ポーランド訪問記(11):クラコフの夜
(スケッチ旅行)
2001年6月16日(土)~6月25日(月)
第2日目;2001年6月18日(月);クラコフ第1日目
<クラコフ中心部地図>
クラコフのホテルレジェンドにチェックインした私達は,夕食を食べに,皆で一緒に町へ出てみることにした.私は,酒を飲まれる方に有利で不公平な割り勘払いを断固拒否していたが,割り勘を止めるというので,一緒に夕食に行くことにした.なにせ,小遣いの少ない私は富豪の方と付き合っていたら,すぐに破産してしまう.
18時丁度にロビーに集まる.
ホテル1階の狭い通路を通ってグロズカ(Grodzka)通りに出る.沢山の観光客がそぞろ歩きをしている.表の道を左の方向にブラブラ歩きを始める.ほんの1~2分北に歩くと,オールドタウンの中心にある広場(Rynak Gtowny)に出る.
ほぼ300m四方ほどの正方形の広場である.広場の中央から少し南に寄ったところに,旧市庁舎の塔が建っている.赤煉瓦の洒落た建物である.頭に時計が嵌め込まれている.
今は,この建物の中は博物館になっているとのことである.
<旧市庁舎>
その北に2階建ての細長い建物がある.1階には沢山の土産物店や飲食店が並んでいる.
19時30分に,レジェントホテルからの入口に近い場所にあるカイワリニナ(KAWIARNIA)という露天の飲食店に入る.長方形のテーブルの周りにスチール製の椅子が並べてある.一同,テーブルを囲んで,適当に座る.広い店内には100姪ほど座れるスペースがある.ほぼ満席のようである.小遣いの少ない私は,スクランブルエッグとオニオンスープだけを注文する.
他の皆さんも適当の好みのものを注文する.
割り勘の呪詛から解き放されたので,気分爽快である.ところが,注文したものがなかなか出てこない.そこで,この合間を見て,座ったまま町のスケッチをする.
注文してから,20分ほどで,スクランブルエッグは,小さな鉄製のフライパンの上にのせられている.どうやら,この小さなフライパンでスクランブルエッグを作って,そのまま持ってきたらしい.おいしい小さなパンが付いている.
20時45分,レストランを出る.まだ明るい.ブラブラと広場を散策する.私は何も買わなかったが,デリカテッセンにも入ってみる.比較的安い飲料水が沢山置いてある.
21時頃,同じホテルでも別棟の部屋を割り当てられたF先生の部屋を訪れてみる.私達の部屋がある建物からちょっと離れたところにある入口から建物の中に入り,古風な階段を4階まで登ったところにF先生の部屋がある.シングルベッドが2台,冷蔵庫も付いている.私達の部屋よりは大分上等な部屋である.
21時15分,自分の部屋に戻る.とにかくシャワーを浴びる.熱いお湯がタップリと出るので申し分ない.でも,バスタブが付いていないのでどうも落ち着かない.シャワーを浴びていると,突然,ゴロゴロと天井のパイプの音が響き渡る.上の階の客が排水したらしい.
安ホテルだけあって,この部屋の備品は,とても少ない.タオルとバスタオルが1枚ずつ,それに石鹸1個,シャンプーだけ.ベッドは木製.木綿のシーツと薄い布団が敷いてあるだけ.したがってベッドは固い.ごくごく簡素だが,これで十分である.むしろスッキリとした気分になる.
ベッドに横になって,学会事務局から配られたオレンジ色のバインダーの中を眺める.クラコフの地図,観光案内,学会のスケジュール,バウチャーなどが入っている.なかなか親切である.
<私の部屋>
ベッドから起きあがって,部屋の遮光扉を閉める.窓からは向かい側のサンドイッチ屋の看板が見える.石畳の道路が夜露で濡れている.
21時30分,就寝.
(つづく)
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