
<塔ノ岳山麓の紅葉>
霧,鹿,ネコと紅葉の丹沢:塔ノ岳(今年52回目)
(登り単独・下りNさんに同行)
2008年11月5日(水)
■丹沢の紅葉が見たい
丹沢の紅葉を,できるだけ何回も見ておきたいと思っている.
幸いなことに,このところ,天気も安定しているので,早速,塔ノ岳に出掛けた.
11月初旬になると,さすがに朝は寒くなる.これまでTシャツの上に薄手のヤッケ姿で,家を出発していたが,今朝は寒いので,ダクロンの長袖シャツを着込む.
渋沢2番バスは,予想以上の混雑している,私がバスに乗り込んだときは,ほんの2~3席しか空いていなかった.漸く座席に座ったすぐ後に,山旅スクール6期のNさんが,バスに乗り込んでくる.久々の再会である.バスの前方を見ると,ご常連のローギャー氏も乗っている.
■あまり体調が良くない
7時38分に歩き出す.
Nさんはユックリ登るというので,単独で登り始める.登山口付近で先発のローギャー氏に追いつく.
「・・・それでは,また,花立山荘辺りまで先に行きます・・・」
「どうぞ,どうぞ,私は定速で参ります・・・」
という毎回同じ挨拶をして先に行かせて貰う.
今日の登山道は路面が良く乾いていて歩きやすい.前回,11月2日(日)に登ったときに較べると,登山客の人数が圧倒的に少ないので,随分と歩きやすい.
7時56分に観音茶屋を通過する.この辺りまで来ると,前方に登山客の姿も見えなくなり,随分と歩きやすくなる.所が,今日はどうも体調が万全ではないようである.少し歩行速度を上げると汗が滲み出す.直ぐ汗をかくのは,Tシャツを長袖シャツにしたからかなと思って,シャツの袖をまくり上げるが,それでも,汗が直ぐ出てくる.それに,リュックに入れているハイドレーションから水分を補給する頻度も,何時もより多くなる.

<見晴山荘付近で鹿と出会う(8:15頃)>
■雲に隠れる富士山
見晴茶屋までは,まあまあの調子で登ったが,一本松を過ぎてからの平坦地で,思うように歩行速度が上がらない.それに駒止茶屋手前の急坂で,登攀速度がかなり落ちてしまう.その結果,駒止茶屋を通過するのが,歩き出してから1時間02分後の8時39分になる.ここまでの所要時間が1時間を超えている.
「今日は大分調子が悪いな・・・今日の塔ノ岳山頂までの所要時間は2時間20分台だな・・」
と胸算用する.
やがて,堀山の尾根に到着する.上空に雲が垂れ込めていて,残念ながら富士山は全く見えない.それでも,何時もの点々観測のために,富士山が見えているつもりになって,雲だけの写真をデジカメに収める.
8時44分,前方からご常連のYさんが堀山方面から走ってくる.何時もより随分と早くすれ違う.
■萱場平
8時54分,堀山ノ家を通過する.名前は分からないが長身のご常連を追い抜く.
しかし,露岩帯の登り坂に差し掛かると,登攀速度が随分と落ちてしまうことが自分でも分かる.今日は全く調子が出ないなと自覚する.
この辺りまで来ると,登山道周辺の木々の紅葉が綺麗になり始めている.残念ながら辺りには霧が掛かっているので,董目は利かないが,それでも見事に紅葉している木を眺めていると,気分が和んでくる.私は綺麗な紅葉を写真に収めながら登り続ける.
やがて,長い階段道に差し掛かる.堀山ノ家で休んでいた若い(といっても中年の)男性が,私に追いついてくる.私は階段の幅が狭くなる所で,この男性に道を譲って,先に行って貰う.
9時12分,萱場平を通過する.ここで定点の写真を撮る.この写真に小さく写っている男性が,私を追い抜いた方である.

<今日の萱場平(9:10頃)>
■ご常連のTさん
やがて,長い登り坂になる.私を追い抜いた男性の登攀速度が少し遅くなったようである.花立山荘前の長い階段道に差し掛かると,前方を行く男性が,ときどき立ち止まって,呼吸を整えている.
9時31分に花立山荘を通過する.先ほどの男性が汗ビッショリになって,山荘前のベンチに座り込んでいる.私は何となく目標を失ったような気分のまま,再び目標なしの一人旅になる.
花立場に差し掛かる頃,前方からご常連のTさんが下ってくる.私を見付けると,「やあ・・・」と良いながら近付いてくる.そして,
「今日は風が冷たいですね・・・」
と話しかけてくる.
「今日は,どうも調子が悪くて・・・」
と私が愚痴を言う.すると,右の手の平を広げながら,
「私も・・(2時間)5分・・・」
幾ら遅いと言っても,2時間05分で登ってしまうTさんの脚力には,ほとほと感心させられる.
■塔ノ岳山頂
9時45分に金冷シを通過する.
霧が立ち込めているのが残念だが,それでも金冷シ手前から見下ろす谷間の紅葉は見事である.正に今が見頃,私は霧が残念だなと思いながら数枚の写真を撮る.
やがて山頂が近付く.そろそろ,ご常連のMさんとすれ違う時間だが,今日は,Mさんの姿が見えない.何だか拍子抜けした感じがする.
9時58分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.所要時間は実に2時間20分.この時期としては,誠に不甲斐ない.
山頂は濃い霧に覆われていて,風景は全く見えない.霧の中で先客が2人休憩を取っている.どうやら,今日は,ご常連のヤマカガシさんは居られないようである.

<霧の塔ノ岳山頂(9:59頃)>
■尊仏山荘
尊仏山荘に入る.今日の小屋番はネコのOさん.丁度,チャンピョン氏とカメラマンが先客として居られる.今日,10時現在の山頂の気温は+5.4℃.結構,寒い.
「この所,頻繁に塔ノ岳に登られているようですね・・」
とカメラマン氏が私に話しかける.どうして私が頻繁に登っているのをご存じなのか,一瞬,不思議に思った.でも,直ぐに私のブログを読んで頂いているんだなと分かる.
「今日は,どのくらいの時間で登りましたか・・?」
とカメラマン氏が私に尋ねる.
「今日は調子が悪くて,2時間20分でした・・・」
「・・・前回,2時間12分とかで登られたようですね.それで2時間20分でも不満なんですね」
正に図星である.つづいて,
「貴方が登っているときは天気がよいですね.紅葉の写真,露出オーバーですね・・」
と指摘される.
「実は紅葉の色をハッキリ出したくて,パソコンで,画像をいじっています・・・」
「もし,パソコンでいじるんだったら,もっと露出を落として,コントラストを上げるんですよ・・」
「成る程・・」
私は帰宅したら早速試してみようと思う.
カメラマン氏は,準備を整えて,丹沢方面に出掛ける.
今度は,チャンピョンが私に話しかける.
「この間,綺麗な写真集持ってきてましたね・・・」
「今日は持っていません」
「・・あの写真集,ここに置いて置いたら・・・」
これを切っ掛けに,営業部長のことが話題になる.これまで私は,多分,営業部長の写真を数百枚撮っている.この中には,我ながらなかなか良く撮れているなと思うものもある.その内に,良いものを数枚選んで,山荘にプレゼントしようと思っている.
チャンピョン氏が下山を開始する.今日は,もう一度,麓から山荘へ荷揚げするそうである.
私も,そろそろ山荘から退散しようかと,腰を上げ掛けたときに,バスで一緒だったNさんが山荘に入ってくる.

<今日の営業部長(10:22頃)>
■Nさんに同行して下る
10時37分,Nさんと一緒に山荘を出て,下山を開始する.
外は相変わらず濃い霧に覆われていて寒い.
Nさんとは久々の再会だったので,四方山話をしながら,ユックリと下山する.天気予報が晴だったためか,これから山頂を目指す登山客と,ポツリ,ポツリ,すれ違う.中には,
「もう山頂まで行って来られたんですか・・」
という定番の質問をする方が相変わらず居る.
山麓の紅葉が見頃を迎えている.今日は大倉発12時52分のバスに乗車するつもりである.時々,時間を見ながら,紅葉の写真を撮る.

<花立場から見た小丸(10:52頃)>

<紅葉の鍋割山稜が見える(10:45頃)>

<霧がうっすりの谷間(10:48頃)>

<山麓で見頃を迎える紅葉(1)(11:25頃)>

<山麓で見頃を迎える紅葉(2)11:25頃>
■一瞬の油断,転倒
12時13分に,見晴茶屋を通過する.ここまで下れば後は急坂もないので安心ですねなどと話し合いながら歩き続ける.
12時32分に丹沢ベースを通過する.この辺りはこぶし大の石が敷き詰められていて歩きにくい所である.もう少しで簡易舗装の道になるところに平成10年に建てられた供養塔がある.何の供養塔か私には分からない.この供養塔の近くまで来たときに,私はNさんに,
「あそこの供養塔,何の供養塔かご存じですか・・」
と言いながら,右手で供養塔を指さそうとした途端に,私は石につまずいて転倒してします.
「痛,痛た~っ・・!」
私は転倒した弾みで,右足の膝と,左手の甲を強打してしまう.暫くの間,痛くて立ち上がれない.
「大丈夫ですか・・・」
とNさんが心配する.
冷静になって身体のあちこちをチェックする.どうやら,右手にほんの5ミリほどのかすり傷と,右膝に打撲の痛みが少しあるだけで,特段の怪我もなさそうである.こんな所で転倒するのは,これまで数百回,塔ノ岳に登っていて,初めての経験である.
後から振り返ると,転倒の瞬間,確かに足元を見ていなかった.油断があったのは明らかである.
これから,山麓まで下っても,絶対に気を抜くことだけはやめようと思う.
予定通り,大倉発12時52分のバスに乗車する.
帰宅後,風呂に入る.
風呂で,右足の膝の脇に直径5ミリメートルほどの擦過傷があることに気が付く.そこを押すと痛いが,歩行には全く問題がないので,ホツとする.もっと気を付けなければ・・・と反省することしきりである.
[ラップタイム]
7:38 大倉歩き出し
7:42 登山口
7:50 丹沢ベース
7:56 観音茶屋
8:00 分岐
8:09 雑事場ノ平
8:11 見晴茶屋
8:26 一本松
8:39 駒止茶屋
8:47 堀山
8:54 堀山ノ家
9:10 戸沢分岐
9:12 萱場平
9:31 花立山荘
9:45 金冷シ
9:58 塔ノ岳山頂 着
==========================================
10:37 塔ノ岳山頂 発(+5.4℃)
10:48 金冷シ
11:00 花立山荘
11:16 萱場平
11:18 戸沢分岐
11:31 堀山ノ家
11:40 堀山
11:46 駒止茶屋
12:01 一本松
12:13 見晴茶屋
12:15 雑事場ノ平
12:22 分岐
12:26 観音茶屋
12:32 丹沢ベース
12:41 登山口
12:47 大倉 着
[山行記録]
■登攀・下降高度 1201m
■水平移動距離 7.0km(片道)
■登攀所要時間
大倉発 7:38
塔ノ岳山頂着 9:58
(所要時間) 2時間20分(2.33h)
登攀速度
1,201m/2.33h=515.5m/h
■下降所要時間
塔ノ岳山頂発 10:37
大倉着 12:47
(所要時間) 2時間10分(2. 17h)
下降速度
1,201m/2.17h=553.5m/h
(おわり)
[注]
2008年11月17日 転換誤りなど加除修正
「塔ノ岳」の前の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d85fef81a30b9389cf3d7031fabf4cd6
「塔ノ岳」の次の記事
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霧,鹿,ネコと紅葉の丹沢:塔ノ岳(今年52回目)
(登り単独・下りNさんに同行)
2008年11月5日(水)
■丹沢の紅葉が見たい
丹沢の紅葉を,できるだけ何回も見ておきたいと思っている.
幸いなことに,このところ,天気も安定しているので,早速,塔ノ岳に出掛けた.
11月初旬になると,さすがに朝は寒くなる.これまでTシャツの上に薄手のヤッケ姿で,家を出発していたが,今朝は寒いので,ダクロンの長袖シャツを着込む.
渋沢2番バスは,予想以上の混雑している,私がバスに乗り込んだときは,ほんの2~3席しか空いていなかった.漸く座席に座ったすぐ後に,山旅スクール6期のNさんが,バスに乗り込んでくる.久々の再会である.バスの前方を見ると,ご常連のローギャー氏も乗っている.
■あまり体調が良くない
7時38分に歩き出す.
Nさんはユックリ登るというので,単独で登り始める.登山口付近で先発のローギャー氏に追いつく.
「・・・それでは,また,花立山荘辺りまで先に行きます・・・」
「どうぞ,どうぞ,私は定速で参ります・・・」
という毎回同じ挨拶をして先に行かせて貰う.
今日の登山道は路面が良く乾いていて歩きやすい.前回,11月2日(日)に登ったときに較べると,登山客の人数が圧倒的に少ないので,随分と歩きやすい.
7時56分に観音茶屋を通過する.この辺りまで来ると,前方に登山客の姿も見えなくなり,随分と歩きやすくなる.所が,今日はどうも体調が万全ではないようである.少し歩行速度を上げると汗が滲み出す.直ぐ汗をかくのは,Tシャツを長袖シャツにしたからかなと思って,シャツの袖をまくり上げるが,それでも,汗が直ぐ出てくる.それに,リュックに入れているハイドレーションから水分を補給する頻度も,何時もより多くなる.

<見晴山荘付近で鹿と出会う(8:15頃)>
■雲に隠れる富士山
見晴茶屋までは,まあまあの調子で登ったが,一本松を過ぎてからの平坦地で,思うように歩行速度が上がらない.それに駒止茶屋手前の急坂で,登攀速度がかなり落ちてしまう.その結果,駒止茶屋を通過するのが,歩き出してから1時間02分後の8時39分になる.ここまでの所要時間が1時間を超えている.
「今日は大分調子が悪いな・・・今日の塔ノ岳山頂までの所要時間は2時間20分台だな・・」
と胸算用する.
やがて,堀山の尾根に到着する.上空に雲が垂れ込めていて,残念ながら富士山は全く見えない.それでも,何時もの点々観測のために,富士山が見えているつもりになって,雲だけの写真をデジカメに収める.
8時44分,前方からご常連のYさんが堀山方面から走ってくる.何時もより随分と早くすれ違う.
■萱場平
8時54分,堀山ノ家を通過する.名前は分からないが長身のご常連を追い抜く.
しかし,露岩帯の登り坂に差し掛かると,登攀速度が随分と落ちてしまうことが自分でも分かる.今日は全く調子が出ないなと自覚する.
この辺りまで来ると,登山道周辺の木々の紅葉が綺麗になり始めている.残念ながら辺りには霧が掛かっているので,董目は利かないが,それでも見事に紅葉している木を眺めていると,気分が和んでくる.私は綺麗な紅葉を写真に収めながら登り続ける.
やがて,長い階段道に差し掛かる.堀山ノ家で休んでいた若い(といっても中年の)男性が,私に追いついてくる.私は階段の幅が狭くなる所で,この男性に道を譲って,先に行って貰う.
9時12分,萱場平を通過する.ここで定点の写真を撮る.この写真に小さく写っている男性が,私を追い抜いた方である.

<今日の萱場平(9:10頃)>
■ご常連のTさん
やがて,長い登り坂になる.私を追い抜いた男性の登攀速度が少し遅くなったようである.花立山荘前の長い階段道に差し掛かると,前方を行く男性が,ときどき立ち止まって,呼吸を整えている.
9時31分に花立山荘を通過する.先ほどの男性が汗ビッショリになって,山荘前のベンチに座り込んでいる.私は何となく目標を失ったような気分のまま,再び目標なしの一人旅になる.
花立場に差し掛かる頃,前方からご常連のTさんが下ってくる.私を見付けると,「やあ・・・」と良いながら近付いてくる.そして,
「今日は風が冷たいですね・・・」
と話しかけてくる.
「今日は,どうも調子が悪くて・・・」
と私が愚痴を言う.すると,右の手の平を広げながら,
「私も・・(2時間)5分・・・」
幾ら遅いと言っても,2時間05分で登ってしまうTさんの脚力には,ほとほと感心させられる.
■塔ノ岳山頂
9時45分に金冷シを通過する.
霧が立ち込めているのが残念だが,それでも金冷シ手前から見下ろす谷間の紅葉は見事である.正に今が見頃,私は霧が残念だなと思いながら数枚の写真を撮る.
やがて山頂が近付く.そろそろ,ご常連のMさんとすれ違う時間だが,今日は,Mさんの姿が見えない.何だか拍子抜けした感じがする.
9時58分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.所要時間は実に2時間20分.この時期としては,誠に不甲斐ない.
山頂は濃い霧に覆われていて,風景は全く見えない.霧の中で先客が2人休憩を取っている.どうやら,今日は,ご常連のヤマカガシさんは居られないようである.

<霧の塔ノ岳山頂(9:59頃)>
■尊仏山荘
尊仏山荘に入る.今日の小屋番はネコのOさん.丁度,チャンピョン氏とカメラマンが先客として居られる.今日,10時現在の山頂の気温は+5.4℃.結構,寒い.
「この所,頻繁に塔ノ岳に登られているようですね・・」
とカメラマン氏が私に話しかける.どうして私が頻繁に登っているのをご存じなのか,一瞬,不思議に思った.でも,直ぐに私のブログを読んで頂いているんだなと分かる.
「今日は,どのくらいの時間で登りましたか・・?」
とカメラマン氏が私に尋ねる.
「今日は調子が悪くて,2時間20分でした・・・」
「・・・前回,2時間12分とかで登られたようですね.それで2時間20分でも不満なんですね」
正に図星である.つづいて,
「貴方が登っているときは天気がよいですね.紅葉の写真,露出オーバーですね・・」
と指摘される.
「実は紅葉の色をハッキリ出したくて,パソコンで,画像をいじっています・・・」
「もし,パソコンでいじるんだったら,もっと露出を落として,コントラストを上げるんですよ・・」
「成る程・・」
私は帰宅したら早速試してみようと思う.
カメラマン氏は,準備を整えて,丹沢方面に出掛ける.
今度は,チャンピョンが私に話しかける.
「この間,綺麗な写真集持ってきてましたね・・・」
「今日は持っていません」
「・・あの写真集,ここに置いて置いたら・・・」
これを切っ掛けに,営業部長のことが話題になる.これまで私は,多分,営業部長の写真を数百枚撮っている.この中には,我ながらなかなか良く撮れているなと思うものもある.その内に,良いものを数枚選んで,山荘にプレゼントしようと思っている.
チャンピョン氏が下山を開始する.今日は,もう一度,麓から山荘へ荷揚げするそうである.
私も,そろそろ山荘から退散しようかと,腰を上げ掛けたときに,バスで一緒だったNさんが山荘に入ってくる.

<今日の営業部長(10:22頃)>
■Nさんに同行して下る
10時37分,Nさんと一緒に山荘を出て,下山を開始する.
外は相変わらず濃い霧に覆われていて寒い.
Nさんとは久々の再会だったので,四方山話をしながら,ユックリと下山する.天気予報が晴だったためか,これから山頂を目指す登山客と,ポツリ,ポツリ,すれ違う.中には,
「もう山頂まで行って来られたんですか・・」
という定番の質問をする方が相変わらず居る.
山麓の紅葉が見頃を迎えている.今日は大倉発12時52分のバスに乗車するつもりである.時々,時間を見ながら,紅葉の写真を撮る.

<花立場から見た小丸(10:52頃)>

<紅葉の鍋割山稜が見える(10:45頃)>

<霧がうっすりの谷間(10:48頃)>

<山麓で見頃を迎える紅葉(1)(11:25頃)>

<山麓で見頃を迎える紅葉(2)11:25頃>
■一瞬の油断,転倒
12時13分に,見晴茶屋を通過する.ここまで下れば後は急坂もないので安心ですねなどと話し合いながら歩き続ける.
12時32分に丹沢ベースを通過する.この辺りはこぶし大の石が敷き詰められていて歩きにくい所である.もう少しで簡易舗装の道になるところに平成10年に建てられた供養塔がある.何の供養塔か私には分からない.この供養塔の近くまで来たときに,私はNさんに,
「あそこの供養塔,何の供養塔かご存じですか・・」
と言いながら,右手で供養塔を指さそうとした途端に,私は石につまずいて転倒してします.
「痛,痛た~っ・・!」
私は転倒した弾みで,右足の膝と,左手の甲を強打してしまう.暫くの間,痛くて立ち上がれない.
「大丈夫ですか・・・」
とNさんが心配する.
冷静になって身体のあちこちをチェックする.どうやら,右手にほんの5ミリほどのかすり傷と,右膝に打撲の痛みが少しあるだけで,特段の怪我もなさそうである.こんな所で転倒するのは,これまで数百回,塔ノ岳に登っていて,初めての経験である.
後から振り返ると,転倒の瞬間,確かに足元を見ていなかった.油断があったのは明らかである.
これから,山麓まで下っても,絶対に気を抜くことだけはやめようと思う.
予定通り,大倉発12時52分のバスに乗車する.
帰宅後,風呂に入る.
風呂で,右足の膝の脇に直径5ミリメートルほどの擦過傷があることに気が付く.そこを押すと痛いが,歩行には全く問題がないので,ホツとする.もっと気を付けなければ・・・と反省することしきりである.
[ラップタイム]
7:38 大倉歩き出し
7:42 登山口
7:50 丹沢ベース
7:56 観音茶屋
8:00 分岐
8:09 雑事場ノ平
8:11 見晴茶屋
8:26 一本松
8:39 駒止茶屋
8:47 堀山
8:54 堀山ノ家
9:10 戸沢分岐
9:12 萱場平
9:31 花立山荘
9:45 金冷シ
9:58 塔ノ岳山頂 着
==========================================
10:37 塔ノ岳山頂 発(+5.4℃)
10:48 金冷シ
11:00 花立山荘
11:16 萱場平
11:18 戸沢分岐
11:31 堀山ノ家
11:40 堀山
11:46 駒止茶屋
12:01 一本松
12:13 見晴茶屋
12:15 雑事場ノ平
12:22 分岐
12:26 観音茶屋
12:32 丹沢ベース
12:41 登山口
12:47 大倉 着
[山行記録]
■登攀・下降高度 1201m
■水平移動距離 7.0km(片道)
■登攀所要時間
大倉発 7:38
塔ノ岳山頂着 9:58
(所要時間) 2時間20分(2.33h)
登攀速度
1,201m/2.33h=515.5m/h
■下降所要時間
塔ノ岳山頂発 10:37
大倉着 12:47
(所要時間) 2時間10分(2. 17h)
下降速度
1,201m/2.17h=553.5m/h
(おわり)
[注]
2008年11月17日 転換誤りなど加除修正
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遅れましたがお誕生日、おめでとうございました。
まだまだ先輩の足元にも及びませんが、登山を楽しめるよう、安全に心がけております。
ブログに掲載されている鍋割山の紅葉が素敵でしたので、12日に金冷し(又は塔の岳)から縦走予定をしております。
7:30のバスですからお会いできないと思いますが、
10期生2・3人で頑張ってきます。
これからもご指導をお願いいたします。
コメント有り難うございました.
また,先日の表尾根,ご苦労様でした.
この所,お天気が余り良くないので,塔ノ岳詣でを控えておりますが,なるべく水曜日には登ることにしています.
昼過ぎには大倉尾根に降りてしまいたいので,お会いできないかもしれませんが,お互いに元気に丹沢の紅葉を楽しみましょう.
また,丹沢で皆様にお会いできるのを楽しみにしています.