ルアペフ山・タラナキ山登頂記(18)花と小川
2006年1月31日(火) その2
<<<タマ湖・タラナキ滝周遊>>
今日はタマ湖とタナラキ滝を周遊するショートトレッキングの日である。
8:34にホテルを出発した私達は,ブラブラと散策路を南南西の方向に歩いている。本日のガイドは,例のガイド頭と植物に詳しいP氏(名前を聞いたが忘れた)の2人である。
暫くはなだらかな遊歩道が続く。辺りの情景は,昨年訪れたハーミテージ周辺に何となく似ている。やがて進行方向右手に大きな建物が見えてくる。ガイドの説明によると,ここはモーテルらしい。この辺りから,だんだんと山道らしい雰囲気になってくる。
8:58,焼け野原の中に入り込む。焼け跡は,かなり広い範囲に広がっている。ただ,新しい芽や草木が生え始めているので,何となく「ホッ」とした気分になる。火災の原因はタバコの火らしいとのことである。焼け跡を過ぎるとすぐに森の中に入る(8:59)。途端に辺りが薄暗い山道になる。ガイドの説明によると,ここから暫くの間は,昔の馬車道の跡が山道になっているので,道幅がいくぶん広くなっているという。辺りはBauntain Beech(正しいかどうか分からない)と呼ばれるブナの一種が群生する森である。辺りは幻想的な霧が立ち込めていて,遠くの景色は殆ど見えない。
9:05に樹林帯を抜け出る。霧が薄くなり,遠くの景色はまだ見えないが,周辺の風景が一気に開ける。9:07,ガイドの説明を聞きながら,ボサボサ葉っぱのlong leaves grassの写真を撮る。その後,ビービー,アイブライト(何れも正確かどうか分からない)などの花の説明を受けるが,花音痴の私には,とても覚えられない。むしろ退屈にすら感じる。
9:18,短いながら両側に手すりのついた立派な木橋を渡り,隣の尾根に取り付く。ここで,また花の説明が始まる。白い花と赤い実のフォストタラの写真を撮る。この赤い実にはアルコール分が含まれているらしい。この実を食べた鳥が酔っぱらっていることがあるという。つづいて食虫植物のモウセンゴケの写真を撮る。
9:26,また川を渡る。渡るとすぐにランの一種,blue swamp plantの写真を撮る。紫色の花をつけている。
9:32,三度目の川を渡る。ここの崖,つまり露頭で,ガイド頭が地層に沿って,火山の活動跡を詳しく説明する。このガイドは地学の専門家のようには見えない。どうやら耳学問らしいが,ローカルなことを大変良く知っている。
9:39,標高1,255メートル,「Edge of Lava Flow」と書いてある看板の前で小休止する。そして,9:47に出発する。再び平原歩きである。
9:56,また橋を渡る。
9:59,タラナキ滝からの遊歩道と合流する。ここから緩やかな道を登り続け,10:20に小川を渡る。川の中の滑りやすい小石を伝わりながら渡る内に,肝心の添乗員のSさんが足を滑らせて川に落ちてしまう。この辺りから次第に山道らしい悪路になる。
10:20から10:30まで,1,355メートル地点で小休止する。
この辺りにはクッションプラントが沢山自生している。クッションプラントは,ニュージーランドでは大変大切な植物だという。ロードオブザリング撮影時には,この辺りに何千人もの人達が入ったので,クッションプラントを保護されているために,いちいちカバーを掛けたという。
10:33,下山する3人の人とすれ違う。ガイドが山頂付近の天気がどうだったかを3人に聞く。
「全くだめ・・!」
と身振りを交えて答える。しかし,心なしか,私には,上空が少し明るくなってきたような気がする。なだらかな登り坂を淡々と登っていく。
10:48,プラトーの端に到着する。標高は1,355メートルである。ガイドが,
「おなか,空いたか?」
と聞く。一同,空いたような,空かないような,曖昧な返事をする。
「あと30分ぐらい歩けば,ロアータマ湖(Lower Tama)に着くよ・・・そこで昼食にしたら」
とガイドが提案する。
一同,そのまま歩き続ける。広い裾野に続く木道を下る。やがて,旧道と合流する。
ガイドが,
「この間,反対からお喋りしながら登ってきて,この分岐に気付かず,旧道に入ってしまい参ったよ・・・大分先まで行ってから,また,ここまで戻ったよ・・・」
と失敗談を披露する。
11時頃,薄日が射してくる。
11:12頃,川沿いの道に入り込む。登り坂である。ここで髭もじゃの大男2人組とすれ違う。そして,再び広い湿地帯の平原の中に入り込む。
11:16,「Lower Tama LakeとOld Waihamu Hut」の分岐点を通過する。湿地帯の中を進む。
(第18話おわり)
2006年1月31日(火) その2
<<<タマ湖・タラナキ滝周遊>>
今日はタマ湖とタナラキ滝を周遊するショートトレッキングの日である。
8:34にホテルを出発した私達は,ブラブラと散策路を南南西の方向に歩いている。本日のガイドは,例のガイド頭と植物に詳しいP氏(名前を聞いたが忘れた)の2人である。
暫くはなだらかな遊歩道が続く。辺りの情景は,昨年訪れたハーミテージ周辺に何となく似ている。やがて進行方向右手に大きな建物が見えてくる。ガイドの説明によると,ここはモーテルらしい。この辺りから,だんだんと山道らしい雰囲気になってくる。
8:58,焼け野原の中に入り込む。焼け跡は,かなり広い範囲に広がっている。ただ,新しい芽や草木が生え始めているので,何となく「ホッ」とした気分になる。火災の原因はタバコの火らしいとのことである。焼け跡を過ぎるとすぐに森の中に入る(8:59)。途端に辺りが薄暗い山道になる。ガイドの説明によると,ここから暫くの間は,昔の馬車道の跡が山道になっているので,道幅がいくぶん広くなっているという。辺りはBauntain Beech(正しいかどうか分からない)と呼ばれるブナの一種が群生する森である。辺りは幻想的な霧が立ち込めていて,遠くの景色は殆ど見えない。
9:05に樹林帯を抜け出る。霧が薄くなり,遠くの景色はまだ見えないが,周辺の風景が一気に開ける。9:07,ガイドの説明を聞きながら,ボサボサ葉っぱのlong leaves grassの写真を撮る。その後,ビービー,アイブライト(何れも正確かどうか分からない)などの花の説明を受けるが,花音痴の私には,とても覚えられない。むしろ退屈にすら感じる。
9:18,短いながら両側に手すりのついた立派な木橋を渡り,隣の尾根に取り付く。ここで,また花の説明が始まる。白い花と赤い実のフォストタラの写真を撮る。この赤い実にはアルコール分が含まれているらしい。この実を食べた鳥が酔っぱらっていることがあるという。つづいて食虫植物のモウセンゴケの写真を撮る。
9:26,また川を渡る。渡るとすぐにランの一種,blue swamp plantの写真を撮る。紫色の花をつけている。
9:32,三度目の川を渡る。ここの崖,つまり露頭で,ガイド頭が地層に沿って,火山の活動跡を詳しく説明する。このガイドは地学の専門家のようには見えない。どうやら耳学問らしいが,ローカルなことを大変良く知っている。
9:39,標高1,255メートル,「Edge of Lava Flow」と書いてある看板の前で小休止する。そして,9:47に出発する。再び平原歩きである。
9:56,また橋を渡る。
9:59,タラナキ滝からの遊歩道と合流する。ここから緩やかな道を登り続け,10:20に小川を渡る。川の中の滑りやすい小石を伝わりながら渡る内に,肝心の添乗員のSさんが足を滑らせて川に落ちてしまう。この辺りから次第に山道らしい悪路になる。
10:20から10:30まで,1,355メートル地点で小休止する。
この辺りにはクッションプラントが沢山自生している。クッションプラントは,ニュージーランドでは大変大切な植物だという。ロードオブザリング撮影時には,この辺りに何千人もの人達が入ったので,クッションプラントを保護されているために,いちいちカバーを掛けたという。
10:33,下山する3人の人とすれ違う。ガイドが山頂付近の天気がどうだったかを3人に聞く。
「全くだめ・・!」
と身振りを交えて答える。しかし,心なしか,私には,上空が少し明るくなってきたような気がする。なだらかな登り坂を淡々と登っていく。
10:48,プラトーの端に到着する。標高は1,355メートルである。ガイドが,
「おなか,空いたか?」
と聞く。一同,空いたような,空かないような,曖昧な返事をする。
「あと30分ぐらい歩けば,ロアータマ湖(Lower Tama)に着くよ・・・そこで昼食にしたら」
とガイドが提案する。
一同,そのまま歩き続ける。広い裾野に続く木道を下る。やがて,旧道と合流する。
ガイドが,
「この間,反対からお喋りしながら登ってきて,この分岐に気付かず,旧道に入ってしまい参ったよ・・・大分先まで行ってから,また,ここまで戻ったよ・・・」
と失敗談を披露する。
11時頃,薄日が射してくる。
11:12頃,川沿いの道に入り込む。登り坂である。ここで髭もじゃの大男2人組とすれ違う。そして,再び広い湿地帯の平原の中に入り込む。
11:16,「Lower Tama LakeとOld Waihamu Hut」の分岐点を通過する。湿地帯の中を進む。
(第18話おわり)