中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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紅葉の浅間山;小諸から湯の平・天狗の路地を一回り(1):小諸郊外散策

2011年10月10日 03時31分50秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                <島崎藤村の井戸>

 紅葉の浅間山;小諸から湯の平・天狗の路地を一回り(1);小諸郊外散策
             (単独行動)
     2011年10月7日(金)~8日(土)

第1日目;2011年10月7日(金) 小諸郊外散策

<小諸略図>



<高速バスで小諸へ>

■難解なバスターミナルの場所
 故郷の小諸でヤボ用があって,1泊2日で今日から出掛ける.
 いきなりお金の話で恐縮だが,東京から小諸へ行くには,まずは長野新幹線で軽井沢まで行って,ここからしなの鉄道に乗り換えるか,あるいは佐久平駅から小海線に乗り換えて小諸へ行くのが普通の方法である.しかし,どちらもそれなりに高い料金なだけでなく,何回も乗り換えなければならないので,思ったよりも所要時間が掛かるし,結構,面倒でもある.
 そんなことから,このところ,私はJR関東バスをよく利用する.第一乗車券をインターネットで簡単に購入できるし,費用も新幹線利用の半分ぐらいで済む.また,所要時間も新幹線を利用した場合とそれほど大きな差がない.
 私は何のためらいもなく,JR関東バスを予約する.ただ,新宿のバス発着所が,現在工事中で,偉く遠い所にあると聞いていたので,十分に時間の余裕を見て,自宅を出発した.そして,新宿駅に到着したのは,バスの発車時刻の約40分前であった.
 暫く新宿に来ないうちに,新宿駅南口付近の構造が大分変わっていて,ただでさえ田舎者の私は,随分と戸惑ってしまう.でも,とにかく見覚えのある出口から外に出て,以前,バスの発着所があった場所へ行ってみる・・・が,どこにあったのか見当も付かない.
 まあ,こっちの方だったなと思い出しながら,ガードを潜ると,大きな高速バスターミナルの案内板が目に付く.でも,見ているだけでは,案内板の地図がなかなか頭に入らない.とにかく,案内板が指し示す方向に歩き出す.
 すると,これまで見たこともないような巨大な建物の脇に出る.暫くの間,この建物沿いに歩くが,やがて案内板がなくなる.田舎者は途端に困惑する.折からこの巨大な建物の中にずらずらと消えていく人の流れに遭遇する.この流れの交通整理をしている警備員のお兄さんに,バスの発着場所が何処にあるかを伺う.お兄さんは,とても親切に教えてくれる.
 そんなこんなで,新宿駅に到着してから,新宿高速バスターミナルに到着するまでに20分以上掛かってしまう.
 まだ,バスの発車時刻には少し時間があるので,バスの中で食べる昼食と飲み物を近くのコンビニで購入する.
 コンビニの近くにある電車のガードを見て驚いた.なんとこのガードは代々木駅東口に通じている.なんと,新宿駅から代々木駅まで迷いながら歩いたことになる.次回からは代々木駅で下車しようと心に決める.

■快適なバスの旅
 10時30分,小諸行バスは新宿高速バスターミナルを定刻に発車する.私の指定席は1A.つまり一番前の窓側である.とても見晴らしの良い席である.隣の1Bには乗客が居ないので,私1人で,悠々と2人分の席を使うことができる.
 都心を抜けるまで,かなりの渋滞で,都内最後のバス停,練馬駅前を通過するときには10分ほど遅延する.その後も,10分遅延したまま走り続ける.
 12時08分,寄居PAで10分あまり休憩.
 その後は順調に走り続ける.車窓から妙義山の絶景を眺めた後,長いトンネルを抜けて,
13時23分,佐久インター東へ到着する.ここからは一般道を走る.こうして,定刻より10分遅れの13時49分に小諸駅に到着する.

<妙義山;高速バスの車窓から>

<ヤボ用を済ませる>

■小諸市役所
 さて,どこをどう廻ったら一番効率よく仕事ができるかを考える.
 仕事のことを,このブログで記述するのは馴染まないので,内容は省略するが,まずは小諸の中心部にある小諸市役所の○○課を訪れる.
 市役所の受付て,○○課の所在を伺うと,別棟の第2庁舎にあるという.何処にあるのかが少々分かりづらいが,何とか○○課に到着する.
 ここで係長ほか2名の担当の方と打ち合わせをする.打ち合わせは30分ほどで終了する.

■某社小諸店
 市役所を後にした私は,今日第2のヤボ用がある某社小諸店を訪れる.某社小諸店は市役所から約2キロメートルほど西へ向かった所にある.少々蒸し暑い.よほどタクシーを利用しようかとも思ったが,久々の故郷なのでテクテク歩きを楽しむことにする.

<藤村縁の史跡>

■旅人の群れの道

 某社小諸店のヤボ用は小1時間で終わる.
 この道は北国街道.
 島崎藤村の「千曲川旅情の歌」の中で,「旅人の群れはいくつか畑中の道を急ぎぬ・・」
と歌われた場所である.北側を見ると,剣が峰,前掛山,黒斑山,高峯,烏帽子山が夕日を浴びて聳えている.
 私は懐古園の中にある美術館を訪れて小山敬三画伯の「浅間山」の絵を,是非,拝みたいなと思うが,今日は時間がない.

<路傍の道祖神>

■藤村縁の井戸と住居跡
 この近くで私の姉とその息子,それに私の弟の息子が開業をしている.折角,ここまで北野だから,姉の家に立ち寄るが,姉は不在.やむを得ない.
 ついでに,私が幼少期を過ごした辺りを少しばかり廻り歩いてから,市役所近くの弟の家を目指すことにする.
 こうなると時間が幾らあっても足りなくなる.
 あまり遅くなるのもマズイので,ほどほどのところで引き上げることにする.
 栃木で国道から枝道に入る.長いこと小諸をご無沙汰しているので,細かい枝道はうろ覚えだが,歩いている内にいろいろと思い出す.
 本町を横切って相生町に抜ける路地に入る.すぐに藤村が使っていたという井戸に突き当たる.井戸のすぐ北側に,藤村が住んでいた家があった場所がある.今は建物はなく駐車場になっている.

<藤村縁の井戸>


<島崎藤村縁の井戸>


<島崎藤村の住居跡>


<島崎藤村の住居跡>


<弟の家でネコ談義>

■寂れた商店街

 相生町に出る.
 小綺麗な商店街だが,シャッターを閉めたままの店がかなり多い.特に新幹線が開通してから,一層寂れてしまったようである.旧市民の一人として胸が痛む.
 市役所の建てられている看板に「買い物は市内でしましょう」と書いてある.切実である.

■夕食とネコ談義で夜が更ける
 弟の家に到着する.
 鍵が開いていたので適当に家の中に入る.誰も居ない.
 「FHです.勝手に家に入り込みました・・」
と携帯メールを打つ.
 30秒ほどで,弟と姪が現れる.
 「・・携帯メールとは恐れ入った・・・」
と笑う.
 明日は,弟,姪,それに私の3人,で浅間山へ行く予定である.
 私たち3人は無類のネコ好きである.
 夕食後のネコ談義で,夜が更ける.

<ラップタイム>

10:30  新宿高速バスターミナル(代々木)発(関東バス)
13:49  小諸駅 着
====================================
13:55  小諸駅歩き出し
14:10  小諸市役所(14:30まで用件)
15:05  某会社小諸店(15:30まで店長と面談)
15:37  諸地区周回
16:10  I氏邸
16:28  藤村井戸
16:29  藤村住居跡
16:40  赤坂某氏宅(泊)

[散策記録]

■水平歩行距離
     6.4km

■累積登攀高度     130m

■累積下降高度     110m

■所要時間(休憩時間込み)
  小諸駅発        13:55
  赤坂某氏宅着     16:40
 (所要時間)    2時間35分(2.58h)
(水平歩行速度)  6.4km/2.58h=2.48km/h
                                      (つづく)

「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1ef3c74a395cad5859f20da9a1b36ab1
「小諸・浅間山関連」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/65db5cbae078bbfd6c6b2e8c9deca038
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b84061b2ccfaaa888f07b3cb1e2b894b

        *********************

[編集後記]

2011年10月10日(月)
 体育の日,晴

 昨日(10月8日)に,ヤボ用と浅間山散策を終えて慌ただしく帰宅した.
 そして,10月9日はヤボ用の後始末のため,全く外出する暇もなく,ほぼ終日自宅で過ごす羽目になった.
 「こんな天気の良い碑に仕事とは・・・」
慚愧に堪えないものがある.これも甲斐性のない私には,生活維持のためにやむを得ないことではあるが・・・・・
 そして,昨夜の内から,
 「11日は,断固,塔ノ岳に登るぞ・・・」
と固く誓って就寝した.
 さて,今朝である.
 何時も通りに,4時に起床する.もちろん外は真っ暗.真夜中に雨が降っていたので,少々天気が気になるが,何とかなりそうだ.気温も,案外,暖かそうである.
 そういえば,今日は体育の日.祝日である.多分,塔ノ岳は混雑するだろうな.でも,体育の日に塔ノ岳に登るなんて素敵だ.
 尊仏山荘のネコに会うのを楽しみにして出掛けるぞ.
                               (愚痴おわり)



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2 コメント

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Unknown (お絵描きおばさん)
2011-10-11 10:27:21
私の夫の実家が小諸です。
記事を懐かしく拝見いたしました。

このところ小諸へは電車で行きにくくなってしまいました。そして実家に行くバスも廃止になり、市のコミュニティバスがあるそうなのですが、日曜日は走らないとか、昔より不便になってしまいました。

普通は昔より便利になったと言う事が多いと思うのですが、、、。

せっかく懐古園という素晴らしい観光地があるのですから、もっとにぎやかになってほしいものです。
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コメント,ありがとうございました. (FH)
2011-10-11 18:15:37
お絵かきおばさん

コメント有り難うございました.ご主人のご実家が小諸とお聞きして,とても嬉しくなりました.

おっしゃるとおり,懐古園は素晴らしい所ですし,北国街道ゆかりの史跡も沢山あるのに,どうもPRに熱が入っていないようで残念です.

趣味人倶楽部で,お絵かきおばさんの絵を拝見しましたが,素晴らしいですね.私もあやかりたいです.

また,是非,私のブログをお尋ね下さい.

どうも有り難うございました.
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