中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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歩いて巡る中山道六十九宿(第15回);第4日目(4);三条大橋で万歳

2013年01月03日 07時42分20秒 | 中山道六十九宿

                           <三条大橋は目の前だ>

 歩いて巡る中山道六十九宿(第15回);第4日目(4);三条大橋で万歳
            (五十三次洛遊会)
      2012年11月16日(金)~19日(月)

第4日目;2012年11月19日(月) (つづき)

<三条大橋>

■みんなで三条大橋を渡る
 12時26分,私達は揃って三条大橋を渡る.
 このときばかりは,歩道一杯に広がって渡っている一行をとがめ立てする気にはならない.特段,廻りの方々に迷惑をかけているわけではないので・・・・鎌倉案内のときは,右側一列を朽ち酸っぱく言っているが・・・
 足掛け3年に亘って,歩き続けた中山道六十九宿の旅を成就する瞬間である.

<三条大橋を渡る>

■鴨川の流れ
 橋の欄干越しに鴨川の流れを見つめる.
 ここには私の青春時代の思いでも重なっている.“万感の想い”ってこのことなんだろうな.50年余り前の私は,今,こうして中山道六十九宿の旅をしようとは想像すらできなかった.
 橋を渡りながら,昔,昔のことを回想する.
<鴨川の流れ>

■擬宝珠の刀傷
 12時27分,擬宝珠に残る刀傷をシゲシゲと眺める.沢山の観光客が刀傷に触るためか,刀傷の所が変色してピカピカしている.
 私達以外の観光客も次から次へと訪れている.う. 擬宝珠の刀傷について,ここで今更記述することもないだろう.
 12時28分,三条大橋右岸側(弥次喜多像前)に到着.

                    万歳!!

 無事,中山道六十九宿を完歩した.
 
<擬宝珠の刀傷>

       <完歩記念写真>

■和やかな表情
 弥次さん喜多さんの銅像の前で,私達一行のポートレートを撮影する.
 皆,嬉しそうな顔をしている.
 
 
 
 
 
 

■河原で集合写真
 これで旅は無事終わった.
 喜びの余韻に浸りながら,全員で鴨川の畔へ下りる.そこで集合写真を撮る.

<鴨川で集合写真>

■昔の鴨川の写真
 古いアルバムを開いてみる.
 “あったぞ・・! 昔の三条大橋だ!”
 昭和34年(1959年)5月10日,私はニコレット(コニター35mm)といカメラを片手に持って,京都北部に架かる御園橋から歩き始めて,南にある塩小路橋まで,時には鴨川の中をジャブジャブ歩きながら橋の写真を撮り歩いたことがある.
 そのときの回顧録は,いずれ機会を見て纏めておきたいと思っているが,取りあえずは,53年前の三条大橋の写真だけ披露しておこう.なお,この頃,私は写真マニアだった.ときどき写真(勿論白黒写真)を摂って,押入れを暗室代わりにして,写真の現像焼き付けを自分でしていた.今思い出しても“写真いじり”は面白かった.
 当時はまだ貧しい時代だったので,観光客の姿は殆どなく,この河原で遊ぶのは近隣の方々が大半だった.
 写真の下に,青インクボトルにペン先を浸しながら書いたメモが残っている.そこに,
 「・・・・以前,(橋の)東詰に高山彦九郎の銅像があった」
と書いてある・・・ということは,昭和34年の時点では,この銅像は無かったのだろうか?
 当時のことは全く覚えていないので,何とも不思議な気持ちになる.
 上の集合写真を見ると,河原はすっかり舗装されて綺麗になっている.でも昭和34年の写真を見ると,堤防の上は芝生になっている.当時,ときどきこの芝生で昼寝をしたことを懐かしく思い出す.

<53年前の三条大橋>

<みんなで昼食そして解散>

■“CHAIMON IMODOKORO”に入る
 12時42分,再び三条大橋を渡って鴨川の左岸に戻る.
 左岸の川岸にある“CHAIMON IMODOKORO”というお店で全員揃って遅めの昼食を摂ることになる.特にこの店を撰んだというわけではないが,たまたまリーズナブルなお値段で“それらしい”食事ができそうだと思ったからである.
 お店に入ってから気がついたが,どうやら“お芋”料理の専門店のようである.
 
                        <CHAIMOM  IMODOKOROの店頭とメニュー>

■まずはお水で乾杯
 案内された席は,客室の一番奥の隅っこ.
 まずは,お水で乾杯.もっともビールを賞味した方も居られるが・・・
 この店の料理は,1000円札1枚で,少しお釣りが来るほどの嬉しい価格である.散々歩いた後の空き腹にはちょっと物足りない量だが,それでも大満足.
 一同食事をしながら,楽しかった旅の日々を振り返る.
 
<まずは乾杯!>                                  <私が注文した料理>

<夕方まで京都見物>

■解散;さて何処を見物しようか
 13時30分頃,お開きになる.
 少々名残惜しいが,これで,中山道六十九宿巡りのチームは解散である.
 京都でもう一泊して京都見物をされる方,これから夕方まで京都を散策してから蛙方,近くに居られる親族や友人のところに向かう方など色々のようである.
 私も事情が許せば,京都でもう1泊して,秋の京都を堪能したかったが,既に関ヶ原で前泊している.そう何日も泊まり歩いているわけにはいかないので,夕方までどこか散策することに決める.
 “さて,何処へ行こうか・・”
 訪れて見たいところは沢山あるが,時間が限られている.
 “どうしよう・・・?”
 私は三条大橋の橋の袂で,どちらへ行こうか迷いに迷う.
 昔,下宿していた法然院付近から哲学の道を辿ろうか・・・でも,一寸遠いな.
 ならば,四条河原町の繁華街を経由して京都駅までブラブラと歩こうか・・・でも,繁華街を歩いてもつまらないな
 “じゃあ・・どうするんだ!”
 私の心の中に巣喰っているもう一人の私が騒ぎ出す.
 “そうだな,じゃあ~・・・東山辺りをブラブラ歩いて清水寺の紅葉でも見に行くか・・・”
 心の中のもう一人の私も,このプランで納得したようである.

■まずは円山公園へ行こう!
 三条大橋から鴨川の左岸を少し下ってから左折して,まずは円山公園に向かおうと思う.
 再び,先ほど昼食を摂ったお店の前に差し掛かる.
 もう大半の仲間はここを離れてそれぞれ別行動を取っているが,お店の前でリーダーお二人がまだ居られる.お二人が私の姿を見付けて,手を振っている.
 ”これからお二人はどうされるんだろう・・?”
 私はすんでのところで,お二人に,
 「一緒に東山地区を回りませんか・・?」
と声を掛けようかとも思ったが,それこそ余計はお世話かもしれない.それに,私一人で足の向くまま勝手に全速力で歩きたいなという気持ちが強かったので,
 「さようなら・・・」
と手を振って挨拶.
 そして,一人気儘な勝手歩きを続ける(詳細は次の「番外編」へ).

    ***********第4日目の纏め***********
                      (番外編を除く)
   
<ラップタイム>

 8:29  東横インから歩き出し
 8:34  大津本陣跡
 8:42  関蝉丸神社下社(8:48まで参拝)
 8:58  逢坂山峠
 9:00  関蝉丸神社上社
 9:12  逢坂山関所跡
 9:15  蝉丸神社
 9:47  閑栖寺
10:10  井筒八ッ橋本舗追分店(10:28まで買い物休憩)
10:41  山科地蔵
10:47  諸羽神社
10:51  来迎寺
10:52  JR山科駅前
10:59  禅林寺
11:00  史跡五条別れ道標
12:28  三条大橋(西到)着


[歩行記録]

■水平歩行距離      11.6km

■累積登攀高度      532m

■累積下降高度      603m

■所要時間(休憩時間込み)
   東横イン
発        8:29
   三条大橋着       12:28
   (所要時間)         3時間59分(3.98h)
   水平歩行速度     11.6km/3.98h=2.91km/h 

 ****************************

<第15回総括>

■歩行距離(km)
   第1日目                 12.0
   第2日目                 14.7
   第3日目                 19.0
   第4日目                 11.5
    (合 計)              57.2

■累積登攀高度(m)
   第1日目                 275
   第2日目                 105
   第3日目                   87
   第4日目                 532
    (合 計)              999

■累積下降高度(m)
   第1日目                 275
   第2日目                 107
   第3日目                   77
   第4日目                 603
    (合 計)            1,062

■歩行時間(休憩時間込み)(h)
   第1日目       5.20
   第2日目                5.62
   第3日目                7.62
   第4日目                3.98
    (合 計)            22.42


■水平歩行速度
(km/h)
   第1日目                  2.31
   第2日目                  2.61
   第3日目                  2.49
   第4日目                  2.91
    (合 計)     57.2km/22.42h=2.55km/h

      *************************

[付録]

 <昭和53年頃の鴨川>

■教の橋シリーズ
 若い頃から碌なことをしていなかった私は,昭和34年(1959年)5月に,何を思ったのか加茂川(鴨川の上流)から,川に架かる橋を片っ端から写真に収めている.何とも汗顔の至りだが,懐かしいので,ここに記録を止めることにする.
 これらの写真を眺めていると,古き良き時代のことが沸々と脳裏に蘇る.

<昔のアルバムより>

■懐かしい風景
 これは,昭和53年の上と同じ日に,北大路橋の上から友禅染の洗い流しをしているところを撮影したものである.このときの注記によると,ミノルタA2 というカメラで撮影して,月光A3という印画紙を使っているようだ.勿論,下宿先の押し入れに立て篭もって,自分で現像焼付けしたものである.
 この写真は白黒で残念だが,色とりどりの友禅は実に綺麗だったことを,今でも鮮明に覚えている.今,振り返って見ると,実に長閑で,ほのぼのとした情景であった.
 今は,もう,こんな風景は見られないだろう.
 余談だが,白黒写真には,今のカラー写真では中々表現できない”ほのぼの感”がとてもよく写っているような気がする.アナログ時代も満更棄てたものではないなと,この写真を眺めながら思っている.


                                                                               (番外編へつづく)

「中山道六十九宿」の前の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ca4276ab09ef31ca7e02075041a066b0
「中山道六十九宿」の次の記事[番外編]
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