中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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好天が続く丹沢:塔ノ岳(今年23回目)

2009年05月01日 11時04分51秒 | 丹沢の山旅

                                             <深い新緑の登山道>

                  好天が続く丹沢:塔ノ岳(今年23回目)
                           (単独山行)
                     2009年4月30日(木)

■1番バスは満席

 昨夜から「明日こそ塔ノ岳へ行くぞ」と心に決めていた.そのためか,今朝は何の躊躇もなく,5時10分に家を出発することができた.今回も,山に早く登って,早く家に帰りたい.そこで,少々交通費が余計に掛かるが,大船から東海道本線小田原経由で小田急線渋沢へでる.
 小田原で小田急電車への接続時間はたった3分しかない.小田原駅で,年甲斐もなく駅の階段を駆け上がり,また小田急電鉄の階段を駆け下りる.そして,の直ぐ近くの乗降口から電車に飛び乗る.私が乗った途端に,発車ベルが鳴り出す.ハアハアする呼吸が整わない内に,電車は小田原駅を発車する.
 「ヤレ,ヤレ,・・・これで間違いなく渋沢で1番バスに乗れるぞ・・」
 私は,ホッとするが,朝,いきなりの駆けっこで,えらく疲労してしまう.
 今日の1番バスは,平日なのに,随分と混雑している.
 私がバスの席に座ると間もなく,下り電車が渋沢に到着する.この電車で来た沢山の登山客がバスに乗り込んでくる.その中にカメラマンのMさん,それに山旅スクール10期のKiyomaさんもいる.

■見晴茶屋からの急坂
 私達を乗せたバスは,6時57分に大倉に到着する.Mさんは,間もなく,大倉から歩き出す.Kiyomaさんと私は,雑談をしながらストレッチを終え,kiyomaさんより,ちょっっと遅れて,
7時06分に歩き出す.
 すぐに,kiyomaさんに追いつくが,kiyomaさんががユックリ登るというので,私は失礼して,先に歩かせて貰う.
 今日はやや暑いが,この所,晴天が続きで,路面は乾いている.とても歩きやすい. 私は,この暑さを見越して,リュックの中に,何時もより500ミリリットルほど余分の水を持っている.また,リュックの中身を夏バージョンの持ち物に変えている.余計な水の他に,防虫剤,吸取器なども追加で入っている.その代わりに軽アイゼンをリュックから取りだしているが,結果的に今日のリュックは,これまでより少々重くなっている.そんな条件を勘案して,
 「いくら路面の状態が良くても,今日は2時間25分台で登れれば上々だな・・・」
と心の中で思いながら登り続ける.
 7時38分に見晴茶屋を通過する.そして直ぐに今日最初の急坂に取りかかる.連休中にもかかわらず,かなり沢山の登山客が列になって登っている.その中にMさんの後ろ姿を発見する.
 「追い越したらまずいかな・・?」
と,静かに後を歩く.すると,Mさんがヒョイと後ろを向いて,私に先に行くように促す.有り難い.ついでに,今日の調子はどうかと私に質問する.
 「多分,駒止茶屋まで1時間2~3分でしょう・・・2時間20分台で登れれば,まあままだと思っています・・・」
と答える.

               <新緑の急坂を登る:見晴山荘付近>

■今日の富士山
 今日の気温は,やや冷涼に感じる.汗が出てこないので,少し歩行ピッチを上げる.そのまま調子よく急な階段を登って,8時03分に駒止茶屋を通過する.なんと大倉からの所要時間は57分.1時間を3分も切っている.老いぼれの私にしては上出来である.
 そのままの調子で,堀山の尾根を通過する.途中,見晴の良い所で,富士山の写真を数枚撮る.ただ残念なことに,前回(4月22日)登ったときと比較すると,春霞で富士山は朧にしか見えていない.

                  <堀山付近から富士山を望む>

■萱場平
 8時18分,堀山ノ家を通過する.そして,ガレ場の急坂に差し掛かる.暫くすると汗が出始めるので,意識的に歩行速度を落とす.それでも,途中で何人かの登山客を追い越させて頂く.そして,8時35分に萱場平に到着する.ここで定点観測用の写真を撮る.
 近くの森で,小鳥が,
 「ツーッピー,ツーッピー,・・・」
と盛んに啼いている.そういえば,ここまで登ってくる間に,小鳥の鳴き声がほとんど聞こえてこなかったような気がする.
 足許の雑草が,随分と青くなっている.この辺りも新緑のシーズンを迎えていることが分かる.強い陽ざしが照りつけるベンチでは,汗ビッショリの登山客が休憩を取っている.私は軽く挨拶をして,通過する.

                  <今日の萱場平>

■韋駄天三人衆とすれ違う
 その後も,自重しながら,階段を登りつづけて,ガレ場の登り坂に取りかかる.長い階段に取り付く手前に大きな岩がある.この辺りで,下ってくる韋駄天3人衆とすれ違う.
 「・・・今日は,Tさんはお休みですよ・・・」
と先頭のご常連が,私に話しかける.いつもならば金冷シを通過した辺りですれ違っている方々である.
 「それにしても,今日は随分速いですね・・・」
私はビックリしながら質問する.
 「いえ,・・・今日はバスでなく,車で来たんです・・」
と答える.

                    <韋駄天三人衆が下る>

■チャンピョンが行く
 やがて,花立山荘前に長い階段に取り付く.このコースで1番厭な所である.階段の途中で,重い荷物を背負ったチャンピョンに追いつく.
 「・・・やあ,また追いつかれましたね・・・」
とチャンピョンが言う.そういえば,この長い階段で,チャンピョンに追いついたことが,2~3度あったかもしれない.チャンピョンが,
 「・・さっきの3人衆は,蛭ヶ岳まで往復したらしいよ・・」
と教えてくれる.
 いくら自家用車で来たとはいえ,この時間に,もう蛭ヶ岳から引き返して来るとは! 私は驚いて声も出ない.

                    <チャンピョンが行く>

■予想より早く山頂へ
 8時54分に花立山荘を通過する.今日は,堀山ノ家から花立山荘まで41分も掛けている.涼しければ,36分程度で登れるところである.今日は自重して随分と時間を掛けている.そのためか,花立山荘を通過した後も,何となく体力に余裕がある.今度は逆に花立場まで6分しか掛からなかった.バテていると10分程度掛かる所である.
 本来ならば,ここからの南アルプスの眺望が良いはずだが,今日は霞が掛かっていて全く見えない.その代わりに,豆桜が至る所で満開である.可憐な花を眺めていると,心が和んでくる.
 9時06分に金冷シを通過する.この辺りから,また,私のダラダラ歩き癖が始まりそうになる.途中で大きなシカが草を食べているのを見付ける.ついでにシカの写真を撮る.
 山頂直下の階段で写真を撮っていると,若い男性が追いついてくる.この男性に先に行って貰うが,最後の木の階段の所で,男性の歩行速度が落ちる.私は多少イライラしながら後について登る.
 9時18分,塔ノ岳山頂に到着する.
 山頂から富士山や大山の写真を撮っていると,間もなく,Mさんも山頂に到着する.

               <山頂からの眺望:丹沢の山々>

■尊仏山荘
 Mさんの後について,尊仏山荘に入る.今日はオーナーのHさん,Wさんが小屋番をしている.Oさんが居ないので,ミー君と会うのは諦める.
 9時20分現在の塔ノ岳山頂の気温は+8.0℃.前回より,少し暖かである.
 300円也のジュースを飲みながら,今日の山行記録を纏める.今日の大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は,2時間12分.この所の最速記録のようである.歩き出したときにそれほど体調は良いとも感じなかったが,登山道の路面の状態が良くて,登り始めでの体力の消耗が比較的少なかったことが幸いしたのかもしれない.
 山荘の客は,暫くの間,Mさんと私だけ.
 食事をしている内に,大倉発11時52分のバスで帰ろうかと思い始める.折角登ったのに,もっとユックリすればいいのにという気持も半ばあるが・・・

■次々にご常連とすれ違う
 9時36分に尊仏山荘を出発して下山を開始する.
 金冷シに着くまでに,2番バスで来られたご常連と次々にすれ違う.最初に元某大手鉄鋼会社社員だった方(このブログではX氏でしばしば登場)とすれ違う.
 「今日は,(塔ノ岳登頂)22回目ですか?」
と私に質問する.いえ,23回目ですと返事をすると,X氏は2×回だとのことである.花立場で,ローギヤー氏とすれ違う.長身のローギヤー氏が,穏やかな調子で.
 「今日は良い天気ですね・・」
と私に話しかける.
 花立場を下る.そのとき,同じバスに乗っていたご常連の夫婦とすれ違う.
 「今日もお速いですね.山荘でご飯食べてこられたんですか・・?」
と私に聞く.
 花立山荘の手前で,今度は,kiyoma氏とすれ違う.一旦,大倉バス停まで戻って,2番バスの乗客と同じ頃,また登り始めたという.何れにしても,kiyomaさんが元気なのが何よりである.立ち話をしている内に,近々,三浦アルプスへ行きましょうということになる.
 二人で雑談していると,後から下ってきたチャンピョン氏に追い抜かれる.

                  <今が見頃:花立山荘付近>

■登山客たった1人のバス
 その後,バスの時間を睨みながら,ユックリと下山し続ける.途中,次から次へと登ってくる登山者とすれ違う.
 何時の間にか雲が湧いている.富士山は完全に雲の中に隠れてしまった.
 11時48分,大倉に到着する.
 丁度到着したバスに乗り込む.登山客は私1人.その他に夫婦連れが1組乗ってくる.旦那が 
 「今日はどこまで行って来られたんですか」
と私に聞く.変なことを聞く人だなと思いながら,塔ノ岳を往復したと答える.すると,
 「足,痛くないですか・・・?」
と意表をついた質問をしてくる.
 それを切っ掛けにして,終点渋沢まで,いろいろと雑談をする.終点まで,途中から乗ってきた乗客2人と加えて5人だけ.
 帰りの電車は空いている.窓越しにポカポカとした陽ざしを浴びている内に,眠くて,眠くて・・・
 危うく大船を乗り越しそうになる.13時過ぎに帰宅.

[ラップタイム]

 7:06  大倉歩き出し
 7:24  観音茶屋
 7:38  見晴茶屋
 8:03  駒止茶屋
 8:18  堀山ノ家
 8:54  花立山荘
 9:06  金冷シ
 9:18  塔ノ岳山頂 着
=================================
 9:36  塔ノ岳山頂 発(+8.0℃)
 9:47  金冷シ
10:04  花立山荘
10:42  堀山ノ家
10:58  駒止茶屋
11:19  見晴茶屋
11:31  観音茶屋
11:48  大倉 着

[山行記録]

■水平歩行距離
        7.0km(片道)

■累積登攀下降高度      1201m

■登攀所要時間
  大倉発           7:06
  塔ノ岳山頂着        9:18
 (所要時間)     2時間12分(2.20h)
 登攀速度   1201km/2.20h=545.9m/h
 水平歩行速度  7.0km/2.20h=3.18km/h

■下降所要時間
  塔ノ岳山頂発        9:36
  大倉着          11:48
 (所要時間)     2時間12分(2.20h)
 下降速度   1201m/2.20h=545.9m/h
 水平歩行速度  7.0km/2.20h=3.18km/h
                            (おわり)
[加除修正]
2009/5/2 転換ミス訂正

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/231ce53eb9bb2c7f6a0835831d50f6f2
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