中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

閑話休題;水彩画を画き始めた

2012年02月06日 03時41分00秒 | 閑話休題:日々雑感

                                          <私のノート>

            閑話休題;水彩画を画き始めた
                      2012年2月5日(日)

 ブログで毎回のように山のことばかり書いていると,さすがに山と聞いただけでゲップが出そうになる.
 そこで,今回はちょっと目先を変えて,水彩画事始めのことを纏めることにしたい.

 実は,これと思った旅行に出掛けるとき,私は何時もわら半紙風で無地の小振りのノート(B6)とさらに小さくて,ポケットに丸めて入れられるほどの大きさなのノートを持ち歩いている.これらのノートにごく短い時間で,1.6mmφの黒色ボールペンで,サッサとスケッチすることにしている.
 普通は,下図のようなノートを丸めて片手で持ったり,リュックの腰ベルトに挟んでして,肌身離さず持参している.そして,休憩時間などを利用して,どんなことでも構わないから,このノートに何でも記入してしまう.
 でも,アイゼンやピッケルを使った登山の場合は,こんなノートを開いて悠長にスケッチなどしておれないので,極々小さなメモ帳に,ほんの5~10秒程度の時間で,印象に残った形や様相をメモしておく.
 余談になるが,私が絶えずノートを開いて何かを書いているので,同行者の間で,スケッチ魔と言われることが多い.


 それで・・・
 今回,絵に仕上げたいのは,巻頭の写真で示した「スイスベルなーオーバーランドメンヒユングフラウ登頂記」で書きためたノートの中から,次の図に示す下絵を叩き台にして絵を纏めることにしたい.
 この下絵は,ごく小さな手帳に印象だけをチョコチョコと画いたものを叩き台にして,山小屋に到着してから,15~20分掛けて,ボールペンを使ってノートにしたためたものである.絵の大きさは25×17センチメートル程度である.


 この下絵を元にして,帰国後,スケッチブックに下絵として纏めたものが,下の写真の色つきの絵である.
 この色つきの絵を試作してから,いつかはチャンとした絵に仕上げたいなと思うながら,もう,かれこれ数年の歳月が流れてしまった.
 そして今日,漸く,チャンとした絵に仕上げようという気になった.絵の大きさは40号(1000×727mm)にしよう
と決める.そして,先日,画用紙を水張りした.
 ところが素人の私がやることである.40号ほどとの大きさの用紙になると,どんなに頑張っても画用紙の4隅のどこかにシワが寄ってしまう.
 水張りの仕方を,インターネットや文献を調べたり,画材屋で伺ったけれども,どうも上手くいかない.そこで,私の得意な,
 「まあ,いいか・・・」
で,多少のシワは無いことにして,制作をはじめる.
 その制作の第1日目が,下図のような状態である.鉛筆書きで絵の輪郭を書いたところで,書くのが嫌になる.イヤになったときに無理をして書いても,ちっとも面白くないので,今日の所は,これでサッサと作業をやめてしまう.

<ノート,下絵,描きかけの鉛筆画>


<画き始めたばかりの絵(40号)>

 午後,気分転換のため散歩に出掛ける.
 自宅のある丸山(標高65m)から,山を下って大船までの片道約7500歩ほどの散策である.
 散策の途中で,画材屋に立ち寄って,水彩画の用紙若干枚とマスキングインクを購入する.さらに,大船のY電機に立ち寄って,プリンターのインクを若干購入する予定である.

 画材屋に到着する.本当はMO紙を購入したかったが,在庫がないのでナントカというそれほど高くない用紙(大きさ40号)を3枚購入する.
 「私,水張りが下手で,4隅にどうしてもシワが出来ちゃうんです.水張りの上手い方法は無いですかね・・」
とお店の方に聞いてみる.しかし,これと言った上手い方法があるわけではない.
 「40号ぐらいの大きさになると,水張りは大変ですね・・」
と同情されて“オチ”.
 もし,私が画材屋だったら,売価200円程度の画用紙を水張りして,400円程度で販売するんだが・・・差額200では商売にならないか.早速,もう一人の私が,
 「オマエ,そういうのを“捕らぬ狸の皮算用”って言うんだぞ・・もっとも,狸にもならないよ,せいぜいネズミだな」
と揶揄する.
 画用紙を買ったのは良いが,持ち運びが面倒である.店員がシワや折り目が付かないように,筒状に丸める.当然なことながら,この画用紙を丸めると,まるでバズーカ砲のように大きな筒になってしまう.軽いのがせめてものマシだが,シワにしてはいけないので,まるで腫れ物に触るようにして持ち歩く.
 Y電機の店内でも,このバズーカ砲もどきを持ったままウロチョロする.
 ここでは,足りなくなったプリンターインクを半ボンか購入する.

 用事を済ませて,Y電機を出る.
 途端に,何だか変な疲れを感じる.そこで,駅前ルミネ1階にある某喫茶店に入り込んで,200円也のコーヒーを賞味する.狭いテーブルに,バズーカが邪魔である.

<バズーカ砲のような画用紙と200円也のコーヒー>

 少々,歩き足りないなと思ったが,幾ら軽いからといって,こんなバズーカを持ってあるのもカッタルイ.そこで,バスを利用して帰宅する.
 「さて,用紙の予備も確保したし,マスキングインクも手に入れた・・・後はお前さんが描く気になることだけだよ・・」
と,私は自分に言い聞かせる.
 でも,水曜日辺りに,丹沢へ行きたいな・・でも,天気が悪そうだな・・・ん,なら火曜日辺りはどうかな.それとも木曜日?
 折角,絵を描く気になったのに,また気持ちは山に傾いている.これだから困るんだよ.
 ま,ともかく月曜,火曜は,丹沢行きはやめにして,絵を中心に過ごそうかなと,今は思っている.でも,猫の目のように,気持ちがクルクルと変わる私のことだ.明日のことなど分かるものか.
                                          (おわり)

「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/75cbf2fffa43c9c55e6c2dcff3aea2c7
「閑話休題」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0a581351cfff63578f74f9fa983eadff
                            



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。