中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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仲間と登る快晴の丹沢;塔ノ岳(今年8回目)

2012年02月05日 03時41分08秒 | 丹沢の山旅

                                   <花立山雪原から富士山を望む>

         仲間と登る快晴の丹沢;塔ノ岳(今年8回目)
           (ゲザンシュタイングループ)
            2012年2月4日(日)

■車窓から富士山を望む
 2月になると,春ももうすぐそこ,でも早朝の寒さは真冬並みである.やっぱり,早朝,5時10分に家を出発するには,“エイヤッ,行くぞ”という気合いが必要である.
 幸いなことに,今日は土曜日.休日の小田急電鉄のダイヤならば,小田原駅での猛ダッシュなしにユックリと乗り換えることができる.それだけでも,丹沢行きの気分が軽くなる.
 小田原駅では,平日のように駆けっこをせずに,辺りをユックリと眺めながら乗り換える.
 休日の電車は,平日に比較すると乗客も少なめである.それに,2月に入ってから,日ごとに夜明けが早くなり,私が小田原に到着する頃には,辺りはすっかり明るくなっている.
 小田急電車の車窓から外を眺めると,矢倉岳から金時山へ向かう丘陵の向こうに真っ白な富士山が顔を出している.
 「今日は綺麗な風景写真が撮れそうだな・・」
と嬉しくなる.
 渋沢発大倉行1番バスに乗車する.すでに殆どの座席は埋まっている.沢山のご常連の顔も揃っている.やがて下り電車が到着すると,どっと登山客が乗り込んできて,バスは超満員になる.韋駄天のTさん,三角髭のTさん,本日のリーダーであるゲザンシュタインさん,SSKさん,Y川さん,K大Nさんマドンナさん,カメラマンのMさん,N村さん,U村さん,F田さん,K井さん,ホッシーさん,T添さん他多士済々.

<車窓から富士山と矢倉岳が見える>

■登山客が数珠つなぎの見晴階段
 今日は,終日,若手のゲザンシュタインさんの指揮下で,大倉尾根を往復する積もりである.出だしの準備が何時もモタモタする私は,幾分慌ただしい気分で,出発準備を済ませて,7時08分に,ご一行と一緒に歩き出す.
 例によってスタートダッシュのゲザンシュタインさんの歩き出しには,私はどうしても付いて行けないので,たちまちの内に遅れ出す.暫くの間,T添さん,Y川さんと一緒に,ご一行の後ろに付いて歩き続ける.気がつくと,先頭から50メートルほどの距離が開いている.
 このところ,ほとんど雨が降らないので.登山道は乾燥しきっている.
 丹沢ベースを過ぎた頃,私も漸く体調が整いはじめる.そこで,T添さん,Y川さんに,
 「先に行きます・・」
とお断りして,ご一行を追いかける.
 観音茶屋に近付くと,暖かい日射しがトラバース道に降り注いでる.天気が良いときに,この辺りを歩いていると,とても気分が和んでくる.
 7時44分,見晴茶屋を通過する.日射しが真横から射し込む見晴階段を見上げると,たくさんの登山客が数珠つなぎになって登っている.
 私も,ようやく追い付いたご一行の後に続いて登り続ける.

<日だまりのプロムナード;私が最も好きなところだ>


<登山者が数珠つなぎの見晴階段>

■堀山から富士山を望む
 8時19分,駒止茶屋を通過する.大倉を歩き出してから1時間11分経過している.単独山行のときに比較すると5~6分余計に時間が掛かっているが,まあ,まあ順調である.
 堀山の尾根に差し掛かると,次第に根雪が増え出す.
 たまたま前後してご一緒のカメラマンのMさんに,私が愚痴を言う.
 「富士山の写真を撮ると,富士山が空の中に溶け込んで,上手く写らないんです・・・」
 Mさんのご指摘は,カメラが明るい空に露出を合わせているので,露出オーバーになっているとのこと.
 「なるほど! そういうことですか・・」
で,ご指導に従って,富士山の写真を撮る.
 なるほど,今回は富士山がスッキリと写っている.
 堀山の尾根で,山旅スクール6期のNさんに追い付く.

<堀山の尾根からの富士山;カメラマンのMさんのヒントでまあまあ良く撮れた>

■萱場平
 8時37分,堀山の家を通過する.
 前回,2月1日に登ったときに比較すると,残雪はずっと少なくなっている.ご一行の登攀速度が結構早いので,写真を撮っていると,すぐに引き離されてしまう.遅れないように付いていくのは結構大変である.
 8時55分,萱場平を通過する.

<残雪の萱場平;抜けるような青空が美しい>


<ご一行の後に付いて登る>


<後7分坂手前の露岩帯を登る;間に私たち以外の登山者も交じる>

■花立山荘で軽アイゼン装着
 9時17分,花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は2時間09分.単独山行のときに比べて,6~7分遅いが,なかなか順調なペースである.
 山荘前のベンチには,もう沢山の登山客が休憩を取っている.
 ここから先は残雪が多くなるので,4本爪軽アイゼンを装着する.アイゼン装着は5分ほどで終わる.
 花立山に差し掛かると,急に残雪が多くなる.花立山山頂で,写真を撮っていると,下ってくる韋駄天のSさんとすれ違う.Sさんは今日も快調のようである.
 花立山山頂からの景色は今日も素晴らしい.空気が澄んでいて真っ青な空が広がっている.雪原の先には富士山と南アルプスがクッキリと見えている.
 写真を撮っている内に,またもや一行から遅れてしまう.

<花立山で韋駄天のSさんとすれ違う>


<階段は雪の中>

■塔ノ岳山頂
 9時28分,金冷シを通過する.雪がますます深くなる.階段はすべて雪の中である.
 辺りの写真を撮りながら登り続けるが,一行の先頭からはかなり後れてしまう.
 9時55分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間47分.時間が長く掛かった割には,疲労感がある.山頂の気温はマイナス4.0℃.
 何時ものように山頂では冷たい風が吹いているが,前回の2月1日に比べれば,ずっと穏やかな風である.そのため余裕を持って辺りの風景を写真に収める.
 山頂からの富士山と南アルプスの眺めは,相変わらず素晴らしい.
 「今日は東京スカイツリーが見えるかな・・」
とどなたかが言う.
 「丁度,あの辺りです・・目を凝らして見れば分かりますよ」
と言われるが,視力が弱い私には到底見えない.

<山頂直下から相模湾を望む>


<残雪と大山>


<凛とした丹沢の山々>

■尊仏山荘
 山頂からの風景を一回り写してから尊仏山荘に入る.山荘は混雑している.
 今日の小屋番はオーナーのH立さんとW林さん他.定番の300円也のお茶を所望する.そして,ご一行が座っている席の片隅に座らせて貰う.
 今日で連続10日間,塔ノ岳に登っておられるというN村女史からサラダなどの差し入れがある.
 「・・・ブログに載せますよ・・」
とお断りしてから,ご一行が歓談する様子をデジカメに収める.
 雑談が盛り上がっている頃,カメラマンのMさんと,K大Nさんが山荘に到着する.

<雪の尊仏山荘>


<尊仏山荘;ブログ掲載の承認を得て撮影した>

■花立山荘でアイゼン脱着
 10時30分,山頂のポールの前で集合写真を撮ってから下山を開始する.
 下りが苦手な私は,下山がお得意なゲザンシュタインさんに,
 「ゲザンシャフトでお願いしますよ・・」
と訳の分からないお願いをする.要するにお手柔らかに下って下さいというお願いである.
 山頂から2番目の階段道を下っていると,登ってくるT添さんとすれ違う.
 その後も,結構な速度で下り続ける.今日は休日なので,次から次へと登ってくる登山者とすれ違いながら下り続ける.
 10時51分,花立山荘に到着する.ここで,アイゼンを脱着する.花立山荘も沢山の登山客で混雑している.

■堀山の家でコーヒーブレーク
 下山が苦手な私は,どうしてもご一行から遅れ勝ちになるが,11時30分,堀山の家に到着する.ここでコーヒーブレーク.
 入口でストックを始末していると,店の中から目ざとく私を見つけた山荘の“なっちゃん”が,
 「あれ,FHさん・・・忘れ物のヤッケ,預かっていますよ・・・」
と教えてくれる.実は2週間前に,ここでコーヒーブレークした際に,脱いだヤッケを忘れて下山した.このヤッケ,息子からプレゼントされたものなので,無くしたらマズイナと思っていた.
 300円也のコーヒーを所望する.
 ここでも雑談.
 紅一点のN村さんの他は全員男性である.
 SSKさんが,
 「きれいどころを揃えて良いですね・・」
とN村さんを茶化しながら冗談を言う.すかさず,
 「N村さんに集まるダニみたいな男どもだから,(愛称は)ダニーズですね・・・ダニーズのリーダーはゲザンシュタインさんですね・・」
と他愛のない冗談を言う.こんなことを言いながら,ダニアースで全員やられてしまうなとニタニタする.
 すると,ゲザンシュタインさんが,先ほど塔ノ岳山頂で移した集合写真をデジカメの画面に映しながら,
 「この写真がダニーズの集合写真ですね」
と笑う.

<忘れ物のジャケットはビニール袋に入れて補完して頂いていた.感謝> 

■観音茶屋で再びコーヒーブレーク
 あっと言う間に時間が過ぎる.
 12時05分,堀山の家から出発する.
 「どうも長居をしてしまいスミマセン・・」
と一行のどなたかが言う.すると堀山の家の主人が,
 「どういたしまして,そのための山小屋ですから・・」
と言われる.
 私は心の中で,この一言に,とても感激する.
 堀山の家には愛好家が沢山集まる理由の一端が,ようやく分かったような気がする.
 小屋の前で,なっちゃんが,私たち一向の写真を撮る.次回の堀山の家のHPに掲載されるのだろうか.
 ここからの下りも,私など付いていくのがやっとなくらい快調なペースである.先頭はもちろんゲザンシュタインさん.下り階段があると,オッカナビックリの私との距離がますます開く.平坦なところで,やっと追い付くと,また,急な下り坂で離れてしまう.
 そんなことを繰り返しながら,12時53分,観音茶屋の前に到着する.
 丁度そのとき,観音茶屋の女主人と目が合う.
 「どうします,立ち寄りますか・・?」
とゲザンシュタインさんが,同行の韋駄天のTさんに伺う.
 「立ち止まった以上,寄らないわけにも行かないでしょう・・・」
とSSKさんが言う.ごもっともな意見である.
 韋駄天のTさんから,
 「じゃあ・・一寸だけ寄りましょう,13時10分まで休憩して,13時35分のバスに乗りましょう・・」
ということになる.
 私は200円のコーラを所望する.
 茶屋から外を見ていると,K大Nさんが通過する.店にいる私たちを見て,1人の女性が仲間入りする.

■やっぱり塔ノ岳に登って良かった
 13時10分に,観音茶屋を出発する.
 丹沢ベースを過ぎた頃,1人の女性に追い付く.韋駄天のTさんから紹介されるが,お名前は伺った途端に忘れた.
 「FHさんですか.お目に掛かれて嬉しいです.絵をお描きになるんですね・・・」
とこの女性の挨拶を受けて,なぜ私のことを知っているのかビックリする.
 「Y川さんの『掲示板』で,(絵を)拝見しています・・」
私は,“ああそうだったのか”と安心する.
 途中から,韋駄天のTさんがもの凄いスピードで歩き出す.付いていくのが大変である.
 13時25分,無事,バス停大倉に到着する.バス乗場にはかなり沢山の方々が列を作っている.バスは始発駅でほぼ満席になる.
 渋沢駅で,上り電車に乗られるご一行の皆さんとお別れして,私は小田急線の下り電車に乗車する.
 15時過ぎに無事帰宅.
 「朝,家を出るのは辛いけど,やっぱり塔ノ岳を往復して良かったな・・」
とつくづく思う.
 次女のところの孫娘が,某大学の付属中学に合格したという朗報を聞く.
 何時ものように,少し熱めの風呂に入る.そして昼寝・・・じゃなくて,早めの就寝.これがまた,実に気持ちが良い.だから登山はやめられない.

 <ラップタイム>

 7:08  大倉歩き出し
 7:31  観音茶屋
 7:44  見晴茶屋
 8:19  駒止茶屋
 8:37  堀山の家
  9:17  花立山荘(9:22までアイゼン装着)
  9:28  金冷シ
 9:55  塔ノ岳山頂着(-4.0℃)
10:30      〃   発
10:45  金冷シ
10:57  花立山荘(10:58までアイゼン脱着)
11:30  堀山の家(12:05までコーヒーブレーク)
12:22  駒止茶屋
12:41  見晴茶屋
12:53  観音茶屋(13:10までコーヒーブレーク)   
13:25  大倉 着

[山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間雑談時間を含む)
  大倉   発       7:08
   塔ノ岳  着       9:55
 (所要時間)  2時間47分(2.78h)
  水平歩行速度   7.0km/2.78h=2.51km/h
 登攀速度    1269m/2.78h=434.9m/h

■下降所要時間(雑談時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:30
  大倉   着       13:05
 (所要時間)  2時間55分(2.92h)
 水平歩行速度     7.0km/2.92h=2.39km/h
 下降速度    1269m/2.92h=434.6m/h
                                                                               (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9a4b158409cb01ea1ea953b75d57d987
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8fda9a8dc8415b585dda82509dc71531
「塔ノ岳」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8a6550d5b906a3c71e352352b1cc73e7



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2 コメント

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Unknown (かとう)
2012-02-05 11:16:27
はじめまして。
昨日、塔ノ岳登って来ました。
登山初でアイゼンなし、
楽しかったです。
アイゼン買ってまた行きたい!
返信する
Unknown (FH)
2012-02-05 15:04:01
かとうさん

コメント有り難うございました.
かとうさんのブログ拝見しました.バスの写真に,私のブログに登用する韋駄天のTさんとゲザンシュタインさんの写真が載っています.
どうやら,私たちと同じ日に登っておられるようですね.
また,当ブログにお立ち寄り下さい.
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