中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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登り納めの塔ノ岳

2006年12月29日 07時32分53秒 | 丹沢の山旅

           登り納めの塔ノ岳

          ネコと樹氷と富士山

           (単独山行)
        2006年12月28日(木)


 師走。
 12月27日。昨日の爆弾低気圧が去って,絶好の天気である。気温も季節はずれに暖かい。しかし,flower-hillは沢山の仕事を抱えていて,簡単には山へ出掛けることはできない。夕方になって,仕方なく近所の鎌倉中央公園を一回りしてくる。夜になって天気予報を見る。明日(12月28日)も天気は良さそうである。ならば,今年の登り納めとして,軽く塔ノ岳を登ってくるかと思い立つ。
 12月28日。木曜日。例によって早朝4時に起床する。勿論,外は真っ暗である。幸いなことに,まだ,本格的な冬の気圧配置,西高東低にはなっていないので,今朝もそれほど寒くはない。いつもの通り,登山用品一式をリュックに詰め込んで,5時過ぎに家を出る。そして,小田急線渋沢駅から大倉行バスに乗車する。今日は平日にもかかわらず,10名ほどの登山客が乗っている。
 例によって,ストレッチをしている内に,歩き出し時間が少し遅くなる。7時44分に歩き出してみると,つい先日(25日)歩いたときより,何となく足が重い。駒止茶屋を通過したときに,すでに25日より,所要時間が10分も遅くなっている。折角だから25日と同じ所要時間で登ってみたいと思い始める。そこで,できるだけピッチを上げて歩く。しかし,花立山荘に到着した時点でも,相変わらず10分遅い。さらに頑張って金冷しの分岐点で,8分まで縮める。
 途中の登山道から富士山が良く見える。

          <今日の富士山>
 金冷し付近から上は,結構,寒い。
 東側から昇ったばかりの朝日が峠道に射し込む。両側の木々や前方に見える山頂付近西側斜面は樹氷に変わっている。まるで一度に桜が満開になったような見事さである。とにかく美しい。もう登攀記録などどうでも良くなる。早速,カメラを取りだして,美しい樹氷の写真を撮りまくる。



          <山頂付近の樹氷>
 10時02分に塔ノ岳山頂に到着する。所要時間は2時間18分と平凡。山頂では,かなり強い寒風が吹いていて寒い。残念ながら富士山は雲に邪魔されて,あまりよく見えない。寒いのを我慢して,山頂から数枚の写真を撮る。そして,尊仏山荘に飛び込む。
 外が寒いためか,今日は数名の客で混雑している。
 入り口付近で,荷揚げをやっているHさんが,この小屋の看板ネコの「ミー君」と遊んでいる。Hさんは,年間約450回も塔ノ岳へ登っているベテランである。何時もショートパンツで,飛ぶように山道を下ってくる。Hさんはネコと戯れながら,居合わせた客に,小屋のノートを差し出して,何か書いて行くように薦める。
 ノートを見ると,書いているのは,殆どご常連の方のようである。とても,とても,私ごときが書き込む雰囲気ではない。
 今日の「ミー君」は,とても愛想がよい。ニャ~,ニャ~鳴きながら,客に甘える。ミー君,大分,太っているが,とても可愛い。それに素晴らしい毛並みである。小屋番が,
 「太りすぎて居るんで,食事の量を減らしているですが・・・・間食が増えて,ますます太っちゃうんです・・・」
と苦笑する。



         <尊仏山荘のミー君>
 10時31分に下山を開始する。駒止茶屋を過ぎた辺りから,日差しが暖かくなる。気持ちの良い日溜まりの尾根道を通過して,12時2分にバス停大倉に到着する。
 今日の山行で,今年の山行回数は丁度100回になった。昨年より15日ほど少ない。今年の累計登攀高度は約70,000メートル(1回当たり平均700メートル)であった。

[ラップタイム]

 7:44  大倉発
  ↓
 8:03  観音茶屋
  ↓
 8:17  見晴茶屋
  ↓
 8:44  駒止茶屋
  ↓
 8:59  堀山の家
  ↓
 9:38  花立小屋
  ↓
 9:48  金冷し
  ↓
10:02  塔ノ岳山頂着
10:31   〃   発
  ↓
12:27  大倉着

[分析]
 大倉尾根には,平坦な部分と,急な階段の部分がある。
 平坦な部分での歩行速度には限界がある。また,平坦な部分の歩行速度は,体調の善し悪しには,あまり左右されない。したがって,急坂をどれだけ速く登れるかで,登攀所要時間は左右される。
 これまでの経験から,花立山荘手前の標高差約300メートルの急階段を,登攀時速約700メートル以上の速度で登りきらないと,2時間10分の壁は抜けられないようである。
                             (おわり)



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