<ミー君には丹沢の風景がどのように見えているんだろう?>
閑話休題;ネコの眼で絵を描いたらどうなる?
(水彩画雑談)
2011年7月10日(日) 晴,猛暑
梅雨が明けた途端に,猛暑になった.太陽が顔を出すと,さすがに暑い.いくら山好きの私でも,こんな猛暑に出掛けるのはまずいなと判断,山行は中止,午後から近場をほんの少々散歩するだけにとどめた.やっぱり,熱射病が怖い.
ところで・・・ 7月9日(土)の朝日新聞を見て驚いた.
新聞記事によると,「犬猫は2原色,鳥は4原色の世界」を見ているという.ちなみに人間は3原色の世界.新聞記事の内容を要約すると,以下の通りである.
人間,チンパンジー,ニホンザルなどの一部の猿は赤,緑,青のそれぞれ3種類の色を感じる錐体を持っている.それに対して,イヌ,ネコなど大部分のほ乳類は赤,青の2種類の錐体しか持っていないという.したがって,イヌ,ネコは赤と緑の区別が苦手だという.
それに対して,鳥や恐竜は赤,緑,青,紫外線に対応する4種類に対応する錐体を持っているので,人間には見えない紫外線まで見えるようだ.さらに,アゲハチョウは6種の光センサーを持っており,そのうち4種を使って色を見分けているらしい.
で・・・ 最近,何枚か画いた私の氷河や雪山の絵だが,もし,私の眼がイヌ,ネコの眼を持っていたら,どんな絵を描いたのだろうか.あるいは紫外線まで見える鳥の目で見たら,どんな絵が描けるのだろうか.想像するだけでもワクワクする.
7月9日には,某学会の研究会が横浜商科大学のキャンパスで開催された.
私はサンデー毎日氏になってから,数年,全くといって良いほど,学問からは遠ざかっている.たまには研究会に出席しなければ,頭が空っぽになってしまうような気がして,久々に研究会に出席することにした.
自宅から大船駅へ,大船からJRで横浜駅へ,さらに京浜急行の生麦駅へ向かう.
このブログでも画いたように,途中,横浜駅ルミネ6階の本屋で『図解よくわかる色彩心理』という本を購入する.
この本を読んでみると,「色彩学」あるいは「色彩心理学」は,どうやらまだ学問体系が確立された分野ではなさそうである.でも,この本の6章を通読すると,色に関する基礎的な事項が簡潔に纏められていて面白い.
私は,冒頭で触れた錐体の話と,色彩学の基礎的事項を組み合わせて,自己流の絵画論を展開してみたいなと思っている.もう20年以上前のことになるが,表題はうろ覚えだが『ゲシュタルト絵画論』という本を購入して読んだことがある.我が家のどこかにこの本があるはずだが,容易には見つからない.捨てた覚えはないのだが・・・是非,探し出して,もう一度,読んでみたいなと思っている.
研究会を拝聴して面白かった.
ただ,若手の研究者の発表は,抽象的な用語が多く,さらに研究対象企業を選択する基準が粗雑なことがとても気になる.懇親会のときに,色々指摘しようと思っていたが,肝心のご本人が懇親会は欠席.残念.でも,私ごときロートルのコメントなど役に立たない?・・ご尤も!
・・・で,次回見休会(おっと,研究会)は9月.「絆」がテーマだそうである.さらには,ここ数年,山にばかり行っている私に,何か発表しなさいとのこと.一寸ばかり,ビールと老酒が入っていたので,その勢いで快諾する・・が,帰宅してから,どうしようかと戸惑う.
私は改めて自分のスケジュールを確認する.
9月には,2泊3日の中山道,それに,27日から30日まで横浜で開催される神奈川美術協会会員展がある.中山道の地図作り,展覧会の絵の準備と,結構,ヘビーな作業が重なっている.
「安易に引き受けすぎたかな・・」
と反省すること頻りである.
でも,まあ,研究会とお付き合いするのも「絆」の一つ.
ゴチャゴチャ言っていないで,頑張ってみようと思い直す.
さて,これから今週末に出発するツールドモンブランの準備をしなければ・・・ ボヤボヤしていられないぞ!
2011年7月11日(月) 晴,猛暑
一昨日,関東地方は梅雨が明けた,今日も,朝からかんかん照りである.
いよいよ今週末から旅行に出掛ける.今回は高い山に登る計画はないが,それでも,数日の間は山の中を歩き回ることになっている.それには,それなりの準備が必要である.遅ればせながら,いくら何でも,今日辺りから準備を始めて,欠落品がないようにしなければならない.
でも,何時もの悪い癖で,物事が差し迫ると,ついついどうでも良い別のことがしたくなる.この悪しき習慣には自分でも参ってしまう.
これから,大船,あるいは藤沢に出て,不足するものの手当をしなければならない.でも,ついつい後になってやればよいことに頭が向いてしまう.
・・・今画こうとしている絵は,XYの直交座標軸で表現できる平面上に画いている.この絵を自分の脳みそを原点Oに置いた3次元の極座標に変換して画いたらどんな絵になるだろう.
この宇宙が誕生してから約137億年.現在宇宙の膨張が加速されているという.宇宙を構成するもので私たちが知っている物質はたった数パーセント,残りはダークマターとダークエネルギーのようである.こんな訳の分からないものがないと,宇宙は拡張しきれないという.まさに,日常的な常識では何もない真空にエネルギーが満ちあふれているんだという.こいつを意識して,絵に描き加えたらどんな絵になるんだろう.
私の興味は尽きない・・・が,結局は何が何だか分からなくなり,多分,当分は現在の絵とさして過あら奈井江ばかり画いていることになるんだろうな.
情けない.
(おわり)
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5fc34bdcf02c8c81aa21c8a6c05539e5
「閑話休題」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/328d024c343ae249f164395c18e5932a
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