中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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仲間と一緒に登る春の丹沢:塔ノ岳(今年18回目)

2012年04月02日 04時46分17秒 | 丹沢の山旅

                                 <花立山を登る>

       仲間と一緒に登る春の丹沢:塔ノ岳(今年18回目)
         (ゲザンシュタインさん他ご常連に同行)
         2012年4月1日(日) 
晴(雲多く寒い1日)

■車窓からの富士山
 今日から4月である.東京地方では,昨日,桜が開花したが,鎌倉辺りはまだ開花は先のようである.
 3月は色々なことがあって,塔ノ岳詣ではたった5回だけ.実は,昨日(3月31日),塔ノ岳へ出掛けるつもりだったが,朝から天気が悪く強い風雨が吹き荒れていた.こんなときは「君主危うきに近寄らず」という都合の良い口実を設けて,自分自身を説得して,山行を中止した.
 今日は日曜日.多分,昨日の土曜日に登ろうとしていた方々の大半は,スケジュールを今日に変更したに違いない.そうすると,塔ノ岳は大混雑するなと思ったが,まあそれでもいいやで,塔ノ岳へ出掛けることにする.
 5時10分,いつもの時間に自宅を出発する.外気温は6℃.少々寒い.ただ,夜明けが早くなり,すぐに明るくなり始めるので,この頃は,出掛けるのが気分的に随分と楽である.それに,休日なので小田原駅での小田急電鉄への乗り換え時間も,平日より3分長いので余裕である.そのため,駅の階段を2段跳びで「はあ,はあ」する必要もない.これは大変有り難いことである.
 小田急線の電車から眺める空は良く晴れている.途中,新松田付近では,富士山と矢倉岳がとても良く見えている.
 「そういえば,ここ2年ほど,矢倉岳へ行っていないな・・」
と思いながら,折角の風景なので,デジカメに収める.

<小田急電車の車窓から:富士山と矢倉岳>

■宮ヶ瀬まで行こうか
 渋沢で下車して,バス停に急ぐ.
 大倉行1番バスはまだ来ていないが,バス停には階段まで達するほどの長蛇の列ができている.私は何とか席に座れたが,案の定,バスは大混雑である.たくさんの登山客に混じって,韋駄天のTさん,Y川編集長,N村女史,ゲザンシュタインさん,大三郎さん,土曜のマドンナさん,K村女史など土曜日と日曜日のご常連が乗車している.
 バスの中で雑談をしている内に,ゲザンシュタインさんとお仲間から,
 「塔ノ岳から,丹沢山,三峰を越えて宮ヶ瀬へ行きませんか・・・」
というお誘いがある.そういえば,ここ3~4年,このコースはご無沙汰である.この頃は日も長くなっているので,余裕を持って縦走できそうなので,私も即座にご一緒することに決める.
 バスは7時丁度に大倉に到着する.
 準備を整えて,7時16分に,宮ヶ瀬へ行く仲間,韋駄天のTさん,ゲザンシュタインさん,大三郎さん,N村女史,それに私の5人が一団となって歩き出す.
 先頭は,この中で一番若手のゲザンシュタインさん.上りは,終始,ゲザンシュタインさんの歩行ペースに合わせて歩くことにする.
 例によって,歩き出しはかなり速いピッチだが,克董窯付近で,平常のピッチに落ち着く.ここで,私たちより少し早く出発したY川編集長に追い付く.今日のY川編集長は堀山登山だとのこと.

■見晴階段
 昨日の雨のためか路面は濡れている.
 7時59分,見晴山荘を通過する.見晴階段の下から見上げると,たくさんの登山者が数珠つなぎになっている.やっぱり,今日は登山客がヤケに多いなと思う.
 見晴階段の途中で,K村女史に追い付く.K村女史は,ご常連の中では最高齢だが,現役のバリバリ.
 「(塔ノ岳登っても)ちっとも疲れませんよ・・・」
とおっしゃる.
 もちろん,K村女史は,私が尊敬し目標にしている方である.
 階段道に差し掛かると,私たちの登攀速度も一段と遅くなる.
 一本松を通過して,ようやく平坦な尾根道に入る.ここで,次のバスで来られたジャイアンさんに追い抜かれる.ジャイアンさんが余りに速いので度肝を抜かれてしまう.
 尾根道を雑談しながら歩く.
 私が,登山の原価計算をして,山登り1歩が,約0.1円掛かっていることを披露する.披露しながら,
 「何て馬鹿なことを計算しているんだろう・・・」
と自分自身が嫌になる.




<ご常連さん>


■堀山の家
 8時34分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間18分.私が1人歩きのときのラップに比較すると,10分余り余計に時間が掛かっている.でもゆっくり歩いているにもかかわらず,何時もと同じ程度の疲労感がある.
 堀山の尾根に差し掛かる.
何時の間にか雲が湧いていて,残念ながら富士山は雲の中である.路面は凍結した泥濘がシャーベット状になっている.
 8時55分,堀山の家に到着する.
 丁度,このとき駆け下ってくる丹沢ウッズさんとすれ違う.
 堀山の家が開いてる.一寸だけ顔を出して挨拶する.堀山の家の女将が,小屋の前で,私たち一行の写真を撮る.この写真,やがて堀山の家のHPに掲載されるかもしれない.
 小草平からも富士山は雲の中で見えない.

<堀山の家の前にて>

■萱場平
 9時16分,ようやく萱場平を通過する.
 この辺りの泥んこ道は,もう融け出してグチャグチャになり始めている.
 萱場平を過ぎてから,歩行速度が一段と遅くなるが,黙々と登り続ける.その内に,私のすぐ前を歩いている方の足取りが左右に揺れ始める.余計なことかなと思いながら.
 「頑張らないで,ゆっくり歩きましょう・・」
と後ろから声を掛ける.

<萱場平>

■花立山荘
 9時40分,ようやく花立山荘に到着する.ここで下山してくるご常連とバッタリ.この方の情報だと,塔ノ岳から先は路面が凍結していて,アイゼンがないと歩行困難だという.私は臆病者なので,即座に,宮ヶ瀬行は止めて,大倉尾根を下山しようと決める.
 立ち話をしていると,2番バスで来られたK大Nさんがヒョッコリを現れる.
 「あれ,K大Nさん・・・随分とお早いですね・・・」
この頃,K大Nさんも調子が良さそうである.

<花立山荘>


<土曜日のマドンナさんとすれ違う>

■塔ノ岳山頂
 9時54分に花立山を通過する.1人歩きなら,もうとっくに尊仏山荘に入っている時間である.花立山山頂付近では,何時も応分の時間を取って,周囲の写真を撮っているが,今日は沸き上がる雲が多くて.これといった写真も撮れない.ガッカリ.
 10時丁度に金冷シを通過する.そして,10時16分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温はマイナス1.0℃.この時期にしては少々寒い.
 山頂では,かなり強い西風が吹いている.とにかく体感温度はかなり低い.
 山頂の写真を適当に数枚撮ってから,尊仏山荘に入る.

<塔ノ岳山頂>

■尊仏山荘
 山荘は登山客で混雑している.今日の小屋番はオーナーのHさんと,W林さん.
 私たちは奥の席の一角に座る.N村さんからたくさんのネーベンが提供される.
 山猫ミー君が,ストーブの前に鎮座している.今日は右目の調子がちょっと悪いようだ.
 何時も私は300円也のお茶を所望するが,今日は一寸奮発して,珍しく400円也の甘酒を所望する.
 私以外の方々も宮ヶ瀬に出るのを諦めて,大倉尾根を下山することになる.

<山猫ミー>


<賑わう尊仏山荘>

■下山開始
 山荘がだんだんと混雑してくる.余り長居をしたら山荘に迷惑が掛かるので,10時53分に山荘を出発する.
 相変わらず外は寒い.寒空の下,休憩を取っている登山客が随分と増えている.
 山頂のポールの前で,ゲザンシュタインさんのカメラで,集合写真を撮ってから下山を開始する.
 私は下りが苦手である.一同に付いていくのが大変である.
 11時15分,花立山荘を通過する.山荘前のベンチは登山客で一杯である.残念ながら,下りでも,富士山は,頭を雲の間からちょっと覗かせているだけ.
 例によって,ゲザンシュタインさんは,後7分坂を駆け下りるような速度で降りていく.私には,到底,付いて行けない.たちまちの内に間が空いてしまう.

<11時30分頃,丹沢ウッズさんに追い抜かれる>

■堀山の家でコーヒーブレーク
 11時33分,萱場平を通過する.辺りはもの凄い泥んこ.
 相変わらず,次から次へと登山客が登ってくる.これらの方々とすれ違いながら,懸命に下るが,ゲザンシュタインさんには追い付かない.
 11時45分,先頭から1~2分遅れて,堀山の家に到着する.ここでコーヒーブレーク.300円也のコーヒーを所望する.ご常連のボッカの皆様と雑談.
 12時07分,堀山の家を出発する.

<堀山の家のコーヒー>

■観音茶屋に立ち寄る
 12時41分,駒止茶屋を通過する.また,駒止階段の急坂で,先頭との距離が開いてしまう.私のように年を取ると,どうも歩き方が不安定になり,下り階段がトントンと行かず難渋する.
 途中,どこからともなくU村さんが現れる.伺うと,今日は蓑毛から表尾根を経由して丹沢山まで行ってから,大倉尾根を下ってきたとのこと.もの凄い長距離をスイスイとこなすU村さんの体力に驚嘆する.
 U村さんと雑談をしながら下山をし続ける.その内に,先頭を行く韋駄天のTさんと,ゲザンシュタインさんの姿が見えなくなる.私は,追いかけるのを諦める.
 一足先に観音茶屋に到着したゲザンシュタインさんに呼び止められて,13時06分,観音茶屋に立ち寄る.ここで200円也の炭酸飲料を頂戴する.

<観音茶屋でまた一休み>

■案外早く帰宅
 13時15分,観音茶屋を出発する.その後の歩きも速いのなんのって・・・
 私はシンドイ思いをして,一同に付いていく.そして,13時26分,無事,大倉に到着する.
 途中の山小屋を2箇所もハシゴしたのに,下山の所要時間は2時間34分.私1人で下山していたら,到底,こんなに速く下山できなかったろう.
 渋沢から小田原経由で,案外早く15時20分に帰宅する.
 早速,風呂を沸かして,ユックリと湯船に浸かる.これが何とも心地がよい.
 「やっぱり,塔ノ岳を往復して良かったな・・」

<ラップタイム>

 7:16  大倉歩き出し
 7:40  観音茶屋
 7:59  見晴茶屋
 8:34  駒止茶屋
 8:55  堀山の家
 9:40  花立山荘
10:00  金冷シ
10:18  塔ノ岳山頂着(-1.0℃)
====================
10:53  塔ノ岳山頂発
11:05  金冷シ
11:15  花立山荘
11:45  堀山の家(12:07までコーヒーブレーク)
12:41  駒止茶屋
12:53  見晴茶屋
13:06  観音茶屋(13:15まで(コーヒーブレーク)
13:26  大倉 着

[山行記録]

■水平距離
       7.0km(片道)


■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:16
  塔ノ岳  着      10:18
 (所要時間)      3時間00分(3.00h)
 水平歩行速度   7.0km/3.00h=2.33km/h
 登攀速度       1269m/3.00h=423.0m/h

■下降所要時間
(雑談時間を含む)

  塔ノ岳  発       10:52
  大倉   着       13:16
 (所要時間)      2時間34分(2.57h)
 水平歩行速度    7.0km/2.57h=2.72km/h
 下降速度       1269m/2.57h=493.8m/h
                                         (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5bbe1f2489c5f3b1f67fcd90c600b0f9
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2fa029da526f82627e2d007fb74e1641



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