中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

木曽駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(4)

2007年10月04日 09時29分50秒 | 中央アルプス・八ヶ岳

       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
        中央アルプス:木曽駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳縦走(4)
              (アルパインツアー)
         2007年9月28日(金)~30日(日)
       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

第1日目 2007年9月28日(金)(その3)
 曇後強風雨

<木曽駒ヶ岳へ>

■宝剣山荘を出発
 風雨の中,14時18分に宝剣山荘に到着した後,私達は当面不要な荷物を山荘に預けて,15時02分に木曽駒ヶ岳山頂を目指して,山荘を出発する。かなり強い風雨が相変わらず吹き荒れている。もう何年も前だが,私は十王岩グループの仲間と,木曽駒ヶ岳へ登ったことがある。もう登ったことのある山へ,わざわざこんな悪天候の中を登ることはない。このまま山荘で休んでいようかと迷ったが,折角,ここまで来たのだから,やっぱり登ろうという気持が葛藤する。先ほど,けやきだいら駅から山荘へ登る途中で,体調が悪くなった女性は,このまま小屋で休んでいるという。
 小屋を出た途端に,強い西風が容赦なく吹き付ける。雨具のフードにビシビシと叩き付けるように雨粒が当たる。強い風で,深く被ったフードが脱げそうになる。フードの紐を強く引いて強い風でも脱げないようにする。
 Kリーダーは先頭に,Aサブリーダーは最後部に付く。私達は中岳に続く稜線を黙々と歩き続ける。

■風雨野中の木曽駒ヶ岳山頂
 黙々とKリーダーの後に続いて歩き続ける。気弱な私は,何となく最後部の位置になる。脈打つように強い風が吹き付ける。その度に転倒しそうになるほど足元がふらつく。それでも一歩,また一歩と歩いている内に,中岳山頂(2,925m)を通過し,駒ヶ岳頂上山荘の脇を通り過ぎる。強風を避けるように,露岩帯を北東に登って馬の背の稜線に出る。そこから稜線に沿って,岩塊を伝わるようにして,西の方向へ登る。
 やがて,雨雲の中から山頂に建っている神社の社殿がボンヤリと見え出す。そこから人登りして,15時54分,私達は漸く木曽駒ヶ岳山頂(2,956m)に到着する。山頂には私達以外誰も居ない。勿論,周辺の視界はあまり良くない。山頂に到着した証拠の写真をほんの数枚撮る。

                   <木曽駒ヶ岳山頂の社殿>

 
           <視界の利かない木曽駒ヶ岳山頂>                  <山頂の標識>

■視界の利かない下山道
 16時02分,早々に下山を開始する。周辺の視界はせいぜい30~40メートルしかない。相変わらず強い風雨が吹き付けてくる。私達は,リーダーの後に付いて南南西の尾根沿いに下山し続ける。風雨が強いので,ポケットからノートを取りだして,時間を記録することが容易ではないので,正確な時間は分からないが,16時15分頃,分岐を右折する。方向は良く分からないが,次第に急斜面に沿う岩稜のトラバース道になる。
 次第に嶮しくなる道の様相が,私は以前木曽駒ヶ岳に来たときの印象とかなり違うので,どうもおかしいなと気になりはじめる。その内に,リーダーが「おかしい」と気が付いて,今来た道を5分ほど引き返し,再び最初の稜線に出る。
 ここで私は,最近,Oさんから拝受したGPSを取りだして,現在地を確認する。目視では自分たちが何処にいるのか殆ど分からなくても,GPSは,地図上に現在地を正確に表示してくれる。この情報を頼りにして,コンパスと地形図を利用して,下山する方向を正確に確認することができる。
 霧の中,30メートルほど離れたところに案内板が立っているようである。念のために,この案内板のところまで進み,進路を確かめる。
 その後,順調に下山し続けて,鞍部を通過し,中岳を登り返す。そして,視界が殆ど利かない登山道を辿って,17時00分に宝剣山荘に戻る。

■宝剣山荘の夕食
 山荘の中に入る。「むっ」と暖かい。
 かなり広い食堂兼談話室は登山客で賑わっている。どうやら風雨の中での木曽駒ヶ岳への登頂を諦めて,小屋に留まっている人達も多いようである。
 17時25分頃から夕食である。カウンターでご飯の入った丼と吸い物を受け取って,指定されているテーブルに座る。ネーベンに好物のアジのフライがあるので大満足である。何となく食欲が進むので,ご飯のお代わりをする。

                   <宝剣山荘の夕食>

 夕食後,暫くの間,談話室でボンヤリと過ごす。19時前の天気予報では,明日も曇時々雨のようである。何とか雨だけは止んでくれと,神頼みしながら,19時30分頃,就寝。広々とした2段ベッドと,軽く柔らかい掛け布団で,とても寝心地が良い。
 こうして,雨の初日が終わった。
                               (つづく)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。