
<I邸のアジサイ>
「人生の黄金時代;70歳代万歳!」の原稿で一苦労
2012年6月16日(土)
■今日は先約があって塔ノ岳に出掛けられない
今日は朝から雨,いかにも梅雨時らしい朝を迎える.
雨さえ降らなければ,塔ノ岳に出掛けたくなる日だが,今日はいろいろと用事があって,晴れたとしても,どうせ塔ノ岳には出掛けられない.それならば,いっそのこと,雨でも降ってくれた方が,気分的に踏ん切りが付く.
■気楽にお引き受けした原稿が纏まらない
私は昨日来,パソコンに向かって,ウンウンと唸りながら頭を抱え込んでいる.
…というのも,実は,『尾根の瓦版』編集長のY川さんから,
「70歳代が以下に素晴らしいかをテーマに何か書いてくれ・・・」
という依頼を,かねてから頂戴していた.
例により,私は,
「いいですよ・・・」
と安請け合いをした.
ところが,原稿提出の期限が近付くにつれて,何を書いて良いのやら,纏まらないまま,昨日から原稿執筆に取りかかった.今,70歳代も終わろうとしている時期に,自分自身の生き様を振り返ってみると,確かに,70歳代は,私の人生の中で,最も輝いている時代のように思える.直感的のは確かにその通りである.
でも,なぜ,自分の70歳代が輝いていると思えるのか,その理由を分析しようとすると,良く分からないので,ハタと行き詰まる.
※『尾根の瓦版』の写真はプライバシィに抵触する恐れがあるので削除しました(2014/6/6).
<『尾根の瓦版』>
■ブラブラと大船へ
そこんところが分からないのでは,文章を書くもヘッタクリもない.
私は,なぜだろう・・・なぜだろう・・・を繰り返す.その内に,考えるのがイヤになる.こんなときは,散歩するに限る.
私は小さなノートと小銭をもって,ブラブラと鎌倉中央公園を一回りしてくることにする.
中央公園に入る.幸いなことに先ほどまで小降りながら降っていた雨も止んでいる.私は清々しい空気に包まれた公園をノンビリと歩く.そのうちに,もう少し散歩したい気分になり,中央公園山崎口から公園の外に出る.成り行きで,何となく大船方面に向かう.
■「口笛吹きと犬」に乗って・・
私には,妙なクセがあって,中央公園から山崎の住宅地の中を歩いているときに,毎度のことのように,ある曲を思い出す.昔,昔,聞いたことのある「口笛吹きと犬」という曲である.そして,周囲に気を遣いながら.小さな音で口笛を吹く.曲のリズムに合わせながら,方を揺らしながら気取って歩くのである.これが実に気持ちが良い.
後で,インターネットで調べると,この曲はアーサーブライアーという人の作曲で,曲の名前は"The Whistler and his Dog"(資料1参照).そよ風に吹かれながら,口笛でこの曲を吹きながら歩くのは実に乙なもの.気分は爽快,最高になる.
■大船でちょっとコーヒー
何処という宛もなく,大船駅に到着する.
ここまで来たら,それはもうコーヒーである.私は駅ビル内の某コーヒー店に入って,ブレンドコーヒーを賞味する.そして,やおら小さなノートを取り出す.安価なコーヒーとはいえ,自宅で入れるコーヒーとは違い,格段に美味しい.
■閃いて急いで帰宅
私は,Y川編集長から頂戴したテーマに関連することを,思いつくまま,ランダムにノートに書き込んでいく.そんなことを20~30分ほど続けて,推敲を重ねる.ああでもない,こうでもない・・と,ゴシャゴシャやっている内に,突然,“ハタ!”と閃きが伝わる.そして,記事のシナリオが,電光のように輝着始める.
”これだ~っ! この線で纏めよう・・・・”
私は,突然頭に閃いたストーリーを,大急ぎでノートに書き留める.大急ぎで書き留めないと,折角の閃きが,すぐに跡形もなく消えてしまうからである.
さて,こうなると,すぐにでも家に戻って,文章に仕上げたくなる.私は急遽バスに乗って帰宅することに・・・
■一気に原稿を仕上げる
今日は夕方から,娘息子達3家族が孫を連れて泊まりがけで我が家に集まる.孫が来るからには,できるだけ孫と一緒にいたい.私は,少々焦りながら,原稿をとりまとめる.
<四苦八苦した原稿;裏表3枚>
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■私の70歳代は・・・
この原稿の内容は,掲載される『尾根の瓦版』が発行されるまで,このブログで公開することはできないが,私の70歳代は,自分で振り返っても,確かに題名通り輝いているなと思う.
70歳代も大団円を迎えようとしている私は,山登り,水彩画,街道歩き,パソコンいじりの4大道楽に没頭することで,確かに生き甲斐を感じている.正直なところ毎日がワクワクして楽しい.
私が,この記事で絶対に言いたかったことは,結局,「今の自分を“大切に”生きよう」ということのようである.その“大切に”というところが,50歳代は50歳代の”何か”,そして,60,70歳代にもそれぞれの年代に相応しい”何か”があるんだと思っている.
今日を大切に生きるのには,昨日の生き様が大切になる.そして,明日の生き様が待っているから,今日の生き様のありようが決まってくる.ここんところを,何としても書きたかった.
でも,こんな戯言を抽象的な言い回しで書き殴っても,共感してくれる人は皆無だろう.
■エイ,ヤ~で編集長に送る
私は,迷いながらも,何とか一文を仕上げた,そして,一気に書き下ろした文章を,ろくに見直しもせずに,編集長宛に「エイヤッ」と,パソコンを使って,送信してしまう.
送ってから,改めて原稿を見直す.送る前に応分のチェックしたはずなのに,なおも2~3箇所,ケアレスミスがあるのを発見する.もう訂正済みの文章を再送信する以外,訂正のしようがない.こういうのを“後の祭り”という.
「しょうがないな~ぁ!・・・相変わらずそそっかしいな・・」
と,心の中のもう一人の私が,私を責める.
でも,編集長は,多分,私のケアレスミスに気がついてくれるだろう.そうしたらそこを訂正してくれるに違いない・・・・と,またもや,他力本願,すぐ相手を頼ってしまうのも私の悪いところだ.
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■一族郎党が14人集まる
夕方から,孫を連れた子ども達が集まり始める.我が家の狭い玄関は,孫や子ども達の靴で一杯になる.子ども達3家族,孫6人,それに私たち老夫婦,合計14人が,狭いテーブルをギュウギュウに囲む.
今日は,近々,タイの現地法人に3年ほど出向する長男の送別会も兼ねている.長男家族は全員でタイヘ転勤していく.これもやむを得ないこと・・・というよりむしろ望ましいことだが,遠く離れてしまう孫娘と簡単に会えなくなるのがいささか寂しい.
2012年6月17日(日)
■『堀山の家』のホームページ
私は例によって,早朝,3時30分頃目が覚める.でも,昨夜,家族との団らんで,ついつい22時頃まで夜更かししてしまったので,大変な寝不足である.
何時もならば,早朝に起床してから,すぐにブログ記事を書いて,3時30分から4時30分頃には,ブログに投稿してしまうのだが,今朝は寝不足.とても,ブログなど書く気にならない.
「ログ更新なんて,やぁめたっと”」
まあ,折角,パソコンの電源をONにしたんだからと,5分ほどネットサーフィン.その内に,丹沢の「堀山の家」のHPに,塔ノ岳ご常連の写真が掲載されているのを発見する.不肖FHの姿も写っている.ついでながら,ここで転載しておこう.この写真には,私が目標にしたい“凄い人”つまりエース級の方々が揃って揃っている.その意味でも貴重な一枚である.
<塔ノ岳のご常連;堀山の家HPから転載>
■二度寝で冴えない
そして,朝から二度寝.
二度寝は,夢ばかり見ていて.あまり気分が良くない.7時30分頃,痒いヘソを掻き掻きしながら,やっと起床する.
孫達と一緒に朝食.
もう,何もする気になれない.昨日の原稿で「今日を大切に」なんて,格好良い文章を書いたのに,もうこの“体たらく”である.
午前中は孫達とデレデレと過ごす.まあ,たまには孫達と何となく過ごす時間も楽しいな思う.,私は,すぐに,怠惰になる.
昼食後,孫達が自分の家に引き上げていく.
その途端に,急に孫達が居なくなった寂しさを紛らわしたいこともあって,少々,散歩でもしようかと思う.それに,少しは散歩でもしなければ,たちまちのうちにブロイラーになってしまうという強迫観念が私を襲う.
とは言っても,あまり遠くまで歩く気はない.実は明日6月18日(月),山旅スクール5期の同窓生と一緒に,鎌倉のアジサイを求めて13キロメートルほど歩く予定がある.そのコース作りなどの準備があるからだ.
■午後からブラブラと深沢へ
家を出てまごまごしている内に,私の足が勝手に深沢方面に向けて歩き出す,まあ,いいや・・どこえでも行け・・・で,足任せに2時間ばかり散歩する.例の「口笛吹きと犬」を,音を出さずに吹きながら・・・
途中,寺分1丁目(だと思う)にあるアジサイのI氏宅の前を通る.今日は,庭の入口の門扉が開いていて,「ご自由にご覧ください」という趣旨の案内が出ている.それでは・・・ということで,庭先から見事なアジサイの写真を撮らせて貰う.
<I氏邸の見事なアジサイ>
■靴のウインドウショッピング
これまた,成り行きで,深沢の東京靴流通センターに入り込む.陳列されている靴を見ている内に,ハイキングシューズを1足買いたくなるが,「ままよ・・もう少し考えtげから・・」で,すんでの所で買いそうになるのを押さえる.
<梶原の住宅地で>
■マッキンレーで邦人4人が遭難
夕方,テレビで「笑点」を見ている内に,明日予定している山旅スクール5期の皆様との鎌倉散策の事が気になり始める.
その後のニュースを見て,マッキンレーに登っていた正真正銘の山のベテラン5人パーティが雪崩に巻き込まれて4人が行方不明になったのを知る.ショック!
ちょっと語弊のある言い方かもしれないが,先日の北アルプスで発生した事故と,今回のマッキンレーの事故とは,本質的な違いがあると思う.山のベテランが万全の注意をしても避けられない事故があることを改めて思い知らされる.
■あの可愛い少年はどうしているんだろう
ここ数年の間に,私が指導を受けたことのある山岳ガイドやアルピニストが何人も山で遭難している.やっぱり,山は怖い.特にワスカランで雪崩に巻き込まれて遭難した現地ガイドGさんと日本人アルピニストMさんのことを,すぐに連想してしまう.Gさんの可愛い息子さんは,今,どうしているんだろう?
<ワスカランで遭難されたガイドKさんの息子さん;今,どうしているんだろう>
■今日一日は何だったんだろう
こうして,今日一日も,勿体なく過ぎ去っていく.
まるで,先ほど書いた「今日を大切に」なんていう格好いい言葉とは正反対のグウタラな一日になってしまった.反省.
でも,明日は,山旅スクールで同期だったオバチャマ達と,鎌倉のアジサイを眺めながら楽しく過ごすことにしよう.
[参考資料]
資料1;
http://www.asahi-net.or.jp/~hb9t-ktd/music/Japan/Studio/Midi/Traditional/whistler_and_dog.html
(おわり)
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/332f6d09381cd78e966e759d8b5ed8af
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