<霧氷の雪道>
曇り空にアイスバーンの丹沢:塔ノ岳(今年10回目)
(単独山行)
2011年2月19日(土)
■混雑する1番バス
何時ものように早朝4時に起床する.この所,季節も進んで,早朝の気温もそれほど寒いとは感じない.西の空に煌々と輝く満月(かな?)を眺めながら家を出発する.1週間ぶりの丹沢である.間が空いているので体調が少々気になる.
渋沢発大倉行1番バスは,何時もの土曜日よりも,大分,混雑している.私が席に座ると間もなく,新宿発の下り電車に乗っていた登山客がどっと乗り込んでくる.バスはたちまちの内に乗りきれないほどの登山客で一杯になる.韋駄天のTさん,Sさん,カメラマンのMさん,K大Nさん,T女史,ローギャー氏の弟Nさん,その他顔見知りのご常連が乗車している.どうやら,山の会Mロク関係の方々も沢山乗車しているようである.
■沢山の登山客に混じって…
大半のご常連の方々は,バスが大倉に到着すると,サッサと登山を開始する.私は例によって,リュックをゴソゴソしている内に,大方のご常連より出発時間が大分遅れてしまう.何時ものことながら,なんでこう手際が悪いのとイライラしてくる.それでも,何時もより1分早く,7時09分に大倉を歩き出す.
今日の登山口までの路面は良く乾いている.今日は前回よりも多少は歩きやすいかなと期待する.天気予報では,今日は終日で絶好の行楽日和だとのご託宣だったが,上空は厚い雲に覆われている.本当に晴れるのだろうかと,疑心暗鬼のまま登り続ける.
1週間ぶりの登山なので,自分の体調を注意深く見ながら,無理をしないように,ユックリと登り続ける.それでも,一見(イチゲン)の大方の登山客よりは,少しは速く歩ける.登山口までの間にも10人ほどの方々を追い越させて戴く.
登山口から度山道に入ると,両側には花粉を一杯ため込んだ杉林が続く.杉花粉のアレルギーに罹りたくないので,そろそろマスクをして登山をしようと思いながらも,ついついマスクの準備を忘れ続けている.
■ご常連と雑談しながら・・
丹沢ベースで,カメラマンのM氏に追いつく.M氏は今日も重そうなリュックを背負っている.挨拶をして,先に行かせて貰う.すぐに,以前ノートを拾って戴いた女性に追いつく.暫くの間,雑談をしながらご一緒する.
「そろそろ,K大Nさんに追いついても良さそうなのに・・・この頃,K大Nさんは大分速く歩かれるようになったようですね・・」
と噂話をしていると,漸く前方にK大Nさんが見え出す.
少しピッチを上げて,雑事場ノ平手前のトラバース道で,K大Nさんに追いつく.
「やっと,追いつきました.汗が出ましたよ.この頃,(歩く速度が)速いですね・・」
暫くの間,K大Nさんと雑談をしながら歩く.K大Nさんが,
「今日は,ちょっと気温が高いですね.気温が歩く速度に随分と影響しますよ・・」
と言う.手許の寒暖計では,今の気温は4℃.確かに絶好調で歩ける気温より少し高い.
「汗を掻くと内蔵に負担が掛かるので,それだけ身体が草臥れますよ・・」
と,理論的なお話をされる.さすがにK大出である.
一本松上のベンチで,K大Nさんとお別れして,一人旅になる.
8時14分に駒止茶屋を通過する.歩き出してから1時間05分経過している.2~3分遅いペースだが,まあ,こんな所だろう.
駒止茶屋を過ぎると,ところどころに残雪が見えるようになる.
■曇り空で富士山は見えない
堀山の尾根に入る,相変わらずの曇.富士山は全く見えない.そればかりか近くの山にも雲が掛かっている.微風だが海の方から冷たい風が吹いている.
8時05分,下ってくる丹沢ウッズさんと擦れ違う.ウッズさん一本目の下りである.それにしても速い.
「山頂付近は,(道が)凍結していますよ・・」
と教えて戴く.
8時31分,堀山の家を通過する.まだ小屋は開店していないが,小草平のベンチで数名の登山客が休憩を取っている.私はそのまま通過.急な坂道に入る.何時もと同じ定速で登り続ける.何人かの登山客を追い抜くが,逆に何人かの方々に追い抜かれる.ここの斜面は南向きのためか残雪は殆どなく登りやすい.
■残雪の萱場平
8時49分,萱場平を通過する.残雪が見えるが,1週間前よりは少ない.久々に人影が入らない萱場平の写真が撮れる.
■花立山荘
跡7分坂を,丁度7分で登って,9時12分,花立山荘を通過する.気温2℃.山荘を過ぎると辺りの雰囲気が一変して,残雪も目につき始める.
霧の中,山荘から10分掛かって花立山を通過する.韋駄天のN村さん,Sさんとすれ違う.
「今日は,アイゼンを使いましたよ.登りはアイゼンなしでしたが転倒しました・・」
とSさんが言う.
Sさんがアイゼンを外している横で,私は逆に4本爪アイゼンを装着する.
■霧氷が見える
馬の背にある2カ所の下り坂は,完全にアイスバーンになっている.アイゼンなしでは危険.
9時32分,金冷シを通過する.アイスバーンの道になってから,歩行速度が大幅に遅くなる.金冷シを通過すると,残雪が一段と多くなる.雪に残された足跡がそのまま凍り付いているので,とても歩きにくい.山頂に近付くにつれて,路面の状態はますますひどくなる.
山頂付近では,霧氷が見られる.前回登ったときよりは貧弱な霧氷だが,やっぱり綺麗である.
韋駄天組が,次々に下山してくる.まずは韋駄天のTさん.
「・・山頂の気温はマイナス1.0℃.でも随分と寒かったです・・」
続いて,三角髭のTさん.また,
「やあ,やあ,・・」
と挨拶を交わす.
その様子を私のすぐ前で見ていた登山客が,
「お知り合いの方が随分いらっしゃいますね・・・」
と話しかけてくる.
「ええ,まあ,・・・ときどき塔ノ岳へ来ているので・・」
「私も年に何回か登っていますが・・・どのくらい登っているんですか?」
「先週,日曜日以来なので,1週間ほど間が空いています・・」
「ええっ・・!.そんなに登っているんですか」
人それぞれ,会話するのが面倒になった私は,お先に失礼する.
■塔ノ岳山頂
9時49分,塔ノ岳山頂に到着する.山頂からの眺望はゼロ.濃い霧に覆われている.気温はマイナス1.0℃だが,冷たい風が吹いているので,体感温度はかなり低い.
山頂には雪が降り積もっている.霧の中,沢山の登山客が休憩を取っている.
大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は,2時間40分.登山道の状態から勘案すれば,今の私の実力はこんな程度だろうなと自分を納得させる.良くこんな寒い所で休憩できるなと感心する.私は霧の山頂を儀式として写真に収める.そして,ソソクサと尊仏山荘に飛び込む.
■尊仏山荘
尊仏山荘はご常連で一杯である.同じバスに乗っていた,K井さん,T女史,U村さんなど土曜日のご常連が,私より随分前にご到着の様子である.
今日の小屋番はオーナーのHさん.例によって300円也のお茶を所望する.
とりとめもない雑談をしていると,私が到着してから10分ほどで,カメラマンのMさんが到着する.そして,さらに5分ほどしてK大Nさんが到着する.
「あれっ!・・K大Nさん,随分とお早いご到着ですね・・」
と一同から冷やかされている.
「K大Nさんは,年を取る毎に,だんだんと(歩行速度が)速くなるんですよ・・」
とどなたかが茶々を入れる.
■Mロクの皆さん
10時22分,尊仏山荘を出発する.念のため,4本爪アイゼンを装着する.
次から次へと登ってくる登山客と擦れ違いながら,転倒しないように気をつけて下り続ける.
途中で,10人ほどのグループとすれ違う.このグループの中に,ご常連のMリア女史,山旅スクール8期のSさんが居られる.MロクDの面々である.
「(FHさんの)ブログ拝見しています.先週の霧氷の写真,綺麗でしたね・・」
とMリア女史が言う.私は,まさか彼女が私のブログを見ているとは知らなかった.沢山の山の顔見知りに,自分のブログを見て戴いているとは・・嬉しいことである.
その後も,名前は分からないが,顔見知りの方々と次々に出会う.その度毎に,立ち話をしているので,大倉発12時40分のバスには間に合いそうもなくなる.でも,間に合わなくても別に構わないので,ノンビリと下り続ける.
10時55分,花立場に到着する.ここでアイゼンを取り外す.アイゼンに付着した泥を落として袋にしまっているうちに,後から来たK井さん,Tさん達に追い越されるが,急ぐ旅でもないので,あいかわらずユックリと下山し続ける.
<混雑する花立山荘>
■小屋番Oさん
11時15分,花立山荘を通過する.山荘前のベンチは登山客で満杯になっている.良くこんな寒い所で休んでいられるなと感心しながら通過する.後7分坂を下り終えて,急坂を下り始める.すると,尊仏山荘の小屋番,Oさんが登ってくる.
「やあ,こんにちは.今日はOさんが居られないので,ミー君には会わずに下山してきましたよ・・」
「そうですか,来週は居ますので,また登ってきて下さい・・」
「では,来週水曜日か木曜日頃,お天気の良いときに登っていきますよ・・」
11時31分,堀山の家を通過する.小草平のベンチも登山客で一杯である.
■ご常連と一緒に下山
見晴山荘手前の急階段を下っていると,丹沢ウッズさんが登ってくる.
「おや・・もう登ってこられたんですか.何回目ですか・・」
「3本目です・・」
「では,気をつけて・・」
12時12分,見晴山荘に到着する.ベンチで数名の登山客が休憩を取っている.K井さん,T女史など土曜日のご常連である.私は,まだ間に合うかも知れない12時40分のバスを諦めて,ご常連の皆さんと一緒に,大倉まで下山する.
12時42分,バスが出て2分後に,大倉に到着する.
<ラップタイム>
7:09 大倉歩き出し
7:29 観音茶屋
7:44 見晴茶屋
8:00 駒止茶屋
8:31 堀山の家
9:12 花立山荘(2℃)
9:49 塔ノ岳山頂 着(-1.0℃)
=========================================
10:22 塔ノ岳山頂 発
10:37 金冷シ
11:15 花立山荘
11:31 堀山の家
11:46 駒止茶屋
12:12 見晴茶屋(12:14まで休憩)
12:23 観音茶屋
12:42 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間(休憩時間を含む)
大倉 発 7:09
塔ノ岳 着 9:49
(所要時間) 2時間40分(2.67h)
登攀速度 1269m/2.67h=475.3m/h
■下降所要時間
塔ノ岳 発 10:22
大倉 着 12:42
(所要時間) 2時間20分(2.33h)
下降速度 1269m/2.33h=544.6m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0cdccc4488992757dcca15d5744b7465
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7ce2197362a42fa113053a679b3cc334
曇り空にアイスバーンの丹沢:塔ノ岳(今年10回目)
(単独山行)
2011年2月19日(土)
■混雑する1番バス
何時ものように早朝4時に起床する.この所,季節も進んで,早朝の気温もそれほど寒いとは感じない.西の空に煌々と輝く満月(かな?)を眺めながら家を出発する.1週間ぶりの丹沢である.間が空いているので体調が少々気になる.
渋沢発大倉行1番バスは,何時もの土曜日よりも,大分,混雑している.私が席に座ると間もなく,新宿発の下り電車に乗っていた登山客がどっと乗り込んでくる.バスはたちまちの内に乗りきれないほどの登山客で一杯になる.韋駄天のTさん,Sさん,カメラマンのMさん,K大Nさん,T女史,ローギャー氏の弟Nさん,その他顔見知りのご常連が乗車している.どうやら,山の会Mロク関係の方々も沢山乗車しているようである.
■沢山の登山客に混じって…
大半のご常連の方々は,バスが大倉に到着すると,サッサと登山を開始する.私は例によって,リュックをゴソゴソしている内に,大方のご常連より出発時間が大分遅れてしまう.何時ものことながら,なんでこう手際が悪いのとイライラしてくる.それでも,何時もより1分早く,7時09分に大倉を歩き出す.
今日の登山口までの路面は良く乾いている.今日は前回よりも多少は歩きやすいかなと期待する.天気予報では,今日は終日で絶好の行楽日和だとのご託宣だったが,上空は厚い雲に覆われている.本当に晴れるのだろうかと,疑心暗鬼のまま登り続ける.
1週間ぶりの登山なので,自分の体調を注意深く見ながら,無理をしないように,ユックリと登り続ける.それでも,一見(イチゲン)の大方の登山客よりは,少しは速く歩ける.登山口までの間にも10人ほどの方々を追い越させて戴く.
登山口から度山道に入ると,両側には花粉を一杯ため込んだ杉林が続く.杉花粉のアレルギーに罹りたくないので,そろそろマスクをして登山をしようと思いながらも,ついついマスクの準備を忘れ続けている.
■ご常連と雑談しながら・・
丹沢ベースで,カメラマンのM氏に追いつく.M氏は今日も重そうなリュックを背負っている.挨拶をして,先に行かせて貰う.すぐに,以前ノートを拾って戴いた女性に追いつく.暫くの間,雑談をしながらご一緒する.
「そろそろ,K大Nさんに追いついても良さそうなのに・・・この頃,K大Nさんは大分速く歩かれるようになったようですね・・」
と噂話をしていると,漸く前方にK大Nさんが見え出す.
少しピッチを上げて,雑事場ノ平手前のトラバース道で,K大Nさんに追いつく.
「やっと,追いつきました.汗が出ましたよ.この頃,(歩く速度が)速いですね・・」
暫くの間,K大Nさんと雑談をしながら歩く.K大Nさんが,
「今日は,ちょっと気温が高いですね.気温が歩く速度に随分と影響しますよ・・」
と言う.手許の寒暖計では,今の気温は4℃.確かに絶好調で歩ける気温より少し高い.
「汗を掻くと内蔵に負担が掛かるので,それだけ身体が草臥れますよ・・」
と,理論的なお話をされる.さすがにK大出である.
一本松上のベンチで,K大Nさんとお別れして,一人旅になる.
8時14分に駒止茶屋を通過する.歩き出してから1時間05分経過している.2~3分遅いペースだが,まあ,こんな所だろう.
駒止茶屋を過ぎると,ところどころに残雪が見えるようになる.
■曇り空で富士山は見えない
堀山の尾根に入る,相変わらずの曇.富士山は全く見えない.そればかりか近くの山にも雲が掛かっている.微風だが海の方から冷たい風が吹いている.
8時05分,下ってくる丹沢ウッズさんと擦れ違う.ウッズさん一本目の下りである.それにしても速い.
「山頂付近は,(道が)凍結していますよ・・」
と教えて戴く.
8時31分,堀山の家を通過する.まだ小屋は開店していないが,小草平のベンチで数名の登山客が休憩を取っている.私はそのまま通過.急な坂道に入る.何時もと同じ定速で登り続ける.何人かの登山客を追い抜くが,逆に何人かの方々に追い抜かれる.ここの斜面は南向きのためか残雪は殆どなく登りやすい.
■残雪の萱場平
8時49分,萱場平を通過する.残雪が見えるが,1週間前よりは少ない.久々に人影が入らない萱場平の写真が撮れる.
■花立山荘
跡7分坂を,丁度7分で登って,9時12分,花立山荘を通過する.気温2℃.山荘を過ぎると辺りの雰囲気が一変して,残雪も目につき始める.
霧の中,山荘から10分掛かって花立山を通過する.韋駄天のN村さん,Sさんとすれ違う.
「今日は,アイゼンを使いましたよ.登りはアイゼンなしでしたが転倒しました・・」
とSさんが言う.
Sさんがアイゼンを外している横で,私は逆に4本爪アイゼンを装着する.
■霧氷が見える
馬の背にある2カ所の下り坂は,完全にアイスバーンになっている.アイゼンなしでは危険.
9時32分,金冷シを通過する.アイスバーンの道になってから,歩行速度が大幅に遅くなる.金冷シを通過すると,残雪が一段と多くなる.雪に残された足跡がそのまま凍り付いているので,とても歩きにくい.山頂に近付くにつれて,路面の状態はますますひどくなる.
山頂付近では,霧氷が見られる.前回登ったときよりは貧弱な霧氷だが,やっぱり綺麗である.
韋駄天組が,次々に下山してくる.まずは韋駄天のTさん.
「・・山頂の気温はマイナス1.0℃.でも随分と寒かったです・・」
続いて,三角髭のTさん.また,
「やあ,やあ,・・」
と挨拶を交わす.
その様子を私のすぐ前で見ていた登山客が,
「お知り合いの方が随分いらっしゃいますね・・・」
と話しかけてくる.
「ええ,まあ,・・・ときどき塔ノ岳へ来ているので・・」
「私も年に何回か登っていますが・・・どのくらい登っているんですか?」
「先週,日曜日以来なので,1週間ほど間が空いています・・」
「ええっ・・!.そんなに登っているんですか」
人それぞれ,会話するのが面倒になった私は,お先に失礼する.
■塔ノ岳山頂
9時49分,塔ノ岳山頂に到着する.山頂からの眺望はゼロ.濃い霧に覆われている.気温はマイナス1.0℃だが,冷たい風が吹いているので,体感温度はかなり低い.
山頂には雪が降り積もっている.霧の中,沢山の登山客が休憩を取っている.
大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間は,2時間40分.登山道の状態から勘案すれば,今の私の実力はこんな程度だろうなと自分を納得させる.良くこんな寒い所で休憩できるなと感心する.私は霧の山頂を儀式として写真に収める.そして,ソソクサと尊仏山荘に飛び込む.
■尊仏山荘
尊仏山荘はご常連で一杯である.同じバスに乗っていた,K井さん,T女史,U村さんなど土曜日のご常連が,私より随分前にご到着の様子である.
今日の小屋番はオーナーのHさん.例によって300円也のお茶を所望する.
とりとめもない雑談をしていると,私が到着してから10分ほどで,カメラマンのMさんが到着する.そして,さらに5分ほどしてK大Nさんが到着する.
「あれっ!・・K大Nさん,随分とお早いご到着ですね・・」
と一同から冷やかされている.
「K大Nさんは,年を取る毎に,だんだんと(歩行速度が)速くなるんですよ・・」
とどなたかが茶々を入れる.
■Mロクの皆さん
10時22分,尊仏山荘を出発する.念のため,4本爪アイゼンを装着する.
次から次へと登ってくる登山客と擦れ違いながら,転倒しないように気をつけて下り続ける.
途中で,10人ほどのグループとすれ違う.このグループの中に,ご常連のMリア女史,山旅スクール8期のSさんが居られる.MロクDの面々である.
「(FHさんの)ブログ拝見しています.先週の霧氷の写真,綺麗でしたね・・」
とMリア女史が言う.私は,まさか彼女が私のブログを見ているとは知らなかった.沢山の山の顔見知りに,自分のブログを見て戴いているとは・・嬉しいことである.
その後も,名前は分からないが,顔見知りの方々と次々に出会う.その度毎に,立ち話をしているので,大倉発12時40分のバスには間に合いそうもなくなる.でも,間に合わなくても別に構わないので,ノンビリと下り続ける.
10時55分,花立場に到着する.ここでアイゼンを取り外す.アイゼンに付着した泥を落として袋にしまっているうちに,後から来たK井さん,Tさん達に追い越されるが,急ぐ旅でもないので,あいかわらずユックリと下山し続ける.
<混雑する花立山荘>
■小屋番Oさん
11時15分,花立山荘を通過する.山荘前のベンチは登山客で満杯になっている.良くこんな寒い所で休んでいられるなと感心しながら通過する.後7分坂を下り終えて,急坂を下り始める.すると,尊仏山荘の小屋番,Oさんが登ってくる.
「やあ,こんにちは.今日はOさんが居られないので,ミー君には会わずに下山してきましたよ・・」
「そうですか,来週は居ますので,また登ってきて下さい・・」
「では,来週水曜日か木曜日頃,お天気の良いときに登っていきますよ・・」
11時31分,堀山の家を通過する.小草平のベンチも登山客で一杯である.
■ご常連と一緒に下山
見晴山荘手前の急階段を下っていると,丹沢ウッズさんが登ってくる.
「おや・・もう登ってこられたんですか.何回目ですか・・」
「3本目です・・」
「では,気をつけて・・」
12時12分,見晴山荘に到着する.ベンチで数名の登山客が休憩を取っている.K井さん,T女史など土曜日のご常連である.私は,まだ間に合うかも知れない12時40分のバスを諦めて,ご常連の皆さんと一緒に,大倉まで下山する.
12時42分,バスが出て2分後に,大倉に到着する.
<ラップタイム>
7:09 大倉歩き出し
7:29 観音茶屋
7:44 見晴茶屋
8:00 駒止茶屋
8:31 堀山の家
9:12 花立山荘(2℃)
9:49 塔ノ岳山頂 着(-1.0℃)
=========================================
10:22 塔ノ岳山頂 発
10:37 金冷シ
11:15 花立山荘
11:31 堀山の家
11:46 駒止茶屋
12:12 見晴茶屋(12:14まで休憩)
12:23 観音茶屋
12:42 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間(休憩時間を含む)
大倉 発 7:09
塔ノ岳 着 9:49
(所要時間) 2時間40分(2.67h)
登攀速度 1269m/2.67h=475.3m/h
■下降所要時間
塔ノ岳 発 10:22
大倉 着 12:42
(所要時間) 2時間20分(2.33h)
下降速度 1269m/2.33h=544.6m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0cdccc4488992757dcca15d5744b7465
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