中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ぐるり鎌倉一回り「峠の茶屋で集う」

2007年06月22日 07時19分50秒 | 鎌倉あれこれ
        ぐるり鎌倉一回り「峠の茶屋」で集う
              (単独散策)
           2007年6月20日(水)

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■鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ

 昨日(6月19日),丹沢の塔ノ岳に登ったばかりなので,翌日の今日(6月20日)は家でユックリと休憩すべきである。それは十分分かっているが,あいにく今日も朝から良い天気である。そうなると,どうも家の中でジッとしている気にならない。家の周りを中心に。鎌倉をユックリ一回りするくらいならば,それほど足にも負担にならないだろうと勝手に考える。
 どこをどう廻るかはともかく,取りあえずはバス停「鎌倉中央公園入口」からバスに乗って終点「鎌倉駅西口」まで行く。鎌倉駅表口に廻る。修学旅行のシーズンになったらしく,駅前には沢山の小学生,中学生が集まっている。さて,ここから海の方へ向かうか,それとも緑陰を求めて天園ハイキングコースの方へ向かうか,少々迷う。まあ,取りあえずは小町通でもブラブラしながら,何処へ行くか決めようと思う。
 10時過ぎに鎌倉駅から歩き出す。行く方向も決めずに小町通を歩いている内に,途中から,何となく若宮大路に出て,気が付いたら,鶴岡八幡宮の境内を歩いている。境内にある近代美術館で何か催し物があれば見学しようかと思ったが,あいにく今日は休館日のようである。

           <鶴岡八幡宮境内にある由比若宮遙拝場>

 私は,沢山の観光客から遠ざかるように,鎌倉国宝館の方へ廻ってみる。丁度「館蔵名品展」が開催されている。7月16日まで開催されているようなので,ここは後日時間をかけて見学することにする。

■覚園寺登山口から天園ハイキングコースへ
 鶴岡八幡宮から横浜国大付属小中学校の脇を通って,10時55分に大塔の宮に到着する。ここから,どこを通って天園ハイキングコースへ入るか少々迷うが,今回は,ここ暫く訪れていない覚園寺登山口から登ることにする。
 11時05分に覚園寺登山口の馬頭観音前に到着する。いつの間にか登山口の角にあった民家がなくなって,無味乾燥な有料駐車場に変わっているのに驚く。覚園寺裏山やぐら群の脇を通り尾根筋に出る。この尾根は永福寺裏山に繋がっている。これまで永福寺側に沢山の枯れ枝が積み重ねられていて通行止めになっていたが,枯れ枝がすっかり片付けられている。
 「ここから永福寺裏山へ入って良いのかな・・・入ってみようか」
と誘惑に駆られる。

             <永福寺尾根に向かう尾根>

 登山道は,緑苑台住宅地脇の竹林を経て,百八ヤグラ近くの峠に続く。11時22分に,今泉住宅地へ下る百八ヤグラ脇十字路に到着する。この辺りは丁度狭い谷間になっているので,何時も海風が吹いていて,とても涼しい。ここから天園ハイキングコースをノンビリと歩き続ける。そして,11時42分に大平山山頂に到着する。つい数ヶ月前から金網に取り付けられていた「大平山」という標識がいつの間にかなくなっている。誰かが持ち去ったのだろうか。
 岩塊を下った広場には,真夏を思わせる太陽が照りつけている。平日にもかかわらず十数人のハイカーが日陰で休憩を取っている。暑さでぐったりした顔つきの人が多いのが気になる。

■峠の茶屋
 11時50分,峠の茶屋に到着する。
 茶屋の入口のアジサイが咲いている。このアジサイの薄紫色がとても美しい。思わず何枚か写真を撮る。

            <峠の茶屋茶屋前のアジサイ>

 店の中に入ると,ご常連のEさんがカウンター近くの席に,1人ぽつねんと座っている。少し離れたところには,名前は知らないが,何時も必ず同じ席に座っているX氏がいる。その他の客は疎らである。
 「こんにちは・・・」
とEさん,Xさん,お店の方々に挨拶する。Eさんが私を手招きしながら,
 「ここへ座れ・・・」
とボデーランゲージで話しかける。私がEさんのテーブルに座ると,タクアンに爪楊枝を刺して,
 「食べなよ・・・」
と勧めてくれる。これには何時も私は恐縮する。今日も,まさかEさんとバッタリ会うとは思わないので,こちらから差し上げるものは何も持っていない。ここのところ,Eさんから貰い放しである。恐縮しながらタクアンを有り難く頂戴する。
 「今日はお一人ですか・・・」
と私がEさんに聞く。
 「う~ん・・・分かんねぇ~んだよ。誰が来るか・・・一人で飲んでても,つまんないよ・・・」

■可愛い赤ん坊
 Eさんと昼食を摂っていると,何となく辺りが賑やかになりはじめる。この小屋縁の方が可愛い赤ん坊を連れて登場する。店のオバサンが,
 「この子,余り泣かないで,ニコニコしていて,とても良い子なんですよ」
と言いながら,赤ん坊をあやす。男性は,
 「もう2匹連れてこなければ・・・」
と言いながら,ソソクサと店の外へ出る。
 
         <おとなしくて可愛い赤ん坊と帽子がいなせな坊や>

 暫くして,奥さん,もうすぐ2才の男の子,それに犬1匹を連れて現れる。1ヶ月ほど前の私のブログに登場した人達である。余りに可愛いので,数枚の写真を撮る。
 「私のブログに写真,出して良いですか」
とお願いすると,
 「どうぞ,どうぞ・・」
と快諾してくれる。
 坊やは「いなせ」なカウボーイハットを被っている。なかなか格好が良い。お母さんによると,川崎の子供用品専門店で手に入れたとのことである。

         <可愛い子のおかあさんと,お爺さんのようなEさん>


           <Eさんとお話をするカウボーイハットの坊や>
           ※Eさんに本当のオジイチャンのような風格があるのが面白い。

 
■私の近くに住むX氏
 可愛い子供達の登場で,茶屋を出る時間が,少しばかり遅くなった私は,Eさん他に挨拶をして,お店を出ようと思う。そして,入口近くのX氏に,
 「今日は暑いですね・・・」
と時候の挨拶をする。二言,三言話す内に,X氏が私の家から直線距離で300メートルほどしか離れていない所に住んでいることが分かり,お互いにビックリする。お話を伺うと,毎回,私とほぼ同じような経路で,峠の茶屋を訪れていることが分かる。これには二人とも二度ビックリする。
 「暑中顔を合わせているのに,今まで分からなかったんですね・・・」
とお店の人が笑っている。

■獅子舞経由で下山
 峠の茶屋に,思わず長居して,12時20分,獅子舞経由で,山を下り始める。
 シーズン外れの獅子舞には,全く人気がない。イチョウやモミジの大木が勢いよく枝を張っている。谷間には,緑陰から僅かに日が射し込んでいる。昼なお薄暗い谷間の道をノンビリと下る。
 「すばらしい谷間だな・・・」
私は通い慣れた谷間の美しさに改めて感動する。
 12時35分に住宅地へ降りる。瑞泉寺へ向かう道と合流すると,途端に観光客とすれ違うようになる。修学旅行の子供達が数名ずつチームになって,地図と睨めっこしながら歩いている。
 喧噪の中を,鶴ヶ岡八幡宮,小町通り経由で,13時30分に鎌倉駅に帰着。

            <鶴岡八幡宮源平池のハス>

 ここで,歩くのが急に厭になり,源氏山方面に歩くつもりが,成り行きで横須賀線電車に乗ってしまう。そして,大船経由で帰宅する。

[ラップタイム]

10:03  鎌倉駅歩き出し
  ↓
10:20  鶴岡八幡宮
  ↓
10:55  鎌倉宮
  ↓
11:05  覚園寺登山口
  ↓
11:22  百八やぐら群
  ↓
11:42  大平山
  ↓
11:50  峠の茶屋 着
12:20   〃   発
  ↓
12:35  獅子舞登山口
  ↓
12:50  大塔の宮
  ↓
13:06  鶴岡八幡宮
  ↓
13:30  鎌倉駅
                         (おわり)


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