
<丹沢山に向かう下り坂のシロヤシオ>
ちょっぴりシロヤシオが咲いている丹沢:塔ノ岳(今年27回目)
(登り単独・下りT中氏ほかに同行)
2012年5月30日(水) 曇
<塔ノ岳山頂へ>
■平日なのにバスは混雑
5月も今日を入れて後2日で終わりで.
5月に入ってから塔ノ岳に登ったのは昨日までに6回だけ.天気が良い内にせめてもう1回ぐらいは,塔ノ岳へ登っておきたいなと思う.幸いなことに,今日30日は天気も何とか持ちそうなので,急に塔ノ岳に出掛けることにする.今年になって,27回目の塔ノ岳詣でである.
今日の電車は平日ダイア,例によって小田原駅で猛ダッシュの駆けっこをして,渋沢発大倉行の1番バスに乗車する.バスは平日にしては沢山の立ち席がでるほど随分と混雑してる.韋駄天のTさん,三角髭のTさん,N村さん,Y内さん,ホッシーさん,Y川編集長などご常連の皆様も乗車している.
バスは6時58分に大倉に到着する.N村さん,ホーシーさんなどご常連の皆様が次々に塔ノ岳に向けて歩き出す.私は,また,例によってモタモタ.どうしても,先発隊の皆さんより一呼吸遅れて,7時07分に漸く大倉から歩き出す.
何時も持っている記録用の小さなノートを開いて,前回の記録を見ると,偶然にも歩き出しの時間が一緒である.以後,前回のラップと比較しながらのノンビリ登山になる.
急坂の舗装道路を登山口に向かう.右手の畑付近からアマガエルの鳴き声が聞こえてくる.
■見晴階段
登山口から登山道に入る.私の前後には沢山の登山客が数珠つなぎになっている.
克董窯付近で,先を歩いていたY川編集長に追い付く.次回の『掲示板』のことを少しお話ししてから先に行かせてもらう.
この辺りは雨が降っていたのか,路面は濡れていて,かなり滑りやすくなっている.
7時44分,雑事場ノ平に到着する.ここまでくると,涼しいそよ風が吹いている.そよ風が火照った身体に心地よい.
7時46分,見晴茶屋を通過して,見晴階段に差し掛かる.坂の上を見上げると沢山の登山客が数珠つなぎになっている.階段の遙か上の方にホッシーさんの後ろ姿が見えている.
この辺りの気温は手許の温度計で180℃.湿度が高くて蒸し暑い.
「こりゃあ・・・無理してはマズイナ・・」
安全第一をモットーとする私は,絶対に脂汗をかいたり,呼吸が荒れてしまうような歩き方はしないぞと,自分に深く言い聞かせる.
<見晴階段>
<駒止階段>
■残念ながら富士山は見えない
8時15分頃,駒止階段を登る.ホッシーさんが私のすぐ前にいる.
階段を登り切って,堀山の尾根道に入る.
8時14分,上から走りながら下ってくるY沢さんとすれ違う.そして,間もなく,富士見台.残念ながら今日の富士山は雲の中.それでも諦めきれずに,雲ばかりの写真を撮る.
堀山の標識のところで,ホッシーさんのすぐ後ろを歩く.
「誰が後を付けているかと思ったら,あんたなの・・・」
と言われながら,追い越させて頂く.
<富士山は雲の中>
■萱場平
8時35分,堀山の家を通過する.辺りには誰も居ない.
戸沢分岐までの坂道も,全くのマイペース.汗を余計にかかないように登っているので,疲労感が全くないまま,8時55分に萱場平を通過する.
萱場平で1人の先客が休憩を取っているが静まり返っている.木道の間に自生しているアザミが今年も青々と元気である.
<萱場平>
■花立山荘
何人もの若い登山者に追い越されながらも,漸く後7分坂に到着する.雲間から相模湾がうっすらと見えている.
階段の途中で,下山してくるN村さんとすれ違う.何時ものように一言二言挨拶してすれ違う.
9時33分,金冷シを通過する.
<花立山荘・残念ながら富士山は雲の中>
■花立山から馬の背
花立山を過ぎると,気分が一転する.もう山頂も間近である.
相変わらず霧が立ちこめているが.新緑の山肌がとても綺麗である.
馬の背の下りに入る.登山道の周囲のツツジが見頃を迎えている.美しい風物をデジカメに収めながらユックリと風景を楽しむ.
<花立山からの眺望>
<馬の背のツツジ>
■下山してくるご常連とすれ違う
9時38分,金冷シから最初の階段で,下山してくる三角髭のTさんとすれ違う.早速,笑顔が素敵な写真を撮らせて貰う.
次いで,韋駄天のTさんとすれ違う.
韋駄天のTさんと,私のブログについて立ち話.
Tさんは,最近,パソコンを使い始めたので,「パソコンを使って楽しい登山」をテーマにした資料を,私のブログで公開することにする.この資料は2年ほど前に某所でお話しをしたときに使ったものである.このブログで,次回辺りから数回に分けて掲載しようかと思っている.
<三角髭のTさん>
■塔ノ岳山頂
9時48分,塔ノ岳山頂に到着する.手許の温度計で気温16℃.大倉からの所要時間は2時間41分と相変わらずさえない.
山頂周辺には雲が湧いていて,相変わらず視界が悪く,富士山は完全に雲の中である.すでに数名の登山客が山頂で休憩を取っている.
視界を雲に遮られているので,周囲の山は殆ど見えないが,例によって儀式として山頂からの写真を一回り撮る.
<塔ノ岳山頂>
■尊仏山荘
尊仏山荘に入る.先客はY中さん,Y内さん他.小屋番はW田さん.何時ものように300円也のお茶を所望する.
ネコのミー君がノンビリモード.さっそくネコの写真を撮る.
足の踵の痛みのことや,形成外科の話をしていると,ホッシーさんが尊仏山荘に到着する.
<ミー君>
<キレットまで往復>
■綺麗なシロヤシオ
今年のシロヤシオは良くないと聞いている.でも,まあ,キレット辺りまで見に行こうかということになる.少しぐらい下山が遅くなっても,今日は平日だからバスも混雑しないだろうという読みもある.
10時06分,Y中さん,Y内さんと3人で,丹沢山への登山道をキレットまで行ってみる.
今年のシロヤシオは,ガッカリ.
でも,山頂から少し下った左側のシロヤシオだけは,まあまあ咲いている.見応えのある木はこの1本だけ.後は葉っぱだけ.ただ,「ナントカ」ツツジがとても綺麗である.
<キレット中間付近のシロヤシオ>
<キレットの手前で見事に咲いている>
■キレット
10時21分,キレットに到着.
キレット手前にシロヤシオが群生しているが,今年は全く花がない.残念!
このまま,ご一行とお別れして,ついでに丹沢山まで行ってしまおうかと,フト思うが,リュックを尊仏山荘に置いているので断念する.
<キレット>
■ノンビリと塔ノ岳山頂へ戻る
ほんの1~2分,キレットの周辺を見回した後,もう一度塔ノ岳山頂へ戻る.
途中でホッシーさんも合流.尊仏山荘直下の道端に立ち止まって,花を愛でながら立ち談義後,急な登り階段を登って,また塔ノ岳山頂に戻る.゛
<丹沢山へ向かう稜線>
<塔ノ岳山頂から下山>
■ユックリと下山開始
10時39分,塔ノ岳山頂を出発.T中さん,Y内山,私の3人で下山開始.
私には花のことはほとんど分からないが,同行のお二人は,花に詳しい.私には単なる雑草にしか見えない平凡そうな草が,「ナントカ」という絶滅種だという.なるほど,草花も知れば知るほど奥が深いなと感心する.
私は足早には下山できない.お二人が花で寄り道をしている間に,私は先にユックリ下山し続ける.これで,お二人と丁度良い下山速度になる.
■快調なチャンピョンと編集長Y川さん
10時51分,金冷シ手前の階段を下っていると,大きな荷物を背負ったチャンピョンとすれ違う.
「写真を撮りますよ・・・」
と言うと両手を挙げてポーズ.
伺うと今日は後2回の登って,累計4千××回登頂.凄い!
10時54分,金冷シを通過する.ここで,登ってくる編集長Yさんとすれ違う.今日はYさんも山頂まで登ってこられた.
<ボッカ中のチャンピョン>
■登山客とすれ違いながら・・
11時03分,花立山を通過する.
下から登ってこられた2人の女性が私に声を掛ける.
「先ほどお会いしましたね.もう下ってこられたんですか・・・!」
と私に声を掛けてくる.一瞬,誰か分からなかったが,登山途中,雑事場ノ平付近で追い越させて頂いた女性である.何時も常連の中では一番遅いなと自覚している私は,速いといわれても,とても,とても,ピンと来ない.
「ええ・・まあ,・・・山頂の小屋で一休みして,ちょっと先までシロヤシオ見に行ってきましたよ」
と訳の分からない返事をするにとどめる.
続いて,何組かのグループから,
「随分速い下山ですね・・・」
と話しかけられる.
「速いっていわれても,オレ達は早い時間に登りはじめたんだもの・・・」
とT中さんと私がブツブツ.
■順調に下山する
12時57分に大倉に到着する.
途中で少し早足にすれば,12時52分のバスに十分間に合ったが,早く帰宅しても仕方がない.
下りは,山頂から2時間18分掛けて,ゆっくりペース.
大倉発13時22分のバスに乗車.バスは空いている.渋沢,小田原両駅の電車乗り継ぎも良くて,14時30分頃,無事,大船に到着する.
<ラップタイム>
7:07 歩き出し
7:29 観音茶屋
7:46 見晴茶屋
8:19 駒止茶屋
8:35 堀山の家
9:19 花立山荘
9:33 金冷シ
9:48 塔ノ岳山頂着(16.0℃)
10:06 〃 発
10:21 キレット着
10:22 〃 発
10:36 塔ノ岳山頂着
10:39 〃 発
10:54 金冷シ
11:11 花立山荘
11:46 堀山の家
12:00 駒止茶屋
12:24 見晴茶屋
12:39 観音茶屋
12:57 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高 1269m
■登攀所要時間(雑談時間を含む)
大倉 発 7:07
塔ノ岳 着 9:39
(所要時間) 2時間41分(2.68h)
水平歩行速 .0km/2.68h=2.61km/h
登攀攀速度 1269m/2.68h=473.5m/h
■下降所要時間(休憩時間を含む)
塔ノ岳 発 10:39
大倉 着 12:57
(所要時間) 2時間18分(2.30h)
水平歩行速度 7.0km/2.30h=3.04km/h
下降速度 1269m/2.30h=551.7m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/483ce3cdc645859953ccf64ea50b5418
「丹沢の山旅」の次回の記事
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