで一緒だった方々が丁度大倉に到着したようである.

■孫娘を囲んでの夕食
 途中で信号に引っかかったり,モタモタとしている乗客がいたりで,バスの渋沢到着が少し遅れる.そのために,渋沢駅で次の電車まで10分以上待たされる.さらに小田原駅でも15分,大船駅でも20分と待ち時間にタイムロスが生じる.
 渋沢でのたった2~3分の遅れが,帰宅するときには30分ほどに拡大してしまう.
 家に戻る.
 家の中に大きな荷物が置いてあるが,家には誰も居ない.息子達が来ているのは確かだが,何処へ行ってしまったんだろう.まあ,私の帰りが遅くなったんで仕方がない.
 夕方,息子,孫娘,家内が帰宅する.話を聞くと江の島まで遊びに行っていたという.
 それはともかく,今夜も可愛い孫娘と一緒の夕食である.息子は2泊3日の予定で我が家に居るというので,その間だけでも塔ノ岳詣では自粛しよう.
 こうして今日もハッピー,ハッピーだった.


<ラップタイム>

 7:10  歩き出し
 7:36  観音茶屋(7:48まで衣服調整)
 7:58  見晴山荘
 8:33  駒止茶屋
 8:55  堀山の家(9:00まで休憩)
 9:41  花立山荘
 9:59  金冷シ
10:11  塔ノ岳山頂着(+7.9℃)
10:59      〃  発
11:11  金冷シ
11:23  花立山荘(11:30まで休憩)
11:57  堀山の家(12:01まで休憩)
12:14  駒止茶屋
12:45  見晴山荘
13:02  観音茶屋
13:17  大倉着

 [山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:10
  塔ノ岳  着      10:11
  (所要時間)  3時間01分(3.01h)
  水平歩行速度   7.0km/3.01h=2.33km/h
   登攀速度    1269m/3.01h=421.6m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:39
  大倉   着       13:17
  (所要時間)  2時間18分(2.30h)
 水平歩行速度     7.0km/2.30h=3.04km/h
 下降速度     1269m/2.30h=551.7m/h
                                      (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dfde8cf391a7e29f5e5050f67b2b9c6f
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)



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