中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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紅葉の浅間山;小諸から湯の平・天狗の路地を一回り(2);湯の平

2011年10月11日 03時29分27秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                <逆さ浅間山>

 紅葉の浅間山;小諸から湯の平・天狗の路地を一回り(2);湯の平
             (小諸グループ)
     2011年10月7日(金)~8日(土)

第2日目;2011年10月8日(金) 湯の平

<登山地図>



<浅間山概念図>



<浅間山荘から長坂を登る>

■一の鳥居
 小諸に宿泊した私は,小諸在住の弟の車に乗って,朝7時過ぎに出発.弟,姪,それに私,身内ばかり3人の登山である.途中,コンビニに立ち寄って,自分たちの昼食と,火山館の小屋番K田さんへのお土産を購入する.
 林道を通って,7時37分に浅間山荘駐車場に到着する.
 身支度を整えて,7時56分に歩き出す.すぐに緑が美しい遊歩道に入る.暫くの間は,心地よい散策路が続く.
 蛇堀川に架かる橋を渡って,川の左岸沿いの道を遡る.登るにつれて,段々と大きな石や礫が増えて,山道らしくなる.川より少し高い所をトラバースしながら登り続ける.
 やがて,少し下って,8時37分に,川岸にある一の鳥居に到着する.進行方向右手の岩の中腹に神様らしい小さな祠がある.登山の無事を願って,参拝する.

<登山口の浅間山荘>


<一の鳥居>

水飲み場
 一の鳥居を過ぎると,登山道は二手に分かれる.蛇堀川沿いに登る道と,蛇堀川右岸を高巻きしながら登る道の二つである.私たちは蛇堀川沿いの道を選ぶ.
 橋を渡って,再び蛇堀川の右岸沿いの道を登る.この辺りから本格的な山道になる.登山道近くの木々が,色付き始めている.
 8時52分,水飲み場に到着する.美味しい水を味わいながらほんの数分小休止する.

<蛇堀川を渡る>


<水飲み場>

■不動滝
 やがて登山道は,蛇堀川右岸の急斜面沿いの道になる,路肩が崩れている場所があるので,足許を注意しないと,多少,危険である.
 やや急なトラバース道を進む.やがて右手前方の鬱蒼とした木の間から大きな滝が見え始める.不動滝である.滝の上部は良く見えないが,2段,ないしは3段の滝である.
 この滝では,何時もは酸化鉄(硫化鉄?)で真っ茶色の水が流下しているが,このところの降水量が多いためか,今日の不動滝の水は透明である.
 滝の脇の道を登りながら,滝の写真を数枚撮る.
      
           <不動滝>

■二の鳥居
 ジグザグで急な階段道を登り続ける.
 9時04分,二の鳥居に到着する.ここで先ほど分岐した高巻き道と合流する.ここで再び小休止する.休憩を取っている内に,2~3人の登山者に追い抜かれる.
 この辺りまで登ると,周囲の木々の紅葉も見頃間近である.
 登山道の過ぎ脇にあるナナカマドの赤い実が,私たちの眼を和ませてくれる.
 
<二の鳥居>


<今年は色付きが良く期待できそう>

■牙山が見え始める
 長い坂道が連続する.この辺りの坂道を長坂と呼んでいる.
 やがて右手前方の木の枝の間から,ギザギザと尖った牙山(ギッパヤマ)が見え隠れするようになる.この辺りの標高は2000メートルに近いので,紅葉も一段と進んでいる.
 前方には浅間山第2外輪山の山々が見え出す.火山らしいダイナミックな風景である.
 紅葉の見頃には,少し早いが,見事な紅葉が私たちを楽しませてくれる.

<樹林帯の向こうに牙山が見え出す>


<前方に浅間山が見え始める>


<蛇堀川の源流付近;火山館はもうすぐだ>


<火山館>

■カモシカは居ないかな

 左手前方には第二外輪山の山々が見え出す.素晴らしい眺めである.
 振り返れば,牙山が聳えている.眼下の谷は蛇堀川の源流が流れ出す所である.いかにも活火山らしい赤茶色の露岩が見えている.その辺りから強烈な硫黄の匂いが漂ってくる.
 外輪山の麓はまるで緑の芝生を敷き詰めたように見えるが,これらはすべて熊笹である.
 この辺りで,ときどこカモシカを見掛けることがあるので,目を凝らして辺りを見回す.今日は登山客が多いからかも知れないが,カモシカの気配すら感じられない.
 火山館まであと少しである.

<第2外輪山の山々が見え出す;カモシカの気配はない>


<火山館と浅間神社の鳥居>

■浅間神社
 硫黄の匂いが立ちこめる谷間を渡り,左岸の坂道を登る.
 やがて進行方向左手の高い所に火山館の建物が見え出す.そして,10時15分,火山館に到着する.まずは火山館の隣にある浅間神社を参拝する.
 火山館前のテラスは登山客で賑わっている.

<浅間神社>

■火山館でネコ談義
 火山館に入る.小屋番のK田さんが居られる.久々のご対面である.早速,K田さんへの,一寸した差し入れをお渡しする.
 暫くの間,K田さんを囲んで雑談をする.弟と私は,NPO浅間山クラブのメンバーである.本来ならば,私も足繁く火山館に通って,火山館の維持管理のお手伝いをする義務があるが,年会費を支払うだけで,全くお手伝いをしていない.何となく肩身が狭い思いである.
 話題が転じるが,弟も,姪も,私に輪をかけたようなネコ好きである.
 私が,丹沢の塔ノ岳山頂にある尊仏山荘のネコの話をする.
 「・・・どうです,K田さん・・・火山館でネコ飼いましょうよ.そうすれば私も足繁く火山館に通いますよ・・・」
とけしかける.
 数年前,K田さんは,たまたま迷い込んできたハトに,「トマト」という名前を付けて飼っていたことがある.ところが,無情にもある日を境にして,トマトは火山館から姿を消した.
 「ハトよりネコの方が利口だし可愛いよ・・・」
と駄目押しするが,K田さんは無反応.
 「そうだ! どこからかネコを連れて来ちゃおうか・・・」
 もちろん,これは冗談である.この辺りは上信越国立公園の中.やたらに動植物を持ち込むことは,自然環境を乱すので御法度である.だから,私たちも,口ではネコと言っているが,ネコなど連れて来る気は毛頭ない.
 「このごろ犬を連れて登ってくる人が多いので困っていますよ・・・」
とK田さんが言う.下手に注意をすると,何でダメなんだとくってかかる人がいるという.
 環境保全の難しさの一端が何となく分かる.
 それにしても,今日は連休の初日ということもあって,随分と登山者が多い.K田さんの予想によると,今日1日で800人ほどの登山者が登ってくるだろうとのことである.

<火山館で雑談>

<湯の平散策>

■Jバンド分岐
 10時30分,火山館を出発する.
 まずは急傾斜の登り坂がほんの少し続く.その後は唐松の樹林帯が続く.1~2年前,この唐松林の中でカモシカを見掛けたことがある.今日も,カモシカに出会えるかなという淡い期待があるが,今日は余りに登山者が多いので,カモシカは姿を現さないだろう.
 この辺りの標高は2000メートル近い.まだ紅葉の見頃には少し早いが,それでも黄金色に輝くカラマツの紅葉は実に見事である.
 10時41分,草すべり分岐に到着する.ここから草すべりへ向かえば,第2外輪山の一角にあるトーミノ頭近くに登ることができる.
 私たちは,そのまま浅間山登山道を直進する.浅間山から下山してくる何人もの人たちとすれ違いながら先へ進む.
 11時01分,Jバンド分岐に到着する.ここで何処へ行こうかと一寸迷う.このまま登山を続けて浅間山(前掛山)へ向かうか,それとも湯の平を散策するかである.

<草すべり分岐>


<Jバンド分岐付近の紅葉>


<Jバンド分岐>

■静かな湖畔で昼食
 折角の紅葉の季節なので,湯の平を散策することに決める.
 この分岐を左に進み,Jバンド方面へ向かう.途端に道幅が狭くなり,紅葉した木の枝を分けながら前へ,前へと進む.
 ここから先のルートは,残念ながら公開するわけにはいかないが,植生を乱さないように細心の注意を払いながら,湯の平の紅葉を楽しむ.
 上空には青空が広がっている.秋らしいちぎれ雲が少し浮かんでいる.振り返ると紅葉した唐松林の向こうに,そそり立つ大きな浅間山が見えている.
 やがて,第2外輪山の麓にある湿原に到着する.イノシシかカモシカが掘り返したかと思われるヌタ場はあちこちに散在している.
 私たちは湿地帯の近くに腰を下ろして,少し早めの昼食を摂ることにする.
 立ち止まるとさすがに寒いので,防寒具を羽織る.目の前には湿原が広がっている.その先には第2外輪山の一角である前掛山と牙山が屏風のように連なっているのが見える.
    
        <獣道を行く>


<湯の平から第2外輪山を望む>


湯の平から浅間山を望む>


<湯の平の湿原>


<湿原から浅間山を望む>

■逆さ浅間山
 昼食を終えた私たちは,12時05分,再び歩き出す.
 第2外輪山の山麓を辿りながら,湿原の風景を堪能する.この辺りには沢山の池がある.目線を下げて池を眺めると,水面に反射した浅間山が良く見える.
 ここで,逆さ浅間山の写真を,何枚も,何枚も撮る.

<池の水面に浅間山が映っている>

       
        <湿原の逆さ浅間山>

■再び火山館へ
 湿原の縁を回り込むようにして,獣道を辿る.小さな起伏をいくつか越えて,12時48分,草すべり分岐に到着する.途端に,沢山の登山客と遭遇する.
 往路を辿って,12時54分,再び火山館に到着する.

<再び火山館へ>


                                 (つづく)

「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4d63ee4dde60fc269793f9b27e239ea0
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8f5ecba6f0af0a71ae75b06bc6e5c21c

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[編集後記]

2011年10月11日(火)


 もう10月も中旬である.ついこの間,10月になったばかりだと思っていたのに・・・
 昨日(10月10日)は体育の日.8日に浅間山に登ったばかりだったが,中1日空けて,塔ノ岳を往復した.今年41回目の塔ノ岳である.
 天気予報は晴だったが,山は終日曇.少々気温が高く,湿度も多かったので,山頂までの所用時間は2時間39分を要した.
 丹沢も標高が高い所は,そろそろ紅葉が始まっている.山頂付近で,紅葉の写真を沢山撮ってきた.塔ノ岳山頂から丹沢山方面に紅葉を見にでかえる.結局はキレットの手前で引き返した.
 今回の塔ノ岳登頂記録は,明日,このブログに記載する予定である.
 今朝は,少し早く3時15分に起床する.辺りはもちろん真っ暗で,物音一つ聞こえてこない.
 まずはパソコンの電源をONにして,昨夜来のメールを眺める.ローキー山脈でご一緒した方,鎌っこ倉ぶ関係,山旅スクール5期関係の方々からのメールが十数通届いている.
 午前中は,某美術協会の研究会に出品する水彩画の制作を始めようかと思っている.それに,来月歩く予定の中仙道六十九宿の資料作成を頑張らなければ・・・
 このところ,何かと忙しくって・・・・参ったナ
                               (愚痴おわり)
 



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