中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

丹沢:高取山・弘法山・浅間山縦走ハイキング(2)

2009年04月02日 07時56分13秒 | 丹沢の山旅
                    <権現山展望台から大山を望む>

      丹沢:高取山・弘法山・浅間山縦走ハイキング(2)
             (ARENA定例会)
           2009年3月29日(日)

       <地形図,プロフィールマップは次のページ参照>
      http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/70c66f90714746fea0fe92f061556504

(つづき)

■秦野駅に集合
 ARENAの3月度定例会は,丹沢の高取山,弘法山,浅間山縦走である.小田急線秦野駅に9時10分集合である.私は十分時間に余裕を持って,7時頃家を出発する.何時も丹沢の塔ノ岳に登るときに比べれば,随分と遅い時間である.ただ,丁度,通勤客で混雑するラッシュアワーである.混雑する電車に揺られながら,かつては自分もこうして職場に通っていたなと,往時のことを懐かしく思い出す.
 8時40分に秦野駅に到着する.まだ十分に時間がある.駅構内のコーヒーショップに立ち寄って,ユックリとコーヒーを味わう.どこかに出掛けるときに,集合時間の30分ほど前に,集合場所に到着して,近くでコーヒーを味わうのも,私の日常的な生活パターンである.

■清水遊水池跡から歩き出し
 集合時間には参加者全員が集まる.今日の参加者は男性6人,女性1人,計7人である.この内,山旅スクール関係者は,5期2人,10期1人の3人である.
 秦野駅は大変な混雑である.電車が到着する度に,リュックを背負った人達が,続々と集まってくる.どうやら,秦野市の観光協会が桜の名所,弘法山へ,観光客を案内しているようである.
 秦野駅前から9時27分発ヤビツ峠行のバスに乗車する.バスは予想に反して空いている.9時50分,東中学校前で下車する.辺りには何となく長閑な雰囲気が漂っている.
 バス停の直ぐ近くに,『清水湧水池跡(記念碑)』と書いた説明版が立っている.説明文によると,どうやらこの辺りには4箇所の湧水地があったようである.秦野景観100選の一つとのことである.説明文の脇に三角錐の形をした深緑の石が置いてある.その石に『清水遊水池跡』と書いた石板が埋め込まれている.

■東京ゴルフ場の中の登山道
 各自適当にストレッチをして,9時54分に東中学校前(標高175m)から歩き出す.
 最初は「東京ゴルフ場」に向かう舗装道路に沿って東北東の方向に歩き出す.緩やかな上り勾配の道である.尾根に沿う道を歩くほどに,だんだんと標高が高まり見晴が良くなってくる.進行方向右側,つまり北側には威風堂々の大山が聳えている.大山から続く二ノ塔,三ノ塔,それに何時も登っている塔ノ岳の山並みが,少し霞んではいるものの良く見えている.また,多少朧ながら富士山も良く見えている.
 舗装道路を,長い時間,歩きつづけるのは辛いが,それでも歩くにつれて視界が広がるので,気が紛れる.やがて,道路の勾配が幾分きつくなり,大きく蛇行するS字形カーブを通過する.最後のカーブの所から,狭くて未舗装のハイキング道路に入る.登山道の入口に「ハイキング道路」と書いた小さな案内板が立っている.ウッカリすると見落としてしまいそうである.ハイキング道路は広いカールの左岸をトラバースしている.カールの谷の部分はゴルフ場のグリーンが広がっている.
 ほんの数分進むと,再び舗装道路に出る.目の前にゴルフ場のクラブハウスが建っているが,何となく閑散とした感じである.

            <東京ゴルフ場に向かう途中から見える富士山>

■高取山で小休止
 ゴルフ場のグリーンの間に設けられたハイキング道路を先へ進む.地形図で確かめると,私達の歩いているハイキング道路は,高取山山頂に続く尾根に沿っているようである.ということは,今,歩いている尾根さえ外さなければ,必ず高取山の山頂に辿り着けることになる.
 途中から,イノシシ除けの柵を抜けて,やや本格的な山道に入る.グリーン沿いにイノシシ除けの柵が続く.緩やかな上り勾配の道を,暫くの間,登り続ける.やがて,やや急な階段道になる.この階段も,それ程長くなく,直ぐに登り終える.やがて杉木立と青木に覆われた緩やかな坂道になる.
 10時56分,緩やかな坂道を登りきって電波塔のある高取山山頂(標高556m)に到着する.
 山頂のベンチには夫婦連れと思われる先客が居る.私達も隣のベンチで一休みする.
 山頂の周囲は灌木で覆われている.枯れ枝の間から秦野市だろうか,大きな街が見下ろせる.

               <高取山山頂で一休み>

■念仏山で昼食
 暫く休んでいると,10人ほどの大集団が,北側の尾根から現れる.私達は,この集団の先に歩きたかったので,11時05分,高取山を出発する.今度は南へ延びる稜線に沿って念仏山を目指して歩く.
 稜線の両側を木立が覆っているが,枯れ木の間から稜線の両側の風景が良く見えている.やや急な下り坂を慎重に進む.ときどき,早足の若手に追い抜かれる.小さな上り下りを繰り返す.
 途中で尾根が左右に大きく分かれるコルを通過する.私達は右側の尾根,つまり南西に延びる尾根に沿って歩き続ける.杉林が続く.そして,11時52分に念仏山山頂(標高357m)に到着する.
 山頂には念仏山の由来を書いた案内板が立っている.この案内板によると,昭和15年頃までは,旧名古木山の村民が,ここで念仏講を開いていたという.
 山頂は東西方向になだらかになっている.ここで登山道は南へ向かう登山道と,西へ向かう戸残土とに分岐している.私達は南へ向かう登山道を歩いて,善波峠に向かう予定である.
 山頂では沢山のハイカーが思い思いに休憩を取っている.風もなく気温は暑くも寒くもなく丁度良い.春の柔らかな陽ざしが,とても心地よい.
 まずは,昼食である.私達は道端に座り込んで,昼食を摂る.

                <登山道から山桜が見え隠れする>

 
          <念仏山山頂はハイカーで賑わっている:写真の人物は私達と無関係の方々>

■善波峠のミカン売り
 12時30分,私達は念仏山を出発する.南へ延びる尾根道に沿って,暫くの間,歩き続ける.雑木林の中を通り抜ける.2箇所のコルは山頂を通らずにトラバース道になっている.ノンビリとした散策路が続く.
 12時35分,送電線の下を通過する.さらに,12時47分,国道246号線トンネルの真上を通過する.
 12時52分,私達は善波峠に到着する.道路が二股に分かれている.地形図ではハッキリしないが,案内標識に従って,先へ進む.ほんの数分,坂道を下ると再び三叉路に出る.この三叉路辺りから急にハイカーの人数が増える.全く町歩きの格好で散策している人も多くなる.私達は右折して,人気の多い道を進む.すれ違うハイカーの数がますます多くなる.杉林の中の道を歩き続ける.ミカンの袋をぶら下げた人達と,次々にすれ違う.どこかでミカンを売っているらしい.
 小さな峠を越えて,緩やかな下り坂に差し掛かる.少し坂を下った所で,ミカンや果物を売っている.売店の前に人集りがしている.売店を覗いてみる.ミカン,ハッサクなどさまざまな果物を売っている.何人かの仲間が果物を購入する.

               <ミカン売りの前は沢山の人集り>

■弘法山のお祭り
 雑木林の中,杉林の中の小さな上り下りを通り抜ける.やがて,登り坂を回り込むようにして,神社の本殿の後にヒョッコリと飛びだす(13時24分).ここが弘法山山頂(標高235m)である.社殿前の広場には沢山の観光客が集まっている.売店が沢山出ている.無料で甘酒をサービスしているというので,1杯ご馳走になる.
 広場の真ん中で,天秤棒の両側の駕籠に野菜を沢山入れ,それを万歳の形になるまで持ち上げたら,野菜をタダで貰えるというゲームをしている.ただし,参加できるのは女性だけだという.男性の諸君は残念!
 広場の隅に,手漕ぎの井戸がある.この井戸の脇に『弘法の乳の水』の説明板が立っている.この説明文によると,ここから出る水は白く濁っていて乳の香りがするという.この水を飲むと乳が良く出るようになるという伝説があるようである.

                   <弘法山山頂の賑わい>
 
■桜並木に沿って
 12時32分,弘法山の賑わいを引きずりながら,桜並木の中の立派な階段道を下る.沢山の観光客が散策を楽しんでいる.道路の脇には色彩豊かなボンボリが取り付けられている.見事な桜の木が続いているが,肝心の桜は,まだ,せいぜい一分咲き程度である.残念!
 満開になったらさぞかし見事だろうなと想像しながら歩く.
 桜並木を通して,相変わらず威風堂々の大山が見えている.
 やがて,緩やかな下り坂の鞍部に到着する.東海大学前に下る道がここで分岐する.この辺り一帯が公園になっていて,長閑な風景が広がっている.
 桜並木の道幅が広くなる.道路脇の斜面に植えられた山の桜がチラホラと咲き始めている.
 13時47分,私達は足場広場に到着する.ここにも売店が並んでいる.即席の足湯も営業しているようである.足湯に浸かっていかないかと勧誘されるが,靴を脱ぐのが面倒なので,パスする.

                <桜並木の向こうに大山が見える>


■権現山の展望台
 13時53分,権現山(標高244m)に到着する.山頂は広い広場になっている.広場の一角に2階建ての展望台が建っている.塔ノ岳に登る電車の中から,何時もこの展望台を眺めていた.そして,何時かきっとあの展望台を訪れてみたいと思っていた.それが図らずも今日実現できた.率直に嬉しい.
 早速,展望台に登ってみる.成る程,素晴らしい眺望である.街中を小田急電鉄の電車が走っているのが見下ろせる.反対側を見ると,大山から続く丹沢表尾根の山々が良く見えている.
 私は,カメラを構えて,展望台からのパノラマ写真を撮る.

                <権現山山頂の展望台>

■浅間山
 権現山から尾根道を辿る.ほぼ水平な散策路が続く.そして,少し右にカーブしながら,緩やかな上り坂を進む.どこが山頂なのか,あまりハッキリしないが,14時16分頃,浅間山(標高195m)に到着する.吾妻屋が建っている.

                   <浅間山の山頂付近>

■弘法の清水
 仙元山を過ぎると,急に下り坂になる.急傾斜のジグザグ道が,かなり長く続く.結構,足許が危ない.標高差100メートル余りを一気に下って,14時28分,金目川支流の河畔に出る.川の左岸を少し下り,橋を渡って右岸に出る.そこが弘法山の登山口である.「弘法山公園入口」と書いた大きな看板が建っている.目の前は下落合から秦野中井インターチェンジに向かう自動車道である.
 私達は,自動車の騒音を聞きながら,この道を南下する.そして,水無瀬川手前の交差点を右折する.川沿いに遡る.途中,天台宗命徳寺の前を通過する.そして,最初の橋を渡って,川の右岸に出る.
 そのまま道路を直進して,14時50分,「弘法の清水」に到着する.立派な屋根が付いている井戸である.
 試しに,一口飲んでみる.余り冷たくはないが軟水である.
 14時57分,秦野駅に到着する.ここで解散.

                       <弘法の清水>

■いきなり現実に引き戻される
 私は同じ方向に帰る仲間達と一緒に秦野駅から相模大野,藤沢で乗り継いで,17時頃,鎌倉の自宅に無事帰る.自宅の玄関に入る.土間に並べられた沢山の靴に,改めてビックリする.今日は孫達の進学を祝う家族会をわが家で開くことになっている.
 3人の子ども達夫婦が,合計6人の孫を引き連れて来訪している.
 家の中から,孫達が騒いでいる声が聞こえてくる.えらいことになっているな・・・玄関にはえらく沢山の鮨が置いてある.これ,全部,わが家の財布からの出費である.
 「・・・一体全体,全部で何人居るんだい・・?」
と居合わせた長男の嫁に聞く.
 「全部で,14人だそうですよ・・・」
 これは大変だ.
 こうして,私の弘法山ハイキングは終わった.

                 <何ということだ!>

[ラップタイム]

 9:54  東中学校歩き出し
10:56  高取山(11:05まで休憩)
11:52  念仏山(12:30まで昼食)
13:24  弘法山(13:40まで見物)
13:53  権現山(14:07まで休憩)
14:16  浅間山
14:30  弘法山公園入口
14:50  弘法の清水(14:52まで見学)
14:57  秦野駅(解散)

[ハイキング記録]

■水平歩行距離 
    9.5km

■累積登攀高度     647m

■累積下降高度     728m

■所要時間(休憩時間を含む)
  東中学校発      9:54
  秦野着       14:57
  (所要時間)  5時間03分(5.05h)
 水平歩行速度  9.5km/5.05h=1.88km/h
                              (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/70c66f90714746fea0fe92f061556504
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1ba80cf9ffae6cd361f7b01f6ea5bcf2
「ARENA」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/716217463d5e09f322a6a1405b57d501


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。