<梶原の梅が見頃>
春雨の鎌倉;中央公園から鎌倉山裏通り・七里ヶ浜へ
(ロッキー同窓会)
2012年3月5日(月)
<散策地図>
<プロフィールマップ>
水平歩行距離 10.1km
累積登攀高度 360m
累積下降高度 363m
<鎌倉中央公園へ>
■湘南モノレールに乗ってみたい
昨日(3月4日),1泊2日の塔ノ岳・丹沢山の旅を終えた私たちは,本日,鎌倉を散策することのなっている.所が,残念ながら,今日は終日雨の予想である.参加者はわざわざ名古屋から来られたS田夫妻.案内役はFHこと私.
S田夫妻の希望は,自分たちでも行けるポピュラーな観光コースではなく,鎌倉らしいところを歩きたいとのこと.加えて梅の開花も例年より大分遅れているので,観梅もあまり期待できない.雨の中,どこを散策したらよいか,少々迷ったが,結局,大船駅から鎌倉市内を南へ串刺しにするように,七里ヶ浜まで歩くことのする.
まずは,9時丁度に大船駅に集合することに決める.七里ヶ浜の某ホテルに宿泊しているS田夫妻には,横須賀線電車で大船まで来てもらう.S田夫妻は大船駅で多少迷われたようである.
大船から江ノ島まで,湘南モノレールが走っている.余談になるが私が現役時代は通勤に利用していたが,一般には観光用のモノレールというイメージが定着しているようである.
S田夫妻が,一寸だけ湘南モノレールに乗ってみたいというので,僅か一駅だけだが,大船駅から富士見町までモノレールに乗ることにする.たった2分間のモノレール旅である.モノレールの運転間隔は7分ごと.かなり頻繁に発着するので,待ち合わせの時間も殆どなく電車は発車する.モノレールは,高いところを走るので,それなりの展望が楽しめるはずだが今日は冷たい雨が降りしきっている.電車の窓ガラスは雨滴と暖房で曇っていて展望もきかない.
<湘南モノレール大船駅>
■鎌倉中央公園に到着
9時32分,富士見町駅に到着する.
駅前の路地を抜けて,薬師堂跡を通過し,9時55分に山崎口から鎌倉中央公園に入る.
雨が降り続けている.公園には殆ど人影がない.しし岩から広場のある谷戸へ向かう.休憩所で,小休止後,農地沿いに谷戸を遡る.
<鎌倉中央公園山崎口に到着>
<谷戸を遡る>
■中央公園梅園
10時06分,谷戸の一番奥にある梅園に到着する.
梅園の梅の蕾はまだ固い.例年,ここの梅の開花は遅いが,今年も咲き始めるのは,まだまだ先のようである.残念ながら,ここの梅は諦めて,往路を引き返す.
<中央公園梅林>
■疎林広場
休憩所前から山道に入る.5分ほどジグザグ道を登ると尾根沿いの疎林広場に到着する.あいにくの雨だが,谷戸越しに台峯緑地の山が霞んで見えている.
足許には麦畑がある.誰も居ない広場で,立ち休憩を取ってから,疎林広場を抜けて,舗装された坂道を下って,上の池に到着する.さらに,下の池付近まで下って,公園入口にある「しし岩」を遠目に見てから,往路を少し引き替えず.
管理棟の1階を通り抜けて,ハーブ園をザッと見物する.その後,狭い階段道を登って,鎌倉中央公園に隣接sる住宅地の中の公園に出る.
<疎林広場の麦畑と台峯緑地>
<古刹を経由して深沢で昼食を摂る>
■大慶寺と等覚寺
10時45分頃,バス停鎌倉中央公園入口付近から,寺分3丁目の住宅地(俗称;大平山丸山住宅地)を深沢方面に向かう.なだらかな下り坂である.
同行のS田夫妻が,周囲の住宅を見ながら,
「・・・随分,高級な住宅地ですね・・」
と感想を言う.
私もこの住宅地の一角に済んでいるので,“高級”と言われるのは有り難いが,
「・・これから散策する鎌倉山には,ド肝を抜かれるほど素晴らしい住宅地ですよ・・・そこと比較したら月とスッポンですよ・・・ですから,この辺りは極々庶民的な住宅地ですよ・・」
と答える.
大平山丸山住宅地から石段を下ると,古くからある深沢の住宅地に入る.
暫く進むと,大慶寺に到着する.茅葺きの山門が見えている.かつてこの寺は,言わずと知れた巻頭十刹に数えられる大寺院であった.
さらに住宅街をくねくねと続く路地を進んで,11時12分に等覚寺に到着する.ここは梶原景時縁の寺なので,ちょっと立ち寄って参拝する.等覚寺の山門も茅葺きである.
たまたま,大慶寺,等覚寺ともに茅葺きの山門である.
<等覚寺>
■深沢の某レストランで昼食
等覚寺から深沢小学校の脇を通って,藤沢鎌倉道路に出る.交通量が多いとおりである.まだ,昼食には少し早いが,これから先へ行くと,食事をするところがないので,11時35分,深沢交差点近くのレストランに入る.名古屋を中心に展開するチェーン店である.
まだ早い時間なのに結構たくさんの客が入っている.
ごく頃合いのメニューを注文する.
<昼食のメニュー>
<鎌倉山へ>
■田園風景を楽しむ
昼食を終えて,12時頃,レストランを出る.
深沢の交差点から笛田の谷戸を遡る.谷戸の中央の舗装道路をそのまま歩くのでは味気ないので東側の山裾に沿う未舗装の道を歩く.進行方向右手には田畑が広がっている.
左手には古い農家風の家が続く.その中にひときわ立派な茅葺きの民家がある.ここは個人宅なので,ブログに写真を載せるのは自粛する.更にこの道を進むと,向ヶ谷の住宅地に突き当たる.
ここから,民家の間の狭い路地に入る.入口は一寸分かりにくい.
■白梅・紅梅が咲く坂道を登る
狭くてクネクネした路地を抜けると,急な登り坂になる.路地沿いの民家の山や庭先に咲く草花を楽しみながら登り続ける.
老人福祉教養センターの建物の裏手を通過する.高度が増すにつれて,だんだんと見晴らしが良くなる.そして,12時39分に,鎌倉山ロータリー近くで鎌倉山の尾根筋に到着する.
■鎌倉山ロータリー近くからの展望
尾根道に出るとすぐに駐車場がある.この駐車場から常盤緑地周辺の展望が楽しめる.ここで小休止.
その後,桜並木の自動車道「さくら通り」の北側に沿う閑静な裏道を歩く.鎌倉山の尾根から少し下の急な斜面沿いのトラバース道である.所々から大船,六国見山辺りの眺望を楽しむことができる.
<鎌倉山ロータリー近くからの展望>
■鎌倉山裏道
やがて,竹林の中を通過して,是までの未舗装の道路から舗装道路に出る.民家の間から,江ノ島方面の海が垣間見える.
突き当たりを左折して,そのまま裏道を進むと,鎌倉では有名な高級レストラン「ローストビーフ鎌倉山」に到着する.私など敷居が高くて到底入れない高級店である.お店入口の雰囲気を一寸だけ嗅がせてもらい,通過する.
<ローストビーフ鎌倉山入口>
■鎌倉山碑
裏道はやがて行き止まりになる.
行き止まりから急な階段を下って,バス停見晴付近で,一旦,さくら通りに出る.さくら通りを,ほんの少し東へ進むと鎌倉山碑に到着する.この碑には昭和初期の有名なフィクサー菅原通齋と鎌倉山開発の経緯などの説明が刻字されている.
ここから,階段を下って谷間に入れば,夫婦池公園に出ることができる.
<鎌倉山碑>
■裏道から七里ヶ浜沿いの住宅地へ
鎌倉山碑から,再び北側の尾羅道に入る.閑静で野趣豊かな未舗装砂利道である.
砂利道の両側は,鬱蒼とした森である.そのなかに,とてつもなく広い屋敷が幾つもある.屋敷の門からずいぶんと長い道を通らないと家屋に行けないほど広い.
「毎日,新聞受けまで新聞を取りに行くのが大変だね・・・」
と,やっかみ半分の感想を言う.
バス停若松で右折して,尾根を越える.突き当たりが三叉路に担っている.この三叉路を右折して,さくら通りから1本南側の道路に入る.この道路は,丁度,七里ヶ浜住宅地沿いの断崖の上に位置している.
さすがに鎌倉を代表する高級住宅地である.道路の両側には,ため息が出るほど,立派な邸宅が並んでいる.
「私たちには関係のない高級住宅地ですね・・・」
と思わずため息が出る.
<鎌倉山2丁目の高級住宅地>
<霊光寺を経て七里ヶ浜へ>
■七里ヶ浜東住宅地
鎌倉山2丁目の道路は,やがて,広町緑地に突き当たって終わりになる.突き当たりにある短い階段を登ると広町緑地に入ることができる.
私たちは,突き当たり左手の長い階段を2本立て続けに降りて,七里ヶ浜東住宅地に入る.この住宅地は,現在,FHが住んでいる大平山丸山住宅地と,ほぼ同じ頃開発された似たり寄ったりのレベルの住宅地である.鎌倉山の住宅地と比較すると,ぐっと庶民的になる.ここの住宅地は,歩いていても,何となく気が楽である.
広い道幅のバス通りに沿って,暫くの間,なだらかな下り坂を南へ歩く.
バス停田辺広町の十字路を右折して七里ヶ浜小学校に向かう.そして,小学校入口付近から行合川沿いの谷戸道に入る.
■行合橋から霊光寺へ
行合橋の三叉路で右折して,坂道を登る.
13時46分,霊光寺山門に到着する.山門周辺は,長雨で大きな水たまりになっている.霊光寺の本堂は,前方の階段を尾根まで登ったところにある.
降りしきる雨の中を,わざわざ尾根まで登るほど,私たちは信心深くないので,お参りは省略して,霊光寺を後にする.
<霊光寺山門>
■日蓮上人雨乞いの池
霊光寺山門から霊光寺境内沿いに西へ向かう.
すぐに,日蓮上人雨乞い池沿いの道になる.降り続く雨のために,池には満々の水が貯まっている.なかなかの風景である.
<日蓮上人雨乞いの池>
■急坂を登って七里ヶ浜2丁目住宅地へ
雨乞いの池を通り過ぎると,急な登り坂になる.結構長い坂道である.この坂道を登り切ると七里ヶ浜2丁目住宅地に辿り着く.
住宅地内の海に近い道を進むと,自動車は行き止まりになる.その手前の狭い駐車場に立つと,枯れ枝の間から七里ヶ浜の海岸が見下ろせる.ここで立ち休憩を取る.
<駐車場から木の枝を通して七里ヶ浜海岸が見える>
■警報機のない踏切を渡って七里ヶ浜駅へ
駐車場の片隅から,ブロックを乗り越えて,七里ヶ浜へ下る階段道に入る.
「えぇ~っ! こんなところ通るんですか」
と同行のS田夫妻がビックリする.でも,立派な公共道路である.
5分ほど,階段ばかりの道路を下ると,江ノ電の踏切がある.この踏切には警報機も遮断機もない.見通しも良くない.不用意に踏切に近づくと,いきなり電車が来てビックリすることがある.
「いきなり踏切になります.警報機もないし,遮断機をありませんので,注意して下さい・・」
と同行者に言う.
丁度そのとき,可愛い小学生2人が,踏切を渡って来る.
■江ノ電で鎌倉駅へ
踏切を渡ってすぐの左手が江ノ電七里ヶ浜駅である.
私たちは,14時丁度,予定より30分ほど早く目的の七里ヶ浜駅到着である.30分早まった理由は,大船から湘南モノレールに乗って富士見町まで移動したため,その間の移動時間が短縮されたからである.
14時07分発の鎌倉行電車に乗車する.
途中,由比ヶ浜駅で,S田夫妻は下車する.S田夫妻は,昨夜,由比ヶ浜近くの某ホテルに宿泊した.これから,ホテルに戻り,自家用車に乗って,今日の宿泊地である伊豆の某所に向かう予定とのことである.
<病院へ立ち寄ってから帰宅>
■梶原の梅
江ノ電の電車は14時23分に鎌倉駅に到着する.
私は鎌倉駅西口から鎌倉中央公園行のバスに乗車,梶原で下車する.
バス停梶原の近くにある梅林は正に見頃である.もう私1人の自由になる.ここで,気が済むまで,ゆっくりと梅の写真を撮る.
<梶原梅林の梅>
■某クリニックに立ち寄る
帰宅途中,かかりつけの某クリニックに立ち寄る.先週,急に血圧が高くなったので,その後の経過を報告するためである.
ここ1週間,毎日,朝,昼,夕の3回,自宅で血圧を計測して,グラフに纏めたものを持参している.
医師は,私の血圧グラフを見ながら,
「う~ん・・・最低血圧はまあまあだが,最高血圧が,まだ一寸高いな~ぁ・・・」
ということで,後2週間,血圧を測り続けてから,再診ということになる.
ただ,自覚的には気分も良いし,適度の運動をするようにということなので,従来通りに頑張らない登山を続けようかと思っている.
<ラップタイム>
9:32 富士見町駅から歩き出し
9:55 鎌倉中央公園(10:45まで園内散策)
11:12 等覚寺
11:35 深沢某レストラン(12:00まで昼食)
12:39 鎌倉山ロータリー近くの駐車場
13:02 鎌倉山碑
13:46 霊光寺
13:53 七里ヶ浜2丁目駐車場
14:00 七里ヶ浜駅着
[散策記録]
■水平歩行距離 10.1km
■累積登攀高度 360m
■累積下降高度 363m
■所要時間(休憩時間込み)
富士見町駅発 9:32
七里ヶ浜駅着 14:00
(所要時間) 4時間28分(4.47h)
水平歩行速度 10.1km/4.47h=2.26km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cb6c61cd75156572a2b31be187258858
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/eb63a9ef0e369afbb05b957d8566628d
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