中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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韋駄天のTさん初復帰の丹沢:塔ノ岳(今年47回目)

2012年09月14日 05時48分08秒 | 丹沢の山旅

                             <韋駄天のTさん復帰記念懇親会>

   韋駄天のTさん初復帰の丹沢:塔ノ岳(今年47回目)

       (登り下りともに常連さんと一緒)
     2012年9月12日(水) 晴・山頂は霧

■富士山が初冠雪
 今日は平日.平日の電車ダイヤは,小田原で東海道本線から小田急線の電車への乗り換え時間が2分しかない.とにかく厳しい.でも,これまでに,もう何十回となく,この厳しい階段2段跳びをしているので,大体このくらいの速度で走ればギリギリ間に合うなということが分かっている.その点,JRも小田急線もダイヤ通りに極めて正確に運行されているのに感心させられる.おそらく数秒の狂いもないと思われる.
 ハアハアと息が荒れたまま,とにかく小田急線電車に飛び乗る.座席に腰を下ろしてから,呼吸が落ち着くまでの暫くの間,ジッと座ったままで過ごす.
 電車が新松田に近付く頃,例によって,私は富士山と矢倉岳が重なるのを見届ける.この頃,この風景を眺めるのも楽しみの一つになっている.
 「アレレ・・・富士山に雪が降っている・・・」
 車窓から眺める富士山の頂上付近が雪で白くなっている.この秋,私が初めて見る富士山の雪である.
 「初冠雪かな・・・」
 下界は残暑が厳しいのに,標高の高いところでは,確実に秋が近付いているなと実感する.

<新松田付近で初冠雪の富士山と矢倉岳を望む>

■大倉行1番バス
 電車は6時40分に渋沢駅に到着する.
 秋が近付いたためか,何時もの平日より幾分登山客が多いようである.車内を見渡すと,韋駄天のTさん,三角髭のTさん,三度笠のYさん,K大Nさん,大三郎さん,鵠沼の貴婦人N村さん,キャベツのT添さん,白鳥のT田女史,編集長のY川さん,韋駄天のT藤さん,超韋駄天のN村さん,山旅スクール6期のN島さんなどのご常連が乗車している.
 今日は偶然にも沢山のご常連と一緒である.中でも,暫くの間,リハビリで姿を見せなかった韋駄天のTさんが復帰しておられるのが嬉しい.やっぱりTさんの姿が無いと画竜点睛に欠く気分である.
 6時59分,バスは大倉に到着する.

<1番バスの車内にはご常連が一杯乗車している>

■沢山のご常連と一緒に・・・
 「今日も一緒に登りましょう・・・」
と大三郎さんに誘われる.勿論,喜んで!
 …と,言うわけで,韋駄天のTさん,三角髭のTさん,三度笠のY内さん,大三郎さん,鵠沼の貴婦人,それに,名前はど忘れしたが鵠沼の貴婦人そっくりの方とご一緒に,大倉を出発する.
 予め今日一緒に登りましょうと示し合わせたわけではないのに,これだけ沢山の顔見知りの方々とご一緒できるとは・・・嬉しい限りである.
 一人歩きのときに比較すると,少々歩行速度は遅いが,こんな残暑が厳しい日には,ノンビリ歩きもまた格別である.
 今日は,韋駄天のTさんも,リハビリ後初めて塔ノ岳山頂まで登られるという.三角髭のTさんから,
 「今日,韋駄天のTさん復帰のお祝いをしましょう」
ということになる.勿論,私も大喜びで参加するつもりである.そして,今日の登山が一段と楽しくなる.

<登山口付近にて>

■見晴階段
 7時50分,見晴山荘を通過する.そして,直ぐに見晴階段に差し掛かる.
 遙か上の方に女性の後ろ姿が見える.一見,F田さんのように見える.…が,F田さんは両手を腰に当てて,まるで白鳥が飛び立つときのような後ろ姿で登っているので,すぐにF田さんでないことが分かる.
 この階段で張り切ってしまうと後でバテることが分かっているので,
 「私,ユックリ登ります.どうぞお先に行って下さい・・・」
とお願いするが,皆さん,そのまま私のユックリ速度に合わせてくれる.


<緑滴る見晴階段>

■一本松
 8時06分,一本松を通過する.そして,一本松上のベンチで,給水休憩を取る.
 そのとき,ベンチで休憩を取っていた男性から,
 「FHさんですね・・・・」
と話しかけられる.私のブログを呼んで頂いているY川さんという方である.早速,韋駄天のTさん他の方に紹介する.
 Y川さんは,大倉尾根を2時間40分ほどで登られるというので(聞き違いかも知れないが・・),
 「それでは,ご一緒にいかが・・・」
ということになる.

<一本松上のベンチにて>

■緑の散歩道
 駒止階段を登り切って,8時23分に駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間17分.せめて,あと5分ぐらい速く歩きたいものである.
 ここから始まる堀山の尾根が,このコースで一番素敵なところである.登山道の両側には立派な木々が繁茂していて,心地よい緑陰を作っている.ここだけは,是非,ユックリと歩きたいところである.

<堀山の尾根道>

■富士山は雲の中
 今朝ほど見えていた富士山の周りには夏雲が湧いていて,残念ながら,富士山は雲の中である.今日のように大気が安定していると,日光で暖められた大気が富士山の山裾に沿って上昇気流になる.そして,高度が高いところで秋の冷たい空気によって,水蒸気が水滴になり雲が形成される.
 そんなことは百も分かっているが,それでも富士山が見えないのは残念である.
 8時34分,堀山を通過して下り坂に入る.
 一人旅のときは,この下り坂は歩行速度を上げて一気に下るが,今日は一同に合わせてノンビリと下る.

<堀山の尾根から富士山が見える方向を望む>

■萱場平
 8時43分,堀山の家を通過する.小草平のベンチで数名の登山客が休憩を取っている.
 私達はそのまま小草平を通過して,多く尾根の核心部である急坂に差し掛かる.湿度は幾分低いように感じるが,肝心の風が吹いていないので,とにかく蒸し暑い.
 後ろに居られる方に,度々,先に行って下さいと促すが,そのまま私と一緒の速度で歩き続ける.
 9時02分,ど根性のアザミを眺めながら,漸く萱場平を通過する.萱場平には人影がなく,日光でムッとする熱気が漂っている.


<萱場平>

■後7分坂
 階段道が終わって,大きな岩を回り込む手前で,韋駄天のTさんが,
 「こういうところは,リズムで登らないと疲れます・・・」
と言いながら,歩行速度を速める.
 これを合図にしたように三度笠のYさんと三角髭のTさんも速度を少し速める.
 私も,後ろに居られる大三郎さんと鵠沼の貴婦人のお二人のことが少し気になるが,バラバラになったからと言って特段にどうと言うこともないので.三角髭のTさんの後を追う.
 私にとっては汗が噴き出る速度だが,まあそう気張らずにも付いて行けそうである.
 後7分坂(正式には花立階段)の手前で下山してくる超韋駄天のN村さんとすれ違う.
 後7分坂を,私はは懸命にお三方の後を追いながら登るが.ジリジリと間隔が空いてしまう.でも,高速で登るお三方が見えている範囲で,登っているのは,何とも光栄なことである.

<お三方に続いて見晴階段を登る>

見晴山荘
 一足先に見晴山荘に到着したお三方より,すこし遅れて,9時23分に花立山荘に到着する.
 大倉からの所要時間は2時間18分.遅い!
 私は休憩を取らずに,そのまま定速で登り続けるが,早々とガレ場の手前でお三方に追い抜かれる.そうこうしている内に,下山してくる韋駄天のS藤さんとすれ違う.

<花立山荘にて>

■大きなシカ
 ガレ場の近くで,立派な角を持つ大きなシカが居る.
 以前,小屋番のOさん(もう小屋番を止めた方)に伺ったことがあるが,このシカは,雄の兄弟シカの弟分だそうである.
 私が立ち止まって,写真を撮っているのには眼もくれずに,草を食んでいる.

<花立山の大きなシカ>

■お三方とほぼ同じ時間に塔ノ岳山頂へ
 花立山でモタモタと写真を撮っている間に,先行のお三方の姿が見えなくなる.
 9時32分,花立山を通過する.辺り一面に霧が掛かっている.多分,今,雲の中に入って居るのだろう.
 ここから先はほぼ平坦な道である.こんなところでは,この私でもかなり速歩で歩けるので,歩行速度を上げる.
 9時37分,金冷シを通過する.私を待っていてくれたのかも知れないが,ここで三角髭のTさんに追い付く.
 その後,歩行速度をさらに少し上げて登り続ける.
 山頂直下の最後の階段で,先行の韋駄天のTさんと,三度笠のYさんの後ろ姿が見えるようになる.そして,最後の木道階段で,先頭を行く韋駄天のTさん,三度笠のYさん,そして,三角髭のTさんが同じ階段を登っている光景をデジカメに収める・・・が,シャッターを押してから実際にシャッターが切れる間のタイムラグで,先頭のTさんの後ろ姿が陰に隠れてしまった.珍しい写真だったのに・・残念至極.

                    ↑ この木の枝の陰に韋駄天のTさんが居る
                                    一番後ろが三角髭のTさん,その前が三度笠のY内さん
  
■塔ノ岳山頂
 9時50分,塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間44分.途中までフックリ歩いたにしてはマアマアのラップという所か.山頂の気温は20.6℃.風はないが涼しくて心地がよい.
 また儀式としての写真を一通り写す.
 残念ながら雲が湧いている.丹沢の山々は見えているが,富士山は相変わらず雲の中である.
 山頂で少し涼んでから,三角髭のTさんと一緒に尊仏山荘に入る.

<塔ノ岳山頂>

■尊仏山荘
 尊仏山荘に入る.先客はT田さん.今日のT田さんは随分と早いご到着である.
 「今日は随分と早いですね・・・」
 「今日は途中で休憩を取らない代わりに,ユックリと登りました.そうしたら結局早く到着しましたよ・・・」
 今日の小屋番はオーナーのHさん.営業部長は不在.
 数分雑談をしていると,N村さんがご到着.どなたかが,
 「あれ~っ・・・! 大三郎さんはどうしたの・・」
と伺う.
 「先に行ってくれと言われたので,置いて来ちゃった・・・」
 程なく,大三郎さんもご到着.
 全員でしばし雑談.

<尊仏山荘のご常連>

■韋駄天のTさんを囲んで記念写真
 下山開始前に,リハビリ後山頂まで発登頂の“韋駄天のT”さんを囲んで記念写真を撮る.
 何よりも嬉しい写真である.また,明日から,韋駄天のTさんの塔ノ岳山頂までの日参が始まる.
 それにしても,韋駄天のTさんの回復力の早いことには驚かされる.

<塔ノ岳山頂でTさん復帰の記念写真>

■ユックリと下山開始
 10時38分,一同揃って下山開始.
 途中,塔ノ岳山頂近くの階段で,登ってくるK大Nさんとすれ違う.さらに,10時49分,金冷シで,キャベツのT添さんとすれ違う.丁度居合わせた皆さんと一緒に写真を撮る.
 途中で,一行は,多少バラケたが,リハビリ中の“韋駄天のT”さんの下山速度に合わせて,ユックリ,ユックリと下山し続ける.


<金冷シにて>

■サルスベリが見事な大倉
 その後もノンビリと下り続ける.
 標高が下がるにつれてだんだんと蒸し暑くなる.三々五々と登ってくる登山客とすれ違いながら下り続けるが,12時を過ぎるとさすがに登ってくる登山客は少なくなる.
 やがて,大倉に近付く.民家の庭先でサルスベリが見事な花を咲かせている.正に今が見頃.花オンチの私でさえ,ついつい見とれるほどの美しさである.
 13時丁度にバス停大倉に到着する.

<大倉の民家のサルスベリ>

■大倉屋で懇親会
 バス停近くの大倉屋に立ち寄って,韋駄天のTさん復帰祝を行う.お祝いと言っても,その本音のどこかに,何でも良いから懇親会を開く口実が欲しいという下心が,チョッピリ見え隠れする.韋駄天のTさんには申し訳ないが・・・・
 懇親会は45分ほど続く.
 お仕舞いは,みんなで記念写真を撮る.
 冒頭の写真は,三度笠のYさん提供の写真をPowerPiontで,一寸弄ったものである.

<大倉屋で懇親会>

■無事帰宅
 13時45分頃,懇親会はお開きになる.
 一同,13時52分発渋沢行のバスに乗車する.渋沢駅でお別れ,私1人だけ小田原行の電車に乗る.小田原駅での東海道本線上り電車への接続が悪くて,20分ほど待たされて,15時04分発特別快速高崎行に乗車する.
 大船駅でのバスの接続は良かったが,自宅近くの交差点で,タクシーの接し九時湖があり,影響で大渋滞.普段なら8~9分で自宅近くのバス停に到着するはずだが,30分近くも掛かってしまう.
 おかげでテレビ水戸黄門には間に合わない(これは冗談ですヨ・・平素,常に水戸黄門を見ているわけではない
).
 話は変わるが・・・
 今月末に開催される某展覧会に,20号の水彩画を1枚出展する予定である.ところがどうも仕上がりが不満である.残り少ない日程の中で,何とか仕上げなければならないが・・・どうなることやら.こんなことを書くと,急に不安になってくる.

<ラップタイム>

 7:06  大倉歩き出し
 7:32  観音茶屋
 7:50  見晴山荘
 8:23  駒止茶屋
 8:43  堀山の家
 9:23  花立山荘
 9:37  金冷シ
 9:50  塔ノ岳山頂着(20.8℃)
10:38      〃  発
10:49  金冷シ
11:01  花立山荘
11:38  堀山の家
11:52  駒止茶屋
12:23  見晴山荘
12:38  観音茶屋
13:00  登山口

 [山行記録]

■水平距離         7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:06
  塔ノ岳  着       9:50
 (所要時間)  2時間44分(2.73h)
 水平歩行速度   7.0km/2.73h=2.56h
 登攀速度    1269m/2.85h=445.3m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:38
  大倉   着       13:00
 (所要時間)  2時間22分(2.37h)
 水平歩行速度     7.0km/2.37h=2.95km/h
 下降速度     1269m/2.37h=535.4m/h
                                   (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a0d681bbe1f8b24407e37b670057ca71
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/959ba405034cfcfb097cf0cd69231dd0



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