中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初夏の鎌倉;鎌倉中央公園から鎌倉美術展通い3日目

2011年07月04日 22時31分50秒 | 鎌倉あれこれ

                                  <鎌倉中央公園のハンゲショウ>

        初夏の鎌倉;鎌倉中央公園から鎌倉美術展通い3日目
            2011年7月4日(月)

■ブラブラと展覧会場へ
 今は梅雨時,相変わらずの曇天だが,今日は涼しい風が吹いているので,昨日よりは随分と過ごしやすい.
 今日は,お昼前後に元勤務先の知人お二人が私の絵を見るために鎌倉美術展の会場に来て頂ける.私は展覧会が始まってから,連続して3日間,会場通いをする.
 例によって,自宅から会場のある大船まで,3キロメートルほどの道のりをブラブラ歩きで楽しむ.
 鎌倉中央公園を通り抜けて,薬師堂跡を通過.跨線橋を渡って,離山地蔵の前を通って,会場のある鎌倉芸術館に到着する.

<離れ山の富士見地蔵>

■まずは元勤務先知人と一回り
 待ち合わせの時間に,OさんとMさんが現れる.お二人と一緒に,ユックリと会場を回る.今日は平日にもかかわらず,随分と沢山の方々が会場を訪れている.大変な盛況である.同じ絵を何回見ても飽きないから,絵の持つ魅力は不思議である.
 Oさんは,先月,同じ会場である鎌倉芸術館で開催された水遊会の展覧会に素晴らしい水彩画を2枚出品していた方である.また,Mさんは「鎌っこ倉ぶ」や「ARENAオフミ」の会のメンバーでもある.

■山仲間とバッタリ
 12時過ぎ,会場を一回りした私たちは,大船駅付近で昼食を摂ることにする.
 会場を出て,大船駅に向かってブラブラ.
 すると,山旅スクール5期のmakoさんとお友達の2人にバッタリ.お二人ともこれから私の絵を見て下さるとのこと.そこで,Oさん,Mさんとはお別れして,makoさんたちともう一度会場を一回りする.
 自分の絵の前で,お二人にユングフラウに登ったときのお話をする.お二人とも登山経験があるので,私も話し易い.
 「・・・山岳ガイドとザイルで繋がるんです.12本爪のアイゼンとピッケル掃いています.このルートに沿って登ると氷壁に突き当たります.この氷壁を登って,氷河のヤセ尾根に取り付きます.急傾斜のヤセ尾根を登り続けると,やがて山頂に到着します・・・大変シンドイ登山でした・・・この絵は,途中の休憩で,小さなメモに鉛筆で極々簡単にスケッチしたものをベースに水彩に仕上げました・・・」
と小声ながら,堰を切ったように話す.
 何時の間にか,近くに居た長身の女性が,
 「FHさんですか.後ろでお話を伺っていました.なかなか良い絵ですが,もう少し陰影を濃くした方が良かったですね・・・」
と私にアドバイスする.
 この女性,どなたか知らないけれども,多分,鎌倉芸術家協会の偉いさんかもしれないなと勝手に想像する.全く同じような指摘を,他の方からも頂戴しているので,私も全く指摘されたとおりだと思う.
 「それにしても,絵は本当に奥が深いな・・」
と実感している


■一枚の絵に釘付け
 私たちは1枚の絵に釘付けになる.電車(?)の中で飲んだくれている男性群を描いた絵である.作者に無断で,掲載させて頂く(問題が生じたら即座に削除する).
 何ともユーモラスで,私たちはこの絵の前で釘付けになる.もう十分に飲んでしまって眠りこけている人,”もっと飲め”とウイスキーを勧める人.賑やかに意見売る人,うるさそうに利いているふりをしている人・・・この絵を見ていると,何だか騒々しい話し声が聞こえてくるような気がする.多分,周りの乗客は,
 「うるさいな~ぁ・・・でも,まあ,楽しそうだから良いか・・」
と笑顔で眺めているんだろう.
 飲んだくれてはいるが,平和で和やかだなあ~・・・
 私は,この絵から何とも言えぬぬくもり,とほのぼとしたものを感じる.話し声さえ聞こえてくる絵を見るのは,私にとって初めての経験である.実に良い絵だ!


■オバサンの仲間入りして長話
 小一時間ほど会場を見て回った後,外に出る.大分蒸し暑くなっている.
 まだ,昼食を摂っていないので,大船駅付近で,一緒に食事をしようということになる.軽い食事で,ユックリできる所がお二方の希望である.そこで,昨日に引き続き,大船駅構内にあるベッカーズに入る.
 500なにがしか円の定職を注文する.
 食事を終えた後も,随分と長い時間,四方山話がつきない.結局,16時過ぎまで,2時間ほど雑談が続く.
 夕方,帰宅.
 結局,昼間の時間の大半を鎌倉美術展と喫茶店で過ごしたことになる.
 夕食後,携帯メールの着信音が鳴る.元勤務先の知人,Mさんからである.
 「・・・今日,鎌倉美術展でFHさんの絵を見ました・・・FHさんの登山は,厳しい環境のもとで負担の大きなものですね.事故のないようにお楽しみ下さい・・」
とのこと.
 山の危険は重々承知している.そのために平素から体力の温存と,登山技術の習得にもつとめ,必ず信頼の置けるガイドに先導して貰っている.だから完全に安全とは言えないが,少なくとも登山シーズンに賑わすさまざまな遭難事故の類にはならないように心がけているつもりである.
 まあ,それはともかく,私は自分の年齢も自覚している.無茶なことだけは絶対にしないように心がけたい.
 さて,次に描く絵は何にしようかと,まだ,迷い続けている.
                                         (おわり)

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