中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉:天神山・上町屋・鎌倉山・極楽寺散策

2009年03月13日 11時25分31秒 | 鎌倉あれこれ

                     <鎌倉山から鎌倉市街を望む>

        鎌倉:天神山・上町屋・鎌倉山・極楽寺散策
              (某社「散策の会」)
            2009年3月8日(日)

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 あいにくの曇り空,しかも夕方16時頃から雨という天気予報である.こんな天気に散策も考え物.余程,散策を中止しようかと思ったが,逆に考えれば,16時頃までは雨が降らない.それならば,予定通りに「散策の会」をやろうと決める.
 参加者は男性ばかり4名.JR大船駅から歩き出す.柏尾川沿いに塩釜神社を経由して,まずは北野神社と天神山城趾を散策.裏道を通って上町屋の集落に出る.泉光院,天満宮を参拝後,州崎古戦場,泣塔を経由して,江ノ島道を歩く.
 青蓮寺を参拝後,墓地のある切通を通って,手広の山地を散策する.ここで一休み.その後,鎌倉山裏道を通って,棟方版画美術館前を通って,鎌倉山神社,肉弾三勇士碑を見学する.
 陣鐘山の尾根道を通って,月影地蔵脇へ下山する.ここから通称お化けトンネルを抜けて,常磐へ出る.途中,一時小雨が降る.藤沢鎌倉道路の裏道を抜けて深沢へ.深沢の「天狗」で懇親会を開いて解散.
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<散策地図>

■散策ルート

 JR鎌倉駅→塩釜神社→天神山(北野神社,天神城趾,史跡八十八箇所巡り)→上町屋(泉光院,北野神社)→深沢(泣塔,運動公園)→手広(江ノ島道,青蓮寺,切通道)→鎌倉山(裏通り,棟方版画美術館,鎌倉山神社,肉弾三勇士碑)→極楽寺(陣鐘山,月影地蔵)→笛田→深沢


<プロフィールマップ>



■JR大船駅を歩き出す

 10時07分にJR大船駅を歩き出す.
 今日歩くコースと,ほぼ同じコースを,昨日(3月8日),山旅スクール5期の方々と歩いたばかりである.連日,同じコースを歩いても,花や風の様子が微妙に変わっているので,全く飽きることはない.さすがに3月中旬近くなると,空気も柔らかくなり,辺りにはホノボノ感が漂っている.心地よい春風を受けながら,柏尾川に沿って,南へ向かう.
 塩釜神社の前を抜けて,一旦柏尾川を右岸側に渡り,直ぐに大きな橋を左側に渡り返す.橋の下を覗くと,何本もの東海道本線の線路が見下ろせる.バス通りを横断して,クネクネと曲がる山崎の住宅地の路地に入る.
 道祖神の石碑の前を通り過ぎて,天神山登山口から山道に入る.そして,5分ほどで北野神社の境内に到着する.社殿は大きな樹木に覆われている.静寂で霊験新たな雰囲気を醸し出しているが,大木の枝の間から,眼下の市街地からこぼれてくる色々な音が聞こえる.ときどき,ガタガタと線路を刻む音を立てながら湘南電車が通過していく.山ノ上から見下ろしていると,まるでジオラマを見ているような気分になる.

                  <北野神社の境内にある祠>

■天神山城趾
 本殿の裏手に廻ってみる.ここには天神山城趾の土塁が残っている.鎌倉では玉縄城址,杉本城趾,住吉城趾,長尾城趾(正確には横浜市)などが有名だが,天神山城趾は余り知られていないような気がする.
 天神山の山頂から,南に向かう稜線には,それ程古いものとは思えない石碑が散乱している.どうやら,四国八十八箇所巡りの石碑らしいが,私の手許の資料では,ハッキリしたことが分からない.史跡を荒らさないようにソッと見学して,天神山から下山する.
 天神山の山裾を廻って,上町屋の集落に入る.曲がりくねった道を辿って,昨日に続いて,またもや泉光院,天満宮と廻る.

                   <泉光院の大師像>


                      <上町屋の天満宮>
 

■州崎古戦場から青蓮寺へ
 上町屋の集落を抜けて,州崎古戦場跡に入る.泣塔の前の広場で昼食を摂ろうかと思ったが,今日は日曜日.沢山のことも達が集まってサッカーをしている.子ども達の父母の自家用車で,広場入り口付近が混雑していて落ち着かない.
 ここで昼食を摂るのを諦めて,深沢の商店街を抜ける.そして,手広川沿い田園地帯に向かう.手広側の両岸には沢山の彼岸花が植え込まれている.シーズンになると実に見事なお花畑になる.やがて,「えのしま道」に突き当たる.左折して江ノ島道を辿る.途中で右折して,ロジャーズの店舗があった場所から,バス通りに出る.そして,12時08分に青蓮寺に到着する.
 青蓮寺の境内を一周,参拝,見学をする.

                   <州崎古戦場にある泣塔>


                    <青蓮寺山門>

■広場で昼食

 再び,ロジャーズ跡地前の信号を渡って,裏道に入る.手広峯750番地付近の切通を登る.切通の両側には墓地が点在している.落ち葉が積もっている坂道を5分ほど登ると手広の台地に到着する.昨日,ここを訪れたときと同じ場所で昼食を摂る.
 見晴の良い広場で4人が車座になって昼食を摂っていると,不意にトンビが急降下してくる.昨日も同じ場所で危うくトンビに昼食をさらわれそうになったが,今日も同じ目に遭う.幸い何も取られなかったが,トンビが私達をかすめるように飛び去ったとき,さすがにビックリさせられる.

                <長屋門のある旧家:青蓮寺近く>

■裏道から雷亭前へ
 昼食後,再び田舎道を辿って,鎌倉山ロータリーに出る.何だか急に人里へ出たような気分になる.
 桜並木の桜の蕾は未だ固いままである.桜の花は期待できないので,昨日と同じコースを辿ることにする.鎌倉山ロータリーから桜並木の裏道を通る.そして,雷亭の手前でバス通りに出る.
 雷亭の前を通過する.今日は日曜日.着飾った観光客が沢山雷亭を訪れている.憚りながら,貧乏人の私は,まだ,雷亭に入ったことがない.私が,
 「ここは高級な店だから,入ったことがないです・・」
というと,参加者の1人が,
 「そうでもないですよ.結構,手頃な値段のものもありますよ・・」
と私を窘める.彼によると,大船のルミネでも,雷亭が店を開いているとのこと.残念ながら,植物と食べ物に疎い私には,良く分からない.

                <江ノ島遠望:鎌倉山かたの眺望>

■山道を稲村ヶ崎方面へ
 バス停旭ヶ丘近で右折して,棟方版画美術館前を通過,鎌倉山2丁目の裏道に出る.目の前の視界が開けて,七里ヶ浜から江ノ島付近が見下ろせる.残念ながら今日も富士山は雲に覆われている.ここから,七里ヶ浜へ向かうか,それとも稲村ヶ崎へ向かうかを決めなければならない.
 同行者に,
 「どっちへ行きたいですか.山道なら稲村ヶ崎,霊光寺や日蓮雨乞い池を見るなら七里ヶ浜ですよ・・」
と伺う.一瞬,相互に顔を見合わせて直ぐに,
 「じゃあ・・今日は山道へ行きたいです」
という返事が返ってくる.この点,男性は思い切りが良くて大助かりである.もし,女性の参加者だと,100パーセント,間違いなく,
 「どっちって言われても,何も分からないわ.決められないわよ・・・お任せします」
と言われてしまう.これほど案内役をガッカリさせ,意欲を阻害させる台詞はない.こんな台詞を聞いたときには,何時も,心の中で,
 「・・ん,なら・・・何をしに,ここまで来たんだよ・・」
と大声を張り上げる.
 今日は,即断即決で決めて貰ったので,私も大変気分がよい.

■肉弾三勇士碑と鎌倉山神社
 展望が素晴らしい道を南東に向かう.進行方向左手,つまり北東側には,高級住宅地が続く.右手には七里ヶ浜,江ノ島が絶えず見えている.足許の畠には満開の菜の花畠が広がっている.
 一見,普通の民家のような妙法寺(この寺の詳細は,私には分からない)の前を通過する.この辺りは,鎌倉山から七里ヶ浜東への抜け道になっているので,結構,自動車が多い.自動車が通過する度に気分が阻害される.
 やがて,三叉路になり抜け道から静かな道に入る.三叉路付近に肉弾三勇士碑があるので,ついでに見学する.つづいて,直ぐ近くにある鎌倉山神社を参拝する.

■月影地蔵
 やがて,鎌倉市街から二子山,仙元山,名越,光明寺,逗子マリーナ,材木座海岸などが一望できる場所に到着する.うららかな初春の眺望は,眺め続けても一向に飽きが来ない.ここは何時来ても素晴らしい所だなと思う.
 山道に入る.途端に足許が危なっかしくなる.下り坂を少し進むと,三叉路に出る.この三叉路を左折すると,すぐに七里ヶ浜東住宅地に出てしまう.それでは詰まらないので左折する.良く整備された尾根道が続く.眼下には春うららの七里ヶ浜が見えている.
 その内に,何となく雲行きが怪しくなり,ボツン,ポツンと雨が落ちてくる.仕方がないので,リュックからコーモリを取り出す.そして,予定を変更して,月影地蔵脇に下山する.
 ところが,月影地蔵に近付いた頃,雨が止み,薄日さえ射してくる.
   
                     <月影地蔵>
           ※不注意に写真を撮ったので,お顔に房が掛かってしまった.

■打越から深沢へ
 13時52分,月影地蔵に到着する.ここで一休み.
 雨が止んだ.それにまだ歩き足りない.それでは,深沢まで歩こうと衆議一決.13時55分,月影地蔵を出発する.
 極楽寺4丁目の谷戸を遡る.そして,通称「お化けトンネル」を通過して,笛田馬場ヶ谷へ抜ける.谷間の下り坂をクネクネと下って,バス停打越の手前から裏道に入る.近くに常磐山文庫(三貴園)があるが通過する.
 単調な裏道を,藤沢方面に歩き続ける.歩くのがイヤになるほど単調である.
 14時30分,深沢商店街に到着する.

■深沢「天狗」で懇親会
 まだ,時間がタップリある.
 深沢の「天狗」に入り込んで,早々と打ち上げの懇親会を開催する.まずはビールで乾杯.適当なおつまみ数品を頼んで,お一人様1000円一寸.なかなか良いぞ!
 15時30分,解散.
 私は,もともと下戸.ちょっとビールを嗜んだだけで,ほろ酔い気分になる.深沢の住宅地をフラフラと抜けて,寺分のわが家に向かう.
 今日もまた,遊び呆けたなと反省・・・でも,家でグダグダしているよりはマシかなと,すぐに反省したことを忘れる.
 「よお~し!・・・来週,水曜日には塔ノ岳を往復しよう・・」
と心の中で叫んでいる.
 そうこうしている内に家に到着する.
 考えてみれば,この年になって,身体のどこも痛くなく,普通に息をしているだけでも,大変有り難いことだと感謝しなければいけない.
 さて,明日は何をしようかと,今から浮き浮きし始める.
                       (おわり)

[ラップタイム]

10:07  JR大船駅歩き出し
10:35  北野神社
11:17  泉光院
11:22  天満宮
11:36  泣塔
12:08  青蓮寺
12:23  手広山地広場(12:52まで昼食)
13:19  棟方版画美術館
13:30  肉弾三勇士碑
13:52  月影地蔵
14:40  深沢 着

[散策記録]

■水平歩行距離 
    12.3km

■累積登攀下降高度   285m

■所要時間(休憩時間込み)
  JR大船駅発    10:07
  深沢着       14:30
  (所要時間)  4時間23分(4.38h)
 歩行速度  12.3km/4.38h=2.81km/h

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/30bf566a53e7d2cb761cd68d138578eb



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